韓晏元弁護士(2004年法博士後期修了)と伊藤忠丸紅鉄鋼奥北秀嗣公認内部監査人の共著『中国でのビジネス実務 債権管理・保全・回収 Q&A100』が、第一法規から出版された。定価は4800円+税。
本書は、中国ビジネスにおける債権管理者指南書、中国でのビジネス実務の現場における債権管理・保全・回収について、与信管理、売買契約書の交渉および作成、担保取得を中心に実用的な対応策を重点的に紹介している。また、強制的な債権回収手段として実際に活用されている仲裁手段についても、具体的な説明がある。
中国人弁護士(韓晏元氏)と、中国進出企業において数々の中国投資案件・管理全般の問題に携わってきた日本人管理担当者(奥北秀嗣氏)の協力により出来上がった著作。これが本書の大きな特色である。中国および日本のそれぞれの観点から、両者のこれまでの中国でのビジネス実務における債権管理・保全・回収の実体験を基に、実際に債権管理・保全・回収を行う担当者およびトラブルが生じた場合の法務・審査・総務・営業等の担当者からの疑問に応える形式が取られている。
日中間の法律やビジネス習慣の相違から、中国の信用保険制度、対外担保制度など、日本企業が知っておくべき内容までを幅広く網羅し、取引開始前から債権管理・保全・回収に至る一連の過程を、各種規程、契約書等のサンプルと共に紹介しているのも本書の特色。中国独自の問題についてはコラムを併用したり、関連法的手続きについてはフローチャートを交えるなど、初心者にもわかりやすい解説がなされている。
韓晏元(かん・あんげん)弁護士は、1971年の生まれ。現職は北京市潤明法律事務所パートナー弁護士。1994年北京市国際関係学院日本語学科卒業、1998年北京市外国語大学日本学研究センター日本文学専攻修了(文学修士)、2000年神戸大学法学研究科博士前期課程経済関係法専攻修了(法学博士)、2004年神戸大学法学研究科博士後期課程経済関係法専攻修了(博士(法学))。日本の法律事務所研修を経て、2004年北京市金社法律事務所入所、2008年にパートナーとして北京市潤明法律事務所参画。現在は、外商直接投資、企業買収、企業精算、債権回収、人事労務等、日本企業の中国ビジネスに関連する企業法務全般を取り扱っている。
奥北秀嗣(おくきた・ひでつぐ)公認内部監査人は、1973年の生まれ。1996年早稲田大学教育学部教育学科社会教育学専攻卒業。2001年早稲田大学大学院法学研究科民事法学専攻修了(法学博士)、その後、大手弁護士事務所にて倒産実務、債権回収業務等に幅広く携わった後、2004年伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社入社。同社法務部にて、中国法務・労務等に幅広く携わる。2008年9月~2009年8月中国の北京外企服務集団有限責任公司(FESCO)にて中国語研修。2009年9月~、中国北京にある中国政法大学大学院に留学し民商法を研究すると同時に、中国現地各有名弁護士事務所にて中国法務・労務を中心とした〕実務研修を行っている。

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