畑中正一京都大学名誉教授・山中伸弥(1987年医卒)京都大学iPS細胞センター教授共著による『ひろがる人類の夢 iPS細胞ができた!』が、集英社から刊行された。定価は、1100円+税。
ヒトの皮膚細胞から、様々な細胞になれるように遺伝子をウイルスで運ばせて作った夢の万能細胞。これが、iPS細胞である。本書は、対談方式で、このiPS細胞を分かりやすく説明することを試みた啓蒙の書である。以下は、本書の目次。
第1話 iPS細胞が動いた
第2話 iPS細胞とは
第3話 険しかった道のり
第4話 4つの遺伝子の謎
第5話 なぜウイルスを使うのか
第6話 克服しなければならない課題
第7話 ひろがる人類の夢
第8話 研究者への道
本書の著者の略歴は、以下のとおり。
畑中正一 はたなか・まさかず
1933年 大阪生まれ。
1980年 京都大学ウイルス研究所教授
1991年 京都大学ウイルス研究所所長。
1997年 塩野義製薬㈱代表取締役副社長。
京都大学名誉教授。
山中伸弥 やまなか・しんや
1962年 大阪生まれ。
1987年 神戸大学医学部卒業。
国立大阪病院臨床研修医(整形外科)を経て
1993年大阪市立大学大学院医学研究科修了。
米グラッドストーン研究所博士研究員、日本学術振興会特別研 究員、大阪市立大学助手、奈良先端科学技術大学院大学助教授 および教授を経て
2004年から京都大学再生医科学研究所教授。
2008年 同大学のiPS細胞研究センター長に就任。
なお、山中伸弥教授は、本年4月8日に開催された神戸大学平成20年度入学式で「iPS細胞研究で学んだこと」のタイトルで記念講演をおこなった。 山中教授は半生を振り返りながら、三つのキーワード「人生も研究もマラソン。 最後まで走り抜けることが大事」、「VW (Vision and Hardwork)。明確なビジョンがないと努力がムダになる」、 「塞翁が馬。人生、何が幸いするか分らない」を、新入生に贈り、最後に「神戸大学の研究レベルはすばらしい。卒業生であることを誇りに思います」と締めくくった。
【参考】神戸大学ホームページ(入学式)
http://www.kobe-u.ac.jp/info/topics/t2008_04_10_01.htm

山中伸弥教授他編の専門書『再生医療へ進む最先端の幹細胞研究―注目のiPS・ES・間葉系幹細胞などの分化・誘導の基礎と、各種疾患への臨床応用』 (「実験医学」増刊 Vol. 26-5)
定価 5670円 (税込)
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