現役商社マンである三輪裕範(みわ・やすのり)さん(1981年法卒)の著書『四〇歳からの勉強法』(ちくま新書、700円+税)が、話題を呼んでいる。三輪さんは、1957年の生まれ。伊藤忠商事の調査室長の職にある。神戸大学法学部を卒業、伊藤忠商事に入社の後、ハーバード・ビジネススクールに留学、MBAの資格を取得した。TOEICは985点という超好成績。
三輪さんは、多忙なビジンネスマンの傍ら、これまでに『ハーバード・ビジネススクール』(丸善ライブラリー)、『ニューヨークタイムズ物語』(中公新書)等多数の著書を刊行した。本書は、上記のような著者の体験に基づいて書かれた”ビジネスマンの勉強法”についての指南書である。コマギレ時間の利用法、新聞や雑誌との”付き合い方”、本の選び方、英語力習得法等々内容的には多岐に渡る。これらは、項目としての目新しさはないかもしれない。しかし、三輪さんがビジネスマンのかたわら知的生産活動を持続してきた。その実績を踏まえてのことであるからて説得力ある内容の本である。換言すれば、学者や評論家が書いた空論とは違う。
『四〇歳からの勉強法』は、11月10日に発売。11月中に増刷が決まるという人気ぶりだ。景気は良くなってきた。企業業績も良好。しかし、日本経済の前途は順風満帆とはいえない。中間管理層の一員として多忙な毎日を送るビジネスマンたち。彼等は、いつかは50歳になり、55歳に到達する。そのとき慌てないためには40歳ぐらいから勉強(テーマは自分で選ぶしかない)を続けていけば、その蓄積は大きい。漫然と、ゴルフ、カラオケ、ゴマスリの毎日を過ごしていては、未来は無いに等しい。そのように感じているビジネスマンにとっての必読書だ。 |