塩崎賢明教授(工)他2名編の『災害復興ガイド 日本と世界の経験に学ぶ』が、クリエイツかもがわ(本社:京都)から刊行された。定価は2000円+税。
本書は兵庫県震災復興研究センター『災害復興ガイド』編集委員会のメンバー23名が執筆している。編者は次の3名、災害と復興に関して多面的なアプローチを行っているのが本書の特色。
○塩崎賢明(しおざき よしみつ)神戸大工学部教授、兵庫県震災復興研究センター代表理事、専門は都市計画・住宅政策。
○西川榮一(にしかわ えいいち)神戸商船大学名誉教授、兵庫県震災復興研究センター代表理事、専門は交通機関・環境工学。
○出口俊一(でぐち としかず)
兵庫県震災復興研究センター事務局長、専門は人権教育論。
日本国内でも、また海外でも地震・風水害等の災害は規模も回数も増してきている。目の前にある災害に対してどう立ち向かうのか、確実に迫っている災害に対してどう備えるのかが、今、鋭く問われているといえよう。災害による被害の根絶はできない。しかし、低減はできる。そのための取り組みが「減災」である。
政府の減災戦略では、東海地震や東南海・南海地震の予想される被害を半分に減らすことが今後10年間の目標となっている。その手段は、主に住宅の耐震化と津波避難で、被災後の復興についての計画はない。しかし、実は生き延びた人々にとって、災害が去ってから長期にわたって死に物狂いの苦労が控えている。現に阪神・淡路大震災の際にも、直接の難を逃れたあとに、1561人もの人々が不幸な死を遂げた。
本書は、阪神・淡路大震災のみならず、雲仙・普賢岳噴火災害、新潟県中越大震災、台風23号災害、インドネシア・ジャワ島中部地震等々国内外のさまざまな災害復興の実態を集約している。災害には多様な種類があり、復興も様々である。本書では、来るべき災害の発生・緊急対応に備えるだけでなく、その後の復興に備えるヒントも収録している。例えば、復興におけるボランティアの役割、義捐金をどう考えるか、災害廃棄物と環境保全型まちづくり等の課題について実体験を踏まえながら検討を深めている。
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