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トピックス

ここでは神戸大学関連の様々なニュース・トピックスをご紹介しています。

過去のトピックス  ニュース・トピックスのバックナンバーがご覧いただけます。
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 2005年3月

生まれ育った「ロイ・スミス館」を訪問 (2005.3.31)

3月28日付日経・夕刊記事について (2005.3.30)

吉田一彦名誉教授(国際文化)の新著「無条件降伏は戦争をどう変えたか」 (2005.3.30)

日経新聞「ジェネレーションY」座談会に―長谷川さん(2003年営卒) (2005.3.29)

島田恒さん(1962年経卒)の新著「NPOという生き方」 (2005.3.28)

死ぬまで走り続けたい―羽田さん(1961年教卒) (2005.3.25)

「鉱石の道」計画策定へ大詰め (2005.3.24)

無料法律相談を始めて半世紀―法律相談部 (2005.3.23)

農業の六次産業化!?―加古教授 (2005.3.22)

「カラヴァッジョ」―宮下助教授(文) (2005.3.18)

大好評!「ゆかりの50人」シリーズ―神戸新聞社古川東京支社長(1972年農卒) (2005.3.17)

CSRと企業フィランソロピー 谷本寛治一橋大学大学院商学研究科教授(1984年経営博士修了) (2005.3.16)

「学力論争とはなんだったのか」山内助教授(大教センター) (2005.3.15)

「日本ガマ論」―宇野健一さん(1966年工院卒) (2005.3.14)

「カブトムシと進化論」−河野和男元教授(農) (2005.3.11)

今夏、九州から大阪まで古代船が走る (2005.3.10)

目的の明示なき改革は失敗する−加護野教授(営) (2005.3.9)

私の忘れ得ぬ一冊「アレグサンダー・ワース」−木村助教授(法) (2005.3.8)

「兵庫県の歴史」―鈴木副学長ら再編集 (2005.3.7)

「躍進するブラジル」―鈴木さん(1954年経卒) (2005.3.4)

『神戸ゆかりの50人』に登場の水島銕也神戸高商初代校長 (2005.3.3)

「現代世界経済叢書」全8巻完結 (2005.3.2)

記録の収集・発信で「あの日」を未来に伝える神戸大学 (2005.3.1)



生まれ育った「ロイ・スミス館」を訪問(2005.3.31)

3月1日、灘区篠原北町にある洋館「ロイ・スミス館」(1936年建築)で生まれ育ったドロシー・大谷・スミス(58)さんが、米フィラデルフィアより来日して同館を訪れた。洋館の近くに住むスミスさんのいとこらに案内してもらい、約40年ぶりに生家に入った。スミスさんは子供の頃に撮った写真と比較しながら、松や庭石が美しい日本庭園やシャンデリアがともる玄関など、昔のままの生家を見て感慨にふけっていた。

同館はスミスさんの祖父で貿易商の大谷茂氏が建設。当時としては最高級の木材を使い、円形の窓ガラスやステンドグラスなどを備える豪華な造りで、商用やパーティーで多くの人が訪れたという。その後洋館は外国人学校の女子寮として売却され、現在は「ロイ・スミス館」として神戸大六甲台後援会が事務所として使っている。同後援会の協力により、戦争と阪神大震災の二つの災禍を乗り越えたスミスさんの「ルーツ」は40年ぶりに本人との再会を果たした(3月2日付大阪読売)。

ロイ・スミス館の名称は米国イリノイ州出身のロイ・スミス教授にちなんで命名されたもの。スミス教授は明治から昭和にかけて神戸大とその前身校で約60年間にわたり、商業英語、アメリカ文化史等を講した。この建物はロイ・スミス教授の教え子たちにより先生の住居として寄贈され、スミス教授離日後は神戸大学六甲台講演会事務所として使用されている。なお、ロイ・スミス先生の胸像(ローイ・スミス教授と表記)が六甲台キャンパス正門から階段を上がった西側に設置されている。

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3月28日付日経・夕刊記事について(2005.3.30)

「地方国公立大、東京に拠点」(大阪本社版)、「地方大学、東京に拠点」(東京本社版)の見出しで、3月28日付日本経済新聞夕刊に神戸大学関連記事が掲載された。

本件は、3月3日、日本経済新聞社編集局ベンチャー市場部からの取材にもとづくもの。記事の中に「神戸大学は4月、東京オフィスを開設する」とあるのは、昨年4月に開設した「神戸大学東京オフィス」開設準備室が、正式に「神戸大学東京オフィス」になることを意味している。なお、取材記者がベンチャー担当であったたため、記事内容がベンチャーに偏しているが、今後も、就職支援や大学広報は「神戸大学東京オフィス」の重要な機能である。

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吉田一彦名誉教授(国際文化)の新著「無条件降伏は戦争をどう変えたか」(2005.3.30)




ご参考

吉田一彦名誉教授(国際文化)の「無条件降伏は戦争をどう変えたか」が、PHP新書の一冊として刊行された。定価は777円(税込)。

第二次世界大戦最中の一九四三年、カサブランカ会談において、ルーズベルト米大統領は日独伊に「無条件降伏」を突きつけた。いかなる妥協も許さないその要求は、連合国首脳をも驚かせ、枢軸国側は必死の抵抗を試みた。「無条件降伏」呈示の結果、戦争は長期化し、双方に多大な犠牲をもたらす。なぜ米国は無条件降伏に固執したのか?前代未聞の過酷な要求は、どのような契機で生まれ、従来の戦争観をいかに変えたのか?戦争に対するアメリカの潜在意識をあらためて問いなおす意欲的な作品である。 

吉田名誉教授には、『暗号解読戦争』(ビジネス社)、『ドゥーリトル日本初空襲』『アメリカ義勇航空隊出撃』(以上、徳間文庫)。『暗号戦争』(日経ビジネス人文庫)、『CIAを創った男 ウィリアム・ドノバン』(PHP文庫)、『騙し合いの戦争史』(PHP新書)など、多数の著書がある。

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日経新聞「ジェネレーションY」座談会に―長谷川さん(2003年営卒)(2005.3.29)

3月2日の日経新聞夕刊「ジェネレーションY」のコーナーで、長谷川智紀さん(2003年営卒)が若者代表として登場している。記事は、さまざまな分野で活躍する若者の話題を集めて、昨年5月からスタートした同連載を座談会で締めくくろうというもの。司会は人生の教科書『よのなか』の著者でもある、東京都内初の民間出身公立中学校長藤原和博さん。

長谷川さんは大学在学中に同級生の小島英生さん(2003年工院卒)とともに、神戸大学就職活動支援組織job-naviを設立、さまざまな支援イベントを企画運営した経験を持つ。卒業後は一旦ソニーに入社したものの、飲み屋での出会いきっかけでパソナより新会社設立の誘いを受け、昨年11月より20代・成長企業専門の採用支援会社「パソナアイ」代表取締役として就任。同じくソニーに就職していた小島さんも同時期に退社、同社取締役として就任している。

座談会では、面倒と思われがちな地域とのかかわりを積極的に求めたり、意外と熱い面をもった若者たちの胸の内が明かされており、上の世代が思っている「若者」とのずれが語られる。長谷川さんは座談会の中で、「若い人間を「若い」とくくらないでほしい。二十台でも面白い人はいる。もっと挑戦の機会を与えてほしい。」と、若者が成長できる場を求める。

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島田恒さん(1962年経卒)の新著「NPOという生き方」(2005.3.28)




ご参考

わが国の経済がめざましい発展を遂げるのと同時に、私たちはモノの豊かさを追い求めることに目を奪われているのではないか。過重労働やストレスの拡大、勝ち組・負け組と呼ばれる企業間・個人間の格差、地域コミュニティの希薄化などが顕在化して、豊かになったはずの私たちは、たった一度の人生を本当に幸せに生きているといえるのだろうか。

そのような時代だからこそ、「もう一つの社会」「もう一つの生き方」の創出の可能性をNPOに見出そうと出版されたのが島田恒さん(1962年経卒)の「NPOという生き方」(PHP新著・720円+税)。あまりにも経済合理主義に偏している社会のバランスを回復し、真の豊かさを実現しようという願いをこめて、現代社会におけるNPOの役割やその運営についてまとめている。

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死ぬまで走り続けたい―羽田さん(1961年教卒)(2005.3.25)

羽田英彦さん(1961年教卒)はマラソンを始めて25年、以来フルマラソン6回を含め、302回5千キロメートル以上を走った計算になるという。

羽田さんの本業は洋画家。年1回のペースで個展を開き、現在は西宮美術協会の代表も務める。また1999年に学校長として定年退職するまでは、小学校の教諭としての顔もあった。走ることを学校での活動に積極的に取り入れ、子供たちと共にグラウンドを走る多忙な日々を過ごしたという。

阪神大震災での自宅全壊被害にも負けず市民レースに出場し続けた羽田さんは、何事にも変えられないゴール時の爽快感と達成感を忘れられず、走ることをやめられなくなってしまったと語る(3月6日付産経)。

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「鉱石の道」計画策定へ大詰め(2005.3.24)

全国有数の鉱山として栄えた明延(養父市)、神子畑(朝来郡朝来町)、生野(同郡生野町)をつなぐプロジェクト「鉱石の道」が、本年度の計画策定を目指し、事業化に向けた調査が大詰めを迎えている。3地域をめぐるモニターツアーや東京でのシンポジウムを行い、国の「地域再生計画」の認定も受けた。かつて鉱石を運んだ道に、新たな人の流れが生まれようとしている。一方で施設の保存費用の課題なども多く、足立裕二教授(工)は、「地域の思いと企業の考えをどう調整し、そこを行政がどうバックアップするかが問われている」と語っている(1月21日付神戸新聞)。

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無料法律相談を始めて半世紀―法律相談部(2005.3.23)

法律相談部が、訪れた市民の悩みに耳を傾ける無料法律相談会を開始して半世紀以上になる。夫の暴力や、浮気相手への慰謝料請求などドラマに出てくるような話も多い。法律では解決できない相談もある。現部長の大道若奈さん(20)と総務担当の松下隆啓さん(21)も、毎週土曜日の午後、丁寧に話を聞いて一緒に解決方法を考える。2人は一般市民の目線で動ける「街の法律家」を目指して勉強中だ。相談者の「ありがとう」のひとことがその原動力となる(2月25日付朝日)。

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農業の六次産業化!?―加古教授(2005.3.22)

加古敏之教授(農)は、兵庫県の農業について「全般に規模が小さく、厳しい状況」と指摘。競争力強化のため、農産物の製造・販売を一体的に手掛ける「六次産業」で付加価値を高めるよう提唱する。

農業の『六次産業』化とは、一次(生産)、二次(加工)、三次(販売)を全部やるから合わせて『六次』。放牧で元気な乳牛を育て、生乳からチーズ、ヨーグルトに加工し、所得を増やしている農家もあると加古教授は語る(1月21日付神戸新聞)。

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「カラヴァッジョ」―宮下助教授(文)(2005.3.18)




ご参考

喧嘩、暴行、器物破損、公務執行妨害等の乱暴を重ねた挙句、殺人を犯し逃亡中に38歳でその生涯を閉じたイタリアの画家カラヴァッジョ。この「呪われた画家」に関する本格的な研究書「カラヴァッジョ」(宮下規久朗助教授(文)著・名古屋大学出版会4,800円+税)が出版された。

宮下助教授は模範的な美術史学の方法論を駆使し、客観的な視点からこの画家をめぐる諸問題を縦横に論じている。カラヴァッジョに関する本格的な研究書としては日本初であり、長年、研鑽を積み重ねた宮下助教授の愛着や思い入れが伝わってくるとも評されている(2月13日付日経他)。

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大好評!「ゆかりの50人」シリーズ―神戸新聞社古川東京支社長(1972年農卒)(2005.3.17)


(クリックスすると拡大します)

神戸新聞社古川潤東京支社長(1972年農卒)が手がけた「ゆかりの50人」シリーズが大好評だ。ポケットに入れて神戸の街を散策できるサイズのハンディガイドブックで、神戸、播磨、阪神などにゆかりのある人物50人のエピソードやスポットを紹介している。
活字離れをくいとめる意味もあり、親しみやすく手に取りやすい形で神戸の足元の文化を発信しようとした結果が神戸市内でのベストセラーにもつながった。

「神戸ゆかりの50人PART2」には出光佐三さん(出光興産創業者)や山口誓子さん(俳人、大学構内に山口誓子記念館がある)など、神戸大学に縁の深い人物が紹介されており興味深い。
また、NHKの日曜大河ドラマ「義経」の放映にあわせて「源平と神戸ゆかりの50選」も刊行されている。

このシリーズの前身ともいうべきものが「兵庫50の木」。農学部出身の古川さんが手がけたシリーズとあって、木の葉の実物大の写真を使ったユニークな図鑑で、自然学校の教材にもよく使われているという(12月20日発行六篠(りくそう)会報※)。
※六篠会は農学部の同窓会

各書は神戸市内の書店などで定価300円(税込み)で購入可能。また、神戸大学東京オフィス(電話03-3211-0032)でも購入できる。

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CSRと企業フィランソロピー 谷本寛治一橋大学大学院商学研究科教授(1984年経営博士修了)(2005.3.16)

ここ1、2年、CSR(企業の社会的責任)が取沙汰され、ブームとなっているが、今年で第2回目となるCSRのベストプラクティス「企業フィランソロピー大賞」の授賞式において、谷本寛治一橋大学大学院商学研究科教授(1984年経営博士修了)がCSRについての基調講演を行い、次のように述べている。

日本では過去何度か「企業での社会的責任」がブームとなっており、いろいろな学会や経済関係者の間で議論がなされた。今回のブームでは企業がリードする形で議論が進んでいるが、CSRは企業経営のレベルだけではなく、もう少しマクロなレベルから公共政策としても考えていかなくてはならない。

講演内容の詳細は日本フィランソロピー協会機関誌「月刊フィランソロピー」(2005年3月号)に掲載されてた(神戸大学東京オフィス開設準備室(東京・丸の内 電話03-3211-0032)にて閲覧可能)。

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「学力論争とはなんだったのか」山内助教授(大教センター)(2005.3.15)




ご参考

大学教育研究センターの山内乾史助教授が「学力論争とはなんだったのか」(ミネルヴァ書房・1890円税込)を共著出版した。はたして子どもたちの学力はほんとうに低下しているのか。

・「学力低下」をとりまく問題のとらえ方
・学力低下の実態と論争の類型
・子どもたちに何が起っているのか
・ゆとり教育のもたらしたもの
・大学教育の改善・開発に向かって
・学校改革の可能性
・現代の大学生
 
以上のような章立てで構成され、学力低下をめぐる論争に関して事実を整理し、本質を抽出した一冊。

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「日本ガマ論」―宇野健一さん(1966年工院卒) (2005.3.14)




ご参考

昨夏、ちょっと変わった本が出版された。「日本ガマ論」(文芸社1700円+税)著者は宇野健一さん(1966年工院卒)。ガマの油売りの口上に乗せて、敗戦から経済大国、石油ショックを経てバブル崩壊の道をたどった日本と自身の半生をユーモラスに語っている。

ガマが鏡を見て己の醜さにびっくり仰天し、アブラ汗を流して妙薬を作り出す姿を、「無」から「有」を生んできた戦後の日本に重ね合わせ、やりすぎてやせ細っていくガマの姿に「有」から「無」への転落を写している。自身の海外でのビジネス経験を踏まえ、幅広い視野で面白おかしく語る、ちょっと変わった「日本論」。

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「カブトムシと進化論」−河野和男元教授(農)(2005.3.11)

昨春農学部を定年退官した河野和男元教授は、カブトムシなど甲虫類の世界的なコレクターとしても知られている。この度「カブトムシと進化論」(新思索社・2625円税込み)を出版、30年にわたる品種改良の経験と、自身の膨大な昆虫標本を縦横に駆使して独自進化論を展開する。なお、随所で触れる古今の進化論のおさらいと、24頁におよぶカラーの昆虫標本写真が光っている。

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今夏、九州から大阪まで古代船が走る(2005.3.10)

埴輪から復元された古代船が今夏、有明海から大阪まで手漕ぎで「大王の棺を」曳航する。設計者は海を愛してやまない松木哲名誉教授(海)。和船や古代船研究の第一人者で日本海事史学会を設立、現在は副会長を務めている。

松木名誉教授は、宮崎・西都原古墳群で出土した埴輪船などをモデルに、全長11.9メートルの木造船を設計した。7月に熊本の海岸を出発し、瀬戸内海を経由して大阪までの800キロを、1ヵ月半かけて手漕ぎでの航行する予定だ。こぎ手は下関市の「独立行政法人水産学校」の学生達で、左右6人ずつが交替して行うという(1月29日付産経)。

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目的の明示なき改革は失敗する−加護野教授(営)(2005.3.9)

2月2日付の産経新聞で、加護野忠男教授(営)が郵政民営化について、苦言を呈している。
加護野教授は、この国のこれまでの民営化の例を挙げ、次のように述べている。

NTTの改革は巨大組織を迷走させ、先端技術開発の停滞をもたらしてしまった。国鉄改革も、効率化には成功したが、一部で悪しき収益志向を助長し、利用者サービスを低下させてしまった。国立大学の改革はこのままでは失敗に終わるだろう。郵政改革で失敗を繰り返さないためには、過去の失敗から学び、改革の基本をきっちりと押さえることが大切だ。

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私の忘れ得ぬ一冊「アレグサンダー・ワース」−木村助教授(法) (2005.3.8)

ミネルヴァ書房の発行しているPR誌ミネルヴァ通信で、「私の忘れ得ぬ一冊」と題した連載がある。連載第5回目となる2005年2月号で、木村幹助教授(法)が「アレグサンダー・ワース」(野口名隆/高坂正堯訳・みすず書房)を紹介している。

歴史は時としてストーリーが過剰に単純化され、そこに複雑な心の動きを読み取ることは難しい。しかし、人は常に勝者と敗者のどちらかの立場にいるとは限らない。木村助教授は、第2次世界大戦直後のフランスにおける複雑な人々の心情を、イギリス人ジャーナリストであるワースがみごとに描く。その手腕を木村助教授は絶賛する。

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「兵庫県の歴史」―鈴木副学長ら再編集 (2005.3.7)




ご参考

旧版「兵庫県の歴史」が出版されてから30年以上が経ち、その間にも埋もれていた県域の史実が明らかにされてきた。そうした最新の研究成果を踏まえて「兵庫県の歴史」(2004年発行、山川出版社)が新しく編集された。

執筆には鈴木正幸副学長(文)ら9名が携わった。中世史においては福原遷都など平氏政権に関する記述を充実させ、近代・現代史においては従来の通史に記述されていない史実の発掘に努め、県南部だけではなく、中部・北部における歴史的営みも可能な限り紹介している。今後はさらに地域に均整の取れた兵庫県の歴史を著すことを課題と挙げている。

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「躍進するブラジル」―鈴木さん(1954年経卒) (2005.3.4)

鈴木登さん(1954年経卒)が、2003年から2004年の2度の訪伯によって感じたブラジルの躍進を、自身の経験を踏まえて冊子にまとめている。鈴木さんは伊藤忠商事の駐在員として1972年から6年間Rio de Janeiroに駐在。今般の訪問は約20年ぶりで、1973年から2年間役員を務めたCENIBRA社の創立30周年記念式典に出席するためのもの。ブラジルの底力とダイナミックな発展を目の当たりにしたという。自身の訪伯時の足取りを追いつつ、農業開発を中心とするブラジルの経済的発展と根深い構造問題、停滞気味である日伯経済関係についても言及している。また、躍進著しい中国へのブラジルからの輸出は増加傾向にあり、2002年には日本への輸出額を超えた等の重要な指摘がされている。

淡い緑の表紙で丁寧に印刷製本された本冊子は、神戸大学東京オフィス(丸の内・TEL03-3211-0032)にて閲覧可能。

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『神戸ゆかりの50人』に登場の水島銕也神戸高商初代校長 (2005.3.3)




ご参考

『神戸ゆかりの50人』(2002年、神戸新聞社、定価300円)が発行され、神戸市内の書店で発売中。50人の中には平清盛、楠木正成、豊臣秀吉等の歴史上の人物を含んでいる。また、港町神戸らしくW・モラエス(ポルトガル)、H・フロインドリーブ(ドイツ)、呉金堂(中国)等多数の外国人も登場している。

『神戸ゆかりの50人』には、水島銕也(みずしま・てつや)神戸高商初代校長が登場している(同書32ページ)。水島校長は、1864年(元治元年)大分県中津のうまれ。一橋大学の前身東京高商教授を経て、1903年(明治36年)に神戸大学の前身神戸高商の初代校長に着任した。少人数のゼミナール制度、全人教育等特色ある教育の導入は水島校長ん、した。神戸高商の校長を22年という長きにわたりつとめ、1928年死去した。『神戸ゆかりの50人』には、以上のような水島銕也校長の業績と六甲台の講堂の南側に建てられた胸像(朝倉文夫作、「水島銕也先生」の文字は渋沢栄一書)の写真が掲載されている。

大分県中津市にある水島校長の生誕地は「水島公園」として現在も保存されている。公園内には「水島銕也先生誕生之地」の碑が建つ。また、中津市が発行している小冊子「なかつ」には、「時代にきらめく郷土の先哲」として18名が紹介されている。水島銕也も18人の中の一人。福沢諭吉、中上川彦次郎等と共に掲載されている。

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「現代世界経済叢書」全8巻完結 (2005.3.2)




ご参考

神戸大学経済学研究科、経済経営研究所等の教官等多数が編著者として参加して、ミネルヴァ書房出版の「現代世界経済叢書」全8巻。2004年4月に始まった刊行が完結した。概要は以下のとおり。

第1巻「日本経済論」:編著者 植松忠博(神戸大)・小川一夫(大阪大、前神戸大)
第2巻「中国経済論」:編著者 加藤弘之(神戸大)・上原一慶(京都大)
第3巻「アメリカ経済論」:編著者 村山裕三(同志社大)・地主敏樹(神戸大)
第4巻「アジア経済論」:編著者 北原淳(名古屋大)・西澤信善(近畿大)
第5巻「ヨーロッパ経済論」:編著者 久保広正(神戸大)、田中友義(駿河台大)
第6巻「ロシア・東欧経済論」:編著者 大津定美(大阪産大)・吉井昌彦(神戸大)
第7巻「ラテンアメリカ経済論」:編著者 西島章次(神戸大)・細野昭雄(エルサルバドル大使、元神戸大)
第8巻「アフリカ経済論」:編著者 北川勝彦(関西大)・高橋基樹(神戸大) 

前記編著者以外にも多数の神戸大教授陣が執筆している。

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記録の収集・発信で「あの日」を未来に伝える神戸大学 (2005.3.1)

阪神大震災を後世に伝えようと、神戸大学ならびに関係者による取り組みが続いている。

神戸大学付属図書館が1995年5月に開設した「震災文庫」。「公開できるものならなんでも」という方針による震災記録の収集は、今では3万8千5百点にも及び、丹念な資料収集が情報発信にもつながっている。

震災の教訓を生かし、防災情報を分析・活用するために、国と兵庫県が整備した「人と防災未来センター」。2002年春の設立以来、国内外で発生した多くの自然災害に専任研究員らを派遣している。神戸大学4年の時の震災体験により防災研究者を目指した越山健治専任研究員もその一人。神戸市でさえ「防災都市」と呼べるのかと、研究者としての厳しい目で現状を見ている(1月13日付読売新聞朝刊)。

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