凌霜ビジネス 2007年2月 第1号

 1月26日付の産経新聞・朝刊に、神戸大学経営学研究科・加護野忠男教授が、
「日本版SOX法」の導入の効果について寄稿しています。
「日本版SOX法」は、アメリカのサーベンス・オックス法を手本に
日本の証券取引法が改正され、新たに制定された金融商品取引法の略称です。
アメリカのSOX法は、エンロンやワールドコムなどで相次いだ粉飾決算を
防ぐためにつくられた内部統制システムで、非常に事細かに規定されており、
日本でもかなり厳格なシステムが導入されそうな状況です。
加護野教授は、次の4つの観点から投資家の利益も損なわれるのではないかと
指摘しています。
①費用対効果でコストを正当化するだけの効果が期待できない
②必要に応じて外部から管理者も雇い入れるアメリカの人事制度と比較して、
 日本では人事部を中心にした多重的な信頼チェックシステムがあり、
 形式的な内部統制システムは不要である
③官僚主義の弊害が出てくること
④現場がその知識に基づいて柔軟にルールや手順を変えていくという
 日本企業の独自の強みが失われてしまう危険がある
 日本企業の競争力を低下させない制度設計が望まれるところです。

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 2月3日付朝日新聞・朝刊に、神戸大学大学院国際協力研究科・木村幹教授が、
今月8日から北京で再開されている6者協議の見通しについて
「6者協議 今回は米朝見守るのも手」と題したコメントを寄稿しています。
詳細は、木村教授のホームページをご覧下さい。
URL:http://www.geocities.jp/korean_politics/kanhome.htm
神戸大学大学院国際協力研究科ホームページ(木村教授)
URL:http://www.gsics.kobe-u.ac.jp/tstaff/kimura.html 


≪ 卒業生のご紹介 ≫
 1月18日付読売新聞・朝刊で、レンゴー株式会社社長の大坪清氏(昭和37年経済学部卒)が
関西生産性本部の次期会長に就任することが内定したと報じています。
大坪氏は大学卒業後、住友商事に入社し、長きに渡り海外勤務を経験され、副社長を経て、
2000年から段ボールメーカー最大手のレンゴー社長に就任。
関西経済連合会の国際委員会委員長を務めるなど、財界活動に尽力しています。

≪ 本のご紹介 ≫
 2月4日付の日本経済新聞・朝刊で、神戸大学経営学研究科・金井壽宏教授が、
ケビン・メイニー著「貫徹の志 トーマス・ワトソン・シニア」(ダイヤモンド社)
の書評をしています。
 米国産業社会の縮図とも言えるIBMの光と影を内部から描いている本書は、
ダークサイドも含め、企業経営者のリーダーシップのパワーについて、企業経営者が
自らを鍛え上げていくキャリア上での一皮むけた経験の連鎖について深く豊かに
知りたい人にとって、必読の書となるであろうと、評しています。

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☆★ トピックス ★☆
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 神戸大学関係のヘッドラインのみお届けいたします。
詳細は、以下のサイトをご覧ください。

http://www.kobe-u.net/kobe-u.com/topics/2007/02.html
http://www.kobe-u.net/kobe-u.com/topics/2007/01.html

・チップワンストップ高乗正行社長(1993年理卒)、「起業・上場」を語る (2007.02.08)
・献血年齢に関して河原和夫・東京医科歯科大学教授(1955年法卒)がコメント (2007.02.07)
・銀行マンから翻訳家に、漆嶋稔さん(1979年経卒) (2007.02.06)
・東京で神戸大学OB作品展(絵画・書・写真)開催 (2007.02.05)
・イヌ・ネコ回虫症にご注意、宇賀昭二教授(医学部保健学科) (2007.02.02)
・「市民の手で里山再生を」、人と自然の博物館服部保部長 (2007.02.01)
・滋賀大学酒井泰弘教授(1963年経卒)の新著『リスク社会を見る目』 (2007.01.31)
・上田雄さん(1954年文理卒)の新著『遣唐使全航海』 (2007.01.30)
・孤独死を追う、上野易弘教授(医) (2007.01.29)
・第6回神戸大学学友会東京支部若手の会 (2007.01.26)

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■日本経済新聞連載「私の履歴書」と神戸大学(2)
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『出光佐三(いでみつ・さぞう、明治42年神戸高商卒)、昭和31年7月掲載』

 出光佐三さんは、明治18年(1885年)に福岡県宗像郡赤間で出生。
子供の頃、体が弱かった。福岡商業学校時代に書画骨董の趣味を持つ。
これが、後年になっての出光美術館開設(1966年)につながる。
神戸高商に入学したが、校長は初代の水島銕也(みずしま・てつや、
講堂前に胸像がある)先生だった。
「このひとはいわゆる人をつくる人だった。そこで人間としての生き方を学んだ」と、
出光さんは当時を回想する。在学中柔道部員として、学内の柔道大会実現等に
学校側と折衝する等の活躍をした。また、テニス部員(当時は軟式)でもあった。
神戸高商を出たら外交官になるつもりだったが、父親からは賛成を得られない。
「そんなことはよして、自分の仕事をやれ」と。父は、辞令一本で新しい任地へ
行かねばならない役人になることには反対だった。そこで、神戸の酒井商店につとめ、
後に独立して故郷に近い門司で、石油販売の店出光商会を開設した。
明治44年のことだ。これが出光興産(昭和15年設立)のルーツである。

 神戸高商の学生時代で忘れられないのが内池廉吉(うちいけ・れんきち)博士。
神戸高商を卒業して”商売人”になろうとしていた頃、内池博士が
「これからは商人というものはなくなる。ただし、社会が複雑になることから、
生産者と消費者の間に介在して双方の利益を図る配給者としての商人がただひとつだけ残る」と講じた。
「それなら、それをやろう」と出光さんは考えた。
この内池博士の教えが後に出光興産の経営に生かされていく。
 現在、出光興産の給油所ではアポロマークとともに、毛筆の「出光」という文字が
描かれている。これは出光興産の商標(昭和39年7月6日出願、使用開始)として
登録されているもので、そのもととなる文字は出光佐三店主(当時)によるもの。
「出光オイルダイゼスト」(同社広報誌)表紙タイトルのための揮毫から採ったもの
といわれている。

昭和41年10月に設置された東京凌霜クラブ。地方の大学が東京に同窓会施設を持つ
というのは、極めて異例のことである。東京凌霜クラブでは、昨年秋に40周年の
記念式典等数々の行事が執り行われた。この東京凌霜クラブの創設には
初代凌霜会東京支部長であった出光佐三さんと、続いて東京支部長をつとめた
佐渡卓さん(大正8年卒)のリーダーシップのもとで実現したものである。
出光さんは、昭和56年死去した。95歳という高齢だった。
直後にでた週刊新潮誌のコラム「墓碑銘」では「明治の気骨をもった創業社長が、
また一人消えた――」と、その死を悼んでいた。


(主要参考文献)
・出光佐三「私の履歴書」(昭和31年7月、日本経済新聞連載)、
『私の履歴書 経済人』(第1巻)、昭和55年、日本経済新聞社所収
・出光佐三『人間尊重五十年』昭和37年、春秋社
・田口憲一『経営日本主義』昭和41年、新潮社
・神戸大学柔道部回顧録編集委員会編『神戸大学柔道部回顧録 戦前・戦中編』
昭和60年、神戸大学柔道部後援会
・出光興産『石油の世紀 出光の歩み』(創業85周年写真集)平成8年、出光興産
・出光美術館『収集家・出光佐三のこころ』平成16年、出光美術館
・週刊新潮編集部編『昭和の墓碑銘』平成18年、新潮社

[記] 神戸大学東京オフィス・コーディネータ 植村達男 氏(昭和39年経済学部卒)

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☆★ セミナー&フォーラム ☆★
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■シンポジウム「少子化時代を生きる
 -どうする? 私とみんなの子育て,親育ち-」のご案内■
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 神戸大学経済経営研究所と兵庫県が少子化問題研究で連携協定を結んだ
ことを記念して、下記の要領で、シンポジウムが開催されます。
少子化対策は国全体としてのみならず、私たちが住む地域の問題としても、
益々重要となりつつあります。シンポジウムでは、研究者、行政、労働組合、
そしてこれからの少子化社会を担う若い世代など、様々な立場の見方を知ることに
よって私たちが今後この問題にさらに関心を深めていくきっかけにしたいと
考えています。

【日時】平成19年2月17日(土) 10:00~13:00
【場所】神戸大学神大会館(百年記念館内) 六甲ホール
【主催】神戸大学経済経営研究所・兵庫県
※参加者定員は200名となっています。参加申し込み・プログラム等の詳細は
研究所ホームページをご覧下さい。
URL:http://www.rieb.kobe-u.ac.jp/shoshika/sympo070217/index-j.html

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■ 現代経営学研究所 第57回ワークショップ 
   「配当政策-理論とプラクティス-」 ■
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【日時】平成19年3月10日(土) 13:30~16:30
【場所】神戸大学大阪経営教育センター(予定)
【プログラム】
13:30~ 問題提起  砂川 伸幸 氏 (神戸大学大学院経営学研究科 助教授)
      講演・パネルディスカッション
稲川 久雄 氏 (株式会社NTTドコモ 財務部ファイナンス担当部長)
山田 隆 氏 (新光投信株式会社 ファンドマネージャー)
中島 美憲 氏 (松下電器産業株式会社 財務企画チーム チームリーダー)
加護野 忠男  (神戸大学大学院経営学研究科 教授)
※参加申込み・お問い合わせ等は
現代経営学研究所ホームページをご覧下さい。
http://www.riam.jp/ws/index.htm


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☆★ 各支部・行事のご案内 ★☆
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☆★ 神戸凌霜午餐会第1391回例会 ☆★
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【日時】平成19年2月14日(水)
【場所】湊川神社「楠公会館」2F 菊水の間
【講師】神戸大学文学部 教授 窪薗晴夫氏
【演題】「戦後60余年、日本語はどう変わったか?」
【会費】2,500円

 講師は昭和32年鹿児島県生れ。
大阪外大英語科卒、名古屋大(修士)、英エジンバラ大(博士)修了。
哲学博士(言語学)。専門は言語学・音声学。南山大、大阪外大助教授を経て
平成14年より現職。
 著書に「新語はこうして作られる」、「アクセントの法則」(いずれも岩波書店)など。
 平成19年は戦後62年目。日本語はこの間どのように変化し、
今後どのように変わろうとしているのか。
 明治初期の東京弁や現在の沖縄弁を聞き、戦後50年ぶりにロシアからの帰国を
果たした人の手記を紹介しながら、日本語の過去・現在・未来を考えてみます。
敬語、方言、若者言葉がキーワードです。
 言語学権威のお話を是非お聞き下さい。

● お問い合わせ・参加申込み先:(社)凌霜会事務局
Tel:078-805-3833、3834 E-Mail:ryoso@kobe-u.com

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☆★ 大阪凌霜クラブ 2月定例会 ☆★
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【日時】平成19年2月20日(火)18:30~
【場所】大阪凌霜クラブ本館ホールおよびセミナールーム
【講師】古野 喜政氏(元毎日新聞社ソウル支局長・大阪本社編集局長)
【演題】『朝鮮半島の今後』
【会費】メンバー2,500円 ビジター3,500円

元毎日新聞編集局長で、朝鮮半島問題に詳しい古野氏に、今最も関心の高い
「これからの朝鮮半島」を語っていただきます

● 申込方法等お問い合わせは、大阪凌霜クラブ支配人まで。
 Tel:06-6345-1150  E-Mail:osaka@kobe-u.com

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☆★ 神戸大学東京凌霜クラブ創立40周年記念記念行事
神戸大学OB作品展(絵画・書・写真)開催 ☆★
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東京凌霜クラブ創立40周年記念行事の一つとして、
神戸大学OB作品展(絵画・書・写真)が下記のとおり開催されます。
【日時】「絵画展」平成19年2月13日(火)~19日(月)
    「書・写真展」平成19年2月20日(火)~26日(月)
     いずれも10:30~19:00まで。
     但し、2月19日、26日(各最終日)は16:00まで。
【場所】田中八重洲画廊 中央区八重洲1-5-15田中八重洲ビル1階      
 TEL(会場):03-3271-7026,(事務所):03-3273-6208
【会費】無料
 詳細は東京凌霜クラブホームページをご覧下さい。
http://home.kobe-u.com/tokyo/news/yokoku.html#2007.02.22

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☆★ 東京凌霜クラブ
第47回神戸大学木曜会 ☆★
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【日時】平成19年2月22日(木)18:00~20:00
【場所】神戸大学東京凌霜クラブ(帝劇ビル地下2階)
   TEL:03-3211-2916,FAX:03-3211-3147
   Eメール:tokyo@kobe-u.com
【講師】神吉 賢一氏
    1963年 神戸大学教育学部体育科卒業
    1986年 神戸大学教養部教授
    1992年 神戸大学発達科学部教授
    1999年 神戸大学名誉教授
    2006年 加古川市教育委員長 
【演題】「今からできる健康づくり-スポーツの効用-」
【会費】5,000円
詳細は東京凌霜クラブホームページをご覧下さい。
http://home.kobe-u.com/tokyo/news/yokoku.html#2007.02.22

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☆★ 第6回 神戸大学学友会 東京支部 若手の会 ☆★
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 昨年6月、第1回をスターとさせた若手の会は6回目となります。
今回は、大阪から三菱UFJリサーチ&コンサルティングの藤井恵さんを迎えて、
シンクタンクでの勤務経験を語っていただきます。
藤井さんは1996年に神戸大学経済学部卒業、大和総研に入社。
翌年、三和総合研究所に転じ、社名変更や合併を経て現在に至っています。
既に『中国駐在員の選任・赴任から帰任までの完全ガイド』等多数の著書を出されています。
 なお、講演の後で、ビール等を飲みながら歓談する予定です。
「若手の会」は全学部の卒業生を対象としていることを、念のため申し添えます。
就職活動のため上京中の在校生の参加も大歓迎です。

【日時】平成19年2月24日(土)13:00~15:30
【場所】神戸大学東京凌霜クラブ(帝国劇場ビル地下2階)
【講師】藤井 恵氏(1996年経済卒、三菱UFJリサーチ&コンサルティング研究員)
【演題】「シンクタンク業務を通じてのキャリア開発」
【会費】2,000円(ただし、昭和期の卒業生は3,000円)

詳細は下記ホームページをご覧下さい。
神戸大学東京凌霜クラブ:http://home.kobe-u.com/tokyo/news/yokoku.html#2007.02.24