4月12日(土)、東京六甲男声合唱団演奏会が浜離宮朝日ホール開催された。今回は第二回目。前回(2006年4月)と同じく、神戸大学学友会・凌霜会東京支部や東京都合唱連盟等の後援を受け、世界最高級の音響との定評のある浜離宮朝日ホールで、満員の聴衆を集めての開催であった。
前回からの二年間、東京六甲男声合唱団は、更なる音楽的な飛躍を期して、プロ指揮者仲子誠一氏を迎え、団内指揮者静川靖敏(1863年営卒)と併せて、両氏からの指導を仰いできた。メンバーはグリークラブのOBに限らず、近年は体育会系クラブ出身者等も多数入ってきている。総勢31名の団員がステージに立った。
第一部(指揮:静川靖敏)は、「懐かしい世界の歌」として世界中で親しまれている愛唱曲五曲。『フィンランディア賛歌』は、フィンランドでは第二国歌として広く愛唱されており、当日はフィンランド語で歌われた。ロシア民謡『オレグ公の歌』は、長年日本語歌詞で歌われてきた。この演奏会の為に、海外の合唱団から楽譜やCDを入手し、亀田卓一(1961年工卒)が中心となりロシア語通団員の協力でロシア語歌詞を完成させ、この日の披露となる。高倉勇(1861年営卒)がソロを歌う。『懐かしき愛の歌』では、橋田晋治(1960年法卒)が独唱した。ジャマイカ民謡『さらばジャマイカ』では、竹本鉄三(1970年経卒)と岸本正義(1961年工卒)が歌った。最後は沖縄の海の歌『島唄』。日本語でしっとりと歌い上げられた。
第二部(指揮:仲子誠一)は、ドヴォルジャーク作曲・福永陽一郎編曲の『ジプシーの歌』。この曲は、郷愁に満ちた第四曲『わが母の教えたまいし歌』を中心にリズムの変化に富んだ全七曲の歌曲集である。第一曲『わが歌ひびけ』では、藤田善弘(1965年営卒)がソロを歌った。
第三部の冒頭で団長の團野廣一(19656年営卒)から挨拶がある。聴衆と学友会・凌霜会の後援に謝辞を述べ、更に、次の『大中恩作品集』の作曲者大中恩氏が来聴されている旨の紹介があった。大作曲家の作品を面前で歌うという滅多にない機会に、指揮者(静川靖敏)と団員は、些か緊張しつつ、全五曲を歌い終えた。なお、第三曲『こんな夜には』のソロは、大隅孝二(1960年法卒)が行った。
第四部(指揮:仲子誠一)は、ラインベルガーの『ミサ曲』全七曲。作曲者はドヴォルジャークと同時代ではあるが、作風は全く異なり、禁欲的な教会音楽の世界が、豊かな響きと共に、繰り広げられた。作曲者は、音楽大学の作曲科教授でもあり、作曲技法の粋を尽した、団員にとっては難曲であった。
【東京六甲男声合唱団連絡先】
大野紘(1963年経卒)電話:0427―26―3578
なお、本稿は東京六甲男声合唱団佐原博規氏(1965年経卒)が書かれた原稿の抄録です。

浜離宮朝日ホール |