3月21日付朝日新聞に「紹興酒片手に客と語らう」として、レストランバー店主の焦梅華(チャオ・メイホワ)さんがクローズアップされている。
レコードから流れるスイング・ジャズ、家庭的な上海料理、どこか異国の薫り漂う懐古的な店構え。神戸市中央区のレストランバー「MAY・HWA(メイ・ホワ)」は今年、開店から35周年を迎えた。新参の客も長年の常連も、多くが「誰にでも気取らない、神戸らしい店」と通う。
店主である焦梅華さんの母で、4年前に亡くなった田淑如さんは1937年、中国での盧溝橋事件の直後に戦渦を逃れて船で神戸に渡った。日中国交正常化が調印された72年、母娘で繁華街・北野坂近くに店を構えた。50種類ほどあるメニューの中でも、母から受け継いだ豆腐入り水餃子や上海風焼きそばは特に評判だ。
焦さんは1970年の大阪万博で通訳兼コンパニオンを務め、接客術は一流。いくつか恋はしても、結婚はしなかった。「その代わり、子供は100人育てたわ」と言うほど可愛がるのは、給仕を務めるアルバイトたち。35年前から神戸大の男子学生が引き継ぎ、東証一部上場企業の社長になった元学生もいる。さて、どなたでしょうか?
阪神大震災の補修工事の借金もようやく返済。時折、カウンターを出て、紹興酒を片手に客と夜更けまで語らう。「死ぬまで、街の文化サロンの『看板娘』でいたいわ。それが私の天職」と焦梅華さんは語る。本当に、神戸らしい心温まる話題だ。
午前1時まで開店し、ほぼ年中無休。ランチもある。同市中央区中山手通2-18-9。078(221)6380。

写真はMAY・HWAのホームページから |