| ◎神戸高商の精神史に関する一考察(2003.05.28) |
この3月に刊行された「国民経済雑誌」(神戸大学経済経営学会発行)第187巻第3号に、天野雅俊教授(経)による「神戸高商の精神史に関する一考察」が、掲載されている。1902年(明治35年)に創設された神戸高商(神戸大経・営・法3学部の前身)から引き継がれてきた「真摯、自由、協同」の精神。この論文は、この精神の形成過程を追ったもの。学内の論議を、当時の文献「学友会報」(1904年創刊)のバックナンバー等の文献により考察を行っている。主として、明治末期から大正時代を対象にしており、後に衆議院議長となった石井光次郎が、神戸高商在学中(本科3年)に書いた論考が引用されているなど興味は尽きない。
昨年の「神戸大学100年」の数々のイベントに続いて、今年に入ってからも”大学の歴史”に関しての労作が出てきたことは喜ばしい。
|
| ◎中国から帰国の河村さん(法学研究科博士課程)SARS下の北京を語る(2003.05.27) |
河村有教さんは2001年9月北京大大学院の研究員となり、7月に研究を終える予定であった。ところが、4月17日に急にSARSをめぐって、学内が騒がしくなり、18日には図書館も閉鎖になった。
河村さんは「このまま北京に残っていたら危ない」と思い、帰国を決めた。この間、韓国からの留学生は23日、韓国政府の勧告を受け帰国を開始した。一方、北京の日本大使館が、説明会を開いたのが、22日、留学生に帰国勧告を出したのは、28日。北京ではマスクをしていると、弱虫呼ばわりされることもあったという。
河村さんは4月25日に帰国。本来なら、今頃資料の収集や弁護士事務所での研修を始める予定だったが、すべて狂ったといっている。北京の留学生寮に戻る見通しはたっていない(5月16日付朝日夕刊)。
|
| ◎反戦の楔について語る島田さん(営卒)(2003.05.26) |
アート・サポート・センター神戸代表の島田誠さん(1966年営卒)が、宜野湾市のど真ん中を占拠する米軍普天間飛行場に、楔(くさび)を打ち込むように建っている佐喜真美術館を訪問。その手記を4月12日付神戸新聞に寄せている。
この美術館の建設は鍼灸師だった佐喜真道夫さんが、丸木位里、俊夫妻作の「沖縄戦の図」に出会ったのがきっかけ。この作品を展示する美術館建設を使命として、3年の交渉の末、米軍から返還させた土地に建設したもの。また、基地のフェンスに囲まれたこの美術館の設計は、神戸大学に留学して建築を学んだ真喜志好一さん。反戦慰霊美術館というとらえ方ではなく、もの想う美術館であってほしいと話す。丸木さんの絵、美術館の楔は、米軍に向けられているだけではなく、私たちにも向けられていることに気付いたと島田さんは語っている。
|
| ◎「神戸大学史」講座始まる(2003.05.24) |
昨年創立100周年を迎え、記念に通史や写真集を発刊した神戸大学で、その編集成果を学生に還元しようと、歴史をたどりながら近代高等教育の実態などを学ぶ講義「神戸大学史」が始まった。その初回の講義には野上学長自らが教壇に立ち「諸先輩の努力を学び取って」と呼びかけた。本講義は前期の一般教養の共通課目で、四学部の1〜2年生が対象。各学部の教授がリレー方式で担当する。伝統や校風を紹介することで自信や誇りを持たせる狙いから沿革史を取り入れる大学も増えているようで、京大、名古屋大、広島大、明治大などでも実施している。
スケジュールは、次のとおり。
| 日程 |
内容 |
担当教官 |
| 4月10日 |
ガイダンス |
|
| 4月17日 |
神戸大学の成り立ち |
神戸大学長・野上智行 |
| 4月24日 |
神戸高等商業学校の歴史 |
経済学研究科教授・天野雅敏 |
| 5月1日 |
神戸商業大学・神戸経済大学の歴史 |
経営学研究科教授・桑原哲也 |
| 5月8日 |
神戸高等工業学校・神戸工業専門学校の歴史 |
工学部教授・足立裕司 |
| 5月22日 |
同上 |
|
| 5月29日 |
姫路高等学校の歴史 |
国際文化学部教授・曽根ひろみ |
| 6月5日 |
兵庫県下の師範教育 |
発達科学部教授・船寄俊雄 |
| 6月12日 |
同上 |
|
| 6月19日 |
神戸病院と兵庫県立医学専門学校・兵庫県立医科大学・兵庫県立神戸医科大学の歴史 |
医学系研究科教授・山村博平 |
| 6月26日 |
神戸商業大学・神戸経済大学予科の歴史 |
学長補佐/文学部教授・鈴木正幸 |
| |
姫路高等学校の戦後 |
理学部教授・曽谷紀之 |
| 7月3日 |
新制神戸大学と教養教育の出発 |
国際文化学部教授・安井三吉 |
| 7月10日 |
兵庫県立農科大学・兵庫県立兵庫農科大学の歴史 |
農学部教授・山本博昭 |
|
担当講師は「神戸大学百年史」の編集・執筆にかかわるなどそれぞれの分野に精通した教官。
|
| ◎島田龍谷大教授(1962年・経卒)の新著「非営利組織研究」(2003.05.21) |
島田恒(しまだ・ひさし)龍谷大教授(1962年経)の新著「非営利組織研究」(2003年・文眞堂)が刊行された。NPOに代表される非営利組織について経営学的な考察を行うという新しい観点から書かれた本。島田教授は神戸大卒業後潟Nラレに勤務。30年近い実務経験の後独立し、現在は龍谷大学(営)教授。本書の骨子は経営学博士論文をベースにしている。
神戸大時代、経済学部北野熊喜男教授(経済原論)のゼミで学んだ島田教授。クラレ時代の体験を踏まえ、卒業後は経営学の研究にはいったという異色の学者だ。
|
| ◎「凌霜」最新号から(2003.05.20) |
経済・経営・法学部の同窓会である凌霜会の会報「凌霜」2003年5月号が発行された。凌霜会では昨春から前記3学部の在学生を準会員として迎え入れている。「凌霜」誌では今号から「準会員」向けに「現役の学生諸君へ 先輩からのメッセ凌霜ージ」欄を新設した。
以下は主な内容。
| 〔学園の窓〕 |
|
| ・政府開発援助の動向と国際協力研究科 |
国際協力研究科長 西澤 信善 |
| ・近時の刑事立法 |
法学研究科教授 上嶌 一高 |
| ・大学院今昔 |
経済学研究科助教授 永合 位行 |
| ・同質性・異質性 |
経営学研究科助教授 村上 秀樹 |
| 〔リレー・随想ひろば〕 |
|
| ・鳥たちのおしゃべり |
1953年 岡本 光司 |
| ・ぬくもり |
1962年・営 山内 通久 |
| ・日本経済空洞化現象下の中小工業経営的模索 |
1970年・営U 須濱 哲昌 |
| ・歴史は繰り返すー株の世界ー |
1979年・法 中河 昭 |
| ・「はぴー」を感じるとき |
1989年・営 森本 章文 |
| 〔凌霜断章 凌霜人の一原点〕 |
|
| ・新しく正会員と準会員になられた皆さんへ |
凌霜会理事長 新野 幸次郎 |
| 〔現役の学生諸君へ先輩からのメッセージ〕・・新設のページ |
|
| ・やればできる、必ずできる |
1985年・営 田代 英治 |
| ・自分が熱中できることをとことんやる |
1993年・経 高橋 正基 |
| ・社会人としての存在意義について |
1998年・営 佐々木 一 |
*「凌霜」誌は、凌霜会会費納入の会員に送付されている。
【お問い合わせ先】
凌霜会本部 TEL 087−393−2974
|
| ◎吉田名誉教授の新著「騙し合いの戦争史」(2003.05.19) |
吉田一彦名誉教授(国際文化)の新著「騙し合いの戦争史」(PHP新書、定価700円+税)が刊行された。サブタイトルは「スパイから暗号解読まで」。20世紀の戦争における「情報戦」が、興味深くまとめられている。この本は5月4日付朝日新聞・読書欄で、他の類書2冊とともに取り上げられている。
吉田名誉教授の専攻は英語学であるが、その関連の著書も多いが、近代の戦争や暗号に関する著書もある。
|
| ◎土壌汚染、植物が警報、大川教授(遺伝子実験センター)(2003.05.17) |
土や水が環境ホルモンやダイオキシンで汚染されていると、花や葉の色が変わって”警報”を発する。こんな植物を神戸大学遺伝子実験センターが開発した。
大川秀郎教授らは、環境ホルモンを検出するたんぱく質と緑色蛍光色素の遺伝子をナズナの一種に組み込んだ。根から吸収したホルモンがたんぱく質に結合すると、色素が合成される。これにより、葉や花の色が変わる仕組みだ。試薬やセンサーを使った従来の検出技術と比べ、低コストで環境を常時監視できると期待されている(5月6日付日経)。
|
| ◎近藤教授(法)編の「現代商法入門」第6版刊行(2003.05.16) |
近藤光男教授(法)編「現代商法入門」(有斐閣アルマ、定価1800円)の第6版が刊行された。初版は1996年。商法改正等により数次にわたり改版されてきた。今般の改定は、昨年の商法大改正を反映するとともに、新たに電子メールによる広告規制の説明が加えられている。
本書は近藤教授をはじめ5名の大学教授が分担執筆している。行澤一人教授(法)も執筆者のひとり。
|
| ◎デフレ克服江戸時代に学べ 宮本大阪大教授(1969年、経院)(2003.05.15) |
4月20日の日経”真説異説”欄で、大阪大の宮本又郎教授は江戸時代にも数度のデフレがあり、今の言葉で言えば、量的緩和、インフレ目標、需要喚起などに匹敵する政策がとられたこと、また、粋の文化など、個人消費の活性化に導くような官民の知恵も見られたことなど現代でも学ぶ点は多いと述べている。宮本教授は経営史学会会長で、近世日本の経済史、経営史の権威。
|
| ◎宇宙塵(じん)は水を含む小惑星が砕け散った名残、留岡教授(自然科学研究科)(2003.05.14) |
太陽系を漂う宇宙塵について、これが水を含む小惑星が砕け散った名残であるという新説を留岡和重教授らの研究グループがまとめ、5月1日付の英科学誌「ネイチャー」に発表した。水を含む隕石は巨大な圧力が加わると微粒子に分裂、衝撃時の熱と水蒸気の膨張で塵状になることが分かったという内容。一方、無水隕石は圧力を加えてもこうした一連の変化は起こらなかった(日経5月1日)。
|
| ◎西原名誉教授(法)古希記念論文集(2003.05.13) |
西原道雄名誉教授(法)の古希記念論文集「現代民事法学の理論」上下2巻が、信山社から刊行された。編集代表は佐藤進(新潟青陵大学)、斉藤修(神戸商科大学)両教授。上下合わせて1500ページ余のボリューム、定価は上下合計で38000円という大著。神戸大学はもとより、全国の大学の民事法学者・弁護士・司法書士47名が論文を寄せている。巻末には家族法、損害賠償法、社会保障法等多方面の分野で業績を残した西原名誉教授(1925年生まれ)の略歴、著作リストが収録されている。
本書の刊行は2年にわたり、上巻が2001年、下巻が2002年に刊行された。
|
| ◎石黒教授(経)編の新著「ラテンアメリカ経済学」(2003.05.11) |
石黒馨教授(経)編の新著「ラテンアメリカ経済学ーネオ・リベラリズムを超えてー」が、この4月世界思想社から発行された。定価は2500円+税。
石黒教授を含め6名の経済学者が執筆している。1980年以降のラテンアメリカ経済の現状分析と政策課題に関してのテキスト。学生・社会人を対象としている。特に、ネオ・リベラリズム(市場原理主義)の経済理論・政策とその成果および政策課題について検討を行っている。
各章ごとに参考文献リストあり。巻末には索引も完備。必要なところだけ拾い読みすることも可能だ。仕事上ラテンアメリカに関係するビジネスマン必読の書。
|
| ◎官の接待慣れは江戸時代から 野口名誉教授(文)(2003.05.10) |
「官の接待慣れのルーツは江戸時代にある」と、先頃第54回読売文学賞(評論・伝記賞)を受賞した野口武彦名誉教授(文)が、日経ビジネス(3月24日号)誌「作家の眼」欄で指摘する。
260余藩の江戸藩邸で、外交官的役目を果たした「留守居役」がその中心的存在。留守居役はもともと「交際官」であり、他藩の留守居役と情報交換することが大切な任務であった。定期的な会合や回状による公式な情報交換はもとより、機密費をふんだんに利用した「宴会」により、極秘情報の交換や噂話から内情をつかむのが敏腕な留守居役とされた。
この留守居役が江戸城内とのパイプにしたのが、いわば内閣官房官的な役目の奥祐筆(おくゆうひつ)。懇意な奥祐筆を「頼み」と呼んだ。奥祐筆に「頼み」ごとをすることも「留守居役」の大事な役目。その際には特別な「持参物」が必要であった訳で、江戸の留守居役の勤務慣行がその後も忠実に霞ヶ関方面に受け継がれている・・・。
|
| ◎大震災後のお地蔵さんを調査 寺林さん(2003.05.09) |
寺林素乃さん(発達科学4回生)が、阪神・淡路大震災で被害を受けたお地蔵さんを調査、卒論にまとめた。灘区内で85ヶ所、317体の地蔵を調べたところ、割れたりほこらが崩れたため、補修を受けたもの8体、新調されたもの16体、31ヶ所は震災後に移動していた。それでも家族のように世話をする住民もいて、様々なご利益があると信じられているお地蔵さんの人気は衰えそうに無い。(3月25日付神戸新聞)
|
| ◎北京日本学研究センターを率いる徐さん(2003.05.08) |
中国における日本研究の主要拠点、北京日本学研究センターの新ビルが3月下旬に完成した。センターを率いる徐一平主任は、神戸大大学院で日本語学を専攻後、2000年に北京外国語大学内の同センター主任に就任。「世界の日本研究者と交流し、外国人による日本研究の中心地に育てたい」と目標を世界一に定める。(4月1日付東京新聞)
|
| ◎ゼクスを率いる平山社長(1980年法卒)(2003.05.07) |
不動産の資産価値を高めるコンサルティング事業やマンション開発を手がけ、4月22日にジャスダック上場のゼクス。不動産関連事業の幅を広げている同社が、成長分野として位置づけるのは高齢者向け施設。2000年にジャパンケアサービスと提携してケア賃貸マンション事業に参入した。
更に、この4月には健常者向けの住宅を川崎市内に開設する。同社を率いる平山啓行社長(1980年法卒)は、伊藤忠入社後建設部門の同僚たちと共に独立し、1996年に同社を設立。伊藤忠時代の上司の「悩んだときには男らしい方を選べ」という言葉を今でも大事にしている(4月10日付日経金融新聞)。
|
| ◎バイオテクノロジーの農業への適用 河野教授(自然科学研究科)の意見(2003.05.06) |
神戸大自然科学研究科の河野和男教授は、遺伝子組み換えによるベータカロチン含有イネが実現すれば、ビタミンAが不足しがちな途上国の人々の栄養状態改善に寄与する。また、キャッサバの大敵であるモザイクウイルス病が防除可能になれば、食料の安定供給に貢献するなど、農業分野へのバイオ技術応用は色々考えられると述べる。
しかし、遺伝子の重要性が広く認められると同時に、遺伝子をめぐる先進国と途上国の立場の違いも一層明確になるという反面も。即ち、イネや小麦、トウモロコシなどの主要穀物は熱帯地方の人々が長年育種してきたものだが、ゲノム解読で発見した遺伝子をやみくもに知的財産化し、他国での利用を制限することになれば、遺伝子資源をめぐる対立を招く恐れがあるという(4月22日付日経紙掲載の「談話」から)。
|
| ◎NHK住田アナ、大阪局で夕方ニュースを担当(2003.05.05) |
NHKの朝のニュース『おはよう日本(5、6時台)』を担当していた住田功一アナウンサー(1983年経営卒)がこの春、大阪放送局に転勤。2時間のワイドニュース番組「かんさいニュース1番」(近畿地区のNHK総合テレビ 毎週月〜金 午後5:05〜7:00)を担当している。
内藤裕子アナウンサーとともに伝えるこの番組は、在阪各局の中では一番早い時間帯のローカルニュース番組。関西の一日のニュース、タイガースをはじめとする在阪球団情報、気象情報や交通情報をテンポよく伝える。これまでに中継車や、法善寺横丁、東大阪の町工場、神戸ウィングスタジアムなどを駆け回り、ヘリは吉野の桜、羽曳野のぶどうハウス群上空などを飛び回っている。神戸局発のニュースには神戸大の入学式も登場した。
熊本、鳥取、東京と各地で勤務してきた住田アナは「大学を卒業して以来20年ぶりの関西。たくさんの方からメールやお便りをいただきました。関西2府4県のニュースや耳寄り情報がありましたらぜひ教えて下さい」と話している。
|
| ◎神戸大学留学生センターが、韓国からの留学生のホームスティ先を募集(2003.05.03) |
神戸大学は、下記の要領で、交流協定を締結している韓国の大学生を対象に日本語・日本文化短期研修夏期特別プログラムを実施する。この期間中の7月25日(金)から27日(日)の間、プログラムに参加する学生のホームスティ先を探している。神戸周辺の日本の家庭でのホームスティを希望。留学生たちが、日本の生活・文化に直接触れる機会を得たいため。
@ 期間:2003年7月21日(月)〜8月2日(土)
A 対象:木浦大学、慶北大学、漢陽大学で日本語を学んでいる学生(日常会話が可能な日本語能力のレベル)
B ホームスティ期間:7月25日(金)〜27日(日)2泊3日
C 締め切り:5月末日
(申し込み方法)
FaxまたはE-mailで、お名前、ご住所、お電話番号を下記までお知らせ下さい。追って、プログラムの詳細、申し込み書を郵送致します。
神戸大学留学生センター
電話078-803-526
Fax 078-803-5289
E-mail samieko@kobe-u.ac.jp
|
| ◎植松教授(経)、世界経済評論3月号に寄稿(2003.05.02) |
植松忠博教授(経)が、世界経済評論3月号に「不良債権、デフレ、財政赤字と戦う日本経済」を寄稿。1990年以降の平成不況を分析、日本経済復興に向けて何が必要かを論じている。政府の情報開示や若者への期待というのが処方箋の一部。
|
| ◎石井教授(営)が「日本発!世界技術」を書評(2003.05.01) |
エコノミスト誌(4月15日付)で、石井淳蔵(営)教授が溝口敦著「日本発!世界技術」(小学館)の書評を寄せている。本書は、ミクロンの素材から電気自動車まで、大企業から小企業まで39の技術が紹介されている。
本書が指向する「ものづくり」の重要性を評価しつつも、石井教授はマーケティングの視点も重要であることを指摘する。
|
| ◎イラク戦争と日本、五百旗頭真教授(法)(2003.04.30) |
4月2日の朝日新聞夕刊”思潮21”で、五百旗頭教授はイラク戦争と日本というテーマで持論を展開している。
まず日本外交の三つの原則として、第一に、正当性の乏しい戦争を慎むよう米国に助言する、第二に、いかなる場合にもアメリカの友人であること明確にする、第三に、日本自身は紛争国や破産国家の平和的な経済再建と国つくりに積極的な役割を果たす、を基本にして行動すべきだと言っている。この三者はどれも欠くことの出来ないものでありながら、互いに矛盾するところもあるので、日本国民の外交的成熟がなければ、どれかを切り捨てて道を誤る危険もあると述べている。
五百旗頭教授は、最近、在外研究から帰国したが、テレビをつけると”対米追随”を歎ずる発言の洪水であることに驚く。どうして日本は対米コンプレックスから卒業できないのだろうかと疑問を呈している。日本は米国に対し、他の国と同様対等ではあり得ないけれども、それは問題の一面であって、戦後日米は双方とも相手の切実な要請には最大限の好意的配慮をもって応えてきた関係と見るべきと主張している。また、日本は自信をもって、静かに人類社会に意義深い仕事を行うべきで、それこそ真の意味での日本の自立性の証しであると結んでいる。
|
| ◎「債券格付けの方法」(2003.04.30) |
岡東務・川口史麻著「債券格付けの方法」(定価2100円+税)が、税務経理協会から発行された。本書は「税経通信」に2002年1月から12月まで連載されたもの。債券格付けの基本的考え方、格付けの方法を事例に即して解説している。著者のひとり岡東務さんは1943年生まれ。1967年、同志社大学商学部卒業後神戸大(営)修士課程修了、日本経済新聞社、日本公社債研究所等を経て現在は阪南大教授。
|
| ◎理科大・三土修平教授の書評(2003.04.29) |
エコノミスト誌(4月15日付)で、三土修平理科大教授が岩城秀裕著「街かど景気の経済学」(PHP新書)の書評を寄せている。本書は、3年前に産声をあげた「景気ウォッチャー」という制度の概説書。「景気ウォッチャー」は、全国に散らばる景気に敏感な人達。この組織を使って景気の動向を把握しようという仕組みだ。
理科大三土修平(みつち・しゅうへい)教授は1973年東京大法卒、1983年神戸大経・博修了。愛媛大学教授を経て現職。小説を書き、日本エスペラント学会会員等異色の経済学者。
|
| ◎湯浅浩史東京農大教授(1963年兵庫農大卒)の新著「花おりおり」(2003.04.29) |
朝日新聞夕刊に連載中のコラム「花おりおり」の一年分が、朝日新聞社から同名のタイトルで出版された(定価2000円+税)。花と人とのかかわりを中心に掘り起こし、万葉の世界ら草遊び、漢方、最新の研究に至るまでを掲載した高著。コラム「花おりおり」は、現在も連載中。続編が楽しみだ。
著者の湯浅浩史さんは、東京農大教授。1963年、兵庫県立農科大学(神戸大農学部の前身)を卒業、その後東京農大・大学院終了した。農学博士で、1973年以来35回にわたるマダガスカル学術調査、1994年
松下幸之助「花の万博記念奨励賞」受賞等多方面で活躍中。母校神戸大農学部講師をつとめたこともある。
湯浅教授は昨年11月28日東京凌霜クラブ・東京KUCで開催の「第12回神戸大学木曜会」で講師をつとめた。その際の演題は「地球環境の変動と植物」であった。
|
| ◎神戸KUCの「中国語会話講習会」始まる(2003.04.28) |
神戸KUCで企画した「中国語会話講習会」が4月5日(土)神戸・元町の本館牡丹園で始まった。
参加者数は21名と、まずまずの反響だった。
発音が特に難しい中国語を、和やかで楽しい雰囲気の中で@発音、A自己紹介・挨拶、B地名などの単語の順に進められた。
今後は、三国志などを通して中国文化にも触れていく計画もある。
|
| ◎塩沢教授「膠原病学」(2003.04.28) |
塩沢俊一教授(医)「膠原病学」(丸善、定価14500円+税)が、この3月に出版された。600ページに近い大著、和・欧文の索引を完備した医学専門書である。著者の永年にわたる研究と臨床の成果がぎっしり詰まっている。
膠原病の臨床を正しく実践するためには免疫学の理解が必要。このような著者の考え方から本書が書かれている点が、本書の特色のひとつ。サブタイトルは「免疫学・リウマチ性疾患の理解のために」となっている。
なお、本書が丸善から出版されるにあたっては、神戸学術事業会の協力があった。
|
| ◎銀行経営への誤解、無理解を指摘する山家教授(経)(2003.04.27) |
山家悠紀夫教授(経)が、政府、マスコミ、世間一般から何かと批判されることの多い銀行経営について、誤解ないしは無理解による批判が多いと指摘している(「金融財政事情」 2月17日号「時論」欄)。そのポイントは以下の3点。
第1に新規の巨額不良債権が発生のため、不良債権処理を着実に進めているにもかかわらず残高が減らないことへの、銀行が不良債権「処理を怠っている」とすることに対する批判。
第2に新規不良債権の発生が、景気の長期低迷や経済構造の変化によるものであるにも関わらず、不良債権残高が減少しないことを銀行経営の責任であるかとすることに対する批判。
第3に、容易に変えられない、また勝手に変えると顧客に迷惑が掛かる銀行経営に、大きな変化を求めるという意見に対する批判。銀行批判はよいが、その土台にはしっかりとした現実認識と社会的視野が必要であるとする。
|