6月7日付朝日新聞に王柯教授(国際文化)教授が登場、「日本の地震資料を政府が翻訳して世界と共有する」ことに関して提言している。以下は、王柯(おう・か)教授の提言の概要。
中国の四川省を中心に起きた大地震から1年がたった。これに先立つ本年3月末に、阪神・淡路震災復興計画書、神戸市復興計画書、阪神・淡路大震災教訓集、神戸市防災対応マニュアルが「日本地震経験叢書」として中国で出版され、国家減災センターを通じ中国全土の防災関係機関に配布された。この文献は、日本の大学にいる中国人教員と留学生が協力して翻訳したもの。「創造的復興」の考え、コミュニティー再建でのコミュニケーションの「場」重視など、阪神大震災の復興経験が体系的に紹介されていて、震災復興にかかわる中国の政府関係者から高い評価を得たという。
ただし、出版まで曲折があった。仕事以外の時間を利用して翻訳に取り組み、出版社との連絡折衝を数十回も繰り返し、複数の機関にお願いしてようやく北京の民間財団の出版助成金を見つけた。これほど重要な公共財が、なぜ民間の好意に頼ってしか出版できないのか、不思議に思うと王教授は発言する。
日本の地震経験は国際社会から注目されている。四川地震で中国が最初に受け入れた国際災害救援隊は日本救援隊だった。積み重ねてきた貴重な救援経験に期待が寄せられた。中国の民衆は懸命な救援活動に強い感銘を受けて、感謝一色で、数十年間の政府援助よりも効果的。
【参考】神戸大学ホームページ(神大人の本)
http://www.kobe-u.ac.jp/info/book/0903_02.htm

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