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トピックス

ここでは神戸大学関連の様々なニュース・トピックスをご紹介しています。

過去のトピックス  ニュース・トピックスのバックナンバーがご覧いただけます。
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 2008年09月
東京医科歯科大学河原和夫教授(1980年法卒)の共編著2冊 (2008.09.30)
三重大学藤田達生教授(1987年文博修了)が、藤堂高虎についてコメント (2008.09.29)
中井久夫名誉教授(医)の新著『臨床瑣談』 (2008.09.26)
米国の経済と金融政策、地主敏樹教授(経)が解説 (2008.09.25)
扇水こと佐藤清さん(1955年営卒)の著書『脳トレ 抜け文字パズル』 (2008.09.24)
東京で「甲南大学・神戸大学 新技術説明会」開催 (2008.09.19)
堀江珠喜さん(1983年文博修了)の新著『名言に学ぶ恋愛の扉36章─恋愛上手はビジネス上手─』 (2008.09.18)
フリージャーナリスト赤澤信次郎さん(1969年法卒)が『新下町伝説』に寄稿 (2008.09.17)
防災教材「ビジュアル版幸せ運ぼう」完成、神戸市・神戸大・読売テレビ・読売新聞が共同制作 (2008.09.16)
生保協会の新会長、松尾憲治明治安田生命社長(1973年経卒) (2008.09.12)
9月14日、神戸大学で「日本音楽即興学会」設立集会 (2008.09.11)
9月11日から旧三商大写真展東京展開催 (2008.09.10)
孫文記念館館長をつとめる安井三吉名誉教授(国際文化) (2008.09.09)
加護野忠男教授(営)の論考「検証 日本とユダヤの「長寿企業のかたち」」 (2008.09.08)
森信三元教授(教)の著書『一つ一つの小石をつんで』が35年ぶりに新装版刊行 (2008.09.05)
TAIYO社長の河渕健司さん(1975年工卒)、経営を語る (2008.09.04)
高橋基樹・福井清一教授(国際協力)編の新刊『経済開発論』 (2008.09.03)
金沢和樹教授(農)の研究グループが「スーパー昆布」を開発 (2008.09.02)
岩村昇元教授(医)の旧著 『ネパールの「赤ひげ」は語る』 再刊 (2008.09.01)


東京医科歯科大学河原和夫教授(1980年法卒)の共編著2冊(2008.09.30)

今年に入って、東京医科歯科大学大学院河原和夫教授(1980年法卒)の共編著2冊が、財団法人放送大学教育振興会(日本放送出版協会)から刊行された。何れも放送大学のラジオまたはテレビの教材として刊行されたもの。

○『新訂 感染症と生体防御 』 定価:2800円+税。
編著者は、河原和夫(東京医科歯科大学大学院教授)、岸本忠三(大阪大学大学院教授)、岩本愛吉(東京大学大学院教授)の3人。河原教授は第2章(現代社会と感染症)、第14章(感染症と健康危機管理)を担当。

○『国際共生に向けた健康への挑戦』定価:2500円+税。
編著者は、多田羅浩三(放送大学教授)、河原 和夫 (同上)、篠崎英夫(国立保健医療科学院長)。河原教授は、第6章(フィリピンの医療制度改革とプライマリケア)を担当。

河原教授は、1980年神戸大学法学部を卒業後、1986年に長崎大学医学部卒業、厚生省に入省した。現在は東京医科歯科大学大学院教授、医学博士。放送大学客員教授、一橋大学経済学部大学院非常勤講師をつとめている。

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放送大学兵庫学習センター(神戸大学正門西側)ー放送大学ホームページから


三重大学藤田達生教授(1987年文博修了)が、藤堂高虎についてコメント(2008.09.29)

9月24日付日本経済新聞(夕刊)に、戦国末期から江戸時代にかけて「城づくりの名手」として活躍した武将、藤堂高虎(とうどう・たかとら)に関する記事が掲載された。今年は、藤堂高虎が藤堂藩を開いて丁度四百年にあたる。地元の三重県津市などでは初代藩主をしのぶ「入府四百年」記念行事が目白押しの状態だ。

市民や自治体は、これを機に観光地としての認知度向上に取り組んでいる。三重大学教育学部の藤田達生教授(1987年文博修了、日本中世史・近世史専攻、学術博士)は、藤堂高虎研究の第一人者。『江戸時代の設計者 異能の武将・藤堂高虎』(講談社現代新書)の著書もある。藤田教授は、この記事の中で「(高虎は)日本の近世の幕開けに決定的な役割を果たした人物としてもっと注目されていい」とコメントしていた。

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津市観光協会ホームページから


中井久夫名誉教授(医)の新著『臨床瑣談』(2008.09.26)

みすず書房から、中井久夫名誉教授(医)の新著『臨床瑣談』が出版された。定価は1890円。本書はみすず書房のPR誌「みすず」に不定期連載された「臨床瑣談」の6回分をまとめて単行本化したもの。本のタイトルに使用された「「臨床瑣談」とは、臨床実験で味わったちょっとした物語というほどの意味である。今のところ、主に精神科以外のことを書こうとしている」と中井名誉教授は語っている。

本書は、精神科医としての長年の経験をとおして、専門非専門にかかわりなく、日本の医学や病院やその周辺について「これだけは伝えておきたい」という姿勢で書かれている。多方向からの視線ではあるが、病名を告知された患者側ができる有効なことは何かに主眼がある。「SSM、通称丸山ワクチンについての私見」等がテーマとなっている。なお、本書に関しては「出版ダイジェスト」紙(9月15日付)に紹介文が掲載されていた。
 
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米国の経済と金融政策、地主敏樹教授(経)が解説(2008.09.25)

9月5日から12日迄8回にわたり、日経紙朝刊のコラム「やさしい経済学」のコラムを地主敏樹教授(経)が担当、テーマは「米国の経済と金融政策」である。

サブプライムローン問題を端緒に低迷する米国経済を1990年代から今日に至る金融政策の観点からレビューし、解説している。経済状態と中央銀行(FRB)の政策の関係が分かりやすく説かれている。なお、地主教授には著書『アメリカの金融政策』(2006年、東洋経済新報社)がある。

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扇水こと佐藤清さん(1955年営卒)の著書『脳トレ 抜け文字パズル』(2008.09.24)

できた!解けた!その快感がさらに脳を活性化させるという。書店には数多くの脳トレの本が並ぶ。だが神戸大学卒業生(1955年営卒佐藤清さん)が書いた『脳トレ 抜け文字パズル』(文芸社、1000円+税)は、一味違う。素材は百人一首。ご存知鎌倉時代の歌人の藤原定家が厳選した百種の名歌である。

どんなパズルかといえば、三十一文字のうち「一字を抜き取られ、バラバラにされた三十字を元の短歌に復元する」もの。単なる穴埋めではない思索パズルである。文字で説明すると何やら分かり難いが、一問やってみると “がってん!”なるほど、わかった。そこで次の問題にチャレンジとなる。

百人一首が得意な方はどんどん解き進んでいく喜びを味わえ、自然と顔もほころぶだろう。また、昔覚えた方、少しは知っているという方は思い出すことでさらに頭を使うことになる。当時の懐かしい思い出もよぎるかもしれない。また小・中・高校では学校行事として百人一首大会が催されることもある。しっかり覚えるにもこの本が役に立つ。戦国時代から「かるた」遊びとなり、江戸時代には庶民にも広く親しまれた「百人一首」。日本の伝統文化を愛でながら、生き生きはつらつ脳トレに励めることができる本だ。


東京で「甲南大学・神戸大学 新技術説明会」開催(2008.09.19)

神戸大学は、甲南大学及び独立行政法人科学技術振興機構との共同主催で「甲南大学・神戸大学 新技術説明会」を10月10日にJSTホール(東京・市ヶ谷)で開催する。

神戸大学側のテーマは「環境保全技術としての磁気力による工瀬物質の選択分離」(農学研究科井原一高助教)、「π共役系を拡張したチアゾール誘導体」(工学研究科森敦紀教授)、「ボールペンが不要な耐水耐光性ノンカーボン用紙」(都市安全研究センター中尾博之准教授)等。詳細は下記URL参照。

http://jstshingi.jp/konankobe/

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堀江珠喜さん(1983年文博修了)の新著『名言に学ぶ恋愛の扉36章─恋愛上手はビジネス上手─』(2008.09.18)

多方面で活躍中の堀江珠喜さん(1983年文博修了)の新著『名言に学ぶ恋愛の扉36章─恋愛上手はビジネス上手─名言に学ぶ』が、9月下旬に図書刊行会から刊行される。定価は1,200円+税。

実行あるのみ!
恋も仕事も、すべてを成功させたい
そんなアナタの必読書完成!
扉をさあ開けて!

以上は、キャッチフレーズ。堀江さんによると、「優秀なビジネスマン、ビジネスウーマンには、モテ男、モテ女の素質がある」とのこと。その理由は「彼(女)らのトークは、コミュニケーション能力に裏付けされたもの」だからだそうだ。

恋愛もビジネスも、多くの場合に戦わねばならず、戦うための「戦略」が必要。これが本書の主題である。そこで本書は恋愛をある種の「戦い」ととらえ、これまで戦争や経営論で伝えられた歴史上の人物の名言、ことわざ、エピソード、失敗談等を取り上げ、著者独自の恋愛極意論を展開する。


堀江珠喜さんは、兵庫県の生まれ。現職は大阪府立大学教授。中学から大学院修士課程まで神戸女学院に学び、神戸大学大学院文化学研究科博士課程を修了した(学術博士)。専攻は、英文学、比較文学者という学者である。

主要著書に『男はなぜ悪女にひかれるのか 悪女学入門』(平凡社新書)、『団鬼六論』(平凡社新書)、『「人妻」の研究』(ちくま新書)、『おんなの浮気』(ちくま新書)、『悪女の老後論』(平凡社新書)他がある。
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フリージャーナリスト赤澤信次郎さん(1969年法卒)が『新下町伝説』に寄稿(2008.09.17)

フリージャーナリストの赤澤信次郎さん(1969年法卒)が『新下町伝説』に寄稿している。この本は、2011年にの墨田区押上・業平橋地区に、誕生する世界トップ級の超天空タワーに関するもの。高さは610m、タワーの名称は「東京スカイツリー」、着工開始は2008年7月となっている。

本書の編者は東京新聞編集局。東京新聞出版局(中日新聞東京本社)から刊行された。定価は1333円+税。本書は、タワー完成を前に地元の文化・歴史・風俗を見直そうという意図で制作された。最新の航空写真とともに、浮世絵やレトロな写真が多数収録されビジュアルで楽しい内容となっている。


元東京新聞編集委員だった赤澤信次郎(あかざわ・しんじろう)さんも、執筆者の一人。定年後はフリージャーナリストとして活躍中。本書では、向島花街、隅田川の花火、キラキラ世界橘商店街、江戸小紋伝統工芸士等のテーマで取材を行い寄稿している。

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防災教材「ビジュアル版幸せ運ぼう」完成、神戸市・神戸大・読売テレビ・読売新聞が共同制作 (2008.09.16)


阪神大震災の記憶と教訓を伝え、防災教育に役立てル目的で、「ビジュアル版 幸せ運ぼう」が、完成した。この教材は、神戸市教育委員会、神戸大学都市安全研究センター、読売テレビ、読売新聞が共同で制作したもの。

ニュース映像を収録したDVDと、新聞記事や写真を収めたCD―ROM、市教委の中学校用副読本を大幅に改訂したテキストから構成される。「巨大災害の時代」と言われる今日、国内外で大災害が相次いているなか、防災教育の重要性は増すばかり。全国の学校だけではなく、地域での社会教育など、幅広い活用が期待されている。

この教材完成に関するニュースは9月10日付読売新聞で、「見て学ぶ震災の教訓」の見出しで、五段、カラー写真入で大きく報道された。

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読売新聞ホームページから


生保協会の新会長、松尾憲治明治安田生命社長(1973年経卒)(2008.09.12)

生命保険協会は2008年12月に設立100周年を迎える。この7月18日開催の第100回通常社員総会で、第46代会長に明治安田生命の松尾憲治社長(1973年経卒)が就任した。松尾新会長は同日開いた記者会見で、会長就任に当たっての所信を表明する。その冒頭で「保険金等の支払いに関し、お客様、関係者の信頼を損なう事態を生じさせた」ことについてわびるとともに、顧客の信頼回復に向け、全社一致して「保険金等支払管理態勢等の確立に向けた一層の取組みに関する申し合わせ」を確認したことを明らかにした。

松尾新会長は、今般の記者会見の最後の部分で「社会的役割の発揮」に言及する。生命保険協会は、これまで社会貢献活動として、介護福祉養成等の介護分野への支援活動や子育て家庭支援団体への助成活動等を行ってきた。今年度は、その中で特に”子育て支援”に力を入れて取り組む。 具体的には、創立100周年記念事業として「読み聞かせによる“家族のきずな”推進活動」を展開していく。親子の読み聞かせの普及に向けた活動が、「生命保険事業の存立基盤である「家族」のきずなの大切さを再確認いただく一助となればと考えている」と松尾新会長は所信を述べた(「月刊ライト」9月号から)。
 

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9月14日、神戸大学で「日本音楽即興学会」設立集会(2008.09.11)


9月14日、「日本音楽即興学会」設立集会が神戸大学で開かれる。以下は、このニュースを報じた9月2日付日本経済新聞の最終面コラム「文化往来」からの抄録。

「日本音楽即興学会」の対象はは、音楽即興の効用や意義を探ること。音楽療法や民族音楽などを研究する大学教員や作曲家、音楽評論家、器楽奏者ら約50人が、神戸大学に集まり設立集会を開く。年1回の学会開催や学会誌の定期刊行のほか、研究者と実践者(音楽家)の交流を目指す。

「対話の苦手な自閉症児が楽器を勝手に鳴らし、それに呼応して波長を合わせると、一体感を共有し、コミュニケーションへの興味をはぐくみやすい。そんな実証研究も進んでおり、即興を音楽療法に役立てる効用は大きい」と設立準備会代表の若尾裕神戸大学教授(発)は語る。


9月11日から旧三商大写真展東京展開催(2008.09.10)

戦前の1935年(昭和10年)に始まった伝統の「旧三商大写真展」東京展が、以下の通り開催される。一橋大、大阪市立大、神戸大の写真部の現役・OBの作品が展示される。

日 程: 9月11日(木)~15日(月)
時 間: 10:00~18:00
     11日(木) 14:00~18:00 
     15日(月) 10:00~16:00
場 所: エコギャラリー
     新宿区立環境学習センター 新宿区立ギャラリー
徒 歩: JR新宿西口から約15分
     地下鉄大江戸線「都庁前」駅A5番出口から徒歩5分
     地下鉄丸の内線「西新宿」駅2番出口から徒歩10分
入場料: 無料

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神戸大学写真部OB竹内淳一郎さん(1963年営卒)のブラジル移民をテーマにした組写真


孫文記念館館長をつとめる安井三吉名誉教授(国際文化)(2008.09.09)

神戸大学教養部、国際文化学部教授をつとめた安井三吉 (やすい・さんきち) 名誉教授は、孫文記念館館長をつとめている。1987年に神戸華僑研究会(現神戸華僑華人研究会)を設立、2004年から神戸華僑歴史博物館研究室長を、2007年からは孫文記念館館長の職にある。

9月18日、安井名誉教授は神戸新聞情報文化懇話会の例会で「世紀を越え、国境を超える孫文」のタイトルで講演を行う。この会はクラウンプラザ神戸で12時15分から始まる。例会への出席は会員に限るが、当日の入会も受付可。事務局の連絡先は以下のとおり(9月2日付神戸新聞)。


神戸新聞情報文化懇話会
事務局連絡先:078-362-7057
 
安井名誉教授の著書は、共編著『落地生根―神戸華僑と神阪中華会館の百年』(研文出版、2000年)、『盧溝橋事件』(科華出版有限公司、1999年)、共編著『阪神大震災と神戸華僑』(研究報告書、1997年)、共編著『中国近代化の歴史と展望』(法律文化社、1996年)、『盧溝橋事件』(研文出版、1993年)等多数。

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孫文記念館ホームページから


加護野忠男教授(営)の論考「検証 日本とユダヤの「長寿企業のかたち」」(2008.09.08)

プレジデント誌(9月1日)の連載企画「経営時論」の第62回に、加護野忠男教授(営)が登場、「検証 日本とユダヤの「長寿企業のかたち」」のタイトルで論じている。

加護野教授は、最近二つの老舗企業について話を聞く機会があった。一つは、京都の老舗企業、福田金属(正式社名は、福田金属箔粉工業)。もう一つは、ユダヤの金融財閥、ロスチャイルド銀行である。

両社とも、同族中心の経営であるが、事業継承の方法には、明確な違いがある。ロスチャイルドの事業は、家憲にしたがって男系の兄弟に分割相続される。一方、福田金属では、子供の中の誰か一人が事業を受け継ぐという形をとってきた。ただし、福田金属で事業継承に関して明確なルールがあるか否かきかなかったという。

続いて加護野教授は、日本の農業における「田分け」(田んぼの分割相続はおろかなこと)という概念、商業では分割相続はリスク分散となるということ、洋の東西を問わず兄弟の対立は存在すること、日本では「男系の継承に対するこだわりが低い」こと等のポイントを指摘している。最後の方で、加護野教授は「日本で一子相続が慣習化している」のは、兄弟の不和による事業の麻痺・分裂を恐れたからと指摘していた。



森信三元教授(教)の著書『一つ一つの小石をつんで』が35年ぶりに新装版刊行(2008.09.05)

元神戸大学教育学部教授であった森信三氏(1896-1992)の旧著『一つ一つの小石をつんで』の新装版が、35年ぶりに刊行された。発行所は社団法人実践人の家、定価は600円である。

『一つ一つの小石をつんで』は、1971年に信州大学附属長野小学校で、保護者・生徒たちへ話したものの筆録。1973年に修養団から刊行された。作家阿川弘之氏や『男の晩節』(2006年、日本経済新聞社)の著者小島英記氏が推薦している。

この本では、しつけの秘訣は、結局
(1)朝のあいさつ
(2)ハイという返事
(3)ハキモノをそろえ、イスを入れる
・・・という三大原則を徹底するほかないという確信に立って、実際的に、しかも徹底的に、その方法および理論的根拠を明らかにしようとしている。

森元教授は「この書は、外見的にはまことに微々、いうに足りないものではあるが、哲学者としての著者の人生観が、しつけという角度において結晶したもの」とはしがきで述べている。

本書の書名が『一つ一つの小石をつんで』となっている。これについては、「しつけというものは、お説教などによってできるものでは断じてなく、文字通り一つ一つの小石を積むような心がけで、丹念に積み上げてゆくほかない」という考えに基づいている。

森元教授は、1926年(大正15年)京都大学哲学科を卒業。1939年(昭和14年)建国大学教授を経て、1952年(昭和27年)、神戸大学教授に。著書に、「森信三全集」全25巻、「森信三選集」全8巻、「森信三著作集」全10巻、「森信三続全集」8巻などがある。また、社団法人実践人の家の”創開者”でもある。

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社団法人実践人の家のホームページに掲げられた森信三元教授の肖像写真


TAIYO社長の河渕健司さん(1975年工卒)、経営を語る (2008.09.04)

8月20日付日経紙夕刊の「新進企業 トップの横顔」に、TAIYO社長の河渕健司(こうぶち・けんじ、1975年工卒)さんが登場、経営を語っている。タイトルは、「倒産乗り越え成長に意欲」。

TAIYOは、シリンダーなど油圧・空圧機器の大手。自動車組み立てラインや半導体搬送装置などメカトロ装置も手掛ける企業。1933年設立の老舗だが、93年にバブル期の過剰投資が原因で会社更生法の適用を申請した。しかし、負債総額900億円超の大型倒産からはい上がり、今年、東証二部に上場を果たした。

河渕社長が、神戸大学工学部を卒業して入社したのが1975年。18年後の「どん底」は夢にも思わなかった。その頃は、装置事業の営業課長をしていたが、懇意の取引先から注文が取れなくなった。「独立するしかない」。事業計画を書き上げ、スポンサーも決まるほど話はまとまった。ところが退職希望者を引き留める役が回ってきたのが運の尽き。「『一緒に頑張ろう』と説得する本人が辞めるわけにいかないでしょう」ということになる。

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TAIYOのホームページから


高橋基樹・福井清一教授(国際協力)編の新刊『経済開発論』(2008.09.03)

勁草テキストセレクションの1冊として、高橋基樹・福井清一教授(国際協力)編の新刊『経済開発論 研究と実践のフロンティア 』が、勁草書房から刊行された。定価は、2800円+税。 

開発途上国の開発や貧困といった問題。このテーマに関しては、”途上国”という言葉では、ひとくくりにできない多様な要素をがある。本書は、複雑多岐にわたる経済開発論について、経済・社会・政治・法といった多面的な次元からアプローチする学部学生向けのテキスト。以下は、目次の概要である。

序章 経済開発の概観:成長・貧困・構造変化
第Ⅰ部 開発研究の基礎
第Ⅱ部 開発と産業・貿易
第Ⅲ部 開発の新しい政策課題

上記の中で、第Ⅲ部では貧困、環境、教育、医療等がテーマとなっている。
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金沢和樹教授(農)の研究グループが「スーパー昆布」を開発(2008.09.02)

神戸大学農学部の金沢和樹教授(食品栄養学)の研究グループが、昆布に豊富に含まれ、がん予防に効果があるとされるフコキサンチンだけを抽出した粉末状の「スーパー昆布」の開発に成功した(8月20日付読売新聞)。塩分の高さや黒い色素による見た目の悪さなどから、「健康食」としては敬遠される点もあったため、これらの成分を取り除いたうえで、加工して食べやすくした。食品加工メーカーと協力して、近く商品化を目指す。

「スーパー昆布」は、きな粉のような黄土色の粉末。メリケン粉の10分の1のきめ細かさに相当する。試食会では、ふりかけやつくだ煮などの調理に使ったところ、関係者に好評だったそうだ。 金沢教授は「色合いや塩辛さを取り除くことで健康食品としての昆布のイメージをさらにアップさせていきたい」と話している。



岩村昇元教授(医)の旧著 『ネパールの「赤ひげ」は語る』 再刊(2008.09.01)

岩村昇元神戸大学医学部教授(1927-2005)の旧著『ネパールの「赤ひげ」は語る』 が、このたび再刊された(第2刷)。この本の第1刷が出たのは1986年。20余年ぶりの再刊である。岩波ブックレットシリーズ(No.71)の1冊で、定価は480円+税。

岩村元教授は、1962年に日本キリスト教会派遣のクリスチャンドクターとして、史子夫人とともにネパールにわたる。以後18年間にわたり結核対策を中心に医療活動に献身した。”ネパールの「赤ひげ」”という異名は、この時代の活動に由来する。

1980年から86年まで神戸大学医学部教授をつとめ、1993年にアジアのノーベル賞といわれる「マグサイサイ賞」を受賞している。なお、岩村元教授の伝記は、小学校の国語教科書に取り上げられている(注)。


(注)小学生用の国語教科書は5社の出版社から刊行されている。三鷹市社会教育指導員である室谷幸吉氏の調査によると、伝記が取り上げられた人物は全部で20人。うち11人が日本人である。その氏名は以下のとおり(2007年4月26日付の本欄参照)。

牧野富太郎
山田耕筰
豊田佐吉
野口英世
福沢諭吉
ジョン万次郎
宮沢賢治
布田保之助(灌漑用水路の橋を工夫した庄屋)
小林虎三(藩の人材養成につくした武士)
志鷹光次郎(立山ガイド)
岩村昇

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大西伝一郎『友情の切手はヒマラヤのもとへ ネパールの岩村昇博士』(1996年、文渓堂)



 
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