会員増強対策の推進について(ご報告とお願い) 2013年06月04日

   会員増強対策の推進について(ご報告とお願い) 

 

                    会員増強対策委員会

 

 平成24年4月1日付けで発足いたしました新凌霜会は、会員の増強を図り財政基盤を強化するため、昨年11月に「会員増強対策委員会」を設置し、対策の検討と実施に取り掛かりました。

会員の増強は、凌霜会の基盤の拡大を図るものであり、今後の発展を左右する極めて重要な課題であります。

従って、委員会設置の必要性、対策の内容、対策推進の状況等を順次皆様にご報告し、皆様のご理解とご協力を得て、皆様と共に会員数の増加及び会費の増収に取り組んでまいりたいと思います。会員の皆様の未入会会員の一人のご紹介が凌霜会の明日につながります。同窓会の「絆」をより大きくするためにご協力を重ねてお願い申し上げます。

今回は、会員増強対策の必要性及び凌霜会の現状と課題についてご報告申し上げます。

 

1.会員増強対策の必要性 

  会員増強対策を行うことが必要となりました背景は、次のとおりです。

(1)凌霜会としての必要性

凌霜会は、公益法人制度改革に従い、平成24年4月1日付けで、社団法人凌霜会から新公益法人法に規定する一般社団法人凌霜会(以下「凌霜会」という)に移行しました。

 その際、公益法人であった社団法人凌霜会が保有していました正味財産は、法律により同窓会活動には支出できず、これがゼロとなるまで公益目的の事業に支出することが義務付けられました。その公益目的支出計画の検討の結果、凌霜会としましては、昭和32年に神戸大学の発展を支援するため全面的に支援して設立した(公財)神戸大学六甲台後援会に正味財産相当額を寄附することとしましたが、この寄附により、凌霜会は正味財産(内部留保金)無しでスタートすることとなりました。

この新法人スタートの経緯から、凌霜会は今後事業を継続的に円滑に実施するために、早期に財政基盤の拡充を図る必要があり、加えて、凌霜会が会員の皆様から要請される更に魅力あるサービスの提供を行うためにも財政基盤の拡充が不可欠となりました。

凌霜会の財政は会員の皆様からの会費によって支えられており、今要請されている財政基盤の拡充及び事業の拡充を図るためには、会員の増強が喫緊の課題となっております。

(2)神戸大学からの要請への対応

母校神戸大学は、大学制度改革により国立大学から国立大学法人となり、民営化されました。民営化に伴って文部科学省からの運営交付金等が削減され、大学運営のため財政的基盤の拡充が重要な課題となっています。

神戸大学は神戸大学基金を創設し、学友会を通じ、卒業生から浄財を募ることとし、卒業生に寄附を要請しています。神戸大学が学友会を通じて寄付の要請をする場合、同窓会組織を前提にすることとなりますが、神戸大学の歴史と伝統からして、凌霜会がその矢面に立たねばならず、凌霜会の基盤強化が不可欠であります。

更に、今後大学改革実行プランが実施されることとなれば、神戸大学のアカデミーを高めることがこれまで以上に求められることとなります。現在文科省は各大学の役割の見直しを行う所謂「ミッションの再定義」を進めておりますが、この流れの中で母校神戸大学が生き残っていく為には、他大学とは異なった独自の施策の展開が求められます。これに要する資金を全て文科省に頼ることは出来ません。従って、神戸大学自身の自主財源を確保する力の有無が大学界における母校の存在価値を決することになります。

この神戸大学の財政的支援の要請に応えるためにも、凌霜会は、会員の増強を図り組織基盤を強化すると共に、財政基盤を確立する必要があります。

(3)卒業生との絆の強化

卒業生は、神戸大学がアカデミーを一層向上させ、国内はもとより国際的な評価を高めることを強く望むと共に、同窓会がこれまで以上に魅力ある事業を展開することにより、卒業生が社会で活躍するための交流の輪を拡大し、絆の強化を図り、相互支援の拡充が図れるよう、事業の充実を強く望んでいます。

また、大学当局における卒業生名簿の整備が難しい環境下、卒業生間や母校と卒業生間の絆

を繋ぐ唯一のルートは残念ながら同窓会の有する情報に限定されています。「絆」や「つながり」の社会的価値が見直されつつある時代のなかで、唯一ともいえるこのルートの維持・確保は卒業生一人ひとりにとって大変大切なものです。

一方、公益法人改革に係る新しい法律の下では、会費の支払い義務が明確化されました。凌霜会はこれを受けて、2年以上会費納入がない会員は正会員として処遇することが出来なくなる旨定款で定めました。正会員としての資格を失うと、会誌「凌霜」の送付が途切れる等まさに「絆の断絶」につながる事態となり、卒業生も凌霜会も共に大きな財産を失ってしまうこととなります。

凌霜会としては、これ等卒業生の要請に応え、絆の強化を行うためにも、会員資格を有する会員の増強を図り、財政基盤を確立することが強く求められています。

 

2.凌霜会の現状と課題

  次に、以上の様な状況の中で凌霜会の現状及び抱えている課題は次のとおりです。

 (1)新法人の財政状態

  凌霜会は、内閣総理大臣より認可を受け、昨年4月1日から一般社団法人としてスタートし、平成23年度末の正味財産相当額(約42百万円)は法律の趣旨に則り(公財)神戸大学六甲台後援会に寄附することとしましたことは前述いたしました通りです。

  この処理は、永年に亘り諸先輩が蓄積してこられた正味財産を諸先輩の想いに沿う形で処理したベストの選択であったと信じていますが、片や新法人は大きな課題を抱えてのスタートとなっています。

  即ち、凌霜会が財務の健全性とその活力を維持するためには、最低限期間収支の赤字を回避し、黒字を確保することが喫緊の課題となっています。

  一方、ここ数年における年間の経常収支は、次表の通りです。

 

                                  (単位:千円)

 

経常収益

内受取会費

経常費用

経常収支額

正味財産残

平成20年度

37,970

34,966

43,427

△5,457

56,893

  21年度

39,809

36,507

41,855

△2,046

54,847

  22年度

46,277

42,769

49,482

△3,204

51,618

  23年度

48,151

43,882

57,671

△9,519

42,098

  24年度

48,017

45,553

47,610

      407

     137

  ・24年度は「ご芳志口」寄附除きの25年2月末現在における実績見込み

 ・22年度の受け取り会費が急増しているのは準会員の会費計上基準を変更したことによる

  上表のなかで、平成22年度及び23年度の経常収支がマイナスになっているのは新法人移行に伴う臨時的支出が主因であり、またその臨時的支出が終了した24年度は新法人移行後最初の期として、上表には含まれていない「ご芳志口」寄附含みでは約1百万円の正味財産を確保出来る見込みであります。

  とは言え、概略的には、平成16年度より始めた入学時の入会者による10年間会費一括前払いの準会員制度(在学中は準会員で、卒業時に正会員に移行する。一括納付された会費は会計処理上、毎年その1/10を受取会費に計上し、未経過分は預り金に計上している)の効果がありながら、余裕はない状態で推移しています。

  従って凌霜会としては、継続的に経費・コストの削減を図る必要があることは言うまでもありませんが、同時に会員数増加による収入増に取り組まなければならない財政状態にあります。

 (2)会員の構成、動向

  また、凌霜会の会員構成は、23年度末現在、大略次のとおりです。

  ①正会員数は8千人強で、内一年間における会費納入の実績がある会員数は約7,000人です。

この内訳は、10年間分の会費を前払いした準会員から卒業に伴い現在正会員となっている

会員数が約2,500人(1年次当たり500人)、8年(編入生)・6年(院生)間分の会費一括

前払準会員から正会員に移行した会員数が計500千人(1年次当たり100人)です。従って、

準会員からの移行者を除く正会員で会費の納入実績者は約4,000人となっています。

  ②また、世代別、年次別会員数は下記のとおり昭和30年代世代をピークに減少し、平成年

度卒業世代では激減しましたが、準会員制度が導入された平成16年に入学した学生の卒業

(平成20年)以降は反転し激増しています。

 

世代別1年次当たり会員数

       昭和  30年代卒    162名

           40年代卒    118名

        50・60年代卒     86名

       平成 1~19年卒     45名

         20~24年卒    503名

   このV字回復は準会員制度導入の効果によるものですが、一方で、この10年間の前払い期間が経過した会員に対する一般正会員としての会員継続の働きかけが大変重要で、今後の会員数の規模を維持し拡大していくポイントとなってきています。

   なお準会員制度第一期生の前払い会費有効期限は1年後の平成26年3月であり、4月には正会員として会費を支払っていただくこととなります。

このように凌霜会の会員構成、その動向及び社会的風潮を考えますと、特に若手層に焦点を当てた対策を早急に講じ、基盤の拡充を図ることが、凌霜会の更なる発展にとって喫緊の課題であります。

以上