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卒業生社長就任ニュース

ここでは神戸大学関連の様々なニュース・トピックスをご紹介しています。

過去の卒業生社長就任ニュース一覧  過去の卒業生社長就任ニュース一覧がご覧になれます。
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 卒業生社長就任ニュース: 2007年
芦屋大学楠本利夫教授(1968年経)の新著『国際都市神戸の系譜ー開港・外国人居留地・領事館・弁天浜御用邸ー』早くも増補版刊行 (2007.12.21)
神戸学生青年センター館長の飛田雄一さん(1978年農院修了)が、母を語る (2007.12.20)
元浦和レッズの西野努さん(1993年営卒)、東京凌霜クラブで講演(来春1月30日) (2007.12.19)
”ごみゼロ”をテーマに活躍する松岡夏子さん(2005年国際文化卒) (2007.12.18)
三輪裕範さん(1981年法卒)の新著『人間力を高める読書案内』 (2007.12.17)
「風見鶏の館」館長の岩田隆義さん(1964年教)、北野観光を語る (2007.12.14)
三吉暹さん(1963年経卒)、澤田隆治さん(1955年文卒)が、日経紙「交遊抄」に登場 (2007.12.13)
池田博一さん(1994年工卒)、ウェスタンボウル神戸大-九州大戦を観戦 (2007.12.12)
井上欣三教授(海)等が、災害時に透析患者を船で緊急搬送するシステム構築 (2007.12.11)
小塩隆士教授(経)が、教育バウチャーについて解説 (2007.12.10)
佐々木蔵之介さん(1992年農卒)主宰する演劇ユニット、チーム申 (2007.12.07)
石井淳蔵教授(営)、「マーケティングから見た企業の現代的課題」を論じる (2007.12.06)
宇部三菱セメント森榮相談役(1966年法卒)、東京海洋大学で特別講義 (2007.12.05)
世古一穂さん(1975年文卒)が代表幹事をつとめる酒蔵環境研究会編の新刊書『挑戦する酒蔵』 (2007.12.04)
日本総合研究所東一洋主任研究員(1985年工卒)が”ソーシャル・キャピタル”を語る (2007.12.03)
中井久夫名誉教授(医)の共著『看護のための精神医学』(増補改定版)を春日武彦氏がコメント (2007.11.30)
野球・四国リーグ香川で活躍する塚本浩二投手(2004年発卒) (2007.11.29)
小林美希さん(2000年法卒)、AERA最新号で「税金の無駄遣い」を厳しく追求 (2007.11.28)
神戸大学三重学友会総会、来年1月20日に開催 (2007.11.27)
第61回毎日出版文化賞に一海知義名誉教授(教養)校訂『決定版 正伝 後藤新平』 (2007.11.26)
大橋貞彦さん(1955年経卒)のボランティア活動 (2007.11.22)
「東京鯖江会だより」を創刊した佐々木裕さん(1954年営卒) (2007.11.21)
本田幸夫さん(1980年工卒)の新著『松下の省エネモータ開発物語』 (2007.11.20)
上月永文さん(1958年法卒)、100歳人生のための情報誌『元氣に百歳』に寄稿 (2007.11.19)
メディア作家として活躍する赤松正行さん(1984年文卒) (2007.11.16)
芳地博光さん(1976年工院修了)が代表をつとめるエーデルワイス・ブラス・オーケストラ (2007.11.15)
大阪市大石川博行准教授(2000年営博)の『配当政策の実証分析』、第50回日経・経済図書文化賞を受賞 (2007.11.14)
怪しく咲き乱れるホテイアオイを心配する角野康郎教授(理) (2007.11.13)
大津留厚教授(文)の新著『青野原俘虜収容所の世界 第一次世界大戦とオーストリア捕虜兵 』 (2007.11.12)
「21世紀COEプログラム ラウンド・テーブル会議」東京・大手町で開催 (2007.11.09)
日智経済委員会で活躍、團野廣一さん(1956年営卒) (2007.11.08)
井上祐美子さん(1981年教卒)の新著『公主帰還』 (2007.11.08)
春日雅人教授(医)、秋の紫綬褒章を受章 (2007.11.07)
松田晃演さん(1957年経卒)のクラシックギターコンサート(神戸、東京で) (2007.11.05)
上田雄さん(1954年文理卒)の著書『遣唐使全航海』、住田正一海事史奨励賞を受賞 (2007.11.02)
大槻真一阪南大学長(1954年理卒)がベンチャー支援を語る (2007.11.01)
西尾久美子さん(神戸大学研究員)の新著『京都花街の経営学』 (2007.10.31)
三重大学藤田達生教授(1987年文博修了)の新著『秀吉神話をくつがえす』 (2007.10.30)
フューチャーアーキテクト金丸恭文会長(1979年工卒)が、”苦い経験”を語る (2007.10.29)
地主敏樹教授(経)が、日経紙に『サンデイ・ワイル回顧録上下』の書評を寄稿 (2007.10.25)
「顧客に究極の満足を」と語る ゼクス平山啓行社長(1980年法卒) (2007.10.24)
堀江珠喜さん(1982年、文化学博士課程修了)の新著『悪女の老後論』 (2007.10.23)
73歳の大学生、ドイツ語でカント哲学を原書で読む 里井三千雄さん(1956年法卒) (2007.10.18)
塩崎賢明教授(工)、「震災メモリアル」について寄稿 (2007.10.17)
小林宏至さん(1965年営卒)の新著『商人道に学ぶビジネスの鉄則』 (2007.10.12)
「心の病にはまず休養を」、兵庫県自殺対策センター長 酒井ルミさん (2007.10.11)
沖幸子さん(1969年教卒)の新著『美人の暮らし方』 (2007.10.10)
朝山くみさん(1999年経)、NHK(大阪)の料理番組に復帰 (2007.10.09)
神戸市立王子動物園で、神戸大生がガイド役 (2007.10.04)
石井淳蔵教授(営)が、『ハラスメントは連鎖する ──「しつけ」「教育」という呪縛』を書評 (2007.10.03)
【連載読物】文学作品と神戸大学(4) (2007.10.02)
明治村に新たに「芝川又右衛門邸」が加わる 足立裕司教授(工)がコメント (2007.10.01)
池田暁子さん(1992年教卒)の新著『マンガで投資入門 今日から私も「株主」に!』 (2007.09.28)
安水稔和さん(1954年文卒)の新著『内海信之 花と反戦の詩人』 (2007.09.26)
滝川好夫教授(経)の新著『どうなる「ゆうちょ銀行」「かんぽ生保」日本郵政グループのゆくえ』 (2007.09.26)
松浦尚子さん(1994年教卒)が社長をつとめる(有)サンク・センスのイベントから (2007.09.25)
【連載読物】文学作品と神戸大学(3) (2007.09.21)
「第57回 旧三商大写真展大阪展」開催中 (2007.09.21)
一海知義名誉教授、魚住和晃教授(国際文化)編の新刊書『河上肇の遺墨』 (2007.09.20)
神戸大学農場発「らんらんチップス」登場 (2007.09.19)
亀田訓生さん(1960年営卒)、久慈市で講演ーテーマは全国の博物館の連携 (2007.09.18)
「神戸大学 新技術説明会」、10月9日科学技術振興機構JSTホールで開催 (2007.09.14)
谷和義バンドー化学社長(1976年工卒)のインタビュー (2007.09.13)
【連載読物】文学作品と神戸大学(2) (2007.09.12)
【連載読物】文学作品と神戸大学(1) (2007.09.11)
日本物理学会が「キャリア支援センター」を設立、神戸大学等と提携 (2007.09.10)
米本弘一教授(国際文化)の新著『フィクションとしての歴史』 (2007.09.07)
オンワード、ユニクロの経営陣が神戸大の教壇に (2007.09.06)
神木哲男名誉教授(経)監修『神戸学検定』刊行される (2007.09.05)
フューチャーアーキテクト金丸恭文社長(1978年工卒)、社会貢献を語る (2007.09.04)
黒坂昌弘教授(医)等が、ひざの半月板損傷の新しい治療法を開発 (2007.08.31)
東京新聞「言いたい放談」に、映画監督の安田真奈さん(1993年法卒)登場 (2007.08.30)
江戸時代の「合石」見つかる (2007.08.29)
葉、茎から倍の効率でバイオエタノール生産、近藤昭彦教授(工) (2007.08.28)
澤田隆治さん(1955年文卒)の新著『決定版 上方芸能列伝』刊行 (2007.08.24)
山本和弘さん(1955年工卒)の木製自作ヨットが”30歳” (2007.08.23)
神戸大学会計学研究室編『第六版 会計学辞典』 刊行 (2007.08.22)
植松恵美子さん(1990年教卒)参院香川選挙区で初当選、香川で史上初の女性国会議員 (2007.08.21)
魚住和晃教授(国際文化)の新著『筆跡鑑定ハンドブック』 (2007.08.20)
安原伸さん(1988年理卒)、クラシックカメラの技術を生かし特注品製造へ (2007.08.10)
【連載読物】「六甲文学」創刊号(1961年7月刊)(2) (2007.08.09)
【連載読物】「六甲文学」創刊号(1961年7月刊)(1) (2007.08.08)
小塩隆士教授(経)による年金改革論 (2007.08.07)
原発震災ー新指針の不備見直し急げ、石橋克彦教授(都市安全研究センター) (2007.08.06)
「書斎の窓」6月号に『アジアの政治経済・入門 』の書評 (2007.08.03)
大内伸哉教授(法)の新著『雇用社会の25の疑問 労働法再入門』 (2007.08.02)
梶山寿子さん(1987年文卒)が、ポータルサイトで「プロデューサーの発想法に学べ!」の連載開始 (2007.08.01)
神戸大、「先端膜工学研究推進機構」を発足させる (2007.07.31)
「週刊 読書人」上半期の収穫から (2007.07.30)
神戸大学経済学部夜間主コースの募集を募集停止、日本初の国立大学夜間部の灯が消える (2007.07.27)
次世代光通信網に必要な光スイッチ用素材開発、出来成人教授(工) (2007.07.26)
清涼菓子市場で攻勢をかける日本ワンセカンドの藤本晃三社長(1962年経卒) (2007.07.25)
世古一穂さん(1975年文卒)の新編著『協働コーディネーター 参加協働型社会を拓く新しい職能』 (2007.07.24)
小林 美希さん(2000年法卒)の著書『ルポ 正社員になりたい』が毎日新聞書評欄に登場 (2007.07.23)
シナジーマーケティング谷井等社長(1996年営卒)、産経コラム「この人に聞く」に登場 (2007.07.20)
塩見雅志准教授(医)らの研究チームが、メタボリック症候群に似た状態の実験用ウサギを作製 (2007.07.19)
神戸大学研究シーズ発表会が東京・秋葉原で開催 (2007.07.18)
ミュージックエンタテインメント事業に従事する小菅亨太さん(1988年法卒) (2007.07.17)
東京凌霜囲碁会が新会員を募集 (2007.07.13)
カルビー湖南が神戸大学(農)と提携した新商品(ポテトチップス)を発売 (2007.07.12)
「マスターズ甲子園」成功裏に修了。明日12日、NHKテレビで放映 (2007.07.11)
大久保裕晴前教授(経)が、自然総研社長に (2007.07.10)
【連載読物】著書『らくがき大学生』で全国に知られた文学部田口寛治教授(その3) (2007.07.09)
【連載読物】著書『らくがき大学生』で全国に知られた文学部田口寛治教授(その2) (2007.07.06)
【連載読物】著書『らくがき大学生』で全国に知られた文学部田口寛治教授(その1) (2007.07.05)
宇南山卓准教授(経)が日経紙に『不況のメカニズム』の書評を寄稿 (2007.07.04)
「抗がん剤、危うい使用例」、南博信教授(医)の調査結果 (2007.07.03)
阪神タイガースの宮崎恒彰オーナー(1965年営卒)が日経紙コラム「交遊抄」に登場 (2007.07.02)
平川和文教授(発)が、「生活にスポーツ習慣を」と提言 (2007.06.29)
フューチャーベンチャーキャピタル松本直人関西投資部長(2000年経卒) (2007.06.28)
朝日新聞コラム「医療危機」から (2007.06.27)
大阪トヨタ三吉暹会長(1963年経卒)が関西の新産業育成についてコメント (2007.06.26)
討論会「関西からの新産業創造」、加護野忠男教授(営)等 (2007.06.25)
【連載読物】田山花袋「蒲団」のモデル岡田美知代の兄岡田實麿(3) (2007.06.22)
【連載読物】田山花袋「蒲団」のモデル岡田美知代の兄岡田實麿(2) (2007.06.21)
【連載読物】田山花袋「蒲団」のモデル岡田美知代の兄岡田實麿(1) (2007.06.20)
髙橋昌明教授(文)の新著『歴史家の遠めがね・虫めがね』 (2007.06.19)
岩波文庫創刊80年記念「図書」”私の三冊”から (2007.06.18)
リーガロイヤルホテルで働く山本真梨子さん(2006年国際文化卒) (2007.06.15)
神戸大剣道部員、42年前の献血―この5月当時の患者と対面 (2007.06.14)
小林美希さん(2000年法卒)の新著『ルポ 正社員になりたい~娘・息子の悲惨な職場』重版決定 (2007.06.13)
【連載読物】廣田精一神戸高工校長と日本自動車史(2) (2007.06.12)
【連載読物】廣田精一神戸高工校長と日本自動車史(1) (2007.06.11)
敏馬神社の宮司をつとめる花木直彦さん(1961年文卒) (2007.06.08)
山家悠紀夫前教授(1964年経卒)の新著『「痛み」はもうたくさんだ! 脱「構造改革」宣言 』 (2007.06.07)
大正銀行灘支店が、惜しまれつつ取り壊しー足立裕司教授(工)がコメント (2007.06.06)
ロニー・アレキサンダー教授(国際協力)が絵本『ポーポキ、平和ってなに色?』を刊行 (2007.06.05)
神戸大学クラブ(KUC)旅行同好会、「申込締切」迫る (2007.06.04)
バンドー化学初の技術系社長に就任する谷和義さん(1976年工卒) (2007.06.01)
地主敏樹教授(経)が『人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか』の書評を寄稿 (2007.05.31)
米国の大学練習船が寄港、神戸大学生と交流 (2007.05.30)
偉大な教育者東井義雄さん(姫路師範卒業生) (2007.05.29)
拓殖大学絹巻康史教授(1959年法卒)監修・編著の新刊『国際商取引事典』 (2007.05.28)
【連載読物】渋沢栄一翁(子爵)と神戸高商(2) (2007.05.25)
【連載読物】渋沢栄一翁(子爵)と神戸高商(1) (2007.05.24)
神戸大学教授、留学生が三井ボランティアネットワーク事業団と交流 (2007.05.23)
塩崎賢明教授(工)他編『災害復興ガイド』刊行される (2007.05.22)
健康診断を国民の義務に、金井寿宏教授(営) (2007.05.21)
神戸大にバーチャルミュージアム、 「旧制姫路高等学校 物理実験機器コレクション」を素材に (2007.05.17)
20日の「芋たこ」スペシャルは神戸大コンビが演出&語り (2007.05.16)
読売ライフ(阪神版)に口笛文庫(古書店)が登場 (2007.05.15)
人間発達環境学研究科健康科学研究会編『基礎としての健康科学』刊行 (2007.05.14)
窪田充見教授(法)の新著『不法行為法』 不法行為法 (2007.05.11)
東京教育大学福原麟太郎教授、定年直前に神戸大学で講義 (2007.05.10)
人気俳優佐々木蔵之介さん(1992年農卒)を、月刊誌VISAが特集 (2007.05.09)
國部克彦教授(営)の共著『環境経営・会計』 (2007.05.08)
KUC旅行同好会、今年は8月末からスイスへ (2007.05.07)
橋野知子助教授(経)の新著『経済発展と産地・市場・制度』 (2007.05.02)
チップワンストップ高乗正行さん(1993年理卒)の「社長の言葉」 (2007.05.01)
女子高生と女性科学者交流 理系進学をアドバイス 関西で初のイベント (2007.04.27)
岩村昇元教授(医)の伝記が小学校教科書に (2007.04.26)
工学部システム工学科第1回生の同期会「いばらの会」の由来 (2007.04.25)
フリージャーナリストの小林美希さん(2000年法卒)、AERA に登場 (2007.04.24)
山口弘之さん(1957年経卒)の新著『ロマンと感動 海外鉄道の旅』 (2007.04.23)
文学部地域連携センターから『水道筋周辺地域のむかし』刊行 (2007.04.20)
神戸大に「セブンイレブン」、関西の大学では初出店 (2007.04.19)
大内伸哉教授(法)の新著『労働者代表法制に関する研究』 (2007.04.18)
話題を呼ぶ井上祐美子さん(1981年教卒)の新著『朱唇』 (2007.04.17)
脇田晴子さん(1956年文卒)、石川県立歴史博物館長に就任 (2007.04.16)
篠山市と神戸大学大学院農学研究科が、黒豆研究などで連携 (2007.04.13)
MID都市開発山本功社長1967年経卒)、経営を語る (2007.04.12)
恩師鈴木正二郎先生(1953年教卒)を語る、黒田東彦アジア開銀総裁 (2007.04.11)
神戸市中央区のレストランバー「MAY・HWA(メイ・ホワ)、開店から35周年 (2007.04.10)
和歌山大学小田章学長(1980年営修士修了)、「観光学」を語る (2007.04.09)
ジャパンフォーカス青木正博代表取締役会長(1959年理卒)、事業を語る (2007.04.05)
宮下規久朗助教授(文)の連載コラム「 食事の至福」 (2007.04.04)
神戸市副市長に、石井陽一建設局長(1972年工院修了)が内定 (2007.04.03)
NPO「ごみじゃぱん」、簡易包装を買おうプロジェクトの結果発表 (2007.04.02)
坂江渉講師(文)の編著書『風土記からみる古代の播磨』 (2007.03.30)
荷宮和子さん(法卒)、朝日新聞連載「サザエさんをさがして」でコメント (2007.03.29)
神戸・元町、海文堂書店のユニーク店員が書いた『本屋の眼』 (2007.03.28)
「留学生文学賞」を受賞したイランからの留学生シリン・ネザマフイさん(工) (2007.03.27)
マスターズ甲子園が一冊の本に、重松清『夢・続投 マスターズ甲子園』刊行 (2007.03.26)
新規開業企業への支援、資金提供だけでは効果薄い、忽那憲治教授(営) (2007.03.23)
平田健一助教授(医)等動脈硬化に関係する酵素を解明 (2007.03.22)
漆嶋稔さん(1979年経)の翻訳書『中国の赤い富豪』 (2007.03.20)
サッカー関西学生リーグのルーツ (2007.03.19)
神戸大学キャンパスで映画ロケ (2007.03.16)
西村修さん(1964年文卒)、文藝春秋誌3月号、「棋士済々」欄に登場 (2007.03.15)
平成19年度サッカー部OB総会開催 (2007.03.14)
毎日新聞藤原規洋大阪経済部長(昭和54年法学部卒)が「梅田北ヤード」に関して提言 (2007.03.13)
森信三元教授(教)の名が頻出、山崎文麿著『安曇野から』 (2007.03.12)
東京新聞赤澤信次郎記者(1944年法卒)の備中(岡山)ルポ (2007.03.08)
国際協力研究科が、国際協力のプロを育成 (2007.03.08)
塚本昌彦教授(工)、読売ウィークリー(2.11)に登場 (2007.03.07)
橋本万平名誉教授(教養)と古本 (2007.03.06)
金井壽宏教授(営)の『働くみんなのモティベーション論 』、早くも3刷 (2007.03.05)
リステアHD副社長 吉川稔さん(1989年農卒)が経営を語る (2007.03.02)
「海の道」で透析患者救え、神戸大(海)が実地検証 (2007.03.01)
「高齢者内の再分配拡充を」、小塩隆士教授(経) (2007.02.27)
関西弁の書評に冴え、梶山寿子さん(1987年文卒) (2007.02.26)
神戸大加藤滋雄教授(工)・慶大柘植秀樹教授に化学工学会「学会賞」 (2007.02.26)
明治安田生命松尾憲治社長(1973年経卒)経営戦略を語る (2007.02.23)
神戸学生青年センターで古本市 (2007.02.22)
「中国残留孤児」問題とは、浅野慎一教授(発)の講演会 (2007.02.21)
「米型「内部統制」は効果疑問」、加護野忠男教授(営) (2007.02.20)
ダイキン工業と共同で「放電技術でノロウイルス分解」、加納和孝助教授(医) (2007.02.19)
大坪清さん(1962年経卒)、関西生産性本部の次期会長に就任(内定) (2007.02.16)
神戸大学の新講座「阪神・淡路大震災」 (2007.02.15)
安田真奈さん(1993年法卒)、産経新聞夕刊で12回連載コラムに登場 (2007.02.14)
沖幸子さん(1969年教卒)の新著『はたらくわたしのバランス・クッキング』 (2007.02.13)
亀田訓生さん(1960年営卒)が『大阪力探訪』に登場 (2007.02.09)
チップワンストップ高乗正行社長(1993年理卒)、「起業・上場」を語る (2007.02.08)
献血年齢に関して河原和夫・東京医科歯科大学教授(1955年法卒)がコメント (2007.02.07)
銀行マンから翻訳家に、漆嶋稔さん(1979年経卒) (2007.02.06)
東京で神戸大学OB作品展(絵画・書・写真)開催 (2007.02.05)
イヌ・ネコ回虫症にご注意、宇賀昭二教授(医学部保健学科) (2007.02.02)
「市民の手で里山再生を」、人と自然の博物館服部保部長 (2007.02.01)
滋賀大学酒井泰弘教授(1963年経卒)の新著『リスク社会を見る目』 (2007.01.31)
上田雄さん(1954年文理卒)の新著『遣唐使全航海』 (2007.01.30)
孤独死を追う、上野易弘教授(医) (2007.01.29)
第6回神戸大学学友会東京支部若手の会 (2007.01.26)
吉田一彦名誉教授(国際文化)の共著『暗号事典』 (2007.01.25)
高校の社会科に関して、鈴木正幸副学長が発言 (2007.01.24)
延岡健太郎教授(経済経営研究所)著『MOT(技術経営)入門』の書評 (2007.01.23)
「座談会 平和と文化」で王柯教授(国際文化)が語る (2007.01.22)
但馬地方出身の文化人たち―前田純孝(歌人)、東井義雄(教育者)、宇野雪村(書家)― (2007.01.19)
石井淳蔵教授(営)が説く「組織営業のすすめ」 (2007.01.18)
「救助ロボット」研究と故・競基弘さん(震災当時自然科学研究科大学院生) (2007.01.17)
神戸大学東京フェアに約400人が参加、大盛況 (2007.01.16)
内閣府山本光昭参事官(1984年医卒)、日本酒を語る (2007.01.15)
地主敏樹教授(経)が2006年の経済・経営書を概観 (2007.01.12)
野口武彦名誉教授(文)による2006年の3冊 (2007.01.11)
神戸新聞「東京便り」欄に團野廣一学友会東京支部長登場 (2007.01.10)
児童文化研究会が90年史を刊行 (2007.01.09)
芦屋大学楠本利夫教授(1968年経)の新著『国際都市神戸の系譜ー開港・外国人居留地・領事館・弁天浜御用邸ー』早くも増補版刊行(2007.12.21)


「神戸開港140年」の節目の年にあたる本年、芦屋大学楠本利夫教授(1968年経)の著書『国際都市神戸の系譜ー開港・外国人居留地・領事館・弁天浜御用邸ー』(公人の友社)が刊行された。以下は、その目次の概要。港町神戸の魅力を歴史的に考証した魅力的な本として好評を得た。

第1章 神戸開港の系譜~「安政5か国条約」と神戸開港~
第2章 神戸開港と神戸・大阪の外国領事館
第3章 神戸外国人居留地と「神戸の鹿鳴館時代」~外国人居留地のエスノグラフィティ~
第4章 「神戸将来の事業」~「文明の都」づくりへの提言~
第5章 神戸弁天浜・明治天皇御用邸~大津事件のもうひとつの舞台~
終章 神戸開港と都市発展の方向

初版の発行は3月。早くも在庫が少なくなり、この11月には「増補版」が刊行された。定価は、3,900円+税。「増補版」では、巻末に「神戸歴史年表」が加わっている。楠本教授は元神戸市職員、神戸市天津事務所の初代所長、国際部長等を歴任の後現職にある。大学教授のかたわら、市民を対象とした講演会の講師としても活躍中。

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本年の配信は、本日をもって終了いたします。新年は、1月7日からの配信を予定しております。


神戸学生青年センター館長の飛田雄一さん(1978年農院修了)が、母を語る(2007.12.20)

12月4日付毎日新聞「わたしとおかあさん」欄に、神戸学生青年センター館長の飛田雄一さん(1978年農院修了)が登場、母を語っている。飛田さんの母は、70歳を過ぎても幼稚園長をしていた。このため、授業参観には来たことがない。小学校の卒業式は地元幼稚園の園長だったので父兄席ではなく、来賓席に座っていた。ばりばり働いていたので、自分の着替えがなくなっても「お母さんに洗濯してもらう」という選択肢はなかったそうだ。

「でも、母のことは尊敬していました」と飛田さん。「小学校のとき、ぜんそくの発作を起こすかもしれないということで、学校は私を伊勢神宮への修学旅行に連れて行かなかった。母は怒り心頭。クラスメートが泊まっている近くの違うホテルをとり、修学旅行と同じ日程で伊勢に連れて行ってくれました」と忘れられないエピソードを語っている。

学生時代、飛田さんはベトナム反戦運動でビラを張り、警察の世話になった。このときは、「警察は悪いけど、あなたは悪くない。良心に従ったんでしょ」と、叱らなかったという。飛田さんは、「ああしろ、こうしろとは言わずに、自立心を育ててくれた」と母に感謝している。

飛田さんは、1950年神戸市生まれ。1991年から(財)神戸学生青年センターの館長。各種セミナーの開催や宿泊施設の運営、平和、人権、環境などにかかわる活動を展開している。

【参考】神戸学生青年センター(神戸市灘区山田町3-1-1)のホームページ 
http://ksyc.jp


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元浦和レッズの西野努さん(1993年営卒)、東京凌霜クラブで講演(来春1月30日)(2007.12.19)

元浦和レッズのプレーヤー西野努さん(1993年営卒)が、東京凌霜クラブでで講演する。来春1月30日に開催される。これは、同クラブの定例の会合である神戸大学ミドル会の行事としておこなわれるもの。

西野さんは、在学中はサッカー部に所属。神戸大学経営学部を卒業後は、Jリーグ設立後の一期生として浦和レッズのレギュラーで9年間活躍、その後も浦和レッズのフロントとしてチームのため尽力する。最下位チームだった浦和レッズがJリーグでステージ優勝するまでを選手として、またフロントとして現場で活躍し、Jリーグの発展にも多大な貢献する。

その後、リバプール大学でMBAを取得後、現在はスポーツビジネスのコンサルタントとしてプロサッカービジネスに携わる。そんな西野さんの話を生(なま)で聴くことができる。世代を問わずご参加下さい。

日 時:2008年1月30日(水)18時30分~19時30分 講演
   (講演後立食パーティによる懇親会。21時終了予定)
場 所:神戸大学東京凌霜クラブ
演 題:「なぜ、浦和レッズだけが世界に認められるのか」
-スポーツビジネスの観点から読み解く人気プロサッカークラブの成功の秘訣-
講 師:西野 努氏(にしの つとむ)
著 書:「なぜ、浦和レッズだけが世界に認められるのか」2007年、東邦出版、定価1500円(税込)
会 費:4000円

【参考】本ホームページ中央のevent欄
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”ごみゼロ”をテーマに活躍する松岡夏子さん(2005年国際文化卒)(2007.12.18)

この11月29日(木)、神奈川県平塚市央公民館大ホールで特別講演会「究極のごみゼロ社会を目指して」が開催された。基調講演は、笠松和市氏(徳島県上勝(かみかつ)町長)。

このあと、行われたパネル討論には笠松町長のほかNPO法人ゼロ・ウェイストアカデミー松岡夏子事務局長、長澤俊一平塚市環境部長、斉藤啓司リコー厚木事業所総務副室長、梶山富子平塚市ごみ減量化婦人の会会長、木谷正道まちの音楽家、NPO法人平塚・暮らしと耐震協議会副理事長(元西新宿清掃事務所長)の各氏。司会は、神奈川大学経営学部松岡紀雄教授であった。

パネリストの中で、NPO法人ゼロ・ウェイストアカデミー事務局長をつとめる松岡夏子さんは異色の存在だった。1年間のデンマーク留学を経験した後に神戸大学国際文化学部を2005年に卒業したという若さ。西宮市の出身であるが、徳島県上勝町ごみゼロのNPOを設立した際、応募して採用された。

松岡さんは、昨年5月14日に開催された神戸大学国際文化学部新入生合宿研修(明石市で開催)で、「地方発・世界へ!環境NPOで働く」のタイトルで講演を行った。また、今年9月16日付北海道新聞では「ひと」欄に「松岡夏子さん*NPO法人ゼロ・ウェイストアカデミー事務局長*リサイクルを常識に」として取り上げられていた。


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三輪裕範さん(1981年法卒)の新著『人間力を高める読書案内』(2007.12.17)

伊藤忠商事調査情報室長の三輪裕範さん(1981年法卒)が、『人間力を高める読書案内』を出版した。新書版の「ディスカバー携書」(ディスカバー・トェンティワン社)の第16巻で、定価は1000円+税。

三輪さんは、現役商社マンとして働きながら、ハーバード・ビジネス・スクールに留学してMBAを取得、多くの著書(後出)がある。そんな三輪さんが、自分自身に真に役立った自己啓発書を紹介する。これが本書の趣旨だ。以下は本書で取り上げられた本の事例。

・『修身教授録』森信三
・『自分を生かす人生』本多静六
・『努力論』幸田露伴
・『知的人生に贈る』田中菊雄
・『修養』新渡戸稲造
・『その他大勢から抜け出す仕事術』堀場雅夫
・『自分の時間』アーノルド・ベネット
・『人を動かす』デール・カーネギー

三輪裕範(みわ やすのり)さんは、1957年兵庫県生まれ。神戸大学法学部を卒業後、伊藤忠商事に入社。鉄鋼貿易本部長等を経て、ハーバード・ビジネススクールに留学し、MBAを取得した。その後、大蔵省財政金融研究所、経団連21世紀研究所、伊藤忠商事会長秘書等を経て、現在は、伊藤忠商事調査情報室長の職にある。TOEICでは、985点という高得点取得。主な著書に『ハーバード・ビジネス・スクール』(丸善ライブラリー)、『ニューヨーク・タイムズ物語』(中公新書)、『アメリカのパワーエリート』(ちくま新書)、『四十歳からの勉強法』(ちくま新書)等がある。

なお、三輪さんは、今秋神戸大学の「キャリア」の授業の講師をつとめた。これは昨年から始まったプログラムで、全学部学生を対象に自己のキャリアを考えていくための正式な授業で、単位取得対象の科目である。このプログラムには、多数の先輩達が登場、自己のキャリアを語りつつ学生達にアドバイスを行う。三輪さんは、昨年も講師をつとめた。


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現職ビジネスマンから好評を得た三輪さんの前著『四十歳からの勉強法』


「風見鶏の館」館長の岩田隆義さん(1964年教)、北野観光を語る(2007.12.14)

NHKの朝の連続テレビ小説「風見鶏」の放送から今年でちょうど30年が経過した。ドラマの舞台となったのが神戸・北野町の「風見鶏の館」。放映がスタートした10月に、多彩な記念イベントが「風見鶏の館」で開催された。

当時の熱狂ぶりを振り返って同館館長の岩田隆義さん(1964年教)は、「テレビの影響力が今よりずっと大きかったのでしょう。外国人と日本人が隣り合うように暮らしていた北野に突然観光客が押し寄せるようになったそうです」と語っている。以上は、神戸市交通局監修「KOBE gーtime」11月号からの抄録。

【参考】「風見鶏の館」オフィシャルサイト
http://www.kobe-kazamidori.com/index_02.html

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写真は、上記サイトから。


三吉暹さん(1963年経卒)、澤田隆治さん(1955年文卒)が、日経紙「交遊抄」に登場(2007.12.13)

12月6日付日本経済新聞最終面のコラム「交遊抄」に大阪トヨタ自動車の三吉暹(みよし・すすむ、1963年経卒)会長が登場、神戸大学在学中に姫路分校(教養課程)以来の交遊が続いている赤井紀男さん(日立マクセル相談役、前社長、1963年教卒)との思い出を語っている。三吉さんは大阪トヨタ自動車の社長から会長に就いた2005年から、社外取締役に招かれた。これは赤井さんからの要請だったというエピソードが披露されている。学生時代からスポーツが好きだったふたり。ゴルフに行くとプレーに性格の違いが出てくる。慎重な三吉さん。そして、豪快な赤井さん。

翌々日の12月8日の「交遊抄」にはメディアプロデューサーの澤田隆治さん(1955年文卒)が登場している。澤田さんは、ギター漫談家の堺すすむさん、日本喜劇人会長の橋達也さんとの交流を語っている。堺さん、橋さんともに「笑い」が好きでたまらない点が共通しており、「それは、私も同じ。二人と会うたびに、笑いの価値をもっと伝えていきたいと気持ちを新たにしている」と澤田さんは結んでいた。

【参考】8月24日付同窓生ニュース「澤田隆治さん(1955年文卒)の新著『決定版 上方芸能列伝』刊行」


池田博一さん(1994年工卒)、ウェスタンボウル神戸大-九州大戦を観戦(2007.12.12)

神戸大学在学中に応援団で活躍した池田博一さん(1994年工卒)。今はゼネコン(大阪)で開発営業を担当している。池田さんは、神戸大と九州大が対戦するアメリカンフットボールの試合を、はるばる福岡まで出かけた。以下は、その観戦記。
              ○
ウェスタンボウル神戸-九大戦を観戦しに、福岡平和台陸上競技場へ行って参りました。中四国、九州の優勝校同士が対決した勝者が、当初は関西2位校との対戦だったのが、あまりの力差に最近は6位校とになったとか。

天神の豚骨ラーメンで腹ごしらえの後、平和台に乗り込みました。九州連盟と九大の盛り上がりに反して、神戸側は、イマイチ気合いが入らない。

前半は、2Q開始早々、
QB#4大原のスクランブルからの約70yds独走TDのみ。
九大側もゴール前まで運ぶものの、FG2本失敗。
4QDL陣のハードなQBサックが出始めて、ようやく本気モード。
前半に大差をつけて、後半はルーキーQB#17東野登場の予定だったのでしょうが、それどころではなくなって、ラスト2シリーズに出場したのみでした。

スコアは、
神戸 0 7 3 17  27
九大 0 0 0  7   7
              ○
この日の池田さんは忙しい。アメフトの試合終了後、猛ダッシュで、博多駅から新幹線に乗り込み、高槻現代劇場で行われる吹奏楽部定期演奏会へ向かい、何とか、開演に間に合う。

「場所、曜日の不利な条件を跳ね返して、昨年に負けず劣らずの大入り。アンコール2曲目、すがすがしく楽しんで演奏している様子が印象的でした」と、池田さん。

なお、神戸大vs九州大戦の模様はニュースネットでも報じられている(http://home.kobe-u.com/top/newsnet/baknews/newsbak200712a.html#news_5312)。


井上欣三教授(海)等が、災害時に透析患者を船で緊急搬送するシステム構築(2007.12.11)

井上欣三教授(海)等は、地震などの災害が発生した際に、人工透析が必要な慢性腎臓病患者を船で運ぶ「災害時医療支援船構想」に取り組んできた。11月28日、井上教授等は、「官民の船舶30隻が患者搬送のための支援船として登録され、本格運用の基盤が整った」ことを発表した。神戸大に設置された「海陸連携支援システム」と日本透析医会がネットワークを組み、支援を行う。今後、搬送訓練を重ね、取り組みを国内各地に広げていくことになる。

11月28日、神戸大学海事科学部で開催された報告会では、神戸市や大阪市、国交省、民間企業などの船舶30隻の登録が明らかにされた。阪神大震災では被災した医療機関も多く、陸上交通も寸断され、2~3日に一度の人工透析が必要な慢性腎臓病患者らの治療に支障が生じた。この経験を受け、井上・同大学院海事科学研究科教授と日本透析医会が関西圏で構想を進めてきたものである。
以上は、11月29日付毎日、朝日等各紙で報じられた。


小塩隆士教授(経)が、教育バウチャーについて解説(2007.12.10)

12月3日付の日経紙に教育バウチャーについての小塩教授の解説が掲載されている。教育バウチャーは、学校選択の結果、通学する児童生徒数に応じて教育予算を配分する仕組みである。

教育バウチャーの仕組みには、選択の自由、市場原理導入による教育の効率化といった効果が期待されている。しかし、消費者による選択の自由を追求する目的で導入するなら、私立校による入学者の選別を制限しなければならない。また、教育をめぐる需要と供給の関係は、通常の財と異なり、供給者(学校、教師)が供給するものを需要者(親、児童生徒)が購入するという一方方向の関係ではない。需要者がその生産に参加し、しかも需要者どうしが影響しあう(ピア効果)という特殊なサービスである。

小塩教授は、以上のように述べて、教育バウチャーは、メリットは認められるものの、教育改革としての優先度は低い、と結論づけていた。

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小塩隆士教授の著書[『高校生のための経済学入門』(2002年、ちくま新書)


佐々木蔵之介さん(1992年農卒)主宰する演劇ユニット、チーム申(2007.12.07)

12月6日~9日、京都市上京区の府立文化芸術会館で、人気俳優佐々木内蔵助さんが主宰する演劇ユニット、チーム申(さる)が舞台「抜け穴の会議室」を上演する。佐々木さんは現在放送中のNHKの大河ドラマや只今公開中の映画「椿三十郎」でも好演。テレビ映画などに大活躍だが、舞台活動にも情熱を燃やす。

この演劇ユニット、チーム申は「手触りのあるごつごつ芝居を、俳優の息づかいが伝わる小空間でつくりたい」と佐々木さん本人が旗揚げしたもの。今年は第2回公演となる。作・演出は、若手劇作家前川知大さん。佐々木さんが白羽の矢を立てた。SF的な設定で人間の心のひだを描くのを得意としている。

今回の作品は、輪廻を繰り返して様々な形で出会い、別れる2つの魂の因縁をつづったもの。佐々木蔵之介さんと仲村トオルさんのベテラン俳優が、二人芝居に挑戦する。以上は11月29日付読売新聞からの抄録。

【参考】チーム申公式サイト
http://team-saru.ocnk.net/

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石井淳蔵教授(営)、「マーケティングから見た企業の現代的課題」を論じる(2007.12.06)

11月28日付日本経済新聞(34面、全面広告・日興コーディアルグループ)に、石井淳蔵教授(営)が登場、「マーケティングから見た企業の現代的課題」を論じている。これは、日経紙が「日経ユニバーシティーコンソーシアム」の名称で、9月から7回シリーズで展開している講座の第3回目。石井教授や神戸大学本館の写真がカラーで大きく取り上げられている。

「収益性の低下」に悩む日本企業。その現状打開策は何かが、解説されている。新市場を作り出すには、画期的な技術が必要と思われがち。ところが、石井教授は受験生向けのキャンペーンを展開し、シェアを拡大したチョコレート菓子の「キットカット」を例に挙げ、消費者との関係を自由にとらえ直し、互いにとって新しい価値(共生的価値)を創造することが大切だと指摘する。

なお、この紙面の最下段には、石井教授とキャスターの福島敦子氏との対談が掲載されていた。


宇部三菱セメント森榮相談役(1966年法卒)、東京海洋大学で特別講義(2007.12.05)

宇部三菱セメント森榮相談役(1966年法卒)は、東京水産大学を卒業後、神戸大学に学んだという異色の卒業生。11月22日に母校の東京海洋大学(東京海洋大学と東京水産大学が統合)海洋科学部(品川キャンパス)で特別講義をおこなった。対象は学生および教職員。

松山優治海洋科学部長からの講演説明に続き、森榮相談役から海洋基本法制定、資源・エネルギーといった今日のトピックスを交え、学生への期待をテーマとした講演があった。参加は330名。


【参考】東京海洋大学ホームページ
http://www.s.kaiyodai.ac.jp/tokubetsu/tokubetsukougi071122.html

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世古一穂さん(1975年文卒)が代表幹事をつとめる酒蔵環境研究会編の新刊書『挑戦する酒蔵』(2007.12.04)

酒蔵環境研究会編『挑戦する酒蔵』(農文協、税込1400円)が刊行された。日本酒を、単なるアルコール飲料のひとつとして見るのではなく、歴史、文化、町並み保存、農業のあり方といった多面的な捉え方をしている。

本書の執筆者は、酒蔵環境研究会代表幹事世古一穂さん(金沢大学教授)のほかに、東京新聞記者土田修さん、酒蔵環境研究会幹事吉岡幸彦さん(姫路市役所)。3人の文章には、日本酒や酒蔵へのこだわりと愛情が感じられる。更に写真家中島秀雄さんのモノクロ写真が花を添える。どういう訳か、日本酒や酒蔵、そしてこれらにたずさわる人たちの表情を捉えるには、白と黒とのコントラストが似つかわしい。

本書で紹介されているのは、次の七蔵。
1.福光屋(金沢市)・・福正宗
2.桝田酒造(富山市)・・満寿泉
3.大木代吉商店(福島県矢吹町)・・自然郷
4.白木恒助商店(岐阜市)・・だるま正宗
5.大七酒造(二本松市)・・大七
6.男山本店(気仙沼市)・・蒼天伝
7.数馬酒造(石川県能登町)・・竹葉

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日本総合研究所東一洋主任研究員(1985年工卒)が”ソーシャル・キャピタル”を語る(2007.12.03)

10月29日付日刊工業新聞に、日本総合研究所東一洋主任研究員が”ソーシャル・キャピタル”を語っている。タイトルは、「時代を拓くソーシャルキャピタル」。

国内においてもソーシャル・キャピタル(以下、SC)に対する注目や期待が高まりつつある。直訳すれば「社会資本」となり、道路や橋といった社会インフラのことのようであるが、欧米などでは政治学、社会学、法学、経済学そして経営学といった様々な分野でここ数年流行語となっている言葉である。わが国では「社会資本」「社会関係資本」と訳されることが多いが、未だ定訳はない。

アメリカの政治学者D・パットナムの研究により90年代後半から多くの研究者の強い関心を集めるようになった。パットナムは、SCとは「人々の協調行動を活発にすることによって社会の効率性を改善できる、信頼、規範、ネットワークといった社会組織のの特徴」と定義しているという。

東一洋さんは、1985年に神戸大(工)を卒業、広告代理店に入社。企業のマーケティング活動に携わった。1989年に日本総研設立メンバーとして参画。地域開発研究部、研究事業本部などを経て現在に至る。現在はパブリックセクターを中心に「PFI/PPP関連業務」「ソーシャルキャピタル」「新産業創造」などの業務を担当。創造都市戦略クラスター長。


中井久夫名誉教授(医)の共著『看護のための精神医学』(増補改定版)を春日武彦氏がコメント(2007.11.30)

11月25日付東京新聞の読書欄には、コラム「テーマで読み解く現代」(精神医学 下)が掲載されている。執筆者は、精神医学者の春日武彦氏。

コラムでは、3冊の本が紹介されていたが、その中の1冊が、中井久夫神戸大学名誉教授と山口直彦氏の共著『看護のための精神医学』(医学書院)。この本は、本来はナースのための教科書として執筆され、いったん絶版となった。復刊の要望が強く、増補改定版が刊行された。春日氏は、「記述の平明さは病気の本質を一層際立たせ、内容はきわめて深い」とコメントしていた。

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野球・四国リーグ香川で活躍する塚本浩二投手(2004年発卒)(2007.11.29)

野球の独立リーグである「四国アイランドリーグ」の香川オリーブガイナーズで活躍する塚本浩二投手(2004年発卒、25歳)は、神戸大学出身者で初のプロ野球選手を目指している。

神戸大学発達科学部を卒業後プロを志し、野球漬けの生活を続けて3年。リーグ屈指の好投手に成長した。「年齢を考えると残された時間は少ない。できることをやるだけ」と塚本さん。夢を追う25歳は、「19日のプロ野球大学・社会人ドラフト会議を心待ちにしている」という記事が11月14日付神戸新聞に掲載された。

塚本さんは、大阪府出身。7歳で少年野球チームに入り、中学、高校でも野球を続けた。外野手から投手に転向した高校最後の夏は府大会2回戦で敗退。強豪私大からの勧誘もなく、神戸大発達科学部に進んだ。

なお、塚本さんは11月7日付読売新聞にも登場、「国立大卒2投手プロ指名期待」のタイトルのもと、香川の松尾晃雅(26歳、大阪教育大学卒)さんとともに紹介された。この記事では、塚本さんが大阪・豊中高校から神戸大学に進み、近畿学生リーグで通算21勝を挙げたことも言及されている。四国リーグでの今季の成績は今季は10勝2敗、制御率1.92であった。

【参考】香川オリーブガイナーズ公式サイト

http://www.iblj.co.jp/guyners/player.html


小林美希さん(2000年法卒)、AERA最新号で「税金の無駄遣い」を厳しく追求(2007.11.28)

エコノミスト編集部で健筆を振るっていた小林美希さん(2000年法卒)は、独立した今はフリージャーナリスト。その小林美希さんが、朝日新聞社発行の週刊誌AERA(12月3日付)で。「税金の無駄遣い」を鋭く抉っている。タイトルは「日給12万円の「異常」委託費」というもので、経済産業省が千葉、岐阜など全国20ヶ所で実施しているジョブカフェにおいて、杜撰な経費垂れ流しが行われていることを、内部資料をもとにさらけ出している。

例えば、千葉、岐阜、大阪等でジョブカフェの運営を受託しているリクルートは、スタッフの日給を次のように計上している。

プロジェクトマネジャー   12万円
コーディネーター       9万円
キャリアカウンセラー  7万5000円
事務スタッフ        5万円

小林さんの調査によると、これらの”日給”の極く一部しか各スタッフには渡されていない。さて、その差額はどうなっているのだろうか。AERA(12月3日付)は、現在発売中。詳しくは、同誌で。

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神戸大学三重学友会総会、来年1月20日に開催(2007.11.27)

三重県では、「神戸大学三重学友会」全学部の卒業生を対象にして同窓会活動を続けている。本年は、1月14日に「津・プラザ洞津」で開催され、39人が参加した。昭和23年神戸経済大学(旧制)卒業生の園田日出生さんから、平成元年農学部卒業の西峯勝久さんまで、学部や世代を越えた幅広い参加があった。

このたび、平成20年神戸大学三重学友会総会の日程等が決定した。以下は、その概要。

【日時】 平成20年1月20日(日) 11時から

【場所】 三重県津市新町1丁目6-28(近鉄津新町駅徒歩1分)

     プラザ洞津 TEL 059-227-3291

【会費】 8000円程度(参加者により変動)

総会は2部構成となっている。

○11時から 松川正毅大阪大学大学院高等司法研究科教授・同科 長による「法科大学院の現状と将来」と題した記念スピーチ。

○記念スピーチ終了後、懇親会に移行する。

【連絡先】
幹事代表者
〒514-2221 三重県津市高野尾町1891-13
 赤塚和則(1977年法卒)

電話&Fax 059-230-1763(自宅) 
E-mail gbg01135@nifty.ne.jp

学部別の幹事への連絡も可。

ちなみに、今年のスピーチは、三重大学藤田達生教授(1987年文院修了)による「藤堂高虎の国づくり」であった。


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津藩初代藩主 藤堂高虎


第61回毎日出版文化賞に一海知義名誉教授(教養)校訂『決定版 正伝 後藤新平』(2007.11.26)

第61回毎日出版文化賞(企画部門〉に、一海知義名誉教授(教養)校訂、鶴見祐輔著『決定版 正伝 後藤新平』(全8巻・別巻1、藤原書店)が決定した。
  
11月3日付毎日新聞では、「この企画は消耗品ばかりが幅を利かせている出版界にあって、まさに干天に慈雨と言うべきものである。その上各章ごとに関連年譜を掲げ、引用資料には釈文を付けるなど、いたるところに若い読者の理解を助ける工夫があって、歴史社会全体のなかで後藤新平が捕らえられる構成になっている」と極めて高い評価を得ている。

原著は鶴見祐輔(1885ー1973)により執筆されたものであるが、一海知義名誉教授が校訂をおこない、現代に甦った。後藤新平に関しては、近年再評価の機運が上昇し、研究会が発足するなど活動が活発化してきている。今般の藤原書店の企画も時宜を得たものといえよう。

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大橋貞彦さん(1955年経卒)のボランティア活動(2007.11.22)

三井ボランティアネットワーク事業団(三井V-Net)が発行する機関誌「Mitsui V-Net」(2007年10月1日発行)に、三井信託銀行OBの大橋貞彦さん(1955年経卒)が、ボランティア活動の実践記録を寄稿している。タイトルは、「緑のボランティア「水資源保全プロジェクト」活動に参加して」というもの。

昨年5月、東京都民の水源林である奥多摩の森の緑を増やすプロジェクトがスタートした。三井V-Netが、地元で活動している多摩みどり復活プロジェクトや巨樹の会、日原自治会のメンバーと協働でボランティア活動を行うことになった。この活動は、地元の人たちのバックアップを受けている。「私のような経験不足の高齢者もみどりを守り増やしていこうという意欲だけは人後に落ちずに頑張っています」と大橋さんは語る。

先ずヤマザクラ、ミズナラ、トチなどの種子の採取から作業は始まった。実をたくさんつけた樹の枝下にネットを張って種子が直接地面に落ちて鹿に食べられてしまうのを防ぐ。ネット上に落下した種子を回収して整理、選別と冷所保存に取り組む。斜度30度以上の足場の悪いところで巨樹の下にネットを張る作業は体力も必要だが、チームワークも大切。

同じ「Mitsui V-Net」には、神戸大学の韓国留学生と三井住友銀行OBと交流する体験記も掲載されていた。登場するのは、人間発達環境研究科の研究生張仁煕(チャン・イニ)と
山崎優さん夫妻。張さんのご主人の李さんは神戸大学経済学部の修士を卒業して現在は韓国の鉄鋼会社の日本駐在員として実業界で活躍している。神戸大学近くの喫茶店ドトールでの交流である。


三井ボランティアネットワーク事業団は、社会全体のシニア層にボランティア活動を紹介・仲介・斡旋するとともに、独自のボランティア活動を企画・立案・実行し、シニアの豊かで健康な生きがい支援を行い、三井グループ全体の社会貢献に資することを目的としている。

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三井ボランティアネットワーク事業団シンボルマーク


「東京鯖江会だより」を創刊した佐々木裕さん(1954年営卒)(2007.11.21)

福井県鯖江市。ここは眼鏡フレームの生産地として世界的にも有名な地である。東京鯖江会は、郷土の発展に寄与し、会員の親睦をはかるための会。現在、約300名の会員で構成されている。10月19日には、銀座で総会が開催された。

東京鯖江会の会長をつとめるのが佐々木裕さん(1954年営卒)。現役時代は高島屋に勤務していた。今秋、「東京鯖江会だより」が創刊された。創刊号には、会長挨拶のほか牧野百男鯖江市長の祝辞、地元出身の歌手吉野摩耶さんの新曲といった話題も掲載されていた。

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鯖江市の花「つつじ」


本田幸夫さん(1980年工卒)の新著『松下の省エネモータ開発物語』(2007.11.20)

”ローテクイノベーションが地球を救う”とのサブタイトルが付いた『松下の省エネモータ開発物語』が、オーム社から刊行された。著者は松下電器・ロボット開発室担当の本田幸夫さん(1980年工卒)、監修をモータ社宮本郁夫(松下電器・役員)社長がつとめる。定価は2,200円+税。

世界的な資源不足や地球温暖化問題など、我々を取り巻く状況は日々厳しくなってきている。そんな中、省エネルギーや高効率に関わるモータの技術課題はますます重要性を帯びてきた。一方、日本のみならず世界的に見ても若者の技術離れが大きな問題である。モノづくり技術の大切さや縁の下の力持ちのように目立たない地味な技術分野の大切さをしっかり次世代へ伝えていくことの重要性が問われてきた。

本書は、以上のような背景から、実際に松下電器で行われた省エネモータの開発を題材に、読者に興味が持てるよう物語風読物として企画された。企業で日々行われている生々しい開発の様子や最先端の省エネ技術、日本のみならず世界の研究者の活動など興味深く読めるよう工夫がなされている。以下は、本書の目次。

第1章 ローテクモータが支える豊かな未来
第2章 ゼロから始めた省エネモータの開発
第3章 五ゲン主義から生まれたオリジナリティ
第4章 Failure is NOT always the END!!~失敗は成功の母~
第5章 新たなる挑戦へ
付 録 モータ用語集

本田さんは、2001年に同じ出版社から共著で『埋込磁石同期モータの設計と制御』を刊行している(定価2800円+税)。

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上月永文さん(1958年法卒)、100歳人生のための情報誌『元氣に百歳』に寄稿(2007.11.19)

上月永文さん(1958年法卒)が、100歳人生のための情報誌『元氣に百歳』に「私の居場所」と題するエッセイを寄稿している。『元氣に百歳』は、神奈川県平塚市に本拠がある「元氣に百歳」クラブが毎年発行してきた。この10月に刊行された最新号は第8号となっている。

巻頭言は「艱難に耐える勇気」、聖路加国際病院日野原重明理事長。以下1908年生まれから1941年生まれの約60人が執筆している。上月さんは、「私の居場所」というタイトルでの寄稿。「物事の否定的な面ばかりを見るのでなく、肯定的な面に着目して、予期せぬ出来事をチャンスとして活用」するという心構えが大切というのが骨子。これが、古希を過ぎた上月さんの感懐のようである。

上月さんは、出光興産を退職後、(社)中高年齢者雇用福祉協会研究員・主任講師等をつとめている。また、日本産業カウンセリング協会等のメンバーとして現在もセミナー講師として活躍中。

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メディア作家として活躍する赤松正行さん(1984年文卒)(2007.11.16)

11月23日、バレエ「それからのアリス」の公演が、福岡市民会館大ホールで行われる。このバレエ作品に映像担当として参加するのがメディア作家の赤松正行さん(1984年文卒)。「それからのアリス」は、ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」をベースにしながら、大人になったアリスの夢幻と現実が交差する物語(赤松さんの解釈)。

1961年兵庫県生まれの赤松さんは、神戸大学文学部哲学科(心理学専攻)を卒業。神戸市役所ソーシャルワーカーを経て、1997年、岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー助教授に就任した。2002年に教授に。2006年には、京都市立芸術大学大学院美術研究科から博士(美術)号を取得している。

赤松さんは、10代半ばからエレクトロニクスを用いた音楽制作を始め、1980年からはコンピュータを使用、音楽だけでなく映像やネットワークなど様々なメディアへと制作範囲を広げた。特に、作品と鑑賞者の関係性や、作品自体の自律性に注目し、人とメディアの可能性を拡張することに興味を持っている。

代表作には、50台のコンピュータによって音と映像を提示する「incubator」、鑑賞者の時間体験をリアルタイムに映像化する「Time Machine!」、パフォーマーの身体をコンピュータ制御する「Flesh Protocol」、ラジオ放送を解読してロボットが演奏する「decipher」などがある。ソロやセッションによる演奏活動も多い。また、「2061:Maxオデッセイ」(共著)や「Cocoa+Java」などの著作もある。大垣市在住。

【参考】赤松さんのホームページ

http://www.iamas.ac.jp/~aka/
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なお、赤松さんは、12月5日(水)に名古屋で幻燈ダンスholonに参加する。
「このholonでは、影絵としてのダンスとOHP(オーバー・ヘッド・プロジェクタ)によるアナログ映像が主体となっていて、デジタル三昧な昨今のメディア・パフォーマンスに比べると、かなり衝撃的な舞台です。
私は新ユニット(笑)にて音楽を担当します」と赤松さんは語っている。以下は、その概要。

幻燈ダンスholon「くるみ割り人形」
http://max.iamas.ac.jp/2061/articles/764.html

出演:森田太朗(ダンス)+森田こころ(幻燈OHP)+赤松正行武子(音楽)
日時:2007年12月5日(水) 19:00開場 20:00開演
会場:KD Japon
 http://www2.odn.ne.jp/kdjapon/


芳地博光さん(1976年工院修了)が代表をつとめるエーデルワイス・ブラス・オーケストラ(2007.11.15)

11月10日(土)、芳地博光(ほうち・ひろみつ、1976年工院修了)さんが代表をつとめるエーデルワイス・ブラス・オーケストラが、第29回定期演奏会を開催した。場所は、江戸川区総合文化センター大ホール。プログラムの概要は、次のようなものであった。

第1部:スペイン、坂本九スタンダードメドレー他
第2部:歌劇「トスカ」よりデ・デウム、アスペンジュビリー他

今から29年前のこと、ある雑誌に載ったメンバー募集がきっかけで、出会った二人が始めたバンド。これが、エーデルワイス・ブラス・オーケストラのルーツである。芳地さんは、その二人のうちの一人。バスクラリネットを演奏する傍ら、このアマチュア・オーケストラの代表をつとめている。

芳地さんは、神戸大学在学中は応援団吹奏部に属していた。大学院修了後はエンジニアとして大手重機械メーカーに勤務、そしてもうひとつの顔が、エーデルワイス・ブラス・オーケストラのプレーヤー兼代表者ということになる。

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【参考】エーデルワイス・ブラス・オーケストラのホームページ
http://www2e.biglobe.ne.jp/~EdelHome/


大阪市大石川博行准教授(2000年営博)の『配当政策の実証分析』、第50回日経・経済図書文化賞を受賞(2007.11.14)

大阪市立大学石川博行准教授(2000年営博修了)の著書『配当政策の実証分析』(中央経済社、4,400円+税)が、第50回日経・経済図書文化賞を受賞した。11月3日付日本経済新聞には、以下のような受賞理由が掲載されていた。

株価は現在から将来にわたる配当の現在価値の合計を反映するはずである。しかし、将来の配当がいくらになるかは不確かな事象であり、市場の参加者はそれを予想しなければならない。このとき企業の配当政策は、経営者の持つ情報や分配方針を市場に発信し、市場の期待を変化させることを通じて、株価に影響を与える可能性がある、本書はこうした配当政策と株価の関係を日本のデータに基づいて検証した労作・・・。

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なお、惜しくも受賞を逸した著書として平野光俊教授(営)の『日本型人事管理─進化型の発生プロセスと機能性』(中央経済社、3200円+税)も紹介されていた。


怪しく咲き乱れるホテイアオイを心配する角野康郎教授(理)(2007.11.13)

生物の栄枯盛衰は自然界のおきてである。しかし、人が持ち込んだペットや観賞用植物が、その栄枯盛衰に影響を及ぼしていたらどうなるか。国内固有種の保全や生態系に被害を与えない外来種の管理は可能か。住民や専門家が挑んでいる状況が10月20日付の 日経紙(夕刊)で報じられている。

1300年前、天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気回復を願い建立を思い立ったのが本薬師寺。奈良県橿原市にある跡地の休耕田では、薄紫のホテイアオイが1.4ヘクタールにわたり怪しく咲き乱れた。

これは、観光スポットづくりの休耕田活用と水質浄化を兼ね、9年前から住民が栽培を始めた。この活動の代表者は「観光バスが30台以上訪れる」と話している。美しさに魅せられて持ち帰りたいという人が後を絶たない。だが、山口さんは「絶対に川や池へ捨てず生ゴミとして処分を」と呼びかけている。南米原産のホテイアオイは明治時代に観賞用として入ってきた。窒素、リンなどを吸い上げることから成長が速い。富栄養化した湖沼の水質浄化に活用される。あっという間に水面いっぱいに広がるという成長ぶり。川や池で繁茂し、ミズアオイなど在来の水草を駆逐してしまう。

九州や中国、四国地方の一部では年間一億円近くをかけて駆除に取り組んだ例もある。関西の淀川や琵琶湖でも増殖し、自治体を悩ませている。「温暖化で関東に広がる可能性もある」と水草に詳しい神戸大学理学部の角野康郎教授が心配する。

しゃれた水槽で水生生物を飼育するアクアリウムが人気で、繁殖力がはるかに強い水草も店頭に並んでいるという。脅威はホテイアオイにとどまらない。きれいな花には”毒”がある。「扱いを間違えると痛い目に遭う」と記事は結ばれていた。

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本薬師寺ホームページ http://homepage1.nifty.com/howapi/kasihara/motoyakushiji.htm から


大津留厚教授(文)の新著『青野原俘虜収容所の世界 第一次世界大戦とオーストリア捕虜兵 』(2007.11.12)

大津留厚教授(文)の新著『青野原俘虜収容所の世界 第一次世界大戦とオーストリア捕虜兵 』(山川出版社)が、シリーズhistoriaの第27巻として刊行された。定価は1500円+税。

兵庫県の小野市と加西市にまたがる青野原(あおのがはら)。そこには第一次世界大戦のときに捕虜収容所が設置されていた。収容所にはドイツ、オーストリア=ハンガリーの捕虜兵500名が収容されていた。第一次世界大戦の捕虜兵は700万人とも800万人ともいわれている。500名という数字は、はその一万分の一の存在にすぎない。しかし、が、そこからは、当時の世界が見えてくるというから面白い。以下は、本書の目次。

1 青島攻略と捕虜の発生
2 姫路での生活
3 青野原俘虜収容所の日々
4 大戦の終結と帰還

なお、本書は姫路市市史編集室藤原龍雄氏(姫路収容所)、京都市立総合資料館福島幸宏氏等の共同作業により出来上がった。

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「21世紀COEプログラム ラウンド・テーブル会議」東京・大手町で開催(2007.11.09)

「21世紀COEプログラム ラウンド・テーブル会議」東京・大手町で開催

神戸大学経済学研究科と経済経営研究所は、21世紀COEプログラム
「新しい日本型経済パラダイムの研究教育拠点」に取り組んでいる。今般、プログラム最終年度のとりまとめとして、下記のようなラウンド・テーブル会議を開催することになった。

この会議は、学界や政策担当の有識者をお招きして、グローバル化や人口減少といった構造変化の中で、地球環境とも両立できる新しい日本型経済パラダイムに関するCOE拠点の基調報告とパネルディスカッションを行う。

傍聴の希望者は、氏名・所属・電話番号・Eメールアドレスを明記のうえ、神戸大学経済学研究科COE事務補佐・荒木まで(先着20名様)。
ecoejimu@econ.kobe-u.ac.jp
              記

●「ラウンド・テーブル:新しい日本型経済パラダイム
―グローバル化と人口減少下の持続可能経済―」

【主催】神戸大学大学院経済学研究科・経済経営研究所
【後援】国際協力銀行
【日時】2007年11月30日 13時30分から17時05分
【会場】国際協力銀行大会議室
    (東京都千代田区大手町1-4-1、地下鉄東西線竹橋駅下車出口3bすぐ)
【参加費】無料

<ゲストコメンテーター>
 黒田東彦 総裁(アジア開発銀行)
 高山憲之 教授(一橋大学経済研究所長)
 寺西重郎 教授(日本大学)
 浜田宏一 教授(イェール大学)

<ゲスト>
 荒川博人 所長(国際協力銀行開発金融研究所)
 石川城太 教授(一橋大学)
 大沼あゆみ 教授(慶応義塾大学)
 加藤久和 教授(明治大学)
 齋藤潤 政策統括官(内閣府)
 玉木林太郎 局長(財務省国際局)
 矢野誠 教授(京都大学)
 渡部敏明 教授(一橋大学)

<神戸大学>
 小塩隆士 教授(神戸大学大学院経済学研究科)
 菊地徹准 教授(神戸大学大学院経済学研究科)
 後藤純一 教授(神戸大学経済経営研究所)
 衣笠智子 准教授(神戸大学大学院経済学研究科)
 竹内憲司 准教授(神戸大学大学院経済学研究科)
 田中康秀 教授(神戸大学大学院経済学研究科長)
 中谷武 教授(神戸大学大学院経済学研究科)
 西島章次 教授(神戸大学経済経営研究所)
 日野博之 教授(神戸大学経済経営研究所)
 三谷直紀 教授(神戸大学大学院経済学研究科)
 宮尾龍蔵 教授(神戸大学経済経営研究所)
                (以上、氏名は五十音順)


日智経済委員会で活躍、團野廣一さん(1956年営卒)(2007.11.08)

日本商工会議所の機関紙「会議所ニュース」9月11日付が、9月4日に開催された日智経済委員のニュースを報じている。見出しは、「EPA発効後の両国の在り方を議論」というもの。

日智(日本・チリ)経済委員会の日本側委員長は、=佐々木幹夫日本商工会議所特別顧問、三菱商事会長。都内で「第25回日智経済委員会」を開催した。日本からは佐々木委員長をはじめ90人、チリからはロベルト・デ・アンドラカ委員長はじめ111人が出席した。

開会式で日本側からの代表として、佐々木委員長が挨拶。会議前日の3日に発効した日本チリ経済連携協定(日智EPA)と併せて、本年が日智修好110周年であることに祝意を表した。引き続き開催された第1回全体会議では、「チリのエネルギーとその見通し、日本の省エネルキー・環境分野における産業協力の取り組み」と題した講演が行われた。チリ側からはアレハンドロ・フェレイロ経済大臣などがチリのエネルギー政策についてスピーチ。日本側からは、日本貿易振興機構の林康夫理事長が日本の省エネルギーへの取り組みを披露した。

第2回全体会議では、「日智EPA活用のための課題と方策」をテーマにパネルディスカッションを実施。慶應義塾大学の渡邊頼純教授をコーディネータに、同委員会日本国内委員会日智FTA検討会の團野廣一座長や、日本水産株式会社の垣添直也社長、チリ側からはカルロス・フルチェ外務省国際経済関係総局長らをパネリストに迎え、活発な意見交換が行われた。

元三菱総研副社長の團野廣一さん(1956年営卒、凌霜会東京支部長)は、日智FTA検討会座長をつとめる。團野さんは、産業界がEPAを活用する意思を持つことの必要性と、両国がラ米、またはアジア市場戦略の中で日智関係を位置づけることの必要性について述べた。

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チリ国旗


井上祐美子さん(1981年教卒)の新著『公主帰還』(2007.11.08)

井上祐美子(いのうえ・ゆみこ、1981年教卒)さんの中国歴史小説短編集『公主帰還』(中公文庫)が刊行された。定価は629円+税。本書には、表題作の「公主帰還」のほか「潔癖」、「僭称」、「芙蓉怨」、「贋作」、「白夫人」、「涅(すみ)」の合計7編の作品が収められている。何れも中国宋代を舞台としている。

姫路市出身の井上さんは、『長安異神伝』、『桃花源奇譚』等で人気を博した後、本格的な中国歴史小説に取り組み多数の作品がある。中公文庫には、今般の『公主帰還』を含み25冊の作品が入っている。

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春日雅人教授(医)、秋の紫綬褒章を受章(2007.11.07)

春日雅人教授(医)が、糖尿病・代謝学の研究で大きな功績をあげたとして、本年秋の紫綬褒章を受章した。

紫綬褒章は、「学術、芸術上の発明、改良、創作に関して事績の著しい」方々に授与される。 春日教授は、インスリンが作用するメカニズムや、その異常により糖尿病を発症する仕組みについて、細胞レベル、個体レベルで解明に貢献した。

春日教授は1990年に神戸大教授に就任、2004年10月から3年間にわたり附属病院長を務めた。 また2002年から日本糖尿病学会理事長をつとめている。

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松田晃演さん(1957年経卒)のクラシックギターコンサート(神戸、東京で)(2007.11.05)

クラシックギタリスト松田晃演(まつだ・あきのぶ、1957年経卒)さんのコンサートが、神戸、東京で開催される。以下は、その概要。

○神戸公演
日時:11月14日18時20分開場、19時開演
場所:神戸ハーバーランド 神戸市産業振興センター

○東京公演
日時:11月30日18時20分開場、19時開演
場所:東京オペラシティリサイタルホール

プログラム(共通)
ロンカリ    パッサカリア
バッハ     チェロ組曲第3番より前奏曲、クーラント他
セゴビア    祈り(ポンセの魂の為に)
ほか

入場料(共通)
5000円(全席自由)
チケット希望者

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【参考】松田晃演さんのホームページ
http://www.matsudaguitar.join-us.jp/


上田雄さん(1954年文理卒)の著書『遣唐使全航海』、住田正一海事史奨励賞を受賞(2007.11.02)

上田雄(うえだ・たけし)さんの著書『遣唐使全航海』(草思社、定価2300円+税)が、住田正一海事史奨励賞を受賞した。表彰式は10月24日に執り行われた。

住田正一氏は、大正、昭和期に海運、造船で財を成した人物。、その一方で江戸時代の海運の歴史の研究で多くの業績を残した学者でもある。住田氏のコレクションは神戸大学に住田正一文庫として残されている。住田文庫については、下記HP参照。
       
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/sumita/index.html

受賞した『遣唐使全航海』は、次のようなテーマを扱っている。

○遣唐使の派遣回数は十二回か、十五回か、二十回か?
○遣唐使船は帆走するよりも櫓で漕ぐことのほうが多かったのか?
○鑑真は日本への渡航を果たすまでに五度、洋上で遭難、漂流したのか?
○空海は長期留学生なのに、なぜ渡唐後一年余りで帰国できたのか?

上田さんは、神戸大学文理学部(注)の卒業生。高等学校教諭を経て(財)阪急学園・池田文庫学芸員をつとめる。現在、日本海事史学会地方理事。著書に『日本渤海交渉史』(共著、彩流社)『渤海国の謎』(講談社現代新書)『渤海使の研究』(明石書店)『渤海国』(講談社学術文庫)等がある。

(注)1949年4月、旧制神戸経済大学を軸に県内の専門学校・旧制高校、師範学校を統合し神戸大学が発足した。この時点では、文理学部が設置されていたが、1954年(昭和29年)に文理学部が廃止され文学部と理学部が発足した。

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大槻真一阪南大学長(1954年理卒)がベンチャー支援を語る(2007.11.01)

10月11日付日本経済新聞の特集「ベンチャー2007 KANSAI」に、大槻真一阪南大学長(1954年理卒)がベンチャー支援を語っている。

「関西の中小は今が苦しい時だが長期的には決して暗くない。
中小・ベンチャーの経営者には、充実している支援策をどんどん利用してもらいたい」と、大槻学長は公的支援の積極的利用を呼びかけていた。

大槻阪南大学学長は、1959年神戸大学理学部卒。滋賀県工業技術センター所長などを経て、1997年阪南大学経営情報学部教授(技術史)となり、2003年から現職。


西尾久美子さん(神戸大学研究員)の新著『京都花街の経営学』(2007.10.31)

神戸大学大学院経営学研究科COE研究員の西尾久美子さんの著書『京都花街の経営学』(東洋経済新報社、定価1600円+税)が、話題を呼んでいる。週刊東洋経済誌には、1ページの広告が掲載されていた。また、発行後まもない10月7日付読売新聞(「本 よみうり堂 著者来店」欄)には、著者の和服姿の写真入りで、大きく紹介されている。

京都の花街は敷居が高い。今でも「一見さんお断り」。「伝統だ、文化だ」とお高くとまってると、やっかみたくもなる。ところが、本書を読むと「一見さんお断り」には訳があるし、舞妓、芸妓が歩む厳しい道を知れば、応援したくもなってこようというもの。

西尾さんは京都の生まれ。幼少から踊りを習っていたことが調査に役立った。本書が出来上がるまでにずいぶん遠回りをした。短大卒業、就職、結婚、子育て、パート、両親の死。そして離婚。

自分の存在基盤が揺らいだ時に大学の社会人入試の広告を見て、「新たな局面が開けるかも」と一念発起する。36歳のとき滋賀大学経済学部に合格した。経済学を選んだのは、パート勤めで感じた理不尽さを解決する道筋を見つけたかったからだという。アルバイトを四つ掛け持ちして学費と生活費を工面し、勉強に子育てに励んだ後、神戸大大学院に進み、現在はそこで研究員(経営学博士)をつとめている。

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三重大学藤田達生教授(1987年文博修了)の新著『秀吉神話をくつがえす』(2007.10.30)

三重大学教育学部の藤田達生教授(1987年文博修了、学術博士)の著書『秀吉神話をくつがえす』が、講談社現代新書の一冊として刊行された。定価は740円+税。

「秀吉の天真爛漫な笑顔の下に隠された実像とは?」、「天下人の虚像を剥ぐ」等々秀吉ファンならば激怒するかもしれない言葉がちりばめられたユニークな本。藤田教授の講談社現代新書は、『謎とき本能寺の変』、『江戸時代の設計者ー異能の武将・藤堂高虎』に続きこれで3冊目である。

以下は目次。あとは、読んでのお楽しみ。
●出自の謎に迫る
●異例な早さの出世
●西国支配をめぐる派閥抗争
●筆頭重臣への画策
●「中国大返し」の真実
●織田体制の破壊
●「天下静謐」の論理
●「平和」のための侵略

なお、本書は10月28日付日本経済新聞の読書欄に、国立歴史民俗博物館宇田川武久教授による書評が掲載されていた。

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フューチャーアーキテクト金丸恭文会長(1979年工卒)が、”苦い経験”を語る(2007.10.29)

10月8日付日経紙「私の苦笑い」欄に、フューチャーアーキテクト金丸恭文会長(1979年工卒)が登場、自身の苦い経験やそれが糧となってその後成功するにいたった経緯を語っている。

1982年、ビル・ゲイツやステイーブ・ジョブズと戦わねばと思いつめ、ロジック・システムズ・インターナショナル社に転職。ワープロソフトを開発してくれる会社を探してジャストシステムとめぐり合う。けれども、社内の反対で説得できなかった。その後、ジャストシステムの開発した一太郎が圧倒的な支持を受けることになる。金丸会長は、この経験を「非常にもったいない」と思うと同時に、ハードという見えやすいものから、ソフトという見えにくいものへの付加価値の移行を感じた。

ロジック社でセブンイレブンのシステム開発を受注し評価され、ソフトへの付加価値移行を確信するに至る。この確信を得て、後に、設計、コンサルテイング、ノウハウを扱うフューチャーシステムコンサルテイングの創業につながっていく。

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地主敏樹教授(経)が、日経紙に『サンデイ・ワイル回顧録上下』の書評を寄稿(2007.10.25)

地主敏樹教授(経)が、10月7日付日経紙に、サンデイ・ワイル、J.S.クラウシャー著『サンデイ・ワイル回顧録上下』(日本経済新聞社、定価200円+税)の書評を寄稿している。

サンデイ・ワイルは小さな証券会社の販売員から出発して、最大手金融グループシテイ=トレベラーズのトップに登りつめた人物である。いくつもの金融商品を同時並行的に販売するのが利点だと感じて驀進し、金融自由化を通じたサクセスストーリーを実現した。経営者としてはバックオフィス整備を通じて仕事の効率化を進めたが、彼の下で成長したナンバー2は次々離反していった。

本書の内容を以上のように要約した上で、地主教授は「シテイとトラベラーズの合併を可能にした法律の成立やそれにいたる経緯の叙述は説得力に乏しい」と結んでいる。

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「顧客に究極の満足を」と語る ゼクス平山啓行社長(1980年法卒)(2007.10.24)

9月18日付フジサンケイビジネスアイ(産經新聞社)に、ゼクス平山啓行(ひらやま・ひろゆき)社長(49)が登場、抱負を語っている。「不動産価値創造を通じて、心の豊かさにつながるホスピタリティーサービスの提供」というのがゼクスグループのミッション。「社員のモチベーションをアップさせ、社名の由来でもある「究極の顧客満足」を目指していきたい」と、平山社長。

平山社長は、大阪府の出身。1980年に神戸大学法学部を卒業、伊藤忠商事に入社した。大阪建設部に配属、不動産業務に携わる。1996年に退社、ゼクスを設立現在に至る。ゼクスは、2005年に東証ニ部上場、設立10年目の2006年11月には東証一部に上場した。2007年5月期は売上高589億円、経常利益37億円。今期は売上げ高1000億円、経常利益62億円を目指す。

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堀江珠喜さん(1982年、文化学博士課程修了)の新著『悪女の老後論』(2007.10.23)

大阪府立大学教授の堀江珠喜さん(1982年、文博士課程修了)の新著『悪女の老後論』(平凡社新書)が出版された。定価は、700円+税。帯には、「ワタシもそろそろ考えた」とある。”悪女”で鳴らす(?)著者もいよいよ、老後を考えるトシになった。 きっかけは、母の老人ホーム入居騒動。『楢山節孝』イメージと戦いつつ、最善の選択と判断して作戦を決行!

さて、では堀江さん自身の老後はどうするか?「時は金より大事なり!」をモットーに、本音でリアルに老後を考察している。なお、老後をテーマとした本書であるが、読み進んでいくと著者のこれまでの身辺雑記や情報源についての情報がちりばめられており、”悪女のできるまで”、”悪女の磨きかた”等も読み取れる。この点が興味深い。

堀江珠喜(ほりえ たまき)さんは、1954年兵庫県生まれ。西宮で育ち、現住所は芦屋。中学から大学院修士課程まで神戸女学院に学ぶ。神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。現在は、大阪府立大学教授。『男はなぜ悪女にひかれるのか』『団鬼六論』(ともに平凡新書)、『「人妻」の研究』『おんなの浮気』(ともにちくま新書)、『純愛心中』(講談社現代新書)など多数の著書がある。

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73歳の大学生、ドイツ語でカント哲学を原書で読む 里井三千雄さん(1956年法卒)(2007.10.18)

里井三千雄さん(1956年法卒、奈良市在住)は、現在73歳。大阪市立大学文学部の聴講生として学び11年目となる。「人間はなぜ罪を犯すのか」といった学生時代に芽生えた問題を解き明かそうと考え、定年後になってカントの法哲学を学ぶことを志した。40年のブランクがあったが、ドイツ語を再学習して「純粋理性批判」の精読に取り組む。

大阪市立大学では、73歳は最高齢の大学生(もう一人いる)。「身体の衰えはやむを得ないとしても、気持ちはいつまでも若者でありたい」と里井さんは心境を語っていた。以上は、予防法務研究会(神戸市池上徹法律事務所内)が発行する「予防法務ジャーナル」149号(2007年10月1日刊)から。


塩崎賢明教授(工)、「震災メモリアル」について寄稿(2007.10.17)

10月1日付神戸新聞夕刊の「随想」欄に、塩崎賢明(しおざき・よしみつ)教授(工)が、「震災メモリアル」のタイトルで寄稿している。以下は、その概要。

インド洋津波に襲われたスマトラのバンダアチェ。この町では、市街地に打ち上げられた巨大な船をミュージアムにする。また、ジャワ島中部地震では、倒壊した伝統的な木造の町屋を修復して記念ミュージアムにするプロジェクトが進んでいる。このような海外での「震災メモリアル」を紹介したあとで、塩崎教授は、「阪神・淡路大震災の被災地にも、世界遺産クラスの実物メモリアルがあってもよかったのではないか」と感懐を述べている。


小林宏至さん(1965年営卒)の新著『商人道に学ぶビジネスの鉄則』(2007.10.12)

甲南チケットの創業者で知られる小林宏至(こばやし・ひろよし)さんの新著『商人道に学ぶビジネスの鉄則』()が刊行された。定価は1429円+税。

小林さんは1938年の生まれ。大阪府立大学工学部卒業と同時に川崎航空機工業(川崎重工業の前身)に入社する。働きながら1965年に神戸大学経営学部第2課程を卒業、1973年に川崎重工を退社した。甲南美術、甲南チケット、甲南アセットを次々と創業するなど起業を続け、2004年に創業ベンチャー国民フォーラム奨励賞受賞する。現在、コーナンファース、甲南アセットなどグループ会社の役員。

著書に『失敗しない 企業の鉄則』(2003年、商業界)、『キャッシュフロー経営で儲ける法』(2005年、日本実業出版社)がある。本書では、「今こそ先人の知恵に学べ!」として、次のような先人の言葉が紹介されている。

・不況の時にも耐えられる経営が本当の健全経営である(倉本長治)
・節約こそ神仏儒についで大切なこと(石田梅岩)
・入るを計って出るを制するのが商売の基本(井原西鶴)
・資金のなさを心配するな、信用の足りないことを心配せよ(松下幸之助)

目次は、以下のとおり。

〔第1章〕 商人道とビジネスモデル
〔第2章〕 正しい商人道を学ぶ
〔第3章〕 経営者の羅針盤
〔第4章〕 現金(キャッシュフロー)を準備せよ
〔第5章〕 商機は“今”だ
〔第6章〕 会社は誰のものなのか
〔第7章〕 シンプルな経営が一番


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「心の病にはまず休養を」、兵庫県自殺対策センター長 酒井ルミさん(2007.10.11)

10月1日付神戸新聞に、兵庫県自殺対策センター長の酒井ルミさんが登場、自殺予防について語っている。酒井さんによると、自殺未遂の人のデータから自殺の原因を推測できる。このデータでは、75%が精神障害。うち半数弱がうつ病である。統合失調症やアルコール・薬物依存を含めると精神障害が大半を占めている。

自殺者が急増した1998年ごろ、失業率が上がっている。また、職場の中で働き盛りの人たちが、うつで休むケースも目立っており、仕事に関する事柄が要因の一つと考えられる。それだけでなく、「社会全体に息詰まりのような感覚があるのではないか」と酒井さん。「心の病にはまず休養ストレスなど気軽に相談を」というのが酒井さんのアドバイス。

酒井ルミさんは、1955年、名古屋市生まれ。1981年、名古屋市立大学医学部を卒業ののち、神戸大医学部精神神経科で研修医を経験した。1994年、尼崎市保健所に入り、阪神・淡路大震災後は被災者の心のケアを担当する。2006年、兵庫県立精神保健福祉センター長に就任し、県自殺対策センター長を兼務する。


沖幸子さん(1969年教卒)の新著『美人の暮らし方』(2007.10.10)

幻冬舎新書の1冊として、沖幸子さん(1969年教卒)の著書『美人の暮らし方』が出版された。定価は720円+税。

容姿が美しい人は、食べ方、着方、住まい方、人づきあい、そのすべてが美しい。ドイツ流家事・掃除のエキスパートとして人気の沖さんが、日本人の大切にしてきた洗練された生活の知恵、物だけでなく心を豊かにする美しい暮らし方の再発見を提言している。

「ときにはラジオだけで過ごす」、「石鹸はオーデコロン代わり」、「毎朝必ず窓を開ける」など、シンプルながら満たされた生活を通して美しい女性になるためのアドバイスを満載している。

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朝山くみさん(1999年経)、NHK(大阪)の料理番組に復帰(2007.10.09)

2006年度後半、NHK大阪放送局の住田功一アナ(1983年営卒)とコンビを組んでいた朝山くみさん(1999年経卒)が、同局夕方の番組にカムバックした。

朝山さんは、この春から1年ぶりに大阪に戻り、木曜日夕方午後5時15分からの生活情報番組「もっともっと関西」の料理コーナーに出演している。朝山くみさんはフジテレビ系準キー局の東海テレビ(名古屋市)に入社後、報道番組、教養番組、バラエティーなどを幅広くこなし、2004年にフリーに。NHK大阪のリポーターを経て、2006年10月から「かんさいニュース1番」のキャスターをつとめている。

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神戸市立王子動物園で、神戸大生がガイド役(2007.10.04)

この10月から、神戸市立王子動物園で、神戸大生がガイド役をつとめることになった。王子動物園と動物の共同研究をしている神戸大の学生たちが、園内のコアラなどの生態を来園者に説明する「動物ガイド」を始めるというもの。同園では年内にも、学生たちによる実戦経験を基に、市民によるガイドを公募して養成する計画を進め、市民参加型の動物園作りを目指す。飼育員以外の学生や市民による動物ガイドは同園では初の試みだ。

ガイドを務めるのは神戸大学の大学院農学研究科と農学部の学生たち約15人。研究の参考に来園者の意見を聞く機会を得ようとガイド活動を計画。昨年10月、試験的に来園者にコアラなどの説明をしたところ「知らないことが多かった。面白かった」と上々の評判だった。同園ではこれまで、飼育員が不定期でガイドすることもあったが、回数増を求める声も寄せられていた。

今年の3月、学生たちはガイド活動にグループとして取り組むため、ボランティアグループ「Kozmac(コズマック)=Kobe Oji Zoo&Marine Air Clubの略」を結成。5~7月には、同園から研修を受け、8月に同園のボランティア登録を行った。以上は9月25日付毎日新聞からの抄録。

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神戸市立王子動物園ホームページから


石井淳蔵教授(営)が、『ハラスメントは連鎖する ──「しつけ」「教育」という呪縛』を書評(2007.10.03)

毎日新聞社の週刊経済誌「エコノミスト」9月18日号で、石井淳蔵教授(営)が、『ハラスメントは連鎖する ──「しつけ」「教育」という呪縛』の書評を寄稿している。題してコミュニケーションに潜む人を不幸にするものとは?」。この本(光文社新書)の著者は、東京大学東洋文化研究所安冨歩准教授および本條晴一郎(東京大学大学院博士課程在学中)で、定価は882円である。


石井淳蔵教授は、「本書を読み終わった時、自分がどれだけハラスメントの当事者になってきたかがわかる。これまで見えなかった(あるいは隠してきた)真実の自分の姿が見えてくる。本書の最後に、ハラスメントに対抗するための一つの手がかりとして、ドラッカー氏のマネジメント概念が取り上げられるのだが、それゆえにこそ経営に携わる人にぜひ読んでいただきたい」と、いかにも経営学者らしいコメントを寄せていた。

 
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【連載読物】文学作品と神戸大学(4)(2007.10.02)

石川啄木『呼子と口笛』
『呼子と口笛』所収の詩に「激論」という作品がある。この詩に出てくる“若き経済学者N”は、函館出身の経済学者丸谷喜市がモデルとされている。丸谷は函館商業から神戸高商(現神戸大学)に進む。更に、東京高商専攻部(現一橋大学)に進学、学者の道を歩む。東京高商専攻部在学の時代に、啄木との交遊は深まり「激論」は生まれた。

丸谷は、東京高商専攻部卒業後、長崎高商(現長崎大学)講師を経て母校の神戸高商教授に迎えられた。1939年神戸商業大学(神戸高商が1929年に大学に昇格)教授、その後神戸商業大学学長をつとめた。

なお、啄木と丸谷教授の交友のみをテーマとした著作『晩年の石川啄木』という研究書が2種類出ている。著者名は違うが、両者の著者は同一人物である。

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獅子文六『食味歳時記』

この作品はグルメエッセイ。神戸高商の初代校長水島銕也先生は、獅子文六の父の従兄弟に当たる。獅子文六は、『食味歳時記』のなかで、少年の頃神戸に旅行して水島宅に宿泊した思い出を語っている。なお、同じテーマは自伝小説『父の乳』でも扱われている。

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石原慎太郎『挑戦』
戦後まもなく、出光興産がイランから石油を買い付けた。この”事件”がモチーフとして織り込まれている。出光興産やその創業社長である出光佐三(明治42年神戸高商卒)の国際石油資本に対する“挑戦”が、生き生きと描かれている。石原慎太郎(現都知事)27歳の作品。

【読書ガイド】
大岡信編『石川啄木詩集』(1993年、岩波文庫)
宮守計『晩年の石川啄木ー丸谷喜市との交遊と思想をめぐって』(1982年、冬樹社)
七宮涬三『晩年の石川啄木ー丸谷喜市との交遊と思想をめぐって』(1987年、第三文明社)
獅子文六『食味歳時記』(1997年、中公文庫)
獅子文六『食味歳時記』(1979年、文春文庫)
獅子文六『父の乳』(1971年、新潮文庫)
石原慎太郎『挑戦』(1980年、新潮文庫)


明治村に新たに「芝川又右衛門邸」が加わる 足立裕司教授(工)がコメント(2007.10.01)

13年ぶりに明治村に新しい建造物が加わる。9月22(土)から一般公開される「芝川又右衛門邸」だ。芝川又右衛門邸は、日本の近代建築を代表する建築家・武田五一が手がけた。現存する最も古い住宅である。

明治村への移築・復元にかかわったのが足立裕司教授(工)。9月19日付日経紙で、その魅力などについてインタビューに答えている。

足立教授によると、最初の出合いは1987年。明治村の展覧会がきっかけだった。その後、阪神・淡路大震災により、西宮甲東園にあった芝川邸も被害を受けた。震災直後、芝川家とつながりの深かった竹中工務店から依頼を受け、芝川邸の被害状況を調査したのが、最初のかかわりだった。以降、明治村への移築・復元に向けて技術的なアドバイスをしてきた。

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ー昭和時代の芝川又右衛門邸ー明治村のホームぺージから


池田暁子さん(1992年教卒)の新著『マンガで投資入門 今日から私も「株主」に!』(2007.09.28)

イラストレーターの池田暁子さん(1992年教卒)の新著『マンガで投資入門 今日から私も「株主」に!』(集英社be文庫)が刊行された。定価は700円(税込)。「私の株式投資の体験と反省(!?)を踏まえて」と池田さん。監修をシンクタンクソフィアバンクの藤沢久美さんが勤めている。

本書は、株式投資について、7章計64項目(文+図や絵)の説明がされ、各章の終わりには、8ページずつ体験マンガが載っている。

【目次】
1.株ってどうやって買うの?
2.株価はなぜ動くの?
3.株にもオマケがあるの?
4.どんな企業の株を買えばいい?
5.指標や決算書について教えて
6.チャートの見方を教えて
7.どうすればもうかるの?

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イラスト主体の文庫本ながら、巻末には「索引」と「相場格言」が収録されている。丁寧な編集が特色だ。池田暁子さんは、愛媛県松山市の出身。松山東高校から神戸大学に進んだ。神戸大学卒業後、筑波大学芸術専門学群(中退)やセツモードセミナーで学んだ。『かたづけられない女のためのこんどこそ!かたづける技術』(文藝春秋社)等の著書がある。


安水稔和さん(1954年文卒)の新著『内海信之 花と反戦の詩人』(2007.09.26)

詩人の安水稔和さん(やすみず・としかず、1954年文卒)が新著を刊行した。書名は『内海信之 花と反戦の詩人』(編集工房ノア)。この本では、”反戦”を貫いた明治の詩人内海信之(1884-1968)の生涯と仕事を、丹念に堀り下げて紹介している。内海信之は広く知られた詩人ではない。しかし、筑摩書房の『明治文学全集』などに詩作の一部が収録されたほか、遺族や郷士(兵庫県たつの市)の文学館によって著作が復刻されてもいる。

内海の反戦思想は社会主義のイデオロギーによるのではなかった。トルストイの人道主義に根ざしたもので、人と人とが殺し合う戦争を「罪悪」と断じ、同時に詩集『花』に見られるように、自然と生命への愛を語った。9月18日付読売新聞では同じく詩人の安藤元雄氏が『内海信之 花と反戦の詩人』を好意的に紹介している。

安水さんは、「もえるやまなみ・・」の歌詞で始まる神戸大学学歌の作詞者である。作曲者は中村茂隆名誉教授。この学歌は神戸大学創立90周年を機に制作された。


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【たつの市霞城館】

龍野出身の詩人・三木露風、内海信之、哲学者・三木清、歌人・矢野勘治の4人に関する資料や遺品を一堂に揃えている。なお、たつの市は2005年10月1日龍野市と周辺の自治体が合併して誕生した。


滝川好夫教授(経)の新著『どうなる「ゆうちょ銀行」「かんぽ生保」日本郵政グループのゆくえ』(2007.09.26)

日本評論社から、滝川好夫教授(経)の新著『どうなる「ゆうちょ銀行」「かんぽ生保」日本郵政グループのゆくえ』(定価1900円+税)が刊行された。この10月1日からいよいよ郵政民営化がスタートする。しかし、その実態は「官の衣を着た」まま。完全独立のためにはどうすればいいのか。これが本書のモチーフである。目次は以下のとおり。

第1章 郵政民営化の九つの問題点
第2章 郵政民営化が進んでいる道
第3章 「郵政民営化委員会」は何を議論しているのか
第4章 日本郵政会社・郵便局会社のゆくえ
第5章 郵便貯金銀行・郵便保険会社のゆくえーー金融機関大競争時代
第6章 日本郵政グループん0組織と職員
終 章 郵政民営化のゆくえ
補章1 小泉前首相による郵政民営化の設計図
補章2 郵政民営化で何が問題になったのかーー郵政民営化の課題

滝川教授の専門は金融経済論。教授は、前著『あえて「郵政民営化」に反対する』(日本評論社、2004年)、『郵政民営化の金融社会学』(同、2006年)やNHKの日曜討論などへの番組出演では、郵政民営化に反対していた。それは郵政ユニバーサル3事業の一体経営を維持するならば、経営形態としては「日本郵政公社」が最良であるという持論からであった。

本書では、「郵政民営化関連六法」において規定されている郵便局株式会社、郵便事業株式会社、郵便貯金銀行、郵便保険会社の4事業子会社は”独立していない”、”民営化されていない”ことから、郵政民営化を成功させるためには、ゆうちょ銀行・かんぽ生命保険を完全独立・完全民営化させることが必要であるとの主張が述べられている。
 
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松浦尚子さん(1994年教卒)が社長をつとめる(有)サンク・センスのイベントから(2007.09.25)

10月12日(金)、(有)サンク・センス社の主催で、チリからベンティスケーロ・ワイナリー醸造家の来日記念ディナーが、開かれる。場所は、銀座のポルトガル料理店。チリが誇るウルトラ・プレミアムワイン「パンゲア」を含む5種を贅沢に堪能できる。

●日程: 10月12日(金)19:00~
●会場: ヴィラモウラ銀座店(ポルトガル料理)
●定員: 60名
●会費: 特別価格 11,000円
        
詳しくは http://cinq-sens.jp/event/071012/

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松浦さんは、神戸大学教育学部卒業後、ベネッセコーポレーションに勤務した。その後、1997年に渡仏。フランス語学資格、ボルドー大学ワイン醸造学部公認のワインテイスティング専門家資格を取得。ワイナリー立ち上げプロジェクトに参加後、02年10月に帰国。 2003年4月1日に、有限会社サンクセンスを設立、セミナー、講演、執筆と活躍中。


【連載読物】文学作品と神戸大学(3)(2007.09.21)

山口瞳『青雲の志についてー鳥井信治郎伝ー』

この本は、1969年にサントリーの社史の第1分冊として出版された。原題は『やってみなはれ』。サブタイトルが示すように、サントリーの創業者である鳥井信治郎の伝記である。鳥井信治郎の長男鳥井吉太郎(1931年)、平井鮮一(1932年)、作田耕三(1928年)、山崎隆夫(1930年)等の神戸高商卒業生が実名で出てくる。山口瞳が入社した1958年当時、平井鮮一は宣伝部担当常務、山崎隆夫は宣伝部長と直属の上司であった。

山口瞳の宣伝部の同僚には、開高健、柳原良平がいた。また、上司の山崎隆夫は、元銀行マン。そしてプロの腕前を持つ画家で国画会会員という異色の人物である。サントリー取締役、関連会社のサンアド社長をつとめ、サラリーマン生活を”卒業”した後は専業の画家となり人生を送った。東京、大阪の凌霜クラブには山崎画伯の油絵が掲示されている。

なお、今年になって刊行された昭和30年代のサントリー(旧社名壽屋)が刊行していた雑誌「洋酒天国」に焦点を当てた小玉武著『「洋酒天国」とその時代』(筑摩書房、2400円+税)にも、山崎隆夫の名が、ところどころに出てきている。

「 相模湾落日 」山崎 隆夫 作 1990(平成2)年作、油彩・板、90.9×90.9cm

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茅ヶ崎市立美術館ホームページ http://www.chigasaki-arts.jp/museum/picture_2006/03.html から


ハンス・ニックリッシュ著『パパにはかなわない』

ドイツのユーモア小説。著者の父はドイツの著名な経営学者で多くの日本の経営学者に影響を与えた。『パパにはかなわない』の一家は、ハンスの少年時代の体験が織り込まれている。この物語には日本人のワタナベという人物がでてくるが、ワタナベのモデルとなったのは、戦前にニックリッシュの研究室で学んでいた平井泰太郎である。平井泰太郎は、神戸高商を経て東京高商専攻部を卒業。母校の神戸高商で経営学を講じた。戦後、新制神戸大学が発足時に日本で最初の経営学部を創設する。また、神戸大学から経営学博士第1号を授与された。『パパにはかなわない』が1961年に筑摩書房から世界ユーモア文学全集の1冊として翻訳出版された際の「月報」に平井泰太郎が戦前のニックリッシュ一家の思いでを寄稿している。

【読書ガイド】

山口瞳『青雲の志についてー鳥井信治郎伝ー』(1981年、集英社文庫)
小玉武著『「洋酒天国」とその時代』(2007年、筑摩書房)
ハンス・ニックリッシュ著『パパにはかなわない』(1961年、筑摩書房、「世界ユーモア全集12」所収)

作成:神戸学術事業会

【連載読物】文学作品と神戸大学(4)は、次週以降に掲載されます。


「第57回 旧三商大写真展大阪展」開催中(2007.09.21)

大阪駅前第2ビル5階で「第57回 旧三商大写真展大阪展」が開催されている。23日の日曜日迄。概要は以下のとおり。


期間 9月19日(水)~23日(日)
時間 11:00~20:00
    (19日13:00~、23日~15:00まで)
場所 大阪駅前第2ビル5階
    「大阪総合生涯学習センター」
    〒530-0001 大阪市北区梅田1-2-3


一海知義名誉教授、魚住和晃教授(国際文化)編の新刊書『河上肇の遺墨』(2007.09.20)

9月8日付読売新聞コラム「五郎ワールド」に、一海知義名誉教授、魚住和晃教授(国際文化)編の新刊書『河上肇の遺墨』(藤原書店、8000円+税)が紹介されている。コラムの執筆者は、橋本五郎特別編集委員。以下は、その概要。

マルクス主義経済学者、河上肇(1879ー1946)は、『貧乏物語』の著作で戦前の読者を魅了した。京都帝大経済学部を追われるように辞めた河上は1933年1月、治安維持法違反容疑で逮捕、投獄された。足かけ5年の獄中生活の間、陶淵明、王維、李白、杜甫、白楽天ら中国の高名な詩人の作品を読破する。出獄してまもなく、数え年60歳を迎えた河上は、宋代の詩人陸遊(放翁)の詩1万首を読み、注釈を加えた。

一方、河上の書についても本書は分析している。毛筆を右手にとると、どうしても左に流れやすくなる。それが河上の書には見られない。「つねに姿勢を正し、視野を広くとって紙面を直下に見通し、かつ何よりも筆を垂直に立てて揺るがない」からだろう。行頭をきれいにそろえることは簡単ではない。リズムよく書こうとすると、行を重ねるたびに字粒が大きくなり、字間がゆるみ、行頭が下がってしまう。河上にはそれを乗り越える「統一力」と「計画力」があったに違いない。

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神戸大学農場発「らんらんチップス」登場(2007.09.19)

神戸大学農場(注)産じゃがいもを使用した「らんらんチップス」が販売された。神戸大学生協の売店では”数量限定”の表示のもと目立つ場所に置かれていたが9月上旬には完売の状況。


「らんらんチップス」という名前の由来はイモが卵のような形状をしていること、用途がポテトチップスであることからきている。このイモは、ポテトチップスにフライしたときの色が一般的な品種と比較して良いため、次代のポテトチップス用品種として期待されているとのこと。パッケージには、じゃがいもを育てた神戸大学の学生・先生とスタッフの写真が入っている。

(注)正式名称は、神戸大学大学院農学研究科附属 食資源教育研究センター

【参考】神戸大学ホームページ
http://www.kobe-u.ac.jp/info/topics/t2007_07_24_01.htm

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亀田訓生さん(1960年営卒)、久慈市で講演ーテーマは全国の博物館の連携(2007.09.18)

NPO法人「企業ミュージアムの協会の理事長をつとめる亀田訓生さん(1960年営卒)が、岩手県久慈市で開催される「心かよう町づくりシンポジウムin久慈」で講演を行う。テーマは全国の博物館の連携。このシンポジウムでは、地元の久慈琥珀博物館等の辞令発表やパネルディスカッション、交流会等も開かれる。概要は以下のとおり。

日 時:10月6日(土)13:00~17:00
会 場:久慈市文化会館(アンバーホール)
主 催:NPO法人「企業ミュージアムの協会」
後 援:岩手県・久慈市・岩手日報社・デーリー東北新聞社
参加費:無料(交流会費 1,000円)

問い合わせ先(申し込み締め切りは9月末日)
◎NPO法人企業ミュージアムの協会事務局
TEL&FAX 06-6872-0969
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「神戸大学 新技術説明会」、10月9日科学技術振興機構JSTホールで開催(2007.09.14)

10月9日、「神戸大学 新技術説明会」が、科学技術振興機構JSTホール(東京・市ヶ谷)で開催される。概要は以下のとおり。

 
日 時:10月9日(火)13:00~17:25
場 所:科学技術振興機構JSTホール(東京・市ヶ谷)
主 催:国立大学法人 神戸大学
    独立行政法人 科学技術振興機構
共 催:神戸大学支援合同会社、財団法人新産業創造研究機構
    TLOひょうご
後 援:社団法人兵庫工業会、(株)みなと銀行、
    独立行政法人 中小企業基盤整備機構
交流会:17:30~18:30(会費1,000円)

詳細は、下記ホームページ参照。

http://jstshingi.jp/kobe/


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谷和義バンドー化学社長(1976年工卒)のインタビュー(2007.09.13)

8月2日付読売新聞に、谷和義バンドー化学社長(1976年工卒)のインタビュー記事「新社長これを聞きたい」が掲載されていた。

バンドー化学の主力製品は、車のエンジン動力を、エアコンやラジエーターなどに伝える自動車用伝動ベルト。国内シェアは5割超、国産自動車の全メーカーと取引がある。

中越沖地震では、部品供給が滞って自動車工場の操業が止まった。同社では、災害時には2か所から材料供給を受けられるようにし、国内外の自社工場で代替生産もできるような体制を整備している。海外で日本車の売れ行きが伸びている。同社でも海外展開を進めている。米国や中国、タイなどに工場があり、2年前には米ゼネラル・モーターズから受注を得た。


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バンドー化学ホームペエージから


【連載読物】文学作品と神戸大学(2)(2007.09.12)

辻真先『宇宙戦艦富嶽殺人事件』

神戸大学がモデルの“六甲大学”で発生した殺人事件を扱う。神戸大学アニメ研究会が小説の制作に協力した。本書はミステリー。詳細のコメントは控える。

宮本輝『彗星物語』

ハンガリーからの神戸大学留学生をモデルにした家庭小説。登場人物の名前は変えてあるが、著者の実体験に基づく部分がおりこまれている。この小説のモデルとなった学生は、文学部鈴木正幸教授(後に理事)の指導を受け、日本近現代史を学ぶ。モデルとなった留学生は、後年駐日ハンガリー大使として日本に赴任した(次項参照)。

宮本輝『異国の窓から』

ハンガリー旅行の際通訳をした青年セルダヘイ・イシュトヴァーン(ブタペスト大学生)が登場。イシュトヴァーンは1984年に来日、1年間の研修期間の後神戸大学修士課程に進み日本の近現代史を研究する。1987年に帰国した。紀行文といったジャンルに属する作品である。

軒上泊『べっぴんの町』

軒上泊(けんじょう・はく)は、ペンネーム。本名は丸山良三。兵庫県立社(やしろ)高校を卒業後、神戸市役所に勤務する。その傍ら神戸大学経営学部第二課程で学び、昭和48年に卒業した。その後、少年院法務教官をつとめる。その経験を踏まえた作品「九月の町」が、第50回オール読物新人賞を受賞した。『べっぴんの町』には神戸大学(学生会館)の描写が出てくる。軒上泊の他の小説やエッセイにも、ところどころに神戸大学の描写や思い出がチラリと出てくる。

『べっぴんの町』は、柴田恭兵、田中美佐子共演で映画化された。下記は『べっぴんの町』DVDのジャケット。

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【読書ガイド】
辻真先『宇宙戦艦富嶽殺人事件』(1981年、徳間文庫)
宮本輝『彗星物語』上・下(1995年、角川文庫)
宮本輝『異国の窓から』(1988年光文社、2003年光文社文庫)
軒上泊『べっぴんの町』(1985年、集英社文庫)

作成:神戸学術事業会

【連載読物】文学作品と神戸大学(3)は、次週以降に掲載します。


【連載読物】文学作品と神戸大学(1)(2007.09.11)

神戸大学(前身校を含む)の教官・在校生・卒業生、神戸大学のキャンパスに関する文学作品を取り上げてみた(順不同)。各回に【読書ガイド】を設けたが、比較的入手し易い文庫本を中心とした。

津村信夫『父のいる庭』

四季派の詩人津村信夫(1909-1944)は、神戸市葺合区(現中央区)雲内通りに生まれた。雲中小学校、神戸一中(現神戸高校)を経て慶応義塾大学経済学部を卒業する。父は神戸高商教授の津村秀松博士(経済学)。上品で繊細な作品には、その育ちの良さが反映している。

第二詩集『父のゐる庭』(1942年)には、尊敬する父(津村秀松博士、1939年死去)を愛惜する詩が多数収録されている。なお、津村信夫の兄津村秀夫は朝日新聞に勤務したジャーナリスト。映画評論家(ペンネーム”Q”)として名を残した。父子3人が、別々の分野で活躍し後世に名をとどめたという稀有の例である。

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城山三郎『鼠』

2007年3月に死去した城山三郎。小説『鼠』は、城山三郎がまだ30歳代の後半当時の作品である。明治から昭和初期の総合商社鈴木商店(日商→日商岩井→双日)が舞台。神戸を本拠とする総合商社鈴木商店。その番頭金子直吉を中心に、鈴木商店の浮沈を描く。高畑誠一(明治42年卒)、永井幸太郎(同)、西川政一(大正13年卒)、久琢磨(大正8年卒)等神戸大学の前身校神戸高商の卒業生多数が実名で登場する。

城山三郎は、この取材の過程で橋本隆正を知る。橋本も大正7年神戸高商の卒業生。在学中に金子直吉宅で書生をしていた。金子直吉の子息の金子武蔵(東大教授で哲学者。妻は西田幾太郎の娘)の家庭教師をつとめた。城山三郎は橋本隆正との交流から、後に『部長の大晩年』(俳人永田耕衣の伝記)を書く。橋本は永田耕衣門下の俳人で、この作品には橋本の名前が出てくる。

城山三郎『友情力あり』

真珠湾攻撃の2年前の1939年(昭和14年)に米国西海岸で開催された日米学生会議がテーマ。そのときのメンバーである山崎秀之(名古屋高商から神戸商業大学へ、1941年卒業。元日商)が、同じくメンバーであった宮沢喜一(当時東大生、元首相)等とともに実名で登場する。この作品をつくるため、城山三郎は東京凌霜クラブで山崎秀之にインタビューをおこなった。

【読書ガイド】
津村秀夫編『津村信夫詩集』(1964年彌生書房)
城山三郎『鼠』(1975年文春文庫)
城山三郎『部長の大晩年』(2001年朝日文庫)
城山三郎『友情力あり』(1993年講談社文庫)

作成:神戸学術事業会


日本物理学会が「キャリア支援センター」を設立、神戸大学等と提携(2007.09.10)

日本物理学会は9月3日、神戸大学、東京大学、金沢大学、お茶の水女子大学と連携してポストドクター(ポスドク、博士研究員)の活用を目指す「キャリア支援センター」を設立したと発表した。同学会会員への調査などから現状の問題点を明らかにし、優れた人材の有効活用につなげる。学会がポスドクの支援センターを設けるのは珍しい。

センターは(1)人材の活躍の場の調査や開拓(2)幅広い需要に対応できる若手研究者の育成(3)情報データベースや情報ステーションの構築――などに取り組むことになっている。文部科学省の科学技術関係人材のキャリアパス多様化促進事業の一環なので、センターの設置期間は2009年度までの3年間。また、ポスドクをいかす政策提言などもまとめる予定となっている。四大学以外の大学にも連携を呼びかける方針だ。以上は9月4日付日経産業新聞からの抄録。

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米本弘一教授(国際文化)の新著『フィクションとしての歴史』(2007.09.07)

米本弘一教授(国際文化)の新著 『フィクションとしての歴史――ウォルター・スコットの語りの技法』 が、英宝社から出版された。定価は3000円+税。英文学の専門書であるが、多数の図版を挿入し、理解しやすいよう工夫がされている。

イギリスの小説家ウォルター・スコットは、19世紀初頭のロマン主義の時代を代表する作家と考えられている。中世の騎士道の世界を描く『アイヴァンホー』は、スコットの代表作といわれる。しかし、スコットの小説の中で本当に重要なのは、祖国であるスコットランドの歴史を題材とする諸作品である。

スコットランドは1707年にイングランドとの統合した。これにより封建的な社会から近代社会へと急激な変化を遂げる。スコットはこの激動の時代のスコットランドの社会をリアリスティックに描くことにより、新しいジャンルとしての歴史小説を確立した。

スコットはまた、晩年まで作者の名を明かすことなく小説を発表し続け、「偉大なる匿名作家」とも呼ばれていた。この匿名性を利用し、現実の作者に代わる複数の語り手を生み出し、フィクションの創造の過程をゲームに見立て、様々な語りの技法を駆使する。これにより、スコットは読者と共にそのゲームを楽しもうとしている。本書は、『ウェイヴァリー』などスコットランドの歴史を扱った5つの長篇小説と2つの短篇小説を取り上げ、スコットの語りの技法を分析しながら、歴史小説成立の過程を解明を試みている。

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オンワード、ユニクロの経営陣が神戸大の教壇に(2007.09.06)

有力アパレルメーカーや流通業四百社が出資する、IFI ビジネス・スクール(東京・墨田区)が、大学での講座運営に本格的に取り組むことになった。今年開校十周年を迎えたのを機に、これまでの業界の若手や経営幹部の教育に加えて、学生の段階からファッションビジネスへの理解と関心を高めて有能な人材の獲得につなげるのが目的である。今年度下期に神戸大学、首都大学東京、横浜市立大学、青山学院大学、法政大学の五大学で六講座を開設し、来年度は十校程度まで広げる計画。

既に、一部の大学では上期から講座がスタートしている。各講座は13~14回の授業があり、毎回入れ替わりで、オンワード樫山の広内武会長、ユニクロの大笘直樹最高執行責任者、サンエー・インターナショナルの三宅孝彦副社長らが教壇に立っている。7月に横浜市立大で授業をしたオンワード樫山の馬場彰名誉会長は、かつて自分が社長に抜てきされたときのエピソードなどを交えながら「ファッションビジネスの要諦(ようてい)は感性と理知的な頭脳を両立させること」などと説いた。

大学では企業による寄付講座が増えているが、業界が横断的に連携して各社の経営者が数多く教壇に立つ例は珍しい。以上は、8月29日付日経流通新聞から。

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神木哲男名誉教授(経)監修『神戸学検定』刊行される(2007.09.05)

元神戸大学副学長で前奈良県立大学の神木哲男名誉教授(経)が監修する『神戸学検定』が、神戸新聞総合出版センターから刊行された。定価は1905円+税。

本書は神戸商工会議所が本年度から主催、実施する「神戸学検定」の公式テキストとして企画・制作されたもの。神戸は歴史の新しい街とよくいわれる。しかし、本書の「歴史」の項を読んでみると、決してそうではない。原始・古代から平清盛、楠木正成等の人物が登場する。また、今神戸っ子が誇りとしているハイカラ、先進性、多文化共生といった「神戸らしさ」、「神戸の良さ」も長い歴史の中で生まれ、育まれてきたものである。

「神戸らしさ」とは具体的に何を指すのか。本書では、そのことを念頭におきながら、まず神戸のくらし・文化・グルメなど、神戸の「今」を知った上で、神戸の歴史について理解を深め、さらに分野別に経済・産業・観光から災害・自然について読み進む。その結果、神戸の「すべて」がわかるように体系が整えられている。今後実施される検定では、本書(公式テキスト)の中から出題されることになっている。以下は目次の概要。

第1章 くらし・文化
味・料理
芸術
教育・学校
スポーツ
国際交流
神戸はじめものがたり

第2章 歴史
神戸の歴史
神戸の伝説

第3章 経済・産業
神戸の経済・産業

第4章 阪神・淡路大震災
阪神・淡路大震災

第5章 自然
神戸の自然

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フューチャーアーキテクト金丸恭文社長(1978年工卒)、社会貢献を語る(2007.09.04)

フューチャーアーキテクト金丸恭文社長(かねまる・やすふみ、1978年工卒)が、SMBCコンサルティング(三井住友銀行グループ)発行の月刊誌「M iT」(ミット)9月号で、同社の社会貢献を語っている。

フューチャーアーキテクト社では、ITを広く社会の発展に活かすことを目的にした「フューチャーイノベーション フォーラム(FIF)」という名称の社会活動を行っている。小中学生・高校生を対象として、講師などは社員が務める。

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社会貢献を開始するには、きっかけがあった。2000年ころ「NPOに行きたい」という従来とまったく違う転職者のケースが出てきた。純粋に社会貢献したいという気持ちだろうし、ボランティアへの社会的関心も高まっていた。そこで、「会社がそうした活動を社員と一緒にやろう、そうすれば会社を辞めようという気も起こらないだろう」と金丸社長は考えた。

当初、高齢者を対象にと思った。でも自分には3人の息子がいて、「もっと一緒にいたり、教えたりしたかった」という反省もあった。そこで子どもたちを対象に取引企業も巻き込んだボランティア活動をしようと決心した。幸い自動車、流通、石油、病院などの多くの顧客の協力のもと「『社会の最前線』見学」などの企画を定期的に開催してきた。子どもたちは実際に会社見学や仕事体験をして、トップとの会談もする。教えるつもりで始めたのが、子どもたちの無垢な姿勢に逆に教わるケースもある。

そのほか、パソコンの組み立て、デジタルアニメなどの教室も活発である。地雷除去作業支援の活動も社員と一緒にタイ国境に出かけた。今後もFIFはわが社の企業活動の大きな柱となる。
こうした社会活動は、まさにトップの意思で実現できる。起業家は特に取り組んでほしい。

金丸恭文社長は、1954年大阪の生まれ。1978年に神戸大学工学部を卒業した。翌年(株)TKCに入社する。1982年、ロジックシステムズ・インターナショナル(現ロジック)に入社。1985年にNTT初の戦略的子会社であるNTTPCコミュニケーションズに最年少取締役として参画する。1989年、フューチャーシステムコンサルティング株式会社を設立し、代表取締役社長に就任。1999年店頭公開、2000年東証1部上場。2006年1月に代表取締役社長兼会長。同社は、2007年1月にフューチャーアーキテクト株式会社に社名変更、代表取締役会長・CEOに就任。社団法人経済同友会副代表幹事をつとめている。


黒坂昌弘教授(医)等が、ひざの半月板損傷の新しい治療法を開発(2007.08.31)

神戸大学の黒坂昌弘教授と京都大学の田畑泰彦教授等が、ひざの半月板損傷の新しい治療法を開発した。血液中の血小板を使って軟骨を再生するというもの。動物実験では傷ついた半月板が約一カ月で完全に治った。1年以内をメドに神戸大病院で実際の患者に対し臨床研究をスタートさせる予定 (8月27日、日本経済新聞)。以下は、その抄録。

ひざの骨と骨との間にある軟骨が傷つくのが半月板損傷。スポーツ選手や高齢者に多い。軟骨には血管がないため治りにくい。従来は、手術で損傷箇所をけずったり糸で縫合したりしていた。しかし、完治は難しく、再発の可能性も高い。新しい手法では、患者から採った血液で作った高濃度な血小板を、ゼリー状のゼラチンに染み込ませ、ひざから患部に注入する。このゼラチンは体内でゆっくりと分解されるため、約二週間かけて血小板が少しずつ染み出ていく。

血小板には骨や軟骨を増やすたんぱく質がたくさん含まれている。歯科医療ではあごや歯茎の骨を強くする等の目的ですでに使われている。ゼラチンは止血剤として利用されている。安全性に問題はない。


東京新聞「言いたい放談」に、映画監督の安田真奈さん(1993年法卒)登場(2007.08.30)

8月23日付東京新聞のコラム「言いたい放談」欄に、映画監督で脚本家の安田真奈さん(1993年法卒)が登場している。安田さんは、「映画を撮りはじめたきっかけは?」という質問を受けることが多い。「私の場合、高校に入ったころ、森田芳光監督の『家族ゲーム』を見たことがきっかけだ」と安田さんは語る。

それまで安田さんにとっての映画は、「『スター・ウォーズ』のような大がかりなSFや、大スターが出演するロマンスやサスペンスといった、自分の日常生活からかけ離れた世界のもの」。そんな印象だった。ところが『家族ゲーム』は、「中流家庭に家庭教師が来るだけという、スケール感もアクションもロマンスもない、ごく日常の設定。しかも音楽は一切なく、終始淡々としたトーン。それなのに、全編シュールな面白さに満ちあふれていた」と安田さんは回想する。

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安田真奈さんの公式サイトから


江戸時代の「合石」見つかる(2007.08.29)

水路の分水施設として利用されていた江戸時代の「合石」(ごういし)が、兵庫区上祇園町の民家跡から見つかった。古い文献に「合石」の存在が記されているが、実物が発掘されるケースは珍しい。専門家も「貴重な資料」と評価している(8月21日、神戸新聞)。

石柱の一面に「文政十亥改之 奥平野合石」と刻まれており、1827年に設置されたものとみられている。近くに天王谷川が流れており、付近に水車もあったことから、天王谷川から引いた水を、この合石を利用して二筋に分けて流したと推測されている。

神戸大文学部地域連携センターの木村修二研究員によると、灘区の古い資料にも合石に関する記述がある。上祇園町で見つかった合石の二カ所の凹型は同じ大きさ。水路の水を一対一の割合で分けていたが、灘区のケースでは七対三だったという。
【参考】神戸新聞ニュース
http://www.kobe-np.co.jp/chiiki/ko/0000557965.shtml


葉、茎から倍の効率でバイオエタノール生産、近藤昭彦教授(工)(2007.08.28)

紙ガソリンに代わる燃料としてバイオエタノールが注目されている。近藤昭彦教授(工)は、トウモロコシや稲の葉や茎などこれまで廃棄してきた材料から従来の2倍の生産量で自動車燃料用のエタノールを作る技術を開発した(8月3日付日経)。

この技術は、特殊な微生物を使って今まで発酵できなかった成分をエタノールに変えるという方式。茎や葉からエタノールを作れば食料の供給に悪影響を与えにくい。新技術を使えばエタノール用に農産物を増産せずにエタノール生産が出来る。


澤田隆治さん(1955年文卒)の新著『決定版 上方芸能列伝』刊行(2007.08.24)

「お笑い界の重鎮」である澤田隆治さん(さわだ・たかはる、1955年文卒)の新著『決定版 上方芸能列伝』が、ちくま文庫の1冊として刊行された。定価は780円+税。

著者の澤田さんは、「てなもんや三度笠」、「スチャラカ社員」、「花王名人劇場」等々数々のヒット番組を世に送り出した名プロデューサー。本書は、これまで関わってきた芸人たちを通して上方芸能の真髄を探る体験的芸能史といえよう。エンタツ・アチャコ、ダイマル・ラケット、ミヤコ蝶々・南都雄二、高田浩吉、吉本興業の首領・林正之助、やすし・きよしなど、日本中を笑いでつつんだ“笑売人”たちの血と涙の十一の秘話。大幅加筆した決定版である。

澤田さんは、1933年大阪の生まれ。神戸大学文学部卒業後、朝日放送に入社。ラジオプロデューサーからテレビのデイレクターとなり、「てなもんや三度笠」等数々のヒットを生む。その後、「新婚さんいらっしゃい!」などを企画、新しいトークショウの分野を開拓した。1975年東版企画設立、「ズームイン!!朝!」「花王名人劇場」などを立ち上げ、漫才ブームの仕掛け人となる。2001年から帝京平成大学教授として「笑い学講座」を立ち上げ、また2006年には「笑いと健康学会」を設立した。現在もお笑い界のドンとして、新企画のプロデュースに精力的に取り組んでいる。


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山本和弘さん(1955年工卒)の木製自作ヨットが”30歳”(2007.08.23)

7月28日付神戸新聞に、山本和弘さん(1955年工卒)の木製自作ヨットが”30歳”となったことが、報じられている。山本さんは1966年、ヒノキの丸太を材料にして、船を造り始めた。友人等の協力を得て、1977年に完成した。船名はセレス。初航海は明石港から淡路島へ向かった。

それから30年。船体の一部が腐り補修を重ねてきたが、セレスは未だ現役だ。山本さんは、今も月1回はセレスに乗って瀬戸内海に出ている。詳しくは下記(神戸新聞ニュース)参照。

http://www.kobe-np.co.jp/chiiki/ko/0000493591.shtml


神戸大学会計学研究室編『第六版 会計学辞典』 刊行(2007.08.22)

1955年に初版が刊行された神戸大学会計学研究室編『会計学辞典』。その第六版が同文館出版から刊行された。 定価は30000円+税。本書の初版は、当時のわが国に類書をみない体系的で包括的な会計学の大辞典であった。その後、本書は次々と版を重ね、1966年に『新会計学辞典』、1976年に『第三版 会計学辞典』、1984年に『第四版 会計学辞典』、1997年に『第五版 会計学辞典』として、ほぼ10年の間隔をおいて内容を全面的に改訂・刷新しながら刊行が継続され、この8月にその『第六版』を刊行するに至った。

会計学の研究領域そのものは、初版刊行時から半世紀を超えた現代において、多岐にわたり拡大かつ分化するとともに深化してきた。『第六版』の編集にあたっても、最近の会計学の研究動向を反映させるべく、解説項目の編成の基礎となる「体系目次」の大分類中に「社会環境会計」と「公会計・非営利組織会計」が新たに設けられ以下の14の大分類の構成となっている。

(1) 会計学一般
(2) 財務会計
(3) 簿  記
(4) 原価計算
(5) 管理会計
(6) 監  査
(7) 税務会計
(8) 国際会計
(9) 会 計 史
(10) 財務諸表分析
(11) 社会環境会計
(12) 公会計・非営利組織会計
(13) 会計法規・準則等
(14) 会計学者・会計団体

なお、(14) 会計学者には林健二、平井泰太郎、山下勝冶、溝口一雄、丹波康太郎等、神戸大学で教鞭をとられた諸先生の名を見つけることができる。

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植松恵美子さん(1990年教卒)参院香川選挙区で初当選、香川で史上初の女性国会議員(2007.08.21)

先月29日に投票がおこなわれた参院選香川選挙区では、民主党新人候補の植松恵美子さん(1990年教卒)が、自民党前職の真鍋賢二氏に6万票以上の大差で圧勝した。植松さんは、香川で史上初の女性国会議員の栄誉に輝いた。以下は、地元の四国新聞(7月30日付)の報道から。

前回の参院選での落選から3年間、植松さんは香川全域をくまなく歩いて浸透を深めた。加えて民主党本部の強力な支援や、全国的な流れとなった民主党への追い風にも乗り、厚い自民党の壁を崩した。大票田の高松市、丸亀市をはじめ8市全てで自民党候補を押さえた。郡部でも小豆島を除いてリードするなど、保守層の多い農村部でも健闘した。

植松さんは高松高校から神戸大学へ。卒業後は大手家電メーカーに勤務の後、故郷に帰りクレーンリース会社取締役。2001年からは温浴施設運営会社を経営している。四国新聞には「香川のため、日本のため、次ぎの世代のために一生懸命働く。立ち後れている子育て支援や少子化対策に力を注ぎたい」という植松さんの抱負が紹介されていた。

【参考】植松恵美子さんのホームページ
http://www.e-uematsu.jp


魚住和晃教授(国際文化)の新著『筆跡鑑定ハンドブック』(2007.08.20)

魚住和晃教授(国際文化)の新著『筆跡鑑定ハンドブック』(三省堂)が刊行された。 定価は1600円+税。「筆跡鑑定」のすべてがわかる小事典。これが、本書のキャッチフレーズである。本書の目次は以下のとおり。”筆跡”というものに多面的に光を当てたユニークな本である。

第1章 筆跡が危ない
第2章 筆跡を生む脳のメカニズム
第3章 筆跡と書
第4章 筆順と筆跡
第5章 筆跡を目で鑑定する
第6章 筆跡をコンピュータで鑑定する

なお、最終の第6章のみは、和田彩(神戸大学大学院博士課程)の執筆による。

魚住和晃(うおずみ・かずあき)教授の専攻は文字文化形象論(文学博士)。魚住教授の書家としての号は卿山。著書に、『現代筆跡学序論』(文春新書)『書を楽しもう』(岩波ジュニア新書)『書の十二則』(NHK生活人新書)等がある。

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安原伸さん(1988年理卒)、クラシックカメラの技術を生かし特注品製造へ(2007.08.10)

6月16日付週刊ダイヤモンド誌に、安原伸さん(1988年理卒、京セラ入社)が紹介されている。安原製作所の名は、クラッシックカメラファンの間で知られていた存在。同社は3年前まで、”世界最小のカメラメーカー”として、「安原一式」や「秋月」といったカメラを製造していた。当時の社員数は、安原伸さんを含め、二人という状況だった。安原製作所は、1997年に京セラを退職した安原さんが、翌1998年に設立した会社だった。しかし、安原製作所は2004年に業務を停止してしまう。

今年4月、安原さんは一人で業務を再開した。今度は、小型精密部品やレンズ、レンズユニットなどの特注品の委託製造を行う。仕事場は都心のマンション、切断機もなければ旋盤もない。安原さんが設計し、製造は中国の工場が担当する。「バーチャル町工場」といってよい。「小型部品の少量生産には、金型のコスト負担が大きい。国内だとボルト1本に数十万円もかかるが、当社では数分の一の費用でできるため、特注品が作れる」と安原さんは語る。

【参考】安原製作所のホームページ
http://www.yasuhara.co.jp/

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【連載読物】「六甲文学」創刊号(1961年7月刊)(2)(2007.08.09)

その後の「六甲文学」の消息を、小島輝正(注)『関西地下文脈』という本が伝えている。この本は1989年に葦書房(大阪)から出版された。この本が出る2年前の1987年に著者は死去している。1983年に神戸大学を定年退職(名誉教授)、松蔭女子学院大学教授をつとめていた。

(注)「六甲文学」創刊号に「原稿を書けない記」を寄稿

関西の”同人誌評伝”とも呼ばれる『関西地下文脈』は、もともと月刊誌「樹林」に1981年12月から1986年10月まで53回にわたり連載された。三重県を除く近畿地方の180誌もの同人誌が紹介されているという労作である。「六甲文学」も、『関西地下文脈』の31ページ以下に紹介されている。ここでは1981年6月に第21号が出たことが記録されている。

小島名誉教授によると、「六甲文学」誌上で良い作品を描いていたのが阿木鉄郎(ペンネーム、本名清水貞亮)。4号から9号にかけて作品を寄せていた。『関西地下文脈』には、「教育学部を出て中学の教師になって、おそらくはよりよき教師となるために筆を折った」と、著者の感懐が記されている。また、12号(1970年9月)から3年ぐらいにわたり活躍した山本牧夫の”しっかりした小説”も忘れられないとしている。
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【連載読物】「六甲文学」創刊号(1961年7月刊)(1)(2007.08.08)

いわゆる「60年安保」の翌年7月、神戸大学文芸研究会(神戸市東灘区御影町)から文芸誌「六甲文学」が創刊された。当時は、教養課程が御影と姫路にあり、また文学部と理学部も同じく御影にあった。場所は、阪神電鉄御影駅北側。西隣には神戸市立御影中学校がある。

「六甲文学」は、「神大文芸」(発行は同じく神戸大学文芸研究会)が廃刊になってから2年後に発行されたもの。「巻頭言」には、「二年の空白に依る八方塞の危機を我々は辛うじて超える事が出来た」と、その感懐が述べられ、また、「学内唯一の文芸雑誌と自負する所以でもある」と、その存在を誇示しているかに見える。目次を見てみよう

(随筆) 原稿を書けない記   小島輝正(文学部助教授)
(小説) 過去への手紙      荻野道生(文学部2年)
(小説) 異人館         田村良三(文学部2年)
(小説) 急流          斉藤豊(経営学部2年)
(小説) ある愛情        大山岩男(文学部1年)
(小説) 中毒          森起佐太(文学部2年)

このほか、随筆、詩、短歌の諸作品が掲載されている。文学部学生の寄稿が多いことは当然ながら、教育学部、経済学部、工学部の学生も名も散見される。

40余年の歳月を経た今日、「六甲文学」創刊号に掲載された広告が興味を惹く。以下は、その例示。宝盛館本店(立ち読みした)や日之出食堂(コンパをやった)、小牧書店(古本漁りをした)等々学生時代を思い出す卒業生もいるだろう。

○本のデパート 宝盛館本店
○誠実販売 古書高価買受 小牧書店
○明治43年創業 元町・日之出食堂
○麻雀 ミカゲ荘
○中華菜館 阪急六甲・平和楼


小塩隆士教授(経)による年金改革論(2007.08.07)

7月27日付の日経紙掲載のコラム「点検経済政策、07参院選指揮者に聞く」に小塩隆士教授(経)が登場、年金改革論議について述べている。要旨は以下の通り。

保険料の記録漏れについては、拠出実績と受け取れる年金額を国民が簡単に確認できる仕組みを早急に作らなければならない。この点は与野党で意見対立はないはずだ。制度改革については、民主党案では財源が不足する。景気拡大が持続すれば別だが、支給開始年齢の引き上げや、ある程度の給付削減は避けて通れないだろう。税と社会保障を一緒に議論できる場所がないことが問題。本来は経済財政諮問会議に期待すべきだろう。もっとも諮問会議のパワーは首相のリーダーシップに左右される。

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小塩教授の著書『社会保障の経済学』


原発震災ー新指針の不備見直し急げ、石橋克彦教授(都市安全研究センター)(2007.08.06)

7月26日付朝日新聞のオピニオン欄に都市安全研究センター石橋克彦教授が寄稿している。要旨は以下の通り。

日本が多数の原発を建設してきた40年は幸いにも列島の地震活動は静穏期で原発が地震に襲われることはなかった。しかし、1995年の阪神淡路大震災頃から列島のほぼ全域が地震活動期に入っており、女川、志賀、そして今回の柏崎と揺れが耐震設計の基準を超える事態が続くようになった。

今回、基準の加速度は450ガルだったが、最大680ガルを記録した。最低基準を引き上げたうえ、既存の原発をそれに照らして精査し、補強困難なものは閉鎖すべきである。また、新指針に不備があるだけでなく、それを運用する体制もボロボロの乱脈状態にある。原子力安全行政を抜本的に改革しなければ、日本の未来はない。なお、翌日の日経紙朝刊の第1面の見出しは”原発耐震基準強化へ”というものであった。
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石橋克彦巨樹の著書『大地動乱の時代』


「書斎の窓」6月号に『アジアの政治経済・入門 』の書評(2007.08.03)

有斐閣の広報誌「書斎の窓」の6月号に片山裕(国際協力)・大西裕教授(法)編『アジアの政治経済・入門 』の書評が5ページにわたり掲載されている。評者は東京大学大学院総合文化研究科恒川惠市教授。同書は昨年12月に有斐閣ブックスの一冊として刊行された。定価は 2300 円+税。


恒川教授は『アジアの政治経済・入門 』を、アジア諸国を比較可能なかたちで広い視野から分析し、初学者にも分かりやすく解説した”画期的な書”と評価する。以下は、同書の目次。地域ごとに、それぞれの専門家が分担執筆している。

 序 章 アジアの政治経済理解の魅力=片山 裕
第1部 基本的な見方
 第1章 工業化とグローバル化=大西 裕
 第2章 政治体制の変動=片山 裕・大西 裕
 第3章 アジアをめぐる国際関係=大矢根 聡
第2部 アジアのすがた
 第4章 韓国――財閥主導経済の誕生とその後=大西 裕
 第5章 中国――地方政府主導型発展の光と影=三宅康之
  コラム:香 港
 第6章 台湾――中小企業王国の発展とその変貌=松本充豊
 第7章 インドネシア――権力集中,崩壊,そして分散=岡本正明
 第8章 フィリピン――特権をめぐる政治と経済=川中 豪
 第9章 マレーシア――アファーマティブ・アクションと経済発展=鳥居 高
  コラム:シンガポール
 第10章 タイ――非「国家主導型」発展モデルの挑戦=浅見靖仁
 第11章 ASEAN――イメージの曖昧な地域的国際組織=永井史男
  コラム:ヴェトナム
 第12章 インド――貧しさと民主主義の競合=竹中千春

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大内伸哉教授(法)の新著『雇用社会の25の疑問 労働法再入門』(2007.08.02)

神戸大学法学部大内伸哉(おおうち・しんや)教授の新著『雇用社会の25の疑問 労働法再入門』(弘文堂)が刊行された。定価は、2800円+税。

基本的には労働法の概説書であるが、テーマの設定の仕方や「語り口」が極めてユニーク。目次を開くと、次のようなことが書かれていて、思わず該当ページを読んでみたくなる。

・会社は、美人だけを採用してはダメなのであろうか
・会社は、どんな社員なら辞めさせることができるか
・会社は、社員の電子メールをチェックしてよいのであろうか
・成果主義賃金は、公正な賃金システムであろうか
・日本の労働者は、どうして過労死するほど働いてしまうのか
・会社は誰のものなのか

巻末には、事項索引と判例索引が付いている。「在学中、こんな本があれば法律が好きになったのに」とは、ある卒業生(経済学部)の弁。社会にでて法律を勉強しなかったことを後悔しているらしい。

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梶山寿子さん(1987年文卒)が、ポータルサイトで「プロデューサーの発想法に学べ!」の連載開始(2007.08.01)

ジャーナリストの梶山寿子さんが、ポータルサイトで「プロデューサーの発想法に学べ!」の連載を開始した。準備に半年をかけたという相当なうちこみ。日本経済新聞のポータルサイトである「NIKKEI NET」の「BIZ PLUS」に掲載されている(アドレスは下記)。

http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/kajiyama.cfm?i=20070717d6000d6&p=1

または、
http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/

第一回は、フジテレビ・映画事業局長の亀山千広氏が登場する。「この後も続々と実力派の大物プロデューサーが登場いたします」と梶山さんは呼びかける。

この連載は加筆のうえ、来春には日本経済新聞社から、
「日経ビジネス人文庫」として発売される予定となっている。

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なお、梶山さんは、朝日新聞読書欄の常連寄稿者。最近では、以下の本の書評を手がけている。

○北谷賢司著『ライブ・エンタテインメント新世紀』
(ぴあ)ー7月8日付   

○ジェリー・ポラス他著(宮本喜一訳)
『ビジョナリー・ピープル』(英治出版)ー6月10日付

○小野展克著『企業復活』(講談社)ー5月13日付


神戸大、「先端膜工学研究推進機構」を発足させる(2007.07.31)

神戸大学は7月20日に、海水淡水化などに使われる膜技術で産学連携を進める組織として「先端膜工学研究推進機構」を発足させた。旭化成ケミカルズ、日東電工など約20社が法人会員として参加することになっている。既に4月に開設した先端膜工学センター(センター長・松山秀人教授)と協力、共同研究や人材育成を進める。

推進機構には神戸市水道局や新産業創造研究機構(NIRO)が賛助会員として加わり、共同研究や委託研究の斡旋、産学連携事業の立案や公的研究予算の申請、勉強会の開催などを通じて連携を深めていく。また、企業の研究員を大学に派遣するなど人材も育てる。

世界的に水資源が不足している。そんな状況下で、海水を淡水化する逆浸透膜、水道水を浄化する中空糸膜、工場廃水をろ過する分離膜など、膜技術への関心は急速に高まっている。二酸化炭素(CO2)の排出抑制や水素生産時のガスの分離など環境面でも膜技術の応用が広がっている。

既に、米国のコロラド大学、台湾の中原大学が膜工学を研究するセンターを設置した。神戸大の膜工学の研究拠点は、全国で初めてのもの。先端膜工学センターが大学院工学研究科に開設された。教員12人と学生130人が所属している。以上は、7月13日付日本経済新聞・地方経済面 (兵庫)からの抄録。


「週刊 読書人」上半期の収穫から(2007.07.30)

7月27日付「週刊 読書人」紙に掲載された特集”上半期の収穫から”に、中井久夫名誉教授(医)の著書『こんなとき私はどうしてきたか』(医学書院)が登場している。

この本を取り上げたのは、東京大学大学院教授・社会倫理学専攻の川本隆史(かわもと・たかし)氏。川本氏が自著『ケアの社会倫理学』(有斐閣)をテキストに用いて神戸大学で集中講義を行った際に、神戸大生協で初めて手にした本であるという。「なにかの因縁だろう」と川本氏は述懐する。『こんなとき私はどうしてきたか』という本は、「精神科医療ケアの極意が平明に語られ」ていると、川本氏は総括する。

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「週刊 読書人」の”上半期の収穫から”には、神戸大学渋谷謙次郎准教授(法、ロシア法)が、次の3冊を、上半期の収穫としてリストアップしていた。
 
○アンナ・ポリトコフスカヤ『ロシアン・ダイアリー』(鍛原多恵子訳、NHK出版)

○田中克彦『エスペラントー異端の言語』(岩波書店)

○白井聡『未完のレーニンー<力>の思想を読む』(講談社)

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神戸大学経済学部夜間主コースの募集を募集停止、日本初の国立大学夜間部の灯が消える(2007.07.27)

神戸大は2008年(平成20年)度入試から経済学部夜間主コースの募集を第3年次の編入学も含めて停止する(7月20日経済学部ホームページ)。神戸大学の夜間主コースのルーツは、前身校の神戸経済大学の夜間学部に遡る。1947年(昭和22年)、日本で最初の国立大学夜間学部として設置された。(注)ダイエーの創業者である中内功さんは、初期の夜間部に学んだひとり。オール読物新人賞を受賞した作家軒上泊さんも卒業生だ。神戸大学はじめ各地の大学教授も多数輩出してきた。

夜間主コースは、昼間に働いているため夜間でしか講義を受けることができない勤労学生等のため、法学部、経済学部、経営学部に設置されていた。近年、そういった学生の減少や、社会人教育が学部より大学院で重視されるようになってきたことが、停止の背景にある。また、同コースの目的と異なり、勤労学生以外の学生が夜間主コース内に増えてきたのも事実のようだ。このような中、神戸大は2003年(平成15年)に法学部、2005年(平成17年)に経営学部が夜間主コースの募集停止を決めた。今回の経済学部の募集停止により神戸大学の夜間主コースはなくなってしまった。

夜間主コース募集停止に呼応して、経済学研究科では社会人に向けて平日夜間と土曜日に開講する社会人リカレント教育プログラムを設ける。

(注)『神戸大学百年史 通史Ⅰ前身校史』(2002年)には以下のように書かれている。

1947年(昭和22年)、神戸大学の前身校である神戸経済大学に第二学部が設置された。当時、全国の帝国大学、官立大学には夜間学部は存在していなかった。神戸経済大学第二学部は、わが国最初の官立大学夜間学部である。これは、花戸龍蔵学長が時の文部大臣田中耕太郎氏が来神の折に必要性を説き賛同を得て実現にいたったものである。

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次世代光通信網に必要な光スイッチ用素材開発、出来成人教授(工)(2007.07.26)

神戸大学の出来成人教授(工)が、次世代光通信網に必要な光スイッチ用の素材を開発した。大きさ三センチ角の金属片に、微小な穴が無数に開いていて、紫外線を当てる角度を変えると発光したりしなかったりする。高速で光の進路を切り替えられることから、将来の光コンピューターや高速大容量通信への応用が期待できる。企業への技術移転を進め、実用化を目指す(7月24日付日経産業新聞)。

出来教授が開発した素材はユーロピウムと酸化ジルコニウムという金属の混合物で、内部に直径が二百ナノ(ナノは十億分の一)メートル程度の穴が無数に開いている。外部から波長が約四百ナノメートルの紫外線を当てるとユーロピウムが吸収し、代わりに波長が六百十ナノメートルの赤い可視光線を出す仕組みとなっている。


清涼菓子市場で攻勢をかける日本ワンセカンドの藤本晃三社長(1962年経卒)(2007.07.25)

ベルギーの清涼菓子最大手の日本法人、日本ワンセカンド(東京・豊島)は、タブレット型の清涼菓子「ワンセカンド」で販売攻勢をかける。この8月には新製品を追加、価格を現在より二割引き下げる。販売地域も首都圏以外に拡大する。伸び悩む菓子市場の中で、清涼菓子市場は数少ない成長分野。2010年には、売上高30億円を目指す(7月13日付日経流通新聞)。

「ワンセカンド」は直径三ミリメートル、重さ〇・〇三グラム。色は純白であるが、形状は仁丹に似ている。競合商品に比べて粒が約四分の一と小さく、容器もコンパクトで女性の人気が高い。今年1月に発売の「ペパーミント」は二百粒入りで二百五十円。競合するクラシエフーズ(旧カネボウフーズ)「フリスク」(五十粒)の二百円、アサヒフードアンドヘルスケア「ミンティア」(同)の百円に比べて割高感がある。8月中旬から、内容量などを変えず二百円に引き下げる計画だ。

ワンセカンド社はベルギーの清涼菓子市場でシェア首位、「同分野で世界の半分を占める」という(藤本社長)。日本への進出は今年に入ってからで、知名度の低さなどから劣勢を強いられている。日本市場はさらに成長が望めると見て、今後も新商品の追加投入などテコ入れを進める計画だ。

日本ワンセカンドの社長をつとめる藤本晃三さんは、神戸大学経済学部の卒業生。在学中は硬式テニス部員として活躍したスポーツマンだ。1962年に卒業後は、三菱商事の食品部門で商社マンとしての経験を積んだ。大学、会社の同期生が既にリタイア生活に入る中、藤本さんのファイティングスピリットに友人たちは驚いている。
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世古一穂さん(1975年文卒)の新編著『協働コーディネーター 参加協働型社会を拓く新しい職能』(2007.07.24)

金沢大学教授世古一穂さん(1975年文卒)の新編著『協働コーディネーター 参加協働型社会を拓く新しい職能』(ぎょうせい、2,000円+税)が出版された。タイトルに使用されている”協働コーディネーター”という用語は、「様々なネットワークの要(かなめ)となり、参加と協働をデザインしていく専門家」を意味する。

これからの参加協働型社会においては、「協働コーディネーター」を協働実現に不可欠な人材として認識し、その職能を社会化し、人材を養成していくことが必要である。以上が、本書を出版するに至る基本的な考え方である。目次は以下のとおり。

第1章:参加協働型社会にむけてのパラダイムシフト
第2章:協働のデザイン
第3章:協働コーディネーター
第4章:協働コーディネーターの実践事例

第4章では、「港町・七尾のまちづくり(石川県七尾市)」、「町屋再生(京都市)」、「はらっぱミュージアム(兵庫県姫路市)」等の事例を当事者が語っている・

編著者の世古一穂(せこ・かずほ)さんは、京都市の生まれ。金沢大学大学院人間社会環境研究科教授で、特定非営利活動法人NPO研修・情報センター代表理事をつとめている。1997年に人材育成を専門とするNPO研修・情報センターを設立した。地方制度調査会(総務省)審議委員もつとめている。主な著作に『市民参加のデザイン』(ぎょうせい 1999年)、『協働のデザイン』(学芸出版社 2001年)がある。

【参考】NPO研修・情報センター(TRC)のホームページ
http://www2u.biglobe.ne.jp/~TRC/

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小林 美希さん(2000年法卒)の著書『ルポ 正社員になりたい』が毎日新聞書評欄に登場(2007.07.23)

小林 美希さん(2000年法卒)は、前エコノミスト誌記者で、現在はフリーライターとして活躍中。小林さんの著書『ルポ 正社員になりたい』(影書房、1600円+税)が、7月15日付毎日新聞書評欄で取り上げられた。

書評によると、「日本の社会の経済格差は拡大しているか否か」についての橘木俊詔(肯定)・大竹文雄(否定)論争の方向を一変させたのが、エコノミスト誌(2005年3月22日号)の特集「娘、息子の悲惨な職場」であったという。そこでは、派遣労働者、請負……正社員になれない400万人をこえる若者の姿をクローズアップしていた

その後、5回にわたりエコノミスト誌は同じ特集を組む。この企画を提案し、各回に執筆していたのが小林 美希さんだった。小林さんの仕事をしっかりフォローした上での極めて適切な書評であった。なお、小林さんは最新号のAERA(7月30日号、写真)の第2特集「子育て支援」で、企業の支援制度について執筆している。

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シナジーマーケティング谷井等社長(1996年営卒)、産経コラム「この人に聞く」に登場(2007.07.20)

7月12日付産経新聞のコラム「関西経済・この人に聞く」に、シナジーマーケティング谷井等社長(1996年営卒)が、登場している。谷井社長は大阪府出身。神戸大学卒業後NTTに勤務した。NTT退職後、2000年にインデックスデジタルを設立して社長に就任する。その後、2005年に四次元グループを設立。翌2006年に四次元グループがインデックスデジタルを吸収合併し、シナジーマーケティングに社名変更を行う。

顧客満足度向上のため、顧客との良好な関係構築に力点を置く経営手法として注目を集めているのが「CRM」(注)である。シナジーマーケティング社は、インターネット上で、この「CRM」ができるシステムを開発し、「日本版CRM」の普及を目指している。

(注)Customer Relationship Management=顧客関係管理

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塩見雅志准教授(医)らの研究チームが、メタボリック症候群に似た状態の実験用ウサギを作製(2007.07.19)

メタボリック症候群に似た状態の実験用ウサギを、塩見雅志准教授(医)らの研究チームが作製した。メタボリック症候群(過剰に内臓脂肪がたまり、脂質や糖の代謝異常を引き起こす)の改善法などの研究に役立てる。

メタボリック症候群は内臓脂肪の蓄積に、糖や脂質の代謝異常、高血圧などが見られ、動脈硬化や心筋梗塞(こうそく)を発病するリスクが高まるとされる。マウスやラットは代謝するたんぱく質の種類や作用メカニズムがヒトと異なるため、メタボリック症候群を研究するための実験動物には適さない。

塩見准教授らはウサギの中からメタボリック症候群に近い症状を示す系統の子孫を交配させていき、疾患モデルを作製した。小腸回りの内臓脂肪の蓄積や血中のインスリンの変化など脂質や糖の代謝異常などの症状がヒトと似ており、放っておくと動脈硬化を招くこともわかった。ただし、高血圧の症状だけは確認できていない。今後は、子孫の特徴を詳しく調べていき、高血圧の症状を示すウサギをみつけて交配させて改良を進める(7月6日付日経産業新聞)。

この塩見准教授らの研究は、7月3日(火)に開催された「神戸大学研究シーズ発表会」(神戸大学連携創造本部・独立行政法人科学技術振興会主催)でも発表された。


神戸大学研究シーズ発表会が東京・秋葉原で開催(2007.07.18)

7月3日(火)午後、神戸大学連携創造本部・独立行政法人科学技術振興会主催の「神戸大学研究シーズ発表会」が開催された。場所は、秋葉原コンベンションホール(秋葉原ダイビル5階)。大学院工学研究科塩澤大輝助教による「ステンレス鋼における疲労損傷と磁気時期変化の関係」等12件の研究発表が行われた。

研究発表はエンジニアリング部門、医療・バイオ部門の二部門に分かれ、各6本のプログラムが用意された。また、同時に「ポスター会場」という名称の一室が設けられ、各研究の概要を展示したパネルが掲示された。ここでは、参会者と研究者が意見交換等を行う光景が見られた。

この発表会の模様は、翌日の神戸新聞に写真入で報道された。記事を書いたのは、神戸新聞東京支社の足立聡記者。記事では、光触媒を用いて水素を生成する技術(工学研究科市橋祐一助教の発表)をクローズアップしていた。足立記者は、神戸大学発達科学部の卒業生(1998年)。そのほか、効率的に骨などを再生できる材料や、簡単にダイオキシンを測定する方法なども紹介されていた。

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秋葉原コンベンションホール


ミュージックエンタテインメント事業に従事する小菅亨太さん(1988年法卒)(2007.07.17)

阪神コンテンツリンク(大阪市)は、阪神電気鉄道の子会社。この会社が手がけているクラブ&レストラン「ブルーノート」は、大阪、東京、福岡の三カ所で展開されている。海外の大物アーティストも積極的に招聘し、ファンを増やしてきた。1990年の初公演から出演交渉を取り仕切っているのが同社の取締役ミュージックエンタテインメント部長をつとめるの小菅亨太(こすが・りょうた、1988年法卒)さん。5月30日付日経流通新聞が小菅さんをクローズアップしていた。

「ブルーノート」では、ジャズや洋楽のファンが、カクテルを片手にバンドの生演奏に耳を傾けている。どんなアーティストを招へいするかは、店の集客の要だ。ニューヨークの名門ジャズクラブ「ブルーノート」とライセンス契約を結んでスタートしたことから、当初は海外のジャズアーティストが中心だった。しかし、日本での「ブルーノート」の認知度が低かったこと等から、客入りは演目によってばらつきが目立った。

ジャズだけでは経営が厳しいと、小菅さんはブルーノートの名を冠しながらもジャンルの拡大を決断した。ただし、他ジャンルでも「大人が楽しめる良質な音楽を提供する」という方針を掲げ、慎重にアーティストを選んでいる。今後はポップスやロックを強化するため、8月からは米国のヒットチャート誌「ビルボード」の名を冠した「ビルボードライブ」に転換する。「大人向けのライブというコンセプトは崩さず、ブルーノートでは呼べなかったアーティストにも声をかける」のが狙いだ。

小菅亨太さんは大阪府の出身、1988年神戸大学卒業後阪神電気鉄道に入社。翌年阪神ブルーノート(現阪神コンテンツリンク)を立ち上げた。中学からギターを始め、高校ではレッド・ツェッペリンのコピーバンドに明け暮れ、大学では「カバンよりも楽器を抱えて通っていた」という音楽好き。

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東京凌霜囲碁会が新会員を募集(2007.07.13)

                          
東京凌霜クラブを拠点として活動している東京凌霜囲碁会が、新会員を募集している。同囲碁会の現会員数は、現在52名。会の名称は、東京凌霜囲碁会と称しているが、神戸大学OBであれば、「どなたでも大歓迎」とのこと。

活動は、下記の通り毎月二回の例会(うち一回は、指導碁も併設)を中心に続けている。そのほかにも年一回の一泊旅行囲碁大会、一橋大・東京工大OBとの懇親囲碁会 (各二回)、納涼パーティー、年末の納会と、年間を通してバラエティーに富む催しを行っている。以下は細目。

会 場:神戸大学東京凌霜クラブ/学友会東京支部
    〒100-0005東京都千代田区丸の内3-1-1帝劇ビル地下2階
    TEL03-3211-2916
例 会:原則として毎月第2火曜日と第4水曜日13時から21時
    (来場時間は自由、特に拘束はない)
対 戦:持ち点制、勝敗ごとに持ち点が増減する。
年会費:2000円 例会:毎回300円 
指導碁:1回につき2000円
    指導碁講師は早稲田大学4年生笹子理沙嬢。
    (昨年度の全日本大学女子学生囲碁選手権優勝者)
連絡先:東京凌霜囲碁会幹事団代表  川上泰正(1959年営卒)
     〒248-0027 鎌倉市笛田4-11-16
      TEL/FAX 0467-31-3642


カルビー湖南が神戸大学(農)と提携した新商品(ポテトチップス)を発売(2007.07.12)

カルビーの子会社のカルビー湖南(滋賀県湖南市)は、7月25日に、新開発のジャガイモ品種を使ったポテトチップスを発売する。このポテトチップスは、地域ブランド商品。商品名は「らんらんチップスうすしお味」というもの。使用するジャガイモは、神戸大学食資源教育研究センター(農)と連携し、研究圃場で収穫したものを使用。これをカルビー湖南の工場で加工する。

カルビーでは、まず子会社で新商品を発売。市場性を見極めたうえで、全国での発売を考えているようだ(7月2日付日経産業新聞)。なお、カルビー湖南は、2005年にカルビー滋賀工場が分社化され設立された。

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「マスターズ甲子園」成功裏に修了。明日12日、NHKテレビで放映(2007.07.11)

去る6月17日(日)は父の日。 「マスターズ甲子園」が、甲子園球場で開催された。好天に恵まれ無事に全プログラムを終了した。同大会の名誉会長は星野仙一氏、応援団長は作家の重松潔氏、大会委員長は神戸大学長ヶ原誠准教授(発達科学)がつとめた。そのほか、神戸大学をはじめ多数の学生が役員やボランティアとして参加した。

「マスターズ甲子園」は、昨年までは秋に開催されていた。今年は第4回目。地方選抜を8代表チームが参加した。恒例のシートノック、キャッチボールを含め691名の参加者が、あこがれの甲子園の土を踏んだ。

明日7月12日夜11時から,NHK「にっぽんの現場」で、「マスターズ甲子園2007大会」が、特集報道されることになった。また、7月18日(水)午前2時25分から(火曜・深夜)再放送される。

【参考】「マスターズ甲子園」ホームページ
http://www.masterskoshien.com/hoshinosenichi_index.html

【参考】NHK「にっぽんの現場」ホームページ
http://www.nhk.or.jp/nippon-genba/index.html


「マスターズ甲子園」に関しては、本年3月に重松 清/マスターズ甲子園実行委員会編『夢・続投! マスターズ甲子園』(朝日新聞社、1500円+税)が出版され、話題を呼んだ。


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大久保裕晴前教授(経)が、自然総研社長に(2007.07.10)

この4月、大久保裕晴前教授(経)が、池田銀行系のシンクタンク自然総研社長(大阪府池田市)に就任した。大久保前教授は、日本銀行神戸支店長から、神戸大学大学院経済学研究科教授に就任、金融政策を講じた。

神戸大学での3年間の感想として、学生のおとなしさが気になったという。「自分で人生を切り開いていくぞ、というたくましさを持ってほしい。若者が活躍できる場はもっと増える」と教え子にエールを送る(6月27日付神戸新聞)。

【参考】自然総研のホームページ
http://www.toyro.co.jp

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自然総研のホームページから


【連載読物】著書『らくがき大学生』で全国に知られた文学部田口寛治教授(その3)(2007.07.09)

答案の落書きの内容は種々雑多である。一橋大学学生だった石原慎太郎(現東京都知事)の芥川賞受賞作「太陽の季節」は、格好の話題であった。たとえば、こんな作品?があった。

「僕には、別荘もないし、ヨットもないし、あんなに思うままに、したいことができる生活環境にはいない。それでは、かりに、ああいう環境におかれたら、彼らと同じことをするだろうか。するようにも思えるし、やっぱり、しないようにも思う。いくらなんでも、あれでは少しでたらめすぎる。」

学生の好む落書きのテーマに”恋愛”がある。次に紹介するのは、その例。

「目下恋愛中、落書きどころではありません。そんなひまがあれば、ラブ・レターの名文句を考えます。得恋するか、失恋するか、とにかくどちらかにきまったら、大恋愛論を書きます。乞う!!御期待。」

阪神タイガースについての落書きもある。「昔も今も変わらない」という感懐を持たれるかも知れない。

「私は、プロ野球の阪神タイガースの熱烈なファンである。その熱烈さは、阪神ファンであることを誰にも知られたくないと思うほどのものである。負けたとき、ゴチャゴチャ他人から云われるのが、身を切られるほどつらいからである。しかし勝つと、つい熱狂する。そこで、私の周囲の人たちは、みな、私が阪神ファンであることを知ってしまっている」

田口寛治教授は1987年(昭和62年)に神戸大学を退官した。通算40年という長い期間での神戸大学に勤務したことになる。哲学という近寄りがたい学問を専攻した学者であったが、常に微笑を絶やさず学生に接する先生として、学生の間では人気が高く、信頼厚かった。

作成:神戸学術事業会


【連載読物】著書『らくがき大学生』で全国に知られた文学部田口寛治教授(その2)(2007.07.06)

『らくがき大学生』の冒頭には「落書きの由来」という章があり、そこには、田口助教授が「試験の答案に落書きを強要する先生」といわれるようになった由来が記されている。話は10年以上昔に遡る。少々長くなるが以下に引用する(「 」内)。


「私はまだ教師になりたてだった。或る学期の試験の採点中、よくできている答案が途中で中断されて、末尾に、「人生に絶望した。もう決行あるのみ」と書きなぐってある一枚を発見した。─自殺─。早速、私はその学生の家を訪ねてみた。」

「かなり長時間、話し合った。私は、私の話が、彼の人生観を変えさせることができたなどとは思わない。ただ私は、昔から友人たちに、「お前と一緒だと汽車に乗りおくれる」とよく云われたものである。たとえば映画を見ようというので、幾人かが寮の部屋に集まったとする。もしその中に私がひとり加わっていると、しばらく話しているうちに。いつのまにか皆、外出はおろか、立ち上がるのも、おっくうになって、魚河岸のマグロのように、ゴロゴロ寝ころがってしまう。先の学生も、きっと私と話しているうちに、いわば「自殺」に乗りおくれてしまったのだと思う」

答案の”らくがき”。一人の学生の命が救われたということになる。『らくがき大学生』が出た当時、自殺を思いとどまった学生は二人の子供のいるパパになっていたという。

作成:神戸学術事業会


【連載読物】著書『らくがき大学生』で全国に知られた文学部田口寛治教授(その1)(2007.07.05)

神戸大学文学部で哲学や論理学を講じ、教養課程(後に教養部)で自然科学概論を担当していた田口寛治教授は、神戸大学の名物教授の一人だった。助教授時代から論理学や哲学の著書(共著)を出版すると同時に、『女子学生への手紙』(青春出版社、小島輝正、清水正徳と共著)という、ユニークな著書を書いて多くの学生達から親しまれていた。

「60年安保」の嵐が吹き荒れた直後の1961年、学内外を「アッと」驚かせたのが田口助教授(当時)の『らくがき大学生』という本。講談社のミリオンブックスの一冊として出版された。当時の学園はマルクスを論じ、社会改革の情熱に燃えて議論する学生も多かった。そんな中、大学の教官が書いた”らくがき”をテーマにした本が出たのだ。”大学生”と”らくがき”を組み合わせた書名に、多くの人は”意外性”を感じた。当時の大学生は、今より希少価値があった。同年齢で大学へ進学できるのは10%程度の時代である。今よりエリート視されていた。大学の教官も、今よりずっと偉くみえた。「大学の先生が、落書きの本を書いた。へー!」、「大学生が、らくがきを?」といった感じだ。

しかし、『らくがき大学生』は、意外と真面目な本であり、全国的にも多くの大学生の心を掴んだようである。現在、辛口評論家として著名な佐高信氏も、その一人。慶応義塾大学法学部に入学直後の昭和38年に『らくがき大学生』と出会う。昭和時代の終わり頃、評論家として独立した仕事場をもった佐高氏は、参考資料として『らくがき大学生』を仕事場に備えていた。新刊当時の定価は190円。これに対して、現在の古書価は960円ということから人気の程がしのばれる。

田口寛治教授は、1923年の生まれ。父の転勤にともない各地を転々とする。広島一中(現県立国泰寺高校)、広島高等学校(現広島大学)から京都大学文学部へ進み哲学を専攻する。1947年以来、神戸経済大学、神戸大学で哲学、論理学を担当してきた。

作成:神戸学術事業会


宇南山卓准教授(経)が日経紙に『不況のメカニズム』の書評を寄稿(2007.07.04)

6月10日付日経紙に、宇南山卓准教授(経)が、小野義康著『不況のメカニズム』(中公新書・780円)の書評を寄稿した。本書の著者は大阪大学教授。宇南山准教授は、本書を「平易な記述で根本となる考え方から説明している」と紹介する。そのうえで、ケインズ経済学の入門的な解説書としても読めるとコメントしていた。

また、宇南山准教授は、本書の魅力を「需要不足の有無を神学論争とせず、現実の政策評価に直に結びつけている点」としている。ステレオタイプ化された政策論議に一石を投じる良書でもあると評価していた。

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「抗がん剤、危うい使用例」、南博信教授(医)の調査結果(2007.07.03)

6月25日付の日経紙掲載の特集「がん医療新時代」が、抗がん剤治療の問題点に焦点を当てている。この中で、南博信教授(医)による調査結果が注目されていた。例えば、ガン専門病院に移ってきた乳がんの再発転移患者のケース。この場合、それまで別の病院でうけていた治療を調べた結果、害をもたらす可能性のある抗がん剤治療を受けていた患者が23%、標準外治療22%。一方、標準的治療は5%のみというものだった。

南教授は「非専門医による間違った治療が日常的に行われている」と指摘する。こうした反省から、今年の4月、神戸大、山形大学など四大学に、抗がん剤治療を教える腫瘍内科学の医局が新設された。


阪神タイガースの宮崎恒彰オーナー(1965年営卒)が日経紙コラム「交遊抄」に登場(2007.07.02)

阪神タイガースの宮崎恒彰オーナー(1965年営卒)が、6月20日付日経紙コラム「交遊抄」に登場、オーナー就任後の自身の思いを綴っている。タイトルは「海外の猛虎会」。

ファンから届くはがきやメールが沢山来る。球団を温かく見守る人の多さを実感する。宮崎オーナーは、カナダのトロントやブラジルの猛虎会幹事とも交流。海外の阪神ファンにも思いをはせる。海外のファンは応援グッズを買ってくれる機会も少ない。また、年に何度も甲子園に足を運んでもらえるわけではない。しかし、このようなファンたちが、草の根で応援するファンに喜んでもらえるよう、宮崎氏はあらためて球団を支える決意を強くした。
 
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阪神タイガースのホームページから


平川和文教授(発)が、「生活にスポーツ習慣を」と提言(2007.06.29)

神戸大学大学院人間発達環境学研究科平川和文教授が、5月28日付神戸新聞のコラム「論」に登場、「生活にスポーツ習慣を」と提言している。

平川教授は、ここ数年兵庫県教育委員会とともに県内の子供の体力に関する調査を行ってきた。調査の結果によると、例えば小学生は筋力・敏捷能力で劣る傾向にある。わが国の子供の体力は1980年代後半から低下傾向が続いている。また、運動をする子と、しない子の二極分化が進んでいる。

短くても良い。毎日運動を続けること。スポーツは楽しいので”やりすぎに注意”、自然体験や野外活動も大切等の指摘を行うとともに、平川教授は、「家庭、学校、地域が連携して」スポーツ環境づくりに取り組む必要があると述べる。


フューチャーベンチャーキャピタル松本直人関西投資部長(2000年経卒)(2007.06.28)

財団法人神戸市産業振興財団の広報誌「KOBEーE-TIPS」春号に、フューチャーベンチャーキャピタル松本直人関西投資部長(2000年経卒)が登場、(株)デジタルアライアンス有本哲也代表取締役と対談している。(株)デジタルアライアンスは、ECサイトの構築・運営・管理、ウェブ関係コンテンツの企画・製作等を行うベンチャー企業。その行動力、実行力が信頼をかちえた。

対談の内容は、(株)デジタルアライアンスが、フューチャーベンチャーキャピタルから出資を受けるに至った経緯等についての回顧談。松本直人さんは、神戸大学卒業後フューチャーベンチャーキャピタルに入社。神戸事務所長(2005年)を経て現職に。(株)デジタルアライアンスとの取引は、神戸事務所長時代のことである。

【参考】フューチャーベンチャーキャピタルのHP
http://www.fvc.co.jp/

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朝日新聞コラム「医療危機」から(2007.06.27)

朝日新聞の連載コラム「医療危機」(40回,6月2日付朝日)に、日本医大高柳和江准教授(1970年医卒)が代表世話人をつとめる「癒しの環境研究会」の全国大会の模様が報告されている。

高柳准教授は、日本の病院の環境があまりにもひどいことから、病院生活を快適にすることがたいせつだと、医師、看護師、建築家、デザイナーによびかけ、1994年に研究会を立ち上げた。今年、大分県別府市で開かれた「癒しの環境研究会」全国大会は、その第7回。

このコラムの筆者は田辺功編集委員。高柳准教授と田辺編集委員は、この大会のシンポジウム「笑い療法士見参」では司会を務めた。患者が笑いを取り戻せば痛みも軽くなり病気も治る。そのような考え方から、研究会は2005年から「笑い療法士」の養成を創めた。すでに209人が認定されている。

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高柳和江 監修/癒しの環境研究会 編著『生きる歓び☆アゲイン 癒しの環境でめざめる生命のネットワーク 』 定価 3,780円、医歯薬出版


大阪トヨタ三吉暹会長(1963年経卒)が関西の新産業育成についてコメント(2007.06.26)

5月31日に開催された関西経済人・エコノミスト会議 討論会のテーマであった「関西からの新産業創造」について、企業経営者や研究者がどう考えているのか。日本経済新聞「近畿経済・兵庫」欄では、6月2日を初回とし3回にわたり識者へのインタビュー記事を掲載している。

連載第一回目は、大阪トヨタ三吉暹会長が登場、関西の新産業育成についてコメントしている。三吉会長は、関西の産業育成のについて、「空港や水運、用地も豊富なのに本社機能を東京に移す関西企業が相次いでいる。今後、物流の要である道路網の整備、情報ネットワークの確立、企業誘致の努力等、広域で連携しないと産業は育たない」と指摘。

関西の産業育成・地域連携を進めるには大阪が中心となって進める形ではなく、互譲の精神で域内に産業を育てる発想が重要だと指摘した。

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写真は大阪トヨタ社のホームページから。


討論会「関西からの新産業創造」、加護野忠男教授(営)等(2007.06.25)

日本経済新聞社と関西経済人・エコノミスト会議が、5月31日に大阪商工会議所で「関西からの新産業創造」を主題に討論会を開いた。

この討論会には、神戸大学大学院経営学研究科加護野忠男教授、サンリット産業小池俊二社長、村田機械村田純一会長、大阪証券取引所の米田道生社長がパネリストとして参加した。

京阪神の三都市を中心とした経済活性化や産業育成について議論が交わされ、加護野教授は、「神戸や京都では新規参入者でも従来と異なる試みなら受け入れられる風土がある」と指摘する。「東京と違うことをやる発想で個性を生かせば勝ち残れる」と、大阪で生まれた日本貿易振興機構(ジェトロ)などの具体例を交え、今後の関西のビジネスモデル・関西企業のあり方について意見を述べた。

※討論会の概要は下記「日経ネット関西版」参照。
http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/40244.html

なお、討論会の概要は、6月7日付 日本経済新聞(朝刊)に掲載さた。


【連載読物】田山花袋「蒲団」のモデル岡田美知代の兄岡田實麿(3)(2007.06.22)

1907年(明治40年)9月、岡田実麿は旧制第一高等学校(現東京大学)講師となり上京する。実麿のポストの前任者は夏目漱石だった。実麿は朝日新聞社に移った漱石の後釜に座った訳である。その後、岡田實麿は明治大学予科教授となる(年月不明)。一高を辞めた理由は分からない。私立の学校で学び、米国留学経験がある異端の英語学者だった岡田實麿である。官立学校の雰囲気に馴染めなかったのかもしれない。

新しい職場である明治大学の同僚に山崎寿春がいた。実麿は山崎が設立した東京高等受験講習会(現駿河台予備校の前身)でも教えるようになる。『駿河台学園八十年史』(1999年)によると、岡田實麿は1939年(昭和14年)頃まで同校で教えていた。予備校では看板教授。講義は名講義だったと回想する往時の予備校生もいる(前掲書)。『英文和訳要訳』、『和文英訳教材』等の著作も多数ある。しかし、岡田實麿の名は今日、殆ど忘れられてしまっている。その原因は、予備校で教えていた期間が長かったからに違いない。

岡田美知代は、恋人永代静雄と結婚し一児をもうける。その後離婚してから「主婦の友」の記者として米国に渡り、現地で花田小太郎と再婚する。終戦直前に帰国し、1968年広島県庄原市で死去した。したがって、明治末期に書かれた小説「蒲団」のモデル岡田美知代は、東京オリンピックをテレビで見ることできた。そして、大阪万博が開催される2年前に死去したことになる。師と仰ぐ田山花袋が書いたスキャンダラスな小説「蒲団」のモデル。岡田美知代は、生涯このレッテルを貼られて生きていかねばならなかった。自らは「私は、そんなふしだらな女でなかった」という趣旨文章を書き、公表もしている。しかし、名誉回復に至っていない。

最近になって、岡田美知代の故郷上下町が旧岡田家を記念館に改装し資料を収集・展示を開始した(写真)。今後は、岡田美知代の生涯と小説「蒲団」の実像と虚像の違いに関する研究が進んでいくに違いない。また、先駆的英語教育者であった兄實麿についても、その全貌が明らかになっていくであろう。

菁柿(せいし)堂が刊行する新編日本女性文学全集の第3巻には永代美知代の作として「ある女の手紙」、「一銭銅貨」が収録されている。この永代美知代は、永代静雄と結婚していた当時の岡田美知代であり、今日「全く忘れられた作家」の存在になっているともいえない。

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上下歴史文化資料館

作成:神戸学術事業会


【連載読物】田山花袋「蒲団」のモデル岡田美知代の兄岡田實麿(2)(2007.06.21)

小説の上での横山芳子は、「大胆な女」、「飛んでる女」として描かれている。このことによりモデルの岡田美知代は世間から白い目で見られていたようだ。一九九二年に創元社発行からされた協会史『近代日本と神戸教会』には、永代静雄と岡田美知代の写真が、「蒲団」のモデルとして掲載されている。

美知代の兄實麿(じつまろ)は、「蒲団」の中にもモデルの兄としてチラリと出てくる。例えば、「総領の兄は英国へ洋行して、帰朝後は某官立学校の教授となっている」という部分。現実の實麿は、当初神戸商業学校(現県立神戸商業高校)で英語教師をしていた。1902年(明治35年)に、東京高等商業学校(現一橋大学)に次いで、神戸に第二番目の神戸高等商業学校(現神戸大学)が設立されたのを機に翌々年の1904年に同校の教授に就任する。

岡田實麿は、同志社、慶応義塾で学び、更に(「蒲団」の記述のように、英国ではなく)米国オハイオ州オベリン大学でバチャラー・オブ・アーツの学位をとる。当時としては“先端を行く英語教師”であった。岡田實麿は、日本の英語教育については、「読解に偏することなく、書くことや会話(聴き、話すこと)も重視すべき」というのが持論。今でこそ、当然のこととして受け入れられる考え方であろうが、当時としては異端で少数意見であったであろう。

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『蒲団・一兵卒』

作成:神戸学術事業会


【連載読物】田山花袋「蒲団」のモデル岡田美知代の兄岡田實麿(1)(2007.06.20)

今から100年前の1907(明治40年)、田山花袋(たやま・かたい、1872年―1930年)が、小説「蒲団」を発表した。妻子がある中年の作家(作者の分身と思われる竹中時雄)が、若い女弟子横山芳子へ切々たる恋情を寄せる。そんな赤裸々な心のうちを書き綴った作品である。当然のことながら、賞賛と嫌悪感の渦巻く賛否両論の大反響を社会にもたらした。現在なら「どうってことない」小説であろう。しかし、日露戦争が終わったばかりという時代背景を考慮すれば、文壇内外の大騒ぎは理解できよう。文学史上「蒲団」は、自然主義文学の代表作として後世に名を残し、今日でも岩波文庫の一冊(『蒲団・一兵卒』)として比較的容易に読むことができる。

「蒲団」の女弟子横山芳子にはモデルがいる。田山花袋の自宅に寄宿して、文学上の指導を受けていた岡田美知代である。「蒲団」において、芳子は岡山県新見市の出身と設定されている。しかし、モデルとなった岡田美知代の出身地は、同じ中国地方の山間地である広島県甲奴郡上下町(こうぬぐん・じょうげちょう、現在は府中市に編入)である。

美知代は、地元の小学校を卒業すると英語教師をしていた兄実麿(じつまろ)を頼り神戸に行き、米系ミッションスクール神戸女学院に通いハイカラな学校生活を送る。美知代は神戸女学院の母体でもある神戸教会に出入りし、そこで同志社の学生永代静雄(兵庫県三木出身)に出会う。永代は「蒲団」では恋人田中秀夫として登場する。

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上下町の町並み

作成:神戸学術事業会


髙橋昌明教授(文)の新著『歴史家の遠めがね・虫めがね』(2007.06.19)

角川学芸出版から髙橋昌明教授の新著『歴史家の遠めがね・虫めがね』が刊行された。定価は1500円+税。 本書は、歴史の多彩な面白さや意外性を興味深く語ったエッセー集。随所に最新の歴史学の知見が盛り込まれている。

全編で60のテーマ。”かつおのタタキ”やヤキトリの誕生。居酒屋の歴史、変わってしまった日本人の歩き方、乗馬を怖がる武士、二カ月近くかかった土佐-京都間の船旅。そして、帝国憲法制定時の「臣民の権利」をめぐる論争、思想弾圧としての焚書等々多種多様な話題が盛りだくさん。神戸時代の坂本龍馬、映画館が多く”西の浅草”と呼ばれた新開地。そして神戸大学の話題が所々で登場する。これは読んでのお楽しみだ。

内容の約三分の一は、2006年度前期の全学共通教育科目 (日本史) で、経済・経営・法三学部を中心とした390人の受講生を対象に講義されたもの。さらにその前身は高橋教授の郷里である高知新聞紙上で1年3ヶ月続いた連載である。紀貫之、山内一豊、坂本龍馬、寺田寅彦、小松益喜といった高知ゆかりの人物にスポットライトが当たっていた。

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岩波文庫創刊80年記念「図書」”私の三冊”から(2007.06.18)

岩波文庫が創刊されたのは1927年(昭和2年)。今年はその80周年にあたり、岩波書店のPR誌「図書」が臨時増刊を刊行した。”私の三冊”と題して、各界の人物232人が岩波文庫について、それぞれ心に残る三冊の本を取り上げ短評を加えている。

最も多く登場した本は、日本戦没学生記念会編『きけ わだつみのこえ』(18人)であった。ちなみに、10年前の同じ企画では『「いき」の構造』が、20年前は『銀の匙』が第一位だった。

上記232人のなかに、神戸大学教授、名誉教授、卒業生が計5人寄稿していた。

王柯(神戸大学国際文化学部教授/歴史・政治)
織田正吉(1955年法学部卒、笑いユーモア研究)
小野理子(神戸大学名誉教授(国際文化学部)/ロシア文学)
中井久夫 (神戸大学名誉教授(医学部)/精神医学)
脇田晴子(城西国際大学客員教授(1956年文学部卒)/日本中世史)

大学教授たちが並ぶなかで、織田正吉さんはユニークな存在だ。織田さんの本名は構恒一、神戸大学法学部卒業後市役所職員であったが、漫才台本作家となり、さらには”笑い”、”ユーモア”、”コトバ遊び”と執筆のジャンルを広げていく。著書に『ジョークとトリック』、『百人一首の謎』、『笑いとユーモア』等多数。

【参考】岩波書店 文庫ニュース
http://www.iwanami.co.jp/hensyu/bun/

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岩波文庫80年のシンボルマーク


リーガロイヤルホテルで働く山本真梨子さん(2006年国際文化卒)(2007.06.15)

6月4日付読売新聞(大阪)夕刊のコラム「OG訪問」欄に、リーガロイヤルホテル フロント課勤務の山本真梨子さん(2006年国際文化卒)が登場、”就職”を語っている。山本さんは、ケーキ店でアルバイトをしたのがきっかけで、多くの人とじかに触れ合う接客業の魅力を知った。大学3年の秋から、ホテル、百貨店、航空会社等約60社の話を聞いた。

就職試験の面接で心がけたのは”アイコンタクト”。応えに詰まっても、決してうつむかず、面接官に「ここで働きたい」目で訴えた。これは、接客にも通じる心構え。山本さんは就職活動中の学生達に語りかける。

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写真は、リーガロイヤルホテルのホームページ


神戸大剣道部員、42年前の献血―この5月当時の患者と対面(2007.06.14)

1965年の夏、神戸大学剣道部が金沢で合宿中、「心臓手術中の女性に献血を行い命を救う」という美談があった。合宿場所の金沢大学で練習中、患者(女性)の知人に懇願され防具姿のまま機動隊の車やタクシーで金沢大学附属病院に駆けつけ、女性患者と同じ血液型の部員5人が各100ミリリットルずつ献血をおこなった。

それから42年。かつての剣道部員たち16人が、5月26日に当時の患者(63)と富山県で対面した。献血により命を取り留めた女性は、その後23歳で結婚、子供2人に恵まれた。女性は「生き延びられたのは皆さんのおかげ」と声を詰まらせながら何度も頭を下げた。以上は5月27日付朝日新聞(大阪)の記事。

この話題に関しては『神戸大学剣道部創部百周年 剣友会創設八十周年記念誌』(2004年)に「金沢での合宿、ここでは稽古を中断しての急患への献血で地元新聞に小さな善行として紹介された」(187ページ)、「神戸大学柚木馨学長から表彰を受けた」(190ページ)等の思い出が記録されている。


小林美希さん(2000年法卒)の新著『ルポ 正社員になりたい~娘・息子の悲惨な職場』重版決定(2007.06.13)

2000年に神戸大学法学部を卒業した小林美希さんの『ルポ 正社員になりたい~娘・息子の悲惨な職場』が、影書房から発売された。定価は税込みで1680円。既に重版が決定している。

毎日新聞・エコノミスト編集部で若者の雇用・就業問題に健筆をふるっていた小林美希さんは、この2月に独立しフリーの労働経済ジャーナリストなった。現在は、エコノミストにも寄稿を続けるとともにAERA(朝日新聞社)等他の媒体でも活躍中。「団塊妻のリフォーム 夫は『あちら』へ」(AERA 5月21日号)は、従来とは違った分野でのレポート。ユニークな記事であった。

小林さんはエコノミスト誌で、特集「娘、息子の悲惨な職場」シリーズを手がけ、就職氷河期世代の若者などの雇用問題や結婚、子育てと仕事の両立、少子化などに鋭く斬りこんできた。これらが本書のテーマである。以下本書のは目次。

第1章 規制緩和がもたらした“wageless recovery”(賃金なき回復)
第2章 つくしても報われない派遣の実態
第3章 寿退社から“妊娠解雇”へ
第4章 新卒にも波及した派遣の問題
第5章 ジャストインタイムに巻き込まれた果て
終 章  正社員になりたい~人間らしく働きたい


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【連載読物】廣田精一神戸高工校長と日本自動車史(2)(2007.06.12)

その後、廣田精一先生は扇本真吉氏とともに東京電機大学の前身である電機学校を設立(1907年)する。その出版部が今日のオーム社のルーツ。1914年(大正3年)に、オーム社が設立された際、オームの法則の「オーム」とともに電機学校の校長扇本真吉(O)、廣田精一(H)、丸山莠三(M)教頭の頭文字を並べ、社名としたという説がある(『オーム社75年史』1992年・オーム社)。

廣田精一先生は1921年(大正10年)神戸高工校長に着任後、電気自動車の研究を行なっている。フォードのガソリンエンジン車を購入し、教員、学生が一丸となり電気自動車を製作し、その走行実験に成功した。神戸高工の電気自動車は1926年(大正15年)の大阪電気大博覧会にも出品されている。今日でも、日本の電気自動車の歴史のなかで、神戸高工(写真)の名が出てくるのは、このような背景がある。

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1929年(昭和4年)10月21日付「電気新報」に、廣田精一先生は、発明王エジソンとの会見記を寄稿している。題して「八十翁エジソンとかたる」。多忙で面会嫌いのエジソンに会うのは大変。そう思ってニュージャージー州オレンジのエジソン研究所に向かう。幸いに面会は成功し、エジソンと会い、握手をする。このときの喜びを「ああ、今僕は確かに世界の電気王と握手したのである」と述べている。

エジソンは廣田先生に「日本は中国をどうする積もりか」と質問。これに対して先生は「日本は中国に対し領土的野心はない」と答えた。何しろ多忙なエジソンである。長居は無用と早々にひきあげた。しかし、「ラジオの将来」「電気自動車の将来」について尋ねておけばよかったと廣田先生は後悔する。この会見は1927年、先生が汎太平洋会議に教育代表として出席した際のことと推定される(『廣田精一先生の思い出』1973年・私家版)。ちなみに、エジソンは1847年に生まれ、1931年に死去している。この電気新報記事は1930年(昭和5年)にオーム社から刊行された『廣田精一文抄』からの採録したもの。同書には、「廣田精一氏に贈る、トーマス・エジソン」の署名入りの写真も収録されている。

作成:神戸学術事業会


【連載読物】廣田精一神戸高工校長と日本自動車史(1)(2007.06.11)

中部博著『自動車伝来物語』(1992年、集英社)は、我国への自動車の伝来に関して薀蓄を傾けたユニークな本である。この本に、神戸大学工学部に胸像がある廣田精一初代神戸高等工業学校(神戸高工)校長(写真)と黎明期の自動車との関わりが詳しく紹介されている。神戸大学工学部の前身である神戸高工の設立は1921年(大正10年)。その初代校長が廣田精一先生(1871―1931)であった。廣田先生は1871年(明治4年)広島県福山の生まれ。帝国大学工科大学(後の東京大学工学部)電気工学科を卒業した。卒業後は実兄が支配人をつとめていた高田商会に入社する。その後、ドイツのジーメンス・シュッケルト社に社内留学、帰国後高田商会の電気部長に就任した。

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明治33年(1900年)、高田商会の洋行帰りの電気部長であった廣田精一先生は日本の自動車の歴史に颯爽と登場する。弱冠29歳という若さだ。この年の5月10日、時の皇太子(後の大正天皇)のご成婚に際し、サンフランシスコ在留の日本人が電気自動車を献納した。1900年9月8日付東京日日新聞(現毎日新聞)には、この献納車(注)のイラストが掲載されている。

(注)この自動車は、永年の間“日本最初の自動車”とされていたが、その2年前の1898年、フランス人テブネ(Jean Marie Thevenet)が日本へガソリン自動車を持ち込み、銀座を走った(運転したのはテブネ)という記録が明らかとなってからは、定説からは外されている。

さて、献納された電気自動車は日本に到着したが、その充電の方法、運転の仕方についてのノウハウがない。そこで、東京電灯株式会社(現東京電力)にご下命がある。ところが、送電を開始して11年を経た日本最初の電力会社も、交流電力を直流電力に変換して電気自動車に充電することができない。そこで、今度は高田商会にご下命があった。そこで、廣田精一電気部長は高田商会にあったジーメンス・シュッケルト社製の直流の充電装置を使用して電気自動車に充電する。当時、この自動車は青山御所に所蔵されており、ここで廣田精一部長自身が機能の検査、前進・後退・停止等の試験をおこなった。フランス人テブネが来日以来、日本に自動車は持ち込まれた形跡がない。そこで、高田商会の廣田精一部長は、「日本の国土の上で最初に自動車を運転した日本人」ということになる。

翌日になって、次席の者がブレーキの検査をおこなった。この2日目の走行試験は紀伊国坂で行なわれた。ところが、ブレーキとハンドルの操作ミスから。この献納車は濠に転落してしまう。この2日目の運転者は汽車の機関士だったともいわれている。濠から引き揚げた献納車は、幸いにして無傷。後日、皇太子の前で、“静かに運行しておめにかけた”由である。


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敏馬神社の宮司をつとめる花木直彦さん(1961年文卒)(2007.06.08)

阪神電鉄神戸線の岩屋駅を下車、南へ300メートル程下る。国道2号、阪神高速道路に面するところに敏馬(みぬめ)神社がある。このあたりは神戸最古の港といわれている。神社は西暦201年の創建と伝えられており、大化の改新(645年)の頃は「敏馬の泊まり」といわれ、万葉歌人を始め多くの歌人が遊び賑わった。国際港都神戸も、驚くほど古い歴史がある。

万葉集にはこの地を詠んだ歌が11首ある。柿本人麻呂の「珠藻刈る敏馬を過ぎて夏草の野島の埼(みさき)に船近づきぬ」は有名。境内に歌碑がある。昭和初期まで、敏馬は白砂青松の景勝地だった。 神戸大学の前身の神戸高商の学生達は、敏馬の浜でボートレースを楽しんだという。

敏馬神社の宮司をつとめているのが花木直彦さん。1961年文学部の卒業生だ。神社の住所は、神戸市灘区岩屋中町4-1-8。

【参考】「灘百選」のホームページ(写真も)
http://www.city.kobe.jp/cityoffice/82/100sen/100kou.html
なお、「灘百選」の”建物”の部門には神戸大学が登場している。

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山家悠紀夫前教授(1964年経卒)の新著『「痛み」はもうたくさんだ! 脱「構造改革」宣言 』(2007.06.07)

山家悠紀夫(やんべ・ゆきお、1964年経卒)さんの新著『「痛み」はもうたくさんだ! 脱「構造改革」宣言 』が、かもがわ出版(京都)から刊行された。本書は、「かもがわCブックス」シリーズの第10番目として出版されたもの。定価は1800円+税。山家さんは、旧第一銀行に入社、元銀行系シンクタンク(第一勧銀総研)専務理事から神戸大学大学院経済学研究科教授に転じた。教授退任後の現在は、「暮らしと経済研究室」を主宰している。

本書のサブタイトルは”脱「構造改革」”。小泉内閣が指向した新自由主義的な「構造改革」により、格差社会は予測されていた。企業収益は良くなったが、そのしわ寄せは国民に来た。これが本書の趣旨。その表れとして、非正社員の増加、生活保護世帯の増加、貯蓄ゼロ世帯の増加等、本書の主張は具体的データに基づいたものとなっている。以下は目次。

第1章 格差社会をもたらしたもの
第2章 「構造改革」とは何であるか
第3章 米英流の新自由主義政策とは
第4章 「小さな政府」も消費税増税もよくない
第5章 「貯蓄」を「投資」に変えるべきか
第6章 「日本21世紀ビジョン」を読む
第7章 格差社会をこえて

なお、本書は5月16日付で社団法人日本図書館協会選定図書に選ばれた。

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大正銀行灘支店が、惜しまれつつ取り壊しー足立裕司教授(工)がコメント(2007.06.06)

阪神電鉄大石駅近くにあった大正銀行灘支店(神戸市灘区鹿ノ下通3)をご存知だろうか。この建物は、戦前期に建築されたもの。玄関のギリシャ古典建築風の石柱に特徴がある。大正銀行灘支店は5月25日、老朽化を理由に営業を終えた。土地・建物の売却後、取り壊される見通しで、地域に親しまれた近代建築の消滅を惜しむ声が上がっている。

建物は1936(昭和11)年、旧三和銀行大石川支店として完成した。その後、1976年に大正相互銀行(現・大正銀行)となる。鉄筋コンクリート二階建てで、阪神大水害に耐え、戦時中の空襲にも遭わなかった。阪神・淡路大震災では屋上の煙突が倒れたが、本体への影響はなかったそうだ。

近代化遺産に詳しい神戸大大学院の足立裕司教授(工、建築学)は「明治から続いた古典様式主義の最終期に建てられた貴重な建築物」と、大正銀行灘支店を評価する(5月24日付神戸新聞)。

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「デジカメ写真缶∥神戸レトロ」(下記)から
http://sano567.web.infoseek.co.jp/HYOUGORETORO/


ロニー・アレキサンダー教授(国際協力)が絵本『ポーポキ、平和ってなに色?』を刊行(2007.06.05)

神戸大学大学院国際協力科ロニー・アレキサンダー教授が、亡くなった愛猫ポーポキ(ハワイ語で猫)を主人公にして、「平和」を考える絵本『ポーポキ、平和ってなに色?』(エピック)を刊行した。定価は1500円 (税込)  。

アレキサンダー教授は「平和は与えられるものではなく、一人一人が作っていくもの。平和になるための行動を起こしてほしい」と絵本に込めた願いを語っている(5月24日付毎日新聞)。

【参考】神戸大学ホームページ
http://www.kobe-u.ac.jp/info/book/0705_02.htm

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神戸大学クラブ(KUC)旅行同好会、「申込締切」迫る(2007.06.04)

神戸大学クラブ(KUC)旅行同好会(神戸)は、毎年海外旅行を行っている。今年はその9回目。8月末からスイスへ行く。今回はKUCはもちろん、大阪凌霜クラブや東京凌霜クラブの会員にも、参加を呼びかけている。締切は6月15日。全学部卒業生を対象とする。例年、夫妻での参加も多い。現在も参加受付中。以下は、その概要。

第9回KUC海外親睦旅行ースイスハイライトー  
“アルプス3大名峰と氷河特急” 8日間の旅
アルプス最高峰のモンブランをはじめマッターホルン・ユングフラウ・アイガーなどアルプスを代表する名山の観光に加えて、世界遺産の街ベルンやルッツエルンも訪れる。

委託団体   神戸大学クラブ「KUC旅行同好会」
企画実施   日本通運(株)神戸旅行支店
日  程   8月27日(月)~9月3日(月)の8日間 
費  用   国際線 エコノミー席利用(氷河特急は1等車利用)
       (A)  412,000円 (10~14人)  ” 全食事つき・OP料なし”
       (B)  398,000円 (15人~)
       (他に空港税・燃料サーチャージ・渡航手数料など30,000円余要)
       ホテルは2人1部屋利用 1人部屋利用追加代金63,000円
       添乗員付き。ホテルはスーペリア(4星)以上

問合わせ・申し込みは電話かFAXで下記へ(締切6月15日)
なお、日程など詳細は、希望者に送付する。

KUC事務局 (浪越(ナオ))    
電話・FAX共通  078ー334-1323
日通旅行神戸支店(担当 嶋、歓峯(ヨシミネ))  
電話 078-252-4055 
FAX  078-252-4088

昨年は、9月に「ロシア・エストニアを訪ねて9日間」の旅を実施。20余名が参加した。夫妻での参加者も多かった。


バンドー化学初の技術系社長に就任する谷和義さん(1976年工卒)(2007.06.01)

伝動ベルト大手のバンドー化学の社長に、6月22日付で谷和義取締役が就任する。谷新社長は、1976年工学部システム工学科卒(第1回生)、バンドー化学に入社。2004年に取締役に就任した。同社で初めての技術系出身の社長(3月29日付各紙)。

バンドー化学は技術系の人材育成に関してユニークな社内制度を設けている。今般、社内に「バンドー技術塾」を開設した。製品開発や生産技術開発を促進するのが狙い。池村征四郎専務が塾長に就任して基礎技術からアプリケーション技術まで、それぞれのレベルに応じて教育する。まず技術系の新入社員を入社後6ヶ月の間、「バンドー技術塾」で教育し、その後に実際の職場に配属することにしている(5月17日付日経産業新聞)。

「人材育成の強化」を重要な経営課題に位置づける同社は、2003年度に将来の幹部候補生を対象にした「バンドー経営学校」を創設している。2004年度には海外展開に対応できる人材の養成を目的とした「グローバル・ビジネススクール」を、そして2005年度には次世代の生産部門の管理監督者を養成する「ものづくり塾」を開設した。2006年度の場合、合計で約60人の社員が受講している(同)。

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バンドー化学のホームページから


地主敏樹教授(経)が『人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか』の書評を寄稿(2007.05.31)

地主敏樹教授(経)が、水野和夫著『人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか』の書評を寄稿している(5月8日付日本経済新聞)。この本の著者である水野和夫氏は、三菱UFJ証券参与・チーフエコノミスト。同書の出版元は日本経済新聞社で、定価は2200円。以下は書評の概要である。

本書の中で著者は、豊富なデータを駆使して「覆される戦後経済の常識」、「重層的に二極化する世界経済」、「長期循環の超長期化と短期循環の超短期化」など興味深い諸現象を抽出している。その上で、標準的な経済学の「成長の収斂仮説」からウォーラーステインの「世界システム論」、柄谷行人の「近代日本の転倒性」に至るまで実に様々なアイディアを活用しながら、それらの現象をつなぎ合わせ、独自の解釈を加えていく。その壮大な構成力には圧倒される。

地主教授は、本書の総括として「個々の分析には問題点もあるし、強引な仮説も散見され、陰謀説のような叙述には当惑させられる」としながらも、「標準的な経済学が見失いがちな大局観を呈示する試みは大いに評価したい」と結んでいる。

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米国の大学練習船が寄港、神戸大学生と交流(2007.05.30)

米国カリフォルニア州立海事大学の練習船「ゴールデンベア」号(1万2500㌧)が5月17日、神戸港に寄港した。同大学の練習船の神戸港寄港は先代の「ゴールデンベア」号以来20年ぶり。神戸港第4突堤では、歓迎セレモニーが行われ、神戸港振興協会のマリンメイトから花束が贈られた。

練習船には学生や教員約300人が乗船し、先月28日に訓練航海へ出航した。ダニエル・ワインストック船長は「温かいおもてなしをありがとう」と挨拶した。

学生たちは学術提携を結ぶ神戸大海事科学部の学生たちと交流する。また、母港のあるバレホ市と姉妹都市提携をしている明石市も訪ねる。神戸港は20日に出航。6月まで訓練航海を続ける(5月18日付毎日紙ほか各紙)。

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神戸市みなと総局みなと振興部振興課のホームページから


偉大な教育者東井義雄さん(姫路師範卒業生)(2007.05.29)

東京神田・御茶ノ水のタウン誌「本の街」5月号(通巻319号)に、神戸大学発達科学部の前身校のひとつである姫路師範の卒業生で小学校の教員、校長をつとめた東井義雄さん(1912-1991)に関する記事が出ていた。

「人間にくずはない、人生にむだはない」。兵庫県但東町(現豊岡市)出身の教育者東井義雄先生は、ひたすらに命の根を培う教育を凛として貫き通した。この4月18日は東井さんの17回忌。3月10日東光寺にて法要と偲ぶ会を行い、午後から東井義雄賞「いのちのことば」入賞者発表会と記念講演(講師森村誠一氏)が開催された。東京神田で神田雑学大学理事をつとめる吉田源司さんは、10年年来の念願が叶って、これらの会合に初めて出席した。

そのときの印象記が、「本の街」に掲載されたもの。東井義雄さんが生まれたのが但東町である。「コウノトリが舞い飛ぶ自然の豊かなこの地に安らぎと感動があり、日本の原風景を見出す」と、この地を訪れた吉田さんは描写している。

へき地で綴り方教育につとめ『村を育てる学力』等の著書がある東井義雄さんは、広島大学からぺスタロッチ賞を贈られた。また、兵庫教育大学講師をつとめ、神戸新聞平和文化賞を受賞した。豊岡市には東井義雄記念館が設置されている。連絡先は下記のとおり。

〒668-0393 兵庫県豊岡市但東町出合150 (但東総合支所隣)
TEL.0796-54-1020  FAX.0796-54-1025
E-mail:toui-kinenkan@city.toyooka.lg.jp


【参考】東井義雄記念館ホームページ
http://www3.city.toyooka.lg.jp/toui-kinenkan/index.html
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拓殖大学絹巻康史教授(1959年法卒)監修・編著の新刊『国際商取引事典』(2007.05.28)

拓殖大学絹巻康史教授(1959年法卒)が監修・編著した『国際商取引事典』(中央経済社、4200円+税)が刊行された。執筆者は監修者の絹巻康史教授を含め25名。テーマが実務分野を含むため、大学教授のみならず商社、金融機関、損害保険会社の現役、OBが執筆者に名を連ねている。また、神戸大学教授、卒業生、大学院生数人も参画している。

絹巻教授は神戸大学卒業後丸紅に入社、1996年まで在籍する。アメリカ会社副社長、イラン会社社長を歴任するなど商社の最前線で活躍した。絹巻教授は神戸大学講師をつとめ、また国際商取引学会会長の職にある。巻末には国際商取引年表、略語一覧、欧文索引等各種付録があり、読者に親切。

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【連載読物】渋沢栄一翁(子爵)と神戸高商(2)(2007.05.25)

渋沢栄一翁は、数次にわたり神戸高商を訪れている。最初神戸高商来訪は1906年。以後1910年、1911年と続く。第3回目の講演内容については、神戸高商学友会報第50号(1911年)にその概要が掲載されている(『凌霜百年』(2000年、凌霜会)に再録)。その際、渋沢翁は神戸高商の学生にむかって「本校は幸い良校長のご指導の下に年一年と拡張せられ又十分行き届いた教育を施されますのは真に結構なことであります」と語りかけている。この”良校長”というのは水島銕也校長を指すことは、いうまでもない。ちなみに、水島校長の前職は東京高商教授であり、渋沢栄一翁との交流は、その当時からあったものと推測される。

渋沢栄一翁と神戸高商に関しては、次のような話題がある。神戸高商対東京高商の柔道部の対抗戦の第一回は1916年(大正5年)に、東京高商の講堂で開催された。この日は来賓として渋沢翁、加納治五郎師範もつめかけた。両軍の大将同士の決戦で、堀部(神戸高商)は尾高(東京高商)を破り勝利を飾った。この尾高選手は、渋沢翁の孫(父が渋沢男爵の女婿)にあたる。尾高選手の落ちた場所が渋沢男爵と尾高選手の父の席から2-3尺のところであった。「孫が落ちた」というので、渋沢翁は驚いて帰宅したと伝えられている(『神戸大学柔道部回顧録 戦前・戦中編』1985年神戸大学柔道部後援会)。
                                                          〔完〕

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渋沢栄一記念財団(http://www.shibusawa.or.jp/eiichi/index.html)ホームページから

作成:神戸学術事業会


【連載読物】渋沢栄一翁(子爵)と神戸高商(1)(2007.05.24)

第一国立銀行、王子製紙の設立など黎明期の日本に於ける資本主義の基礎を築いた渋沢栄一翁(子爵)は、日本における経済学や商業教育の基礎を築くという教育面での貢献も大きく、一橋大学の前身校である東京高商の創設にも関与している。この東京高商から枝分かれして1902年(明治35年)に設立されたのが、神戸大学の前身校である神戸高商である。

渋沢栄一翁は、神戸高商とも縁が深い。神戸大学六甲台講堂前にある水島銕也初代神戸高商校長の胸像。その台座の文字は渋沢翁の書である。また、大学院経済学研究科事務長室には、渋沢翁の扁額が掲げられている。ここはかつて神戸大学学長室として使用されていたエリア。額の署名は「青淵」(渋沢翁の号)となっている。年号は「壬戌」(1922年(大正11年))と読み取れる。この扁額が、ここにある背景等については、今のところ不明である。

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神戸高商の設立間もない1906年(明治39年)、朝鮮半島訪問後の帰路、渋沢翁は神戸高商を訪れ学生を対象に講演、朝鮮の印象をストレートに語った。そのことは渋沢記念財団刊の「青淵」(2007年4月)に掲載された島田昌和「渋沢の学術認識と「論語」」に言及されている。

作成:神戸学術事業会


神戸大学教授、留学生が三井ボランティアネットワーク事業団と交流(2007.05.23)

三井ボランティアネットワーク事業団(三井V-Net)が発行する「ニュースレター」Vol.35に、神戸大学で開催された交流会に関するニュースが掲載されている。

2月28日(水)、神戸大学留学生センターで留学生、ボランティア、大学関係者、三井V-Netスタッフによる交流会が開催された。この会合は今回で3回目。35名が参加した。開会にあたり留学生センター長の中西泰洋教授から挨拶があった。以下は、その概要。

「神戸大学には1000人近い留学生がいる。留学生センターは日本語教育と相談指導を中心に留学生と関わっている。しかし、大学で出来ることは限られている。留学生が修得した日本語を使っていろいろな日本人たちと交流したい。このことは以前から考えていた。大学としては、そのような場を積極的に提供することが難しいこともあり、三井V-Netには本当にお世話になっている」

なお、「ニュースレター」Vol.35には、のメンバー岡洪さん(東レOB)と神戸大学大学院博士課程に在籍する付馨さん(中国・瀋陽出身)との交流、原謙三(三井住友海上OB、中国・天津で生まれ小学校3年生までを過ごしたという縁がある)さんと神戸大学工学部修士課程で学ぶ呉漢夫さん(中国・柳州市出身)との交流の模様が報告されている。

また、スリランカから神戸大学に来た留学生のナンディタさん(夫)・ランカさん(妻)が、三井V-Netの熊谷克己さんにお世話になったという体験記を寄せていた。


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塩崎賢明教授(工)他編『災害復興ガイド』刊行される(2007.05.22)

塩崎賢明教授(工)他2名編の『災害復興ガイド 日本と世界の経験に学ぶ』が、クリエイツかもがわ(本社:京都)から刊行された。定価は2000円+税。

本書は兵庫県震災復興研究センター『災害復興ガイド』編集委員会のメンバー23名が執筆している。編者は次の3名、災害と復興に関して多面的なアプローチを行っているのが本書の特色。

○塩崎賢明(しおざき よしみつ)神戸大工学部教授、兵庫県震災復興研究センター代表理事、専門は都市計画・住宅政策。

○西川榮一(にしかわ えいいち)神戸商船大学名誉教授、兵庫県震災復興研究センター代表理事、専門は交通機関・環境工学。

○出口俊一(でぐち としかず)
兵庫県震災復興研究センター事務局長、専門は人権教育論。

日本国内でも、また海外でも地震・風水害等の災害は規模も回数も増してきている。目の前にある災害に対してどう立ち向かうのか、確実に迫っている災害に対してどう備えるのかが、今、鋭く問われているといえよう。災害による被害の根絶はできない。しかし、低減はできる。そのための取り組みが「減災」である。

政府の減災戦略では、東海地震や東南海・南海地震の予想される被害を半分に減らすことが今後10年間の目標となっている。その手段は、主に住宅の耐震化と津波避難で、被災後の復興についての計画はない。しかし、実は生き延びた人々にとって、災害が去ってから長期にわたって死に物狂いの苦労が控えている。現に阪神・淡路大震災の際にも、直接の難を逃れたあとに、1561人もの人々が不幸な死を遂げた。

本書は、阪神・淡路大震災のみならず、雲仙・普賢岳噴火災害、新潟県中越大震災、台風23号災害、インドネシア・ジャワ島中部地震等々国内外のさまざまな災害復興の実態を集約している。災害には多様な種類があり、復興も様々である。本書では、来るべき災害の発生・緊急対応に備えるだけでなく、その後の復興に備えるヒントも収録している。例えば、復興におけるボランティアの役割、義捐金をどう考えるか、災害廃棄物と環境保全型まちづくり等の課題について実体験を踏まえながら検討を深めている。

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健康診断を国民の義務に、金井寿宏教授(営)(2007.05.21)

日経紙の「領空侵犯」は、専門家が自分の専門外の領域で発言する人気コラム。4月30日付では、金井寿宏教授(営)が登場した。金井教授は健康診断を国民の義務にすべきだと主張する。企業や学校では健康診断はほとんど義務化されているが、自営業者や専業主婦は健康診断を受ける機会が少ない。質の高い国作りのために国はもっと健康管理に注意を払うべきだ。これが金井教授の主張の趣旨。

統計的に証明されているわけではないが、予防に力を入れれば、長い目で見て、医療費節減にもつながるはず。企業は自分たちにとって良いことはいち早く取り入れる。そこで、「企業内にCHO(Chief Health Officer)を置くことは真剣に考えても良い」というユニークな提案も出ていた。


神戸大にバーチャルミュージアム、 「旧制姫路高等学校 物理実験機器コレクション」を素材に(2007.05.17)

神戸大学には、百有余年歴史の過程で蓄積されてきた貴重な歴史的学術資料のコレクションが数多くある。 しかし、その殆どが、これまで人の目に触れることがなかった。神戸大学百年史編集室では、 資料を公開・活用するひとつのケースとして、「旧制姫路高等学校 物理実験機器コレクション」を素材に バーチャルミュージアム (仮想展示室) を作成し、神戸大学のホームページで公開することとした。

人知れず学内に埋もれがちな神戸大学の「知の遺産」。これらを掘り起こし、Web上で公開することによって、 前身校を含む神戸大学の”知の歩み”を広く社会に紹介したい。このような百年史編集室の思いが実現した。国際的な要望にも対応するために、 英語バージョンのコンテンツも併設し、日本語・英語の表示切り換えも可能。

旧制姫路高等学校は、神戸大学の前身校の一つ。兵庫県内で唯一の旧制高等学校である。1923 (大正12) 年 に設置され、戦後の教育改革により1950 (昭和25) 年3月、その26年の歴史に幕を閉じた。ただし、その校舎は新制神戸大学姫路分校として戦後の一時期まで使用されていた。また、旧制姫路高等学校の教官の多くは神戸大学の教養課程(→教養部→国際文化学部)、文理学部(→文学部、理学部)で教鞭をとることになった。

この姫路高等学校で購入・使用された物理実験機器は、神戸大学の姫路分校、教養部に受け継がれ、現在約300点が大学教育推進機構全学共通教育部物理学教育部会の管理のもとに国際文化学部・大学教育推進機構学舎の一室で保管されている。 この物理実験機器コレクションは、物理実験の授業で使用された機器と、教官の研究用と思われる機器から成っており、当時の物理学教育の実態を知る上で貴重な史料となっている。

このコレクションに詳細な解説 (執筆は福田行男名誉教授) を加え、 実験の様子をアニメーションや動画で再現した。さらに旧制姫路高等学校の物理学教育についての史料や考察を交えて、当時の状況を複合的・視覚的に再現するバーチャルミュージアムができあがったもの。このニュースは朝日(兵庫版)、産経(神戸版)、神戸等各紙で報道された。


http://www.kobe-u.ac.jp/info/history/virtual-museum/index.html


20日の「芋たこ」スペシャルは神戸大コンビが演出&語り(2007.05.16)

この春まで半年間放送された、NHKの朝のテレビ小説「芋たこなんきん」の特別総集編が、5月20日(日)午後2時から放送される。語りは住田功一アナ(1983年経営卒)、演出は菓子浩ディレクター(1993年経営卒)の神戸大コンビだ。

「芋たこなんきん 思い出スペシャル」と題して放送される今回の総集編は、名場面集だけでなく、原案・田辺聖子さんの自宅を訪れた住田アナのインタビューも。さらに、舞台である大阪と奄美大島を、ドラマ出演者の小西美帆さんと岩本多代さん、徳永隆役の土井洋輝くんが旅する。そんなドキュメンタリー部分もあって、「芋たこ」ファンにはたまらない構成。

菓子ディレクターは、約10人のディレクターが週代わりで担当した「芋たこなんきん」演出陣の一人。1月下旬の、天童よしみさん扮する、売れない漫才師が、花岡町子になりすまして寸借詐欺まがいの行動をする、という週の演出を担当した。今回は、放送開始すぐの「みどころスペシャル」に続いての、2本目のスペシャル編の担当だ。住田アナは、朝ドラ第76作品目の本編に続きこのスペシャル編でもナレーターを担当する。

朝ドラの「語り」は、俳優が担当することが多く、同局男性アナの担当は意外に少ない。住田アナは、1962年(昭和37年)の第2作「あしたの風」の竹内三郎アナ以来10人目。最近では、1997年(平成9年)放送の第56作「あぐり」の堀尾正明アナ以来、9年ぶりの登板だった。ちなみに、女性アナは初登場が1989年(平成元年)の第42作「青春家族」の杉浦圭子アナ。最近では、2005年(平成17年)の第72作「ファイト」の柴田祐規子アナが9人目だ。

「芋たこなんきん 思い出スペシャル」の放送は、5月20日(日)総合テレビ、午後2:00~3:49の1時間50分のスペシャル枠。

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田辺 聖子著 (長川 千佳子 脚本 ) 『連続テレビ小説 芋たこなんきん』 2006年、日本放送出版協会
定価は1,050円 (税込)


読売ライフ(阪神版)に口笛文庫(古書店)が登場(2007.05.15)

読売新聞読者用のPR誌「読売ライフ(阪神版)」4月号に、「神戸の街の古本屋さん」というタイトルの記事が出ている。トンカ堂(元町)、勉強堂(春日野道)と並んで六甲(阪急六甲とJR六甲道の間)の口笛文庫が登場している。入り口に「古本とジャズ」と小さく書かれた口笛文庫は、おしゃれな古本屋といえよう。

代表の尾内純さん(1997年国際文化卒)は30歳と若い。店内を流れるジャズ。外国の絵本やCDが並ぶ店内は明るく、女性客も多い。

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口笛文庫正面入口

住所 〒657-0051 神戸市灘区八幡町1ー3ー6 
電話 078ー843-3814

【参考】トピックス(2006.11.29付)新刊書『神戸の古本力』から


人間発達環境学研究科健康科学研究会編『基礎としての健康科学』刊行(2007.05.14)

神戸大学大学院人間発達環境学研究科健康科学研究会編『基礎としての健康科学』が、大修館書店から刊行された。定価は1800円+税。執筆は石川哲也教授をはじめとする人間発達環境学研究科の教授、准教授たち計6名があたる。図表、写真が随所に配され、理解を助ける。

今日では、個々人がとる日常の行動や思考形式が、その健康レベルを強く規定していることが明らかになった。そこで、あなた任せ、医者任せの健康ではなく、「自立した健康観」または「人生観」を持つことが要求されるようになった。本書は、健康とは何かという根源的問題にはじまり、ライフスタイル、環境、ライフサイクル、運動といった多面的な側面から健康にスポットライトを当てている。

巻末には索引が用意されている。一気飲み、細菌性食中毒、メタボリックシンドローム、老人保健法等のキーワードから本書を検索し活用する方法も取れる。

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窪田充見教授(法)の新著『不法行為法』 不法行為法(2007.05.11)

窪田充見(くぼた・あつみ)教授(法)の新著『不法行為法』が、有斐閣から刊行された。 全450頁で、定価は3200円。本書は、不法行為法を複数の原理を有する複合的なルールのセットであると理解・整理し、不法行為の用件を3つに分けて解説する。具体例を豊富に盛り込んであるのが特色。事例研究として実際の判例を多く取り上げている。初学者・法科大学院未修者にとって待望のテキストだ。以下は、目次の概要。

第Ⅰ部 不法行為総論
第Ⅱ部 不法行為の成立要件
第Ⅲ部 不法行為の効果
第Ⅳ部 複数の賠償義務者をめぐる法律関係
第Ⅴ部 消滅時効
第Ⅵ部 訴訟における不法行為

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東京教育大学福原麟太郎教授、定年直前に神戸大学で講義(2007.05.10)

今から50年前の1957年に刊行された福原麟太郎編『停年の設計』(有紀書房)という本がある。鈴木信太郎(東京大学名誉教授、フランス文学)をはじめ各界の有識者が自らの停年(定年)を語る。そのようなユニークな本だ。この本の中に神戸大学のことがチラリと出ていた。以下は、その部分の概要である。

現在の筑波大学の前身だった東京教育大学。その東京教育大学で英文学を講じていたのが福原麟太郎教授であった。福原教授が定年退職の直前の1955年(昭和30年)2月、神戸大学から集中講義を頼まれた。集中講義というのは、一年分の講義を一週間ばかりでやってしまう方法である。そのためには、毎日4時間づつ、7日半で講義を片付けなければならない。

定年直前ということで、元気を出して引きうけたものの。毎日講義が終わって研究室へ引き上げると、そのあと30分以上、そこへ坐り込んで、諸先生と雑談した上でなければ、宿へ帰る元気が出ない。そんな状態だった。どうしてそんなに疲れるのであろうといぶかしく思う。後で判明これが糖尿病にすでにかかっていたか、または前触れだったらしい。福原教授は、(定年後は)「くれぐれも糖尿病に気をつけなさい」と読者に語りかける。

というわけで、福原教授(1894-1981)には身を削って神戸大学で集中講義をしていただいた訳だ。当時講義を受けた学生でなくても、「そうでしたか、有難うございました」と、お礼を言いたくなってしまう。なお、そのころ神戸大学文学部は御影(阪神電鉄北側)にあった。御影には、理学部、教養課程もあった。新入生は、入学すると、御影、姫路に分かれて学んだ時代である。


人気俳優佐々木蔵之介さん(1992年農卒)を、月刊誌VISAが特集(2007.05.09)

月刊誌VISAの5月号が写真入りで俳優・蔵之介さんを4ページにわたりクローズアップしている。佐々木さんはNHK大河ドラマ「風林火山」の真田幸隆役として出演中。神戸大学在学中から、劇団「ピスタチオ」に参加した。以後、舞台、テレビ、映画などで大活躍。今一番売れている俳優の一人だ。インタビューに答えて「売れているのは自分が完璧ではないから。自分でもどんな風にでも演出される素材でありたい」、「役に乗っかるのは容易ではなく、いつも試行錯誤の連続」、「出来ることより出来ないことを発見していくことが大切。出来ないことが見えれば、役に広がりや深みが出てくる」と佐々木さんは語る。

最近の出演作品は、前記「風林火山」のほか「間宮兄弟」、「県庁の星」(映画)、「オードリー」、「白い巨塔」、「離婚弁護士」、(テレビドラマ)、「私はだれでしょう」(舞台)など。秋には、セルフプロデユースの演劇ユニット、「Team申」の第2弾となる二人芝居も予定している。

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NHKのホームページから


國部克彦教授(営)の共著『環境経営・会計』(2007.05.08)

神戸大学國部克彦教授(営)、武蔵工業大学伊坪徳宏助教授、高崎経済大学水口剛助教授共著の『環境経営・会計』が、有斐閣から「アルマシリーズ」の一冊として刊行された。定価は2100円+税。

地球環境と経済活動の両立。これは21世紀最大の課題といえよう。本書は、環境経営を「企業の隅々にまで環境への意識を浸透させた経営」と定義する。そのうえで、環境と経済を結びつける手段としての会計システムを中心としながら、環境経営の基本的な考え方から具体的な手法までを学ぶことを目的とする。実際の企業のケースを豊富に取り入れているのも本書の特色である。富士通、東芝、新日本石油、東京電力、リコー等多数の企業の固有名詞が出てくる。

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KUC旅行同好会、今年は8月末からスイスへ(2007.05.07)

神戸大学クラブ(KUC)旅行同好会(神戸)では、毎年海外旅行を行っている。今年はその9回目。8月末からスイスへ行くことになった。今回はKUCはもちろん、大阪凌霜クラブや東京凌霜クラブの会員にも、参加を呼びかけている。全学部卒業生(夫妻)を対象とする。以下は、その概要。


第9回KUC海外親睦旅行ースイスハイライトー  
“アルプス3大名峰と氷河特急” 8日間の旅
アルプス最高峰のモンブランをはじめマッターホルン・ユングフラウ・アイガーなどアルプスを代表する名山の観光に加えて、世界遺産の街ベルンやルッツエルンも訪れる。

委託団体   神戸大学クラブ「KUC旅行同好会」
企画実施   日本通運(株)神戸旅行支店
日  程   8月27日(月)~9月3日(月)の8日間 
費  用   国際線 エコノミー席利用(氷河特急は1等車利用)
       (A)  412,000円 (10~14人)         “全食事つき・OP料なし”
       (B)  398,000円 (15人~)
       (他に空港税・燃料サーチャージ・渡航手数料など 
       30,000円余要)
       ホテルは2人1部屋利用 1人部屋利用追加代金63,000円
       添乗員付き。ホテルはスーペリア(4星)以上・最小催行人員 10名

問合わせ・申し込みは電話かFAXで下記へ(締切6月15日)
なお、日程など詳細は、希望者に送付する。

KUC事務局 (浪越(ナオ))    
電話・FAX共通  078ー334-1323
日通旅行神戸支店(担当 嶋、歓峯(ヨシミネ))  
電話 078-252-4055 
FAX  078-252-4088

なお、昨年は9月に「ロシア・エストニアを訪ねて9日間」の旅を実施。20余名が参加した。夫妻での参加者も多かった。


橋野知子助教授(経)の新著『経済発展と産地・市場・制度』(2007.05.02)

橋野知子助教授(経)の新著『経済発展と産地・市場・制度 明治期絹織物業の進化とダイナミズム』(MINERVA人文・社会科学叢書119)が、ミネルヴァ書房から刊行された。定価は4300円+税。

現在の日本の製造業が目指そうと模索しているテーマのひとつに、”高付加価値製品を多品種少量生産するシステム”がある。かつての日本に、そのようなシステムは存在していたか。この問題意識のもとに橋野助教授(執筆当時、現准教授)は群馬県桐生の絹織業、福井県羽二重を中心に歴史を探求する。戦前の工業学校(現工業高校)の教育の実態、進学率等も視野に入れたユニークな著作である。

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チップワンストップ高乗正行さん(1993年理卒)の「社長の言葉」(2007.05.01)

フジサンケイビジネスアイ(3月19日付)に、チップワンストップ高乗正行さん(こうじょう まさゆき、1993年理卒)のインタビューコラム「社長の言葉」が掲載されている。インタビューは藤沢久美さん。高乗さんは、以下のようにチップワンストップの経営を語っていた。

「ネット上で550万点もの半導体をそろえて、1個から販売している半導体のワンストップショップです。顧客のほとんどが法人。企業の研究開発部門が、試作品などを作る際に必要な少量の半導体の購入窓口を担っています・・・」

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女子高生と女性科学者交流 理系進学をアドバイス 関西で初のイベント(2007.04.27)

関西地域の女性科学者が女子高生向けに企画した交流イベントが、兵庫県内で開かれた。大学の理系学部への進学を希望する女子生徒を支援する取り組みで、これまでは首都圏で開かれることが多かった。「首都圏以外の理系希望の女子にチャンスを」と企画された、”初の試み”として注目される。

このイベントの名称は「女子高生春の学校―ジュニア科学塾」。1泊2日の合宿形式で行われた。神戸大や大阪大、京都大、奈良女子大など関西地域の理工系学部や研究機関で働く女性科学者らが企画し、大阪、岡山、兵庫などの高校32校から女子生徒73人が集まった。企画した大阪大の北浜榮子(ひでこ)教授(高分子化学)は「女性科学者による女子生徒向けの交流イベントは、関東で開かれることが多く、関西地域の生徒には参加のチャンスが少ない」と指摘する。

参加者は、初日に神戸大発達科学部(神戸市)の実験室で最先端の科学実験を体験する。グループごとに女性科学者ら専門家が指導し、絶対零度の値を測定したり、ブロッコリーの細胞からDNAを取り出したりした。夜は兵庫県明石市内の宿泊施設に合宿し、同じ志望の生徒たちが夢を語り合った。

2日目の先輩科学者との交流会。苦手教科の克服法や理工系学部受験の心得、また家庭や子育てと研究の両立などに関心が集まった。4人の子供を育てながら、アモルファス材料の研究を続ける大阪府立工業高専中谷敬子准教授は「私の学生時代は、身近に女性で理系の先輩がいなかった。皆さんは目の前にいるのだから、何でも聞いてどんどん吸収してください」と呼びかけた。以上は、4月10日付読売新聞から。


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岩村昇元教授(医)の伝記が小学校教科書に(2007.04.26)

小学生用の国語教科書は5社の出版社から刊行されている。三鷹市社会教育指導員である室谷幸吉氏の調査によると、伝記が取り上げられた人物は全部で20人。うち11人が日本人である。その氏名は以下のとおりである。

牧野富太郎
山田耕筰
豊田佐吉
野口英世
福沢諭吉
ジョン万次郎
宮沢賢治
布田保之助(灌漑用水路の橋を工夫した庄屋)
小林虎三(藩の人材養成につくした武士)
志鷹光次郎(立山ガイド)
岩村昇

以上は、金森トシエ元読売新聞婦人部長の著書『笑って泣いて歩いて書いた』(2006年、ドメス出版)のなかの「教科書の女性像を考える」から知ったことである。金森トシエさんの言いたかったのは、上記11人の中に”女性が一人もいない”という点である。それはさておき、このリストの11人目に岩村昇元神戸大学医学部教授がリストアップされていることに注目したい。以下は、日本経済新聞(2005年11月28日付)に掲載された、岩村元教授の訃報の抄録である。

岩村 昇氏(いわむら・のぼる=医師、元神戸大学教授)11月27日、急性呼吸不全のため死去、78歳。広島で被爆した経験から医療の道に進み、1962年から18年間ネパールで無医地区の巡回医療などに携わり「ネパールの赤ひげ」と呼ばれた。帰国後の1981年、アジア・南太平洋の若者を農業などで滞在研修させる財団法人「PHD協会」を設立。1993年にアジアのノーベル賞といわれる「マグサイサイ賞」を受賞した。

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『友情の切手は、ヒマラヤのふもとへ―ネパールの岩村昇博士 』 (関連図書)
大西 伝一郎 ・ 有原 誠治 著、文渓堂、1500円+税


工学部システム工学科第1回生の同期会「いばらの会」の由来(2007.04.25)

神戸大学工学部システム工学科の創設は1971年。全国に先駆けての学科だったが、世間の理解は低く、従って、第1回生の就職は苦労をした。これが同期会「いばらの会」命名の由来である。ところが、1980年代に入るとメカトロ時代に入り、状況は一変した。

旧システム工学科棟(現情報工学科棟)には、小さな石碑がある。石碑には黒地の陶板が埋め込まれ、そこに白い文字で「神戸大学工学部システム工学科」と銘記されている。これはシステム工学科20周年にあたりたてられたもの。陶板を作製したのは、システム工学科第1回生の谷口人士さん(富士通)の父上(陶芸家)だった。卒業記念に大学に寄贈されたものであった。2枚あった陶板のうち一枚が学科の表札として使用され、残ったもう一枚が石碑に埋め込まれたものである。

以上は、神戸大学工学振興会発行の機関誌「KTC」(2007年3月)に掲載された藤井進名誉教授(工学部情報知能工学科)の回想記の抄録である。藤井進名誉教授は現在上智大学教授をつとめられている。なお、藤井進名誉教授の父上藤井茂氏(故人)も同じく神戸大学名誉教授(経済学部)だ。国際経済学、貿易政策等の講義を聴いた卒業生も多いに違いない。

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フリージャーナリストの小林美希さん(2000年法卒)、AERA に登場(2007.04.24)

小林美希さん(2000年法卒)は、ごく最近まで毎日新聞社発行「エコノミスト」誌で若年労働者の過酷な労働条件改善に関して健筆を振るっていたが、2月1日からはフリーの労働経済ジャーナリストとして活躍中。現在発売中のAERA (2007年4月30日-5月7日合併増大号)で、次の2本の原稿を寄稿している。

○できちゃった婚ではありません。「できたら婚」という選択

○ワーキングプア作らぬ子育て-心配しているだけでは始まらない

「学生時代、AERAが大好きだった」という小林さん。初のAERAへの寄稿の喜びを語っていた。なお、小林さんは影書房から初の著作『ルポ正社員になりたい 娘・息子の悲惨な職場』(定価1600円+税)を5月に刊行の予定。本書はエコノミストの”人気企画”をもとに一冊の本に纏めあげたものである。

【参考】小林美希の取材日記
http://blog.goo.ne.jp/shaoling-online/e/0bd0baecfe5097fe5eb2c07e038648bc 

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小林美希さんが華々しく活躍していた当時のエコノミスト誌の表紙


山口弘之さん(1957年経卒)の新著『ロマンと感動 海外鉄道の旅』(2007.04.23)

山口弘之さんの新著『ロマンと感動 海外鉄道の旅』(創英社/三省堂、定価1800円+税)が刊行された。山口さんは、神戸大学経済学部の卒業生(1957年)であるが、岡山県警本部長、皇宮警察本部長等を歴任した元国家公務員(警察官僚)という異色の存在。山口さんは公務員を辞めてから、時々夫婦で海外旅行を続けている。

山口さんはパック旅行は利用しない。個人旅行に徹してきた。旅行の目的が、その国の“鉄道に乗る”ことにあるからだ。好みに合ったパック旅行を見つけることは不可能に近い。一方、個人旅行には、パック旅行では得られない“楽しみ”がある。行きたい国・地域を選び旅程を考える。更に航空機、鉄道、ホテル等の手配を行なう。鉄道については、どの駅からどの駅まで、どの列車を選ぶか。どの駅で途中下車するか等の、きめ細かいスケヂュールを組み立てる。面倒かもしれないが「それ自体が楽しい」というもの。山口さんは、治安の悪い国は避け、もっぱら北米と欧州の鉄道旅行に的を絞っている。

本書ではフランス、スイス、イタリア、カナダ、北欧3国等の鉄道旅行記が納められている。本書を読むことによって、読者は著者夫婦とともに外国の鉄道を利用しつつ、楽しい旅行を追体験することができる。本書はそのような効果を持つ。本書の表紙や巻頭のグラビアページに収録された写真の数々。これらは何れも美しい。表紙はロッキー山麓にあるジャスパー駅に停車中のカナディアン号の勇姿。背景の緑の山、青い空、白い雲が列車を引き立てている。

海外旅行には様々なトラブルや予想外れの事案が時々発生する。これら「負の記録」が、実は本書の特色であり、読者にとって有用な情報となっている。例えば、フランスのホテルで、トラベラーズチェックが使用できないことが多くて困った(23ページ)。イタリアでは、日本で発行されたガイドブックの記述が誤っていたため、スケジュールが狂ってしまった(119ページ)。また、カメラを盗まれたり、置き忘れたりしたときの顛末も丁寧に記録されている。

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文学部地域連携センターから『水道筋周辺地域のむかし』刊行(2007.04.20)

文学部地域連携センターが、『水道筋周辺地域のむかし』を刊行した。本書の刊行は、神戸大学と包括協定を結んでいる神戸市灘区の「神戸大学・灘区チャレンジ事業」の助成金の交付をうけて実現したもの。 この事業助成は、主に灘区民を対象とした地域の身近な課題の解決や地域の魅力向上に資する事業・活動 (調査活動を含む) を対象とする。 2006年度は、(1) 地域の活性化に取り組む活動、(2) 子育てを活かしたまちづくりに取り組む活動が対象テーマとされていた。

そこで、神戸大学文学部地域連携センターは、「歴史文化の掘り起こしにより水道筋商店街の活性化に役立てる」という計画をたて助成申請をおこない、昨年7月に採択された。 直後の8月から、水道筋商店街の成立史のほか、周辺の六甲山や摩耶山と人々とのつながり、灘目 (なだめ) といわれる地域の人々の生活像や他者との交流等を浮き彫りにしていく調査研究をすすめてきた。その成果の一部が本冊子。内容は以下の通り。

第一章 六甲山と摩耶山のいま昔
第二章 山のめぐみにささえられたくらし
    ―水道筋周辺地域の山利用―
第三章 人と水のかかわり
    ―水道筋周辺地域の水利事情―
第四章 水道筋かいわいの商店街と市場

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同センターでは、本冊子の刊行が水道筋商店街やその周辺地域の活性化に役立てたいと考えている。「本冊子希望者は、以下の要領でご連絡ください (冊子価格無料)」と同センターでは呼びかけている。

詳細は、下記参照。
http://www.kobe-u.ac.jp/info/book/0703_05.htm


神戸大に「セブンイレブン」、関西の大学では初出店(2007.04.19)

セブン―イレブン・ジャパンが4月9日、神戸大学六甲台第二キャンパス内に「神戸大学工学部店」を出店した。同社が関西の大学構内に店舗を構えるのは初めて。この日、新学期に合わせて全面開業し、学生らでにぎわった。

店舗は改装された神戸大学工学会館の一階部分。2500品目を扱う。学生の需要に応えるため、四台のコピー機を設置したほか、通常店舗よりも文具の品ぞろえを増やしているのが特徴。以上は4月10日付神戸新聞から。
 
【参考】セブンイレブンジャパンのニュースリリース


http://www.sej.co.jp/news/h19kami/040501.html
 

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大内伸哉教授(法)の新著『労働者代表法制に関する研究』(2007.04.18)

神戸法学双書の一冊として、大内伸哉(おおうち・しんや)教授(法)の『労働者代表法制に関する研究』が、有斐閣から刊行された。定価は4800円+税。本書は、労働契約の締結や労働条件の決定に今後重要な役割を果たすといわれている"労働者代表法制"について多角的に考察した意欲的研究書である。まずは労働組合との違いを検討し、次に従業員代表モデルを諸外国の例を参考に紹介、その上で今後の活性化のための方策を検討している。

神戸法学双書は、1963年9月にシリーズの最初の一冊八木弘著『株式会社財団論』が刊行された。この本は、初版発行から40年以上を経た今日でも、オンデマンド出版物として購入することができる(定価:7140円)。今般発行された大内教授の著書は、双書の34冊目となる。これまで刊行された神戸法学双書のリストは『労働者代表法制に関する研究』の巻末に掲示されている。

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話題を呼ぶ井上祐美子さん(1981年教卒)の新著『朱唇』(2007.04.17)


3月38日付日経紙夕刊書評欄(「エンジョイ読書」)で、文芸評論家の縄田一男氏が井上祐美子さん(1981年教卒)の新著『朱唇』(中央公論新社、1600円)を”居住まいの良い一巻”と激賞(5ツ星=「これを読まなくては損をする」というレベル)している。『朱唇』は、中国(唐、宋、明、清と様々)の妓女たちを主人公にした短編小説集。

縄田一男氏は、本書を「推敲の余地のないほど完成された文体の持つ、流麗かつ端正な魅力。そして収録作品が妓楼に働く妓女たちをを主人公としていながら、愛憎よりも彼女らの誰が相手であっても一歩も譲らぬ凛とした生きざまを前面に押し出しているからではないのか」と評する。

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脇田晴子さん(1956年文卒)、石川県立歴史博物館長に就任(2007.04.16)

脇田晴子さん(1956年文卒)が、4月1日付で石川県立歴史博物館長に就任した。脇田さんは文学部では国史を専攻、中世商業流通史が専門の歴史学者(文学博士)であり、2005年には文化功労者として表彰を受けた。また、石見銀山の世界遺産登録に主導的な役割を果していることでも広く知られている。

昨年11月30日、神戸大学学友会東京支部木曜会(文学部担当)で、脇田さんからは「相撲は何故女を拒否するか」のタイトルで講演していただいている。

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石川県立歴史博物館(旧金沢陸軍兵器支廠、国重要文化財)


篠山市と神戸大学大学院農学研究科が、黒豆研究などで連携(2007.04.13)

4月6日付神戸新聞に、篠山市と神戸大学大学院農学研究科が黒豆研究などに関して連携した記事が掲載されている。

篠山市と神戸大学大学院農学研究科は4月5日、黒豆研究や公開講座などで連携する協定書に調印した。神戸大学は、既に小野市や朝来市などとも協定を結んでいる。堀尾尚志理事・副学長によると、「産業振興やまちづくりを含む包括的な協定は初めて」のこと。神戸大学としては、篠山市という生きた現場で教育と研究を進めていく意向だ。

同研究科はかつて同市内にあった兵庫農科大が前身。昨年2月から新たな連携の検討を始め、7月に地域連携推進会議をつくるなど準備を行ってきた。この日発表された計画では、黒豆研究プロジェクト/現地実習の試行/公開講座やセミナーの開催―を本年度に予定している。酒井隆明篠山市長は「特産を産業に結び付けることが必要。若い人に外からの目で市を見てもらい、活性化につながってほしい」と話した。

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MID都市開発山本功社長1967年経卒)、経営を語る(2007.04.12)

4月5日付産経新聞「この人に聞く 関西経済」欄に、MID都市開発山本功社長が登場、同社の経営を語っている。

リゾート事業などへの過大投資で破綻した旧松下興産からビル管理やマンション開発の優良事業を引き継いだMID都市開発(大阪市北区)。1月末、再生資金を出した米ファンド、エートス出身の工藤英之社長が副会長となり、元大和銀行(現りそな銀行)常務の山本功氏が社長に就任した。以下は今後の経営戦略などについて語る山本社長の発言(抄録)。

MIDの資産は不動産投資信託(REIT)や私募ファンドで投資家資金を導入して流動化し、管理などを受託してフィー(手数料)を収入を得ている。REITなどへの商品提供を目的に不動産開発も積極的に行っており、安定成長できるという展望である。

今後の業績予測については、福岡県久留米市のショッピングセンターが今年9月に完成予定。これは大手スーパー、イオングループのマックスバリュに賃貸する。来年春には大阪・北浜に新オフィスビルが完成する。そのほか数件の開発案件を進めており、将来的にREITなどに提供する。経常利益は、18年度に約35億円の見込みだが、20年度には約50億円を目指す。

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恩師鈴木正二郎先生(1953年教卒)を語る、黒田東彦アジア開銀総裁(2007.04.11)

4月4日の日経紙夕刊第1面のコラム「あすへの話題」で、黒田東彦アジア開銀総裁が小学校時代の担任鈴木正二郎先生について語っている。以下、その要旨。

黒田総裁は小学校4年まで神戸で暮らし、小説『細雪』に登場する神戸市立本山第二小学校(写真)に通った。その三、四年生のときの担任が鈴木正二郎先生(1953年教卒)。神戸大学を卒業したての青年教師で、休日に生徒と仁川に遊びに行ったり、神戸大の学園祭に連れて行ってくれたりした。

その後東京に移って鈴木先生とも音信不通になったが、1991年に鈴木先生の定年退職記念パーテイがあり、駆けつけた。その日のことを「お互いが分からない私たちを一目見て直ちに、一人一人を名前で呼んでいただいた。(中略)もっと驚いたのは、先生は数年後に小学校を離れ、肢体不自由児の養護学校に移り、その後ずっと重度重複障害児教育に携わられたということだった。愛情を持って手を貸さない、という自立を促す教育の先駆者だったという」と黒田総裁は語る。このコラムの最後は、「私は衝撃を受けながら、このような先生によってこそ日本の教育は支えられたのだと感じた」と結ばれていた。

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写真は本山第二小学校同窓会ホームページ(http://homepage3.nifty.com/moto2shoudousoukai/)から


神戸市中央区のレストランバー「MAY・HWA(メイ・ホワ)、開店から35周年(2007.04.10)

3月21日付朝日新聞に「紹興酒片手に客と語らう」として、レストランバー店主の焦梅華(チャオ・メイホワ)さんがクローズアップされている。

レコードから流れるスイング・ジャズ、家庭的な上海料理、どこか異国の薫り漂う懐古的な店構え。神戸市中央区のレストランバー「MAY・HWA(メイ・ホワ)」は今年、開店から35周年を迎えた。新参の客も長年の常連も、多くが「誰にでも気取らない、神戸らしい店」と通う。

店主である焦梅華さんの母で、4年前に亡くなった田淑如さんは1937年、中国での盧溝橋事件の直後に戦渦を逃れて船で神戸に渡った。日中国交正常化が調印された72年、母娘で繁華街・北野坂近くに店を構えた。50種類ほどあるメニューの中でも、母から受け継いだ豆腐入り水餃子や上海風焼きそばは特に評判だ。

焦さんは1970年の大阪万博で通訳兼コンパニオンを務め、接客術は一流。いくつか恋はしても、結婚はしなかった。「その代わり、子供は100人育てたわ」と言うほど可愛がるのは、給仕を務めるアルバイトたち。35年前から神戸大の男子学生が引き継ぎ、東証一部上場企業の社長になった元学生もいる。さて、どなたでしょうか?

阪神大震災の補修工事の借金もようやく返済。時折、カウンターを出て、紹興酒を片手に客と夜更けまで語らう。「死ぬまで、街の文化サロンの『看板娘』でいたいわ。それが私の天職」と焦梅華さんは語る。本当に、神戸らしい心温まる話題だ。

午前1時まで開店し、ほぼ年中無休。ランチもある。同市中央区中山手通2-18-9。078(221)6380。

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写真はMAY・HWAのホームページから


和歌山大学小田章学長(1980年営修士修了)、「観光学」を語る(2007.04.09)

3月20日付読売新聞で、和歌山大学小田章学長(1980年営修士修了)が、同大学の「観光学」を語っている。国立大学で「観光学」を掲げるのは、山口大、琉球大に次ぎ3番目。しかし、和歌山大学は学科レベルにとどまらず、1年後の学部昇格を視野に収めている。全入時代で危機感を強める地方大学のモデルとなり得るのか。生き残りをかけ、壮大な実験に着手した小田章学長に展望を聞く。そのような観点から記事は構成されている。

和歌山大学観光学科では、1月の推薦入試で13人の定員に132人が出願した。10.2倍と予想を上回る倍率。観光の分野では、観光資源の発掘からマーケティング、宿泊、移動などまで様々な課題に取り組める人材が求められている。また、知識だけでなくコミュニケーション能力、ホスピタリティ(もてなしの心)も必要。

小田章(おだ・あきら)学長は大阪府の出身。神戸大経営学部経営学科卒。2002年8月から学長。05年8月に再選。専門はドイツ経営学。
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大橋 昭一・小田 章・G.シャンツ 編著『 日本的経営とドイツ的経営』(1995年、千倉書房)


ジャパンフォーカス青木正博代表取締役会長(1959年理卒)、事業を語る(2007.04.05)

3月15日付医理産業新聞に、ジャパンフォーカス青木正博代表取締役(1964年理卒)が登場、自らの人生を振り返りつつ”事業”を語っている。青木さんは、大学卒業後安宅産業(総合商社)に勤務、セールスエンジニアとして科学計測器、医療機器の輸入業務、販売を担当した。1977年、安宅産業の伊藤忠商事への合併を機に退社。眼科医療機器専門の輸入販売商社ジャパンフォーカスを創業した。このジャパンフォーカスは、今年三十周年を迎える。

ジャパンフォーカスと歩んだ30年を回顧して、青木会長は「世界のトップメーカーと新しい器械を共同開発、常に新しく良い製品を導入していく面とユーザーのニーズを的確に把握していく面の両面が必要」と語る。また、自身の体験から「商社マンは、人と人との交わりそのもの。ある意味では外交官以上に日本の文化を紹介する役割を果たしている」として、次のようなエピソードを披露する。風呂敷を海外に持って行き、その機能(包む、畳む、結ぶ、折る)を具体的にやってみせる。これも日本文化の発信となる。また、海外で吸収したことを日本に持ち帰ることもある。一方、青木会長の特技である”手品”が、思いがけないコミュニケーション向上に役に立つこともあった。

なお、青木さんは姫路市の出身。「姫路を語る会」のメンバーであり、昨年から「ひめじ観光大使」のを委嘱を受け、郷土の発展にも尽力している。

【参考】ジャパンフォーカスのホームページ
http://www.japanfocus.co.jp/

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宮下規久朗助教授(文)の連載コラム「 食事の至福」(2007.04.04)

日経紙朝刊最終面にある文化ページの名物コラム「絵画十選」に宮下規久朗助教授が登場、「食事の至福」のタイトルのもと食事をモチーフとした絵画を解説している。宮下助教授は昨年、『カラバッジョ』でサントリー学芸賞を受賞したほか、『イタリアバロック、美術と建築』、『食べる西洋美術史、最後の晩餐から読む』などヨーロッパ美術史の解説書を意欲的に世に送り出している。

「食事の至福」の第1回目は3月2日付、マネの「草上の昼食」がとりあげられている。また、最終回は3月20日で、アンディ・ウォーフォル「キャンベル・スープ」という異色の作品で終わっている。

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『食べる西洋美術史、最後の晩餐から読む』(光文社新書)


神戸市副市長に、石井陽一建設局長(1972年工院修了)が内定(2007.04.03)

矢田立郎・神戸市長は、3月20日市会にの石井陽一建設局長(59)を新しい副市長(注)に選任する議案を提出、同意を受けた。石井局長は「先輩助役と力を合わせ、震災復興の仕上げの時期に技術職の立場から力を尽くしていきたい」と抱負を述べた。

(注)「助役」という自治体のナンバー2の名称は、この4月から全国的に廃止され、代わりに「副市長」等の新しい肩書きが誕生している。

副市長に内定した石井局長は1972年に神戸大学大学院工学研究科を修了後、神戸市に採用された。都市計画局、土木局、建設局を経て昨年から建設局長。石井氏の選任について矢田市長は「まちづくりのため技術系の副市長を選任する必要がある」と説明。石井氏は「魅力的で個性を生かしたまちづくり、デザイン都市の具体化に尽くしたい。減災や防犯、バリアフリーなどに積極的に取り組みたい」と語った(3月21日付産経)。

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NPO「ごみじゃぱん」、簡易包装を買おうプロジェクトの結果発表(2007.04.02)

3月23日付神戸新聞によると、NPO法人「ごみじゃぱん」が、簡易包装を買おうプロジェクトの結果を神戸大学で発表した。産学官民が連携してごみの減量に取り組むことを目的とするのが特定非営利活動法人(NPO法人)「ごみじゃぱん」。神戸市東灘区の六甲アイランドで「簡易包装を買おうプロジェクト」を展開した。その調査結果を3月22日に発表したもの。一ヵ月の社会実験で、住民の環境問題への関心が高まるなどの成果が見られた。

同プロジェクトは、2月1日~28日、コープこうべ六甲アイランド店で、詰め替えのコーヒーやみそ、洗剤など280種類の簡易包装商品をパネルなどでPRした。また、街頭宣伝やチラシでも「簡易包装の商品を買おう」と呼びかけた。同法人は「市民参加の大実験として、楽しんでもらえるよう工夫した」という。

発表では、小島理沙同NPO法人事務局長がスクリーンを使い、環境問題に関心を持つ住民の割合が開始前の51%から60%に上昇したことを紹介した。17種類の商品で調査したところ、簡易包装を買う人が増え、六甲アイランド全体でごみが月7キログラム減ったとの報告もあった。住民からは「簡易包装の種類を増やして」「島内の全店舗で実施を」などの声が上がった。

同法人理事長の石川雅紀・神戸大学(経)教授は「伝え方によって、環境問題に親近感が持てることが分かった。次回はもっと長い期間、店舗を増やしてやりたい」と話していた。

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石川雅紀・竹内 憲司共訳『 入門 廃棄物の経済学』 (東洋経済新報社)


坂江渉講師(文)の編著書『風土記からみる古代の播磨』(2007.03.30)

神戸大学文学部坂江渉講師の編著書『風土記からみる古代の播磨』が、神戸新聞総合出版センターから刊行された。定価は1500円+税。

2005年、文学部地域連携センターと兵庫県新宮町 (現たつの市新宮町) との共同研究によって『播磨新宮町史』史料編Ⅰ (古代・中世・近世) が刊行された。その際、古代史料の収集と編纂にあたったメンバーは、風土記の史料的価値の高さに魅力を感じ、町史刊行後も新しい仲間とともに「播磨国風土記研究会」を立ち上げた。考察対象を播磨一国に広げた勉強会やフィールドワーク等を続けてきた。その成果が本書である。「悲劇の美女伝承」「神の落とし物」等の論考が40本以上。すべて読み切りの形をとっている。以下は目次。

第1章 「暮らしと衣食住」
第2章 「信仰と宗教」
第3章 「国土と自然環境」
第4章 「動植物とのかかわり」
第5章 「政治と社会」
第6章 「交通と地域間交流」
第7章 「ミナトと瀬戸内海」
総論 「播磨国風土記のあらまし」「播磨国風土記の成立と伝来」

 執筆者は次の8名。井上勝博 (元神戸大学講師) ・今津勝紀 (岡山大学文学部助教授) ・高橋明裕 (立命館大学非常勤講師) ・中林隆之 (大阪外国語大学非常勤講師) ・古市晃 (花園大学文学部講師) ・松下正和 (神戸大学文学部助手) ・毛利憲一 (立命館大学COE推進機構ポスドク研究員) ・坂江渉 (神戸大学文学部講師) 。


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荷宮和子さん(法卒)、朝日新聞連載「サザエさんをさがして」でコメント(2007.03.29)

評論家の荷宮和子(にみや・かずこ、法卒)さんが、朝日新聞に連載の「サザエさんをさがして」(3月17日)で、小学生の男の子の半ズボンをはかなくなったことに関してコメントしている。

股下数センチ、女子のホットパンツサイズの半ズボン。かつては、漫画、アニメで小学生までの生きのいい男子を象徴する記号であった。漫画サザエさんに登場するカツオも半ズボン姿。ところがいま、男子の半ズボンが絶滅に等しい廃れかたをしている。この現実を目のあたりにすると、その記号の地位の危うさに気をもまずにはいられない。

漫画の目利きで”女・子供文化評論家”として知られる荷宮和子さん(法卒 卒年不明)は、すでに前世紀末から失墜の兆候があったと断言する。

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荷宮和子さんの著書(中公新書ラクレ)


神戸・元町、海文堂書店のユニーク店員が書いた『本屋の眼』(2007.03.28)

神戸・元町通りにある海文堂書店。神戸大学で学生生活を送った卒業生たちにとって、世代を問わず懐かしい本屋さんであろう。1914年(大正3年)の創業、海事図書の在庫と品揃えでは日本一ということで、海運関係者のなかでは全国的にも知られた存在だ。

この書店の店員平野義昌さんは、ユニークな人物。地元神戸新聞やビジネス誌プレジデントに本の紹介文を寄稿している。平野さんは、昨年12月、地元の出版社(みずのわ出版)から著書を刊行した。タイトルは『本屋の眼』、定価は1200円+税。文章、内容ともに変わったタッチの本だ。同書には、野口武彦神戸大学名誉教授の著書『江戸は燃えているか』(文藝春秋社)の紹介文が出ている。この文は昨年の9月4日付プレジデント誌に掲載されたもの。

『本屋の眼』には、書店の裏側が描かれている。これが、本好きな読者にとって面白い。時々、上司である店長も登場する。若干からかわれたりもしている。でも、店長の福岡宏泰さんは、怒ったりしないようだ。

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海文堂書店では、兵庫県、神戸市など郷土関係の書棚が充実している。地元ゆかりの文学作品、郷土の歴史・自然科学、阪神淡路大震災、地元出版社の出版物等である。また、月刊Caier(カイエ)という広報紙を刊行している。前記『本屋の眼』の相当部分は、このCaierのコラムからの採録である。


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「留学生文学賞」を受賞したイランからの留学生シリン・ネザマフイさん(工)(2007.03.27)

イランからの留学生シリン・ネザマフイさん(女性)が日本語で小説を書き、「留学生文学賞」を受賞した。シリンさんの作品「サラム」は、アフガニスタン女性難民がテーマ。審査員一同の満場一致で、最高の「留学生文学賞」の栄誉に輝いた。今回は9ヶ国78編の応募があった。非漢字国からの受賞は初めて。

シリンは、日本に来て7年。神戸大学情報知能工学科で学んでいる。日本で発行されている日本語・英語のバイリンガル紙「ひらがなタイムズ」4月号では、「日本語で小説を家を目指すイラン美人」のタイトルのもと、2ページ、写真入で報道されている。

【参考】留学生文学賞ホームページ
http://www.ryu-bun.org/result/index.html
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マスターズ甲子園が一冊の本に、重松清『夢・続投 マスターズ甲子園』刊行(2007.03.26)

『週刊朝日』に連載された作家重松清さんによるマスターズ甲子園ルポが、今般朝日新聞社から単行本として出版された。定価は1500円+税。

高校時代の野球少年は、甲子園出場の夢を3年間でかなえることはできなかった。けれども、25年目で甲子園の土を踏んだ…。本書では、作家・重松清さんが、全国のオヤジ球児たちの見果てぬ夢「マスターズ甲子園」を密着ルポしている。この大会の運営に当たったのは、マスターズ甲子園実行委員会。事務局は神戸大学発達科学 部の研究室にある。事務局長は、神戸大学発達科学部の長ヶ原誠助教授。事務局を中心になって支えたのは、長ヶ原助教授の教え子たちだ。彼等にとっては、「社会スポーツ」の生きた研究素材でもある。

本書には昨年秋で3回目を数える大会の裏方として活躍するボランティアたちのエピソードも織り込まれている。例えば、ブラスバンドは近隣の中学・高校の部員たちが参加した。

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【参考】2006年12月19日付トピックス
http://www.kobe-u.net/kobe-u.com/topics/2006/12.html#061219


新規開業企業への支援、資金提供だけでは効果薄い、忽那憲治教授(営)(2007.03.23)

2月23日付日経紙の「経済教室」に、忽那憲治教授(営)が寄稿している。テーマは、経済活性化の担い手となる急成長企業の新規開業を促す支援策のあり方。1995年から97年にかけて開業した企業700社余のデータを調査した結果、以下のような結論を引き出している。

政府や地方公共団体からのものを含め、開業時の流動性制約を改善するための資金提供だけの金融支援は効果が薄い。起業家の規模拡大へのモチベーションが重要で、そのためには、コンサルテイングなどを含む成長促進のためのサービス提供などが重要である。


平田健一助教授(医)等動脈硬化に関係する酵素を解明(2007.03.22)

平田健一助教授(医)と石田達郎助手等が、動脈硬化にかかわる善玉(HDL)コレステロールの量の調節に重要な酵素を突き止めた。善玉コレステロールの量が少ないと動脈硬化が起きやすいが、体内でこの酵素の量が多いほど善玉が減っていた。酵素の働きを抑える薬ができれば治療や予防につながる可能性がある。

コレステロールには善玉と悪玉(LDL)がある。善玉が少なすぎたり悪玉が多すぎたりすると動脈硬化が起こりやすい。以上の成果は日本循環器学会で3月16日に発表される(3月15日付 日経夕刊)。


漆嶋稔さん(1979年経)の翻訳書『中国の赤い富豪』(2007.03.20)

漆嶋稔さん(1979年経)が翻訳した『中国の赤い富豪』(日経BP社、1980円)が、各方面で話題を呼んでいる。本書の原著者はイギリス人であるが、原著は中国語で書かれている。漆嶋さんは、中国語から翻訳した。本書のテーマは、タイトルが示すように、中国の富豪番付。急成長を遂げた中国の企業経営者の素顔を紹介するとともに、著者(ルパート・フーゲワーフ)が作成した富豪番付が中国社会に与えた影響の大きさも解説している。

以下は『中国の赤い富豪』に関する新聞・雑誌記事の例(掲載日順)。

朝日新聞 読書欄 2月11日付
日経ビジネス 本ー新刊の森欄 2月12日付
日本経済新聞 書評欄 3月18日付
週刊エコノミスト 書評欄 3月20日付

なお、エコノミスト誌の書評は、北海道大学渡辺浩平助教授によるもの。神戸大学東京オフィスからの情報提供で掲載に至った。

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サッカー関西学生リーグのルーツ(2007.03.19)

『日本サッカー史 1917-2006』(双葉社、定価2000円)という本が、今年の1月に刊行された。著者はサッカーライターズ協議会後藤健生理事(慶大卒)。この本には、戦前の御影師範(現神戸大学発達科学部)が強かったことが記録されている。その御影師範のサッカーを指導したのが東京高師(現筑波大学)出身の玉井幸助。1909年(明治44年)に御影師範に赴任した。

関東大学サッカーリーグは1924年(大正13年)にスタート。早稲田大学が優勝した。同年、神戸高商(現神戸大学)、関西大学、関西学院大学の3校が「関西専門学校ア式蹴球連盟」を組織し、3校の対抗戦を始めた。これが関西学生リーグに発展していった。

【参考】神戸大学サッカー部ホームページ
http://home.kobe-u.com/football/main.htm
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神戸大学キャンパスで映画ロケ(2007.03.16)

神戸大学キャンパスで、映画「ぼくの彼女はサイボーグ」のロケが行なわれた。撮影があったのは、経済232教室、本館前庭、アカデミア館1F食堂等。

神戸大学生約100名がエキストラとして参加した。この映画の監督はクァク・ジェヨン、出演は小出恵介、綾瀬はるかほか。神戸大学のロケでは竹中直人 桐谷健太も出演した。2008年夏に公開予定となっている。


西村修さん(1964年文卒)、文藝春秋誌3月号、「棋士済々」欄に登場(2007.03.15)

西村修さん(1964年文卒)が、文藝春秋誌3月号の連載コラム「棋士済々」欄に登場 している。この欄の執筆者は秋山賢司(囲碁)さん。テーマは、西村さんが永らく続けている子供たちや老人への囲碁の普及活動。

きっかけは5年前のこと。65歳の誕生日に、大阪の新聞社が主催するプロ・アマ対抗戦で、若手有望プロの瀬戸大樹(当時四段)を先で破り、賞金十万円を獲得したときのこと。西村さんはこれで九路盤の囲碁セットを求め、地元兵庫県の小学校や幼稚園、老人ホームに贈る妙案を思いつく。

厚手の紙とくりぬき式の石だから費用はそうかからない。反響は大きかった。用意した一千セットは二週間でなくなる。新聞や雑誌で紹介されると、各地の教育委員会などからの注文は飛躍的にふえ、現在は二万五千セットを越えている。

「品切れですとはいえんから、こんな数になった。目標の三万まであとわずかです。軽い気持ちで始めたこと。百贈って十人がやってくれればいいと思っています」と、西村さんは語る。贈り先に碁を教える人がいれば問題はない。いない場合には教え方も伝授する。“西村流囲碁入門法”は独特だ。四つ目殺ししか教えないので、五分で卒業。技術よりもマナーを重視する。対局開始のときは「お願いします」、終わったら「ありがとうございました」と必ず言うよう指導する。

最近は母校神戸大学OBを中心に、西村さんの活動を支援するボランティアも現れている。西村さんのこれまでの努力は半端ではない。数百万円のお金もかかった計算になる。「なぜ?」という問いに、西村さんらしい答えが返ってきた。それは「アマチュアの心意気です」というもの。


平成19年度サッカー部OB総会開催(2007.03.14)

3月9日(金)、大阪凌霜クラブにおいて、OB及び特別会員22名、新入会員11名及び現役9名が参加、飛岡会長、岸本元部長、吉井新部長、寺門新副部長の挨拶に続いて活動方針・予算審議・質疑応答の後に池田東京支部長と北口監督から挨拶・報告がありました。
懇親会では青山総監、『サッカーとスポーツを支援する弁護士グループ~Oh,Soccer( leagal Support Groupe For Football)』で活動する高田OB(平成元年)、元Jリーガーで司法試験合格を果たした八十OB(平成5年)、関学で教鞭をとられる新庄OB(昭和38年)から熱い激励がありました。新入会員挨拶に続いて、1部、2部AB、3部ABCDの63チームある関西学生サッカー連盟で2部Bから春秋2回のリーグ戦を通して2部上位から1部を狙う現役からの頼もしい決意表明で盛り上がりました。
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毎日新聞藤原規洋大阪経済部長(昭和54年法学部卒)が「梅田北ヤード」に関して提言(2007.03.13)

3月4日付毎日新聞のコラム「百黙一言」欄に同社大阪本社・藤原規洋経済部長(昭和54年法学部卒)が登場、大阪駅北側の「梅田北ヤード」の開発計画について問題提起を行っている。

「梅田北ヤード」は、総面積24ヘクタール。大阪に残された最後の一等地」と言われている。この地の開発計画は、大阪市が2004年7月に基本計画を発表した。市と関西経済連合会などが「まちづくり推進機構」を策定し事業を進め、今年度内にも着工予定とされていた。ただし、いまだにその全体像が一向に見えていない。また、具体的な姿も明らかになっていない。その間に大阪市中心部では地価が上昇した。数倍に跳ね上がったといわれる用地取得費を賄うために”収益力の高い施設を”という考えがますます強まるだろう。一方で梅田地区は、阪急百貨店の建て替え、大丸の増床、三越の進出計画が相次ぐ。いずれも2011年の開業を目指している。その結果、梅田全体の集客力の向上、大阪消費経済が活況となることが期待されている。

藤原経済部長は、このような経済合理性を優先する風潮によって、「世界に類例のない緑と水のあふれる都市」の理念が消え去ってしまうのではないかと危惧する。この「梅田北ヤード」開発を快適な町づくりの視点に立ち戻り、“森”をつくることを望みたいと提唱する。緑が少なく潤いがないといわれる大阪中心部である。観光やショッピングに訪れた人にとって快適な場所となることを期待したいところだ。

藤原部長は、神戸大学応援団のOB会「翔鷹会」の会長。2005年4月に神戸大学六甲台講堂で開催された応援団総部創立45周年記念式典でホスト役をつとめた。

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梅田北ヤード


森信三元教授(教)の名が頻出、山崎文麿著『安曇野から』(2007.03.12)

昨年、長野県で小、中学校の教員をつとめた山崎文麿さんの著書『安曇野から』が出版された。この本は、山崎さんが教え子達に送り続けたハガキ通信「安曇野から」を一冊の本に纏めたもの。ハガキ通信(月刊)は、山崎さんが退職した1979年にスタート、昨年6月時点で324号に達した。

この『安曇野から』森信三元教授(教)の名が頻出する。山崎さんは、1942年(昭和17年)に長野師範(現信州大学)を卒業後、満州国の国民学校に勤務した。その当時、森信三さんは満州にあった建国大学で教鞭をとっており、その当時からのつながりが『安曇野から』の中にうかがわれる。ハガキ通信「安曇野から」発足後も、森信三さんは存命中であり、森さんからの便りの引用もある(例えば第112号)。

ところで、恩師山崎文麿先生の著作『安曇野から』を編纂したのは、手塚邦夫さん。手塚さんは松本深志高校から神戸大学経済学部に学ぶ。永らく東京商工会議所に勤務した。職場が近いこともあって、東京凌霜クラブの常連メンバーの一人である。なお、『安曇野から』の刊行委員会連絡先(電話)は、045-401-4357(手塚宅)。

【参考】ハガキ通信「安曇野から」のブログ
http://www.go.tvm.ne.jp/~aoki-k/hazama/main.html

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松本城


東京新聞赤澤信次郎記者(1944年法卒)の備中(岡山)ルポ(2007.03.08)

2月21日付東京新聞の「旅」欄に、赤澤信次郎記者(1944年法卒)の備中(岡山)ルポが掲載されている。JR山陽線倉敷駅から伯備線で北上すると、備中高梁駅がある。江戸時代、このあたりは備中松山藩と呼ばれた小さな藩。備中松山城(写真)は、現存、標高420メートルの頂上あたりに優美な天守閣が現存する。

吹屋という町がある。ここは古くからの銅山の町。銅の副産物のベンガラは、陶磁器の顔料や塗料、染料として使用されてきた。ベンガラ産業は昭和40年代に廃れたが、かつての反映を伝える商店や豪商の屋敷跡が今でも残っている。

この記事を書いた赤澤信次郎記者は、高梁高校から神戸大学に進学、今は東京新聞の記者である。「旅」は、6段の大型記事。写真が三枚と小さな地図。郷土の歴史・風土を東京都民に広く知らせることができ、さぞ嬉しかったであろう。

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国際協力研究科が、国際協力のプロを育成(2007.03.08)

今春、国際協力研究科が、国際協力の専門家養成のための新たな教育プログラムをスタートさせる。修士・博士両課程を併せた5年計画でじっくり院生を育てる試み。発展途上国などへの留学も組み込まれている。

名称は、「サンドイッチ・プログラム」。一年目に国際法や現地調査法などの基礎を学び、その後、1、2年間留学。帰国後、論文をまとめる。留学を真ん中にはさむのでこの名称がついた。修士課程と博士課程の壁をなくし、修士課程時代から博士課程の講義も受講できるよう、カリキュラムを工夫している。

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国際協力研究科が実施した「魅力ある大学院教育」に関するシンポジウム


塚本昌彦教授(工)、読売ウィークリー(2.11)に登場(2007.03.07)

読売ウィークリー(週刊誌)の2月11日号に、塚本昌彦教授(工)が登場している。塚本教授は、ウエアラブルコンピューターの伝道師と呼ばれている。登場したのは「作ってます!」欄。この欄は、「モノとモノを結びつけ、秩序づけ、新しいなにかを生み出そうと奮闘する強い意志を持つ人々」が連載で登場する。

一日中コンピューターをウエア、つまり着込む。塚本教授のテーマは、”着ることが可能なコンピューターの研究”。であり、これを世の中に普及させることだ。自らを研究サンプルとする目的から、通学中も、授業中も、食事中も頭部にHMD(ヘッド・マウンテッド・ディスプレー=コンピューターの画面を表示する装置)、腰には小型コンピューターとキーボードを離さない。

見開き2ページの記事中には、神戸大関係者にはお馴染みの”HMDを装着した塚本教授”の大きな写真が出ている。

【参考】塚本教授のホームページ
http://www.research.kobe-u.ac.jp/eng-es2/


橋本万平名誉教授(教養)と古本(2007.03.06)

昨年11月に93歳で亡くなった橋本万平名誉教授(教養)の専門は物理学史であったが、古本に関する随筆家としても有名だった。古本に関する月刊誌「日本古書通信」の12月号の「訃報」欄には橋本名誉教授の名前がでている。それによると、橋本名誉教授の最初の寄稿は1962年(昭和37年)9月号。そのときのタイトルは「電気ウナギが催眠術に化けたこと」というものであった。

以後、「日本古書通信」に寄稿を続け、その数は100回近くになった。橋本名誉教授の著書の数々『地震学事始』、『計測の文化史』(朝日新聞社)とともに『素人学者の古書探求』(東京堂出版)や古書豆本『時の本、時の鐘』等も紹介されていた。

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橋本万平著『日本の時刻制度 増補版』塙書房


金井壽宏教授(営)の『働くみんなのモティベーション論 』、早くも3刷(2007.03.05)

NTT出版から刊行された金井壽宏教授(営)の著書『働くみんなのモティベーション論 』は、売れ行き好評。昨年10月に発行後すでに3刷が刊行されている。定価は1800円+税。

ニート、ひきこもり、希望格差社会等、年々社会問題化が進む「仕事といきがい」の問題。これからの時代にあった「いい生き方」とは何か?それは、「創造」と「共同」の両方を満たす働き方である。本書では、その対立しがちな両者を満たすための方法を代表的なモティベーション研究、心理学の概念を通して紹介している。「期待理論」のプラスとマイナスの面を整理したうえで、「人はなぜ働くのか」「どのような欲求動機をもつのか」「どのようなプロセス(メカニズム)で人はがんばるのか」などの根本的な問いに答えていく。

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リステアHD副社長 吉川稔さん(1989年農卒)が経営を語る(2007.03.02)

2月22日付神戸新聞に、リステアHDの吉川稔副社長(1989年農卒)が経営を語っている。これは2月20日に甲南大学で開かれた就職セミナーでの講演からの記事。以下は、その概要。

新しい服飾ブランドの店舗を作る際は、同業のアパレル各社にない異色の内容にするよう心がけている。まず、雰囲気が大切である。神戸と東京にある専門店「リステア」は、客単位が十万円とうちで一番高いが、外観は真っ黒で、外から見ても何の店だか分からない。普通は、なるべく多くの人に店に入ってもらうため、派手なディスプレーで商品を見せ、呼び込もうとするものだが、うちは逆。店内は照明を落として、緊張ある雰囲気にした・・。

吉川さんは姫路市の生まれ。神戸大農学部を卒業後、住友信託銀行、アパレル会社勤務を経て2000年に投資会社を設立した。リステアへの投資をきっかけに2001年に同社に入社。2005年から現職。


「海の道」で透析患者救え、神戸大(海)が実地検証(2007.03.01)

2,3日に一度の人工透析が必要。そのような慢性腎臓病患者を、災害時にどう支援するか。神戸大と透析医らのグループは船で患者を被災地外に搬送する構想を提唱しており、大阪湾で実証訓練を始めた。首都圏でも同様の取り組みが行われ、福岡県は患者の携帯電話に必要な情報をメール送信するシステムを導入している。

対策は徐々に進んでいるが、透析患者は全国に25万7000人(2005年末)。年1万人近いペースで増えている。「官民ともに取り組みはまだ不十分」との声もでている。

神戸大海事科学部の井上欣三教授(海事安全管理学)のグループと日本透析医会は、2004年に災害時に練習船「深江丸」で患者を搬送する提携を結んだ。同医界は災害時に医療機関が被災状況や患者受入の情報を交換するメーリングリスト「災害情報ネットワーク」を開設しており、構想ではメールを井上教授らが大学構内のオペレーションルームで傍受し、海上の搬送ルートを深江丸に指示することになっている。以上は、2月17日付毎日新聞から。

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深江丸


「高齢者内の再分配拡充を」、小塩隆士教授(経)(2007.02.27)

1月23日付の日経紙「経済教室」欄で、経済学研究科の小塩隆士(おしお・たかし)教授が高齢者層内の所得再分配の重要性を説いている。以下は、その概要。

所得格差が話題になっている。若年層のニート、フリーター問題にとどまらず、中年になっても定職に就けず、親の年金にまで依存する層の形成も指摘されてきた。長期的に拡大傾向にある日本の所得格差のかなりの部分は高齢化で説明できる。これは、研究者たちのの共通認識。

年金は年齢階層間の所得移転である。今後大きな問題になってくる高齢者層内の所得格差に対応するための再分配政策も必要だ。税の仕組みを利用するなどの方法で、対応の必要がある。


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小塩教授の共編著『日本の所得分配』(2006年、東大出版会)


関西弁の書評に冴え、梶山寿子さん(1987年文卒)(2007.02.26)

ジャーナリストの梶山寿子(かじやま・すみこ、1987年文卒)さんが、2月18日付朝日新聞の読書欄で、パオロ・マッツァリーノ著『つっこみ力』(ちくま新書)の書評を行なっている。書き出しから面白い。紹介してみよう。「つっこみ力―関西人としてはどうも見過ごせないタイトルである・・」とある。読み進んでいくと、「そんなアホな!」、「納豆でヤセるわけないやん!」、「こんなイタリア人おるかいな!」と梶山さんは関西弁を連発。魅力ある文体の書評である。今後もご活躍願いたい。

『つっこみ力』を書いたのはパオロ・マッツァリーノ。この著者はイタリア生まれの戯作者だという。確かに「ほんまかいな」と疑いたくなる。タイトルも風変わり。そんなわけで、書評も少々変わっている。テレビだけではなく、“活字媒体の雄”である新聞までが関西弁に染まり始めたようだ。それも、ええやんか。


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梶山さんが昨年刊行した著書『雑草魂 石川光久アニメビジネスを変えた男』(日経BP社)


神戸大加藤滋雄教授(工)・慶大柘植秀樹教授に化学工学会「学会賞」(2007.02.26)

化学工学会は、2006年度の学会賞を神戸大学の加藤滋雄教授と、慶應義塾大学の柘植秀樹教授に贈ることを決めた。受賞式は3月19日から京都市で開催される化学工学会年会で開かれる。

加藤教授は、極微量の生体物質を素早く高感度で検出する「生物分離工学に関する研究」、柘植教授はマイクロ(百万分の一)メートルサイズの気泡の利用方法など「気泡の特性解明とその工学的応用の関する研究」がそれぞれ評価された(2月10日日経産業)。

【参考】化学工業会ホームページ
http://www.scej.org/
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明治安田生命松尾憲治社長(1973年経卒)経営戦略を語る(2007.02.23)

1月11日付日本経済新聞の「金融トップ‘07戦略を聞く」欄に、明治安田生命松尾憲治(まつお・けんじ、1973年経卒)社長が登場、同社の経営戦略を語っている。

同社で発生した保険金の不当不払い問題。発覚してから約2年が経過した。「信頼回復は何合目まで来たか」の質問に対して松尾社長は、次のように回答している。

「理想の姿までにはまだ五、六合目だ。支払いの適正化や企業統治(ガバナンス)の強化といった一連の取り組みは一定の評価を受けているが、顧客サービスの向上などではまだやるべきことが多い」と。

また、同社の営業体制に関しては「販売チャンネルの多様化が課題だ。大手生保は将来、複数のチャネルを抱えることになるはずだ。銀行窓販以外にも、ネット通信販売や店頭販売も台頭してきた。こうした多様なチャネルをどう組み合わせていくのか、具体的シナリオを書くのが今年の仕事の一つ」と松尾社長は語っている。

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丸ノ内にある明治安田生命本社(同社ホームページから)


神戸学生青年センターで古本市(2007.02.22)

神戸学生青年センター(飛田雄一さんは1978年農院修了)では阪神淡路大震災時の被災留学生・就学生支援活動を契機に六甲奨学基金をスタートさせた。兵庫県下のアジアからの留学生・就学生に奨学金を支給している。その募金活動の一環として1999年から古本市を開いてきた。昨年は約300万円を売り上げ、5名の奨学生の奨学金(月額5万円)になっている。

今年の古本市は、3月15日から5月15日、午前9~午後10時。ボランティアの募集もおこなっている。古本の回収は、3月1日~3月31日。神戸学生青年センターでは、古本提供の協力を求めている。
 
送付先、〒657-0064 神戸市灘区山田町3-1-1
     神戸学生青年センター
     TEL 078-851-2760 FAX 078-821-5878
詳細は下記参照。

 http://ksyc.jp/furuhonichi.html

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昨年の古本市のPR(「のぼり」を使用)


「中国残留孤児」問題とは、浅野慎一教授(発)の講演会(2007.02.21)

1月25日付毎日新聞に「『中国残留孤児』問題とは 差別/経済的不安/言葉の壁」というタイトルの記事が掲載された。この記事は、当日の午後7時に神戸学生青年センター(神戸市灘区山田町3)で開かれる講演会に先立ち掲載されたもの。講演の演題は、「『中国残留孤児』問題に問いかけるもの」。中国残留孤児兵庫訴訟の原告の体験や生活実態などを聞き取り調査した浅野慎一・神戸大教授(発)等がスピーカーである。

神戸地裁は昨年12月、国の責任を認めて原告勝訴の判決を言い渡したが、国側は控訴した。原告は国に対し、控訴取り下げや、生活保護によらない年金制度の創設などを求めている。浅野教授は原告65人中44人に聞き取りした。その結果、差別された経験がある人が帰国前の中国で93%、帰国後の日本でも89%に上る。帰国後の生活では、80%が経済的不安を抱え、日本語の読み書きが不自由な人も95%に上っていた。

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浅野教授の著書(共著)『異国の父母』(岩波書店)


「米型「内部統制」は効果疑問」、加護野忠男教授(営)(2007.02.20)

1月26日付産経新聞「正論」欄に加護野忠男教授(営)が寄稿、「米型「内部統制」は効果疑問、日本企業に合わず競争力低下も」との考えを示している。

日本の上場企業が、厳格な内部統制のシステム導入に向けて準備を進めている。アメリカのサーベンス・オックスリー法(略称SOX法)を手本に日本の証券取引法が改正され、新たに金融商品取引法が制定された。この新法は、本家の名前をとって「日本版SOX法」と略称される。経営者は業務の流れや社内の手続きを公式化し、文書に記録させる必要となる。

ところが、日本ではかなり厳格なシステムが導入されそうである。このような厳格なシステムの導入が義務付けられると、企業は良い経営ができなくなる。投資家にも不利益をもたらしかねない。これが加護野教授の主張のポイント。加護野教授はプレジデント誌(2月12日)に「米国流企業統治が日本になじまない理由」というタイトルで同趣旨の文を寄稿している。

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加護野教授の近著(共著)『1からの経営学』碩学舎


ダイキン工業と共同で「放電技術でノロウイルス分解」、加納和孝助教授(医)(2007.02.19)

1月26日付日経産業新聞によると、ダイキン工業が加納和孝助教授(医)と共同で、同社の空気清浄機に搭載しているストリーマ放電技術によりノロウイルスを分解できることを確認した。これは、1月25日に発表されたもの。強い酸化力を持つ高速電子を24時間照射することにより、96%以上のノロウイルスを分解したという。

【参考】ダイキン工業のプレスリリース
http://www.daikin.co.jp/press/2007/070125/index.html
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大坪清さん(1962年経卒)、関西生産性本部の次期会長に就任(内定)(2007.02.16)

レンゴー社長の大坪清さん(1962年経卒)が、関西生産性本部の次期会長(6代目)に就任することが内定した(1月18日付読売)。5月30日の理事会で正式に決定する。大坪さんは、住友商事副社長を経て2000年に段ボールメーカー最大手のレンゴー社長に就任。関西経済連合会の国際委員会委員長を務めるなど、財界活動に尽力してきた。

大坪さんは、2月1日付日本経済新聞の最終面のコラム「交遊抄」に登場、「段ボールの虎」というタイトルで、レンゴー元専務の得能正照さんとの交友を語っている。大坪さんは、国際段ボール協会会長。その関係でよく国際会議に出る。そんなとき、海外の参加者からでる質問が「『タイガー・トクノウ』はどうしている」というもの。得能正照さんのことである。

得能さんは抄紙機や段ボール加工機器の発明・改良で世界に名をとどろかせた人物。鋭い眼光と反り返った長いもみあげという風貌から、「ミスター・タイガー」と呼ばれていた。大坪さんとの付き合いは40年。「板紙・段ボールの製造技術に関する私の大師匠だ」と大坪さん。


神戸大学の新講座「阪神・淡路大震災」(2007.02.15)

神戸大学は今年度後期に、全学部対象の総合科目に講座「阪神・淡路大震災」を設けた。被害の大きさなど災害の概要から、ボランティア活動や被害者の避難所などでの生活、街づくりなど、災害の発生から復興まで、工学や医学から人文・社会科学まで多岐にわたる内容を網羅している。

震災後に学部横断で設けれれた都市安全研究センターの吉田信之・助教授は、同講座で担当した「地盤と土木構造物の被害と復旧」の講義で、高速道路の倒壊現場などを学生に歩いてもらうなど、大学が被災地にあることを理解させるための課題も出した。以上は1月13日付読売新聞から。

震災慰霊碑に献花するの野上学長.jpg震災慰霊碑に献花するの野上学長.(2005年1月17日)


安田真奈さん(1993年法卒)、産経新聞夕刊で12回連載コラムに登場(2007.02.14)

映画監督の安田真奈さん(1993年法卒)が、産経新聞大阪版夕刊(注)の連載コラム「関西笑談」に登場。「キネマの天使を追いかけて」というタイトルで、1月15日から1月27日まで、12回にわたる連載であった。

(注)東京では産経新聞の夕刊は発行されていないが、大阪では発行されている。

安田さんは、奈良県の生まれ。高校時代に8ミリ映画を撮り始め、神戸大学の映画サークルで本格的に自主製作を開始した。松下電器産業に就職後も映画製作を続け、1996年に東京都の「あきる野映画祭」でグランプリを受賞。その後、北海道の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」など各地の映画祭で受賞を繰り返し“OL監督”(注)として名をはせる。テレビドラマの脚本や演出なども手掛ける。2002年に松下電器を退社。昨年、全国公開された「幸福のスイッチ」で劇場用映画の監督デビューを果たした。

(注)安田さんは総合職採用で松下電器に入社。総合職女性はOLであるか否かについては異論があろう。新聞記事では“OL監督”となっていた。

【参考】「幸福のスイッチ」ホームページ
http://www.shiawase-switch.com/

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「幸福のスイッチ」DVD


沖幸子さん(1969年教卒)の新著『はたらくわたしのバランス・クッキング』(2007.02.13)

日本経済新聞社から沖幸子さん(1969年教卒)の新著『はたらくわたしのバランス・クッキング』が刊行された。定価は1300円+税。

仕事も家事も、大切なのはバランス。忙しいからといって、外食やコンビニ食ばかりでは、こころのゆとりがなくなる。これが本書のコンセプト。「一日の終わり、仕事から帰りほっとひと息つきたいとき、おいしい料理を自分にプレゼントできるだけで、毎日はずっと、豊かにハッピーになるような気がします。そこで、多忙を極める女性経営者が日々の食卓から編み出した秘蔵レシピを公開しました」と本書の帯に書かれている。

冒頭のテーマは、時間がないときにぴったりのフライパンひとつで出来る「カンタンパエリア風」。その次は「バターが香るほうれん草のソテー」と、活字が匂いたつ。それぞれのページには美しい写真が添えられている。楽しい本である。全国の書店の「料理」のコーナーに平積みになっているにちがいない。

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亀田訓生さん(1960年営卒)が『大阪力探訪』に登場(2007.02.09)

昨年、大阪書籍から刊行された『大阪力探訪』(定価1,500円)に、企業ミュージアムの分野で活躍する亀田訓生さん(かめだ・みちお、1960年営卒)さんの活躍が紹介されている。本書の著者は、朝日新聞編集委員である林梓生(はやし・あつお)さん。”大阪力”のキーワードのもと20項目にわたる大阪のユニークな人やモノが紹介されている。ハーモ二カを通じてモンゴルと交流するもり・けん(54)さん、「能勢グリ」を生産する元高校教諭の高木勇さん等多彩な人物が登場する。

亀田訓生さんは、日本の経営学博士第1号の平井泰太郎教授のゼミで学び、松下電器に入社、広報マンとして活躍する。守口市にある松下電器技術館館長が最後のポスト。1997年定年後はNPO法人「企業ミュージアムの協会」を設立、理事長を務めている。この団体を通じて、企業ミュージアム情報の普及、ネットワーク化に取り組んでいる。1998年2月には、全国512館を網羅したガイドブック『企業ミュージアム』(ピーエーエヌ、1000円)を刊行した。また、企業ミュージアム・グッズのコンテストを行い優れたグッズを表彰する制度を企画・運営している。

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チップワンストップ高乗正行社長(1993年理卒)、「起業・上場」を語る(2007.02.08)

昨年12月22日付日経産業新聞に、チップワンストップ高乗正行社長(こうじょう・まさゆき、1993年理卒)、自社の「起業・上場」の経緯を語っている。

チップワンストップ社は、半導体や電子部品をインターネットで販売する業務を行っている。高乗社長は、神戸大学理学部卒業後日商岩井(現双日)に勤務、米国シリコンバレー駐在時にベンチャーキャピタルの設立を提案する。その後、日商岩井の出資を仰ぎチップワンストップを設立する。米国での体験から、電子部品のネット販売に関して確信を持っていたので独立に踏み切った。

チップワンストップ社は、創業から3年8ヶ月を経た2004年10月に東商マザーズに上場を果たした。昨春は新卒者を10人採用した。


【参考】チップワンストップ社ホームページ
http://www.chip1stop.com/

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献血年齢に関して河原和夫・東京医科歯科大学教授(1955年法卒)がコメント(2007.02.07)

昨年12月5日付朝日新聞夕刊に、「悩む現場」というタイトルのもとで若年者の献血に関する話題が掲載されている。16歳から18歳未満の高校生等が行う「200ミリリットル」の献血から作る血液製剤が、使われないまま捨てられる事態が起きている。感染症などのリスクから、400ミリリットルの製剤が使われることが多いためだ。一方で、高校時代の献血経験がその後に生きるとも言われる。「安全で効率的な400ミリ」か、「啓発の200ミリ」か。採血基準の見直しを求める声が出ている。そんな中で、日本赤十字社が”啓発の効用”について今年度内にも調査に乗り出す。

400ミリ献血を18歳以上としているのは成長期の体に配慮してのことである。献血年齢と採血量については、厚生労働省研究班が昨年度、400ミリ採血をした17歳男性と18、19歳男性を比べ、気分不良や顔面蒼白などの発生率などに差がなかったと報告した。その際の主任研究者は河原和夫・東京医科歯科大学大学院教授。河原教授は「男子の場合は17歳に下げてもよいのではないか。科学的根拠に基づいた採血基準全体の見直しも必要だろう」と提言している。

この河原和夫教授は、神戸大学法学部の卒業生。在学中は行政法のゼミ。その後、長崎大学部医学部で学んだ医学博士でもある。一橋大学大学院経済学研究科で講師もつとめるというマルチぶり。


銀行マンから翻訳家に、漆嶋稔さん(1979年経卒)(2007.02.06)

本年1月1日付宮崎日日新聞に、銀行マンから翻訳家に転身した漆嶋稔(うるしま・みのる、1979年経卒)さんが、大きく取り上げられている。宮崎日日新聞の元旦特集で、宮崎県下で「新しい夢に向かって」のタイトルのもと10人の県民が登場する。漆嶋さんも、そのうちの一人。漆嶋さんの項目は、カラー写真三枚付、漆嶋さんのみで1ページを占めている。

国際化が進む時代では、さまざまな分野で言語の違いを超えた意思疎通が必要となる場面も増え、日本語と外国語をつなぐ通訳の仕事の重要性も増している。大手都市銀行の行員だった都城市在住の漆原稔さん(50)は、大病をきっかけに翻訳家へ転身する。もう、7年余の歳月が経つ。銀行時代の実務経験や人脈を生かしつつ、「プロ翻訳家」として生活していくために知識や技能を取得する努力を日々重ねている。

「ここらで覚悟を決めよう」。1999年、漆原さんは20年間勤めてきた大手都市銀行を退職した。40歳を過ぎての決断。迷いや不安はあったが、一年に二度も十二指腸潰瘍を患ったことが自分の背中を強く押した。「命あっての人生だ」。先のことは決まっていなかったが、気持ちはどこか晴れ晴れしていた。

漆嶋さんの最新作は、昨年末に日経BP社から刊行されたルパート・フーゲワーフ著『中国の赤い富豪』。本書も、漆嶋さんの別の翻訳書『聯想』(原著者凌志軍)も、中国語からの翻訳である。ちなみに神戸大学在学中、漆嶋さんはESSのメンバーで英語も得意。中国語だけでなく、英語からの翻訳も行う異色の翻訳者だ。

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東京で神戸大学OB作品展(絵画・書・写真)開催(2007.02.05)

神戸大学東京凌霜クラブ創立40周年記念行事の一つとして、神戸大学OB作品展(絵画・書・写真)が、開催される。神戸大学全学部OB(関東在住者中心)を対象に、出展依頼した結果、絵画25名62点、書道10名24点、写真は9名26点の応募があった。これを「絵画部門」と「書・写真部門」の二回に分けて、各一週間ずつ展示する。戦前の卒業生から昭和40年代まで、出身学部も多岐にわたる幅広い参加者を得た。また、プロとして活躍する卒業生の作品もよせられ、全体としてレベルの高い作品展となった(事務局談)。

日時:「絵 画 展」2007年2月13日(火)~19日(月)
    「書・写真展」2007年2月20日(火)~26日(月)
   いずれも毎日、午前10時30分から午後7時まで
   ただし、2月19日および26日(各最終日)は午後4時まで
場所:田中八重洲画廊 中央区八重洲1-5-15田中八重洲ビル1階
   TEL(会場):03-3271-7026,(事務所):03-3273-6208
入場:無料


【参考】田中八重洲画廊のホームページ(地図)
http://www.linkclub.or.jp/~slave1/ot/tyg.html
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イヌ・ネコ回虫症にご注意、宇賀昭二教授(医学部保健学科)(2007.02.02)

1月23日の日経紙夕刊で宇賀昭二教授(医学部保健学科)がイヌ・ネコ回虫症について解説、その予防法、治療法を話している。以下は、その概要。

イヌやネコなどのペットには回虫が寄生していることがある。ネコなどが排便する公園の砂場などで遊ぶ子供の目や内臓に入り、目移行型や内臓移行型の病気を発症することがある。対症療法以外の確立した治療法はない。以下のように、予防に気をつけることが重要だ。

○ペットを飼っている家庭では定期的に獣医の診断を受ける
○駆虫剤を処方してもらう、決まった場所で排便させる
○ペットに触れたら石鹸でよく手を洗う
○砂場で遊ぶ子供も遊んだ後、良く手を洗う


「市民の手で里山再生を」、人と自然の博物館服部保部長(2007.02.01)

環境教育やレクリエーションの場として、また近年は、身近な自然として「里山」がクローズアップされている。1月15日付神戸新聞「論」欄に、兵庫県立「人と自然の博物館」自然・環境再生研究部の服部保(はっとり・たもつ)部長が寄稿している。
   
放置されている里山を市民の手で再生し、美しい景観、江戸時代から引き継がれてきた炭焼き文化やオオクワガタムシ等の貴重な昆虫を次世代に受け継がせたい。これが服部さんの提言だ。

服部さんは、1948年大阪府生まれ。神戸大学大学院自然科学研究科博士課程修了、学術博士。現在、兵庫県立自然・科学研究所教授を兼ねる。植物生態学や植生学などを研究し、環境保全にも力を入れてきた。

【参考】兵庫県立人と自然の博物館ホームページ
http://www.hitohaku.jp/

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兵庫県立人と自然の博物館.のホームページから


滋賀大学酒井泰弘教授(1963年経卒)の新著『リスク社会を見る目』(2007.01.31)

岩波書店から、滋賀大学酒井泰弘教授(1963年経卒)の新著『リスク社会を見る目』が刊行された。定価は2200円+税。

現代社会に溢れる「リスク」とは何か。人間は「リスク」を回避しつつ「リスク」に挑戦し、安心を買いつつ夢を追い求める複雑な生き物であるという。本書は、ユニークなタッチで、この”リスク”というテーマを分析している。松本清張、アガサ・クリスティの推理小説や、司馬遼太郎の随筆、金子みすゞの童謡詩、大相撲などを題材に「リスク」の見方を明らかにしている。

酒井教授は、1940年大阪の生まれ。神戸大学経済学部卒業、ロチェスター大学大学院博士課程を修了した(経済学博士)。ピッツバーグ大学助教授、広島大学助教授、筑波大学教授などを経て、現在は滋賀大学特任教授、筑波大学名誉教授。日本リスク研究学会会長でもある。著書に『リスクの経済学』(有斐閣、1996年)、『リスク、環境および経済』(共編著、勁草書房、2004年)等がある。


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上田雄さん(1954年文理卒)の新著『遣唐使全航海』(2007.01.30)

上田雄(うえだ・たけし)さんの新著『遣唐使全航海』が出版された。本書は、次のようなテーマを扱っている。

○遣唐使の派遣回数は十二回か、十五回か、二十回か?
○遣唐使は季節風について無知だったので、ほとんどの航海で遭難したのか?
○遣唐使船の航路は北路→南島路→南路と変わっていったのか?
○遣唐使船は帆走するよりも櫓で漕ぐことのほうが多かったのか?
○鑑真は日本への渡航を果たすまでに五度、洋上で遭難、漂流したのか?
○空海は長期留学生なのに、なぜ渡唐後一年余りで帰国できたのか?

上田さんは、神戸大学文理学部(注)の卒業生。高等学校教諭を経て(財)阪急学園・池田文庫学芸員をつとめる。現在、日本海事史学会地方理事。著書に『日本渤海交渉史』(共著、彩流社)『渤海国の謎』(講談社現代新書)『渤海使の研究』(明石書店)『渤海国』(講談社学術文庫)等がある。

(注)1949年4月、旧制神戸経済大学を軸に県内の専門学校・旧制高校、師範学校を統合し神戸大学が発足した。この時点では、文理学部が設置されていたが、1954年(昭和29年)に文理学部が廃止され文学部と理学部が発足した。

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孤独死を追う、上野易弘教授(医)(2007.01.29)

阪神大震災が残した悲劇の一つは孤独死である。1月9日付の朝日新聞夕刊の連載「ニッポン人脈記」では、孤独死問題に立ち向かう人たちの活躍を伝えている。神戸大の法医学教授の上野易弘さんもその一人。

上野教授は、仮設住宅で孤独死した353人すべての死因を調査した。その結果、「存在を忘れられ、遺体になってすら見つけてもらえない。死者から見えてくるものを伝える役割が有ると気づきました」と上野教授語る。

上野教授によると、孤独死した男性は50代と60代が極めて多い。アルコール性と見られる肝疾患が死因の大きな割合を占めているという。仮設住宅は4年余で姿を消したが、2003年には孤独死者458件。仮設があった頃より2割増えている。

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柳田邦夫編『阪神・淡路大震災10年』(2004年、岩波新書)の表紙。孤独死など災害弱者の問題を扱う。本書の著者の一人に山口一史さん(1964年文卒)。


第6回神戸大学学友会東京支部若手の会(2007.01.26)

昨年6月にスタートした神戸大学学友会東京支部若手の会。2月24日に第6回が開催される。概要は以下のとおり。

日時:2007年2月24日 13:00 - 15:30
場所:東京都 千代田区丸の内3-1-1帝劇ビルB2神戸大学東京凌霜クラブ
概要: 1996年経済卒の藤井恵さんを迎えて、「シンクタンク業務を通じてのキャリア開発」と題する講演
会費:平成卒は2000円。昭和卒は3000円。

藤井さんは三菱UFJリサーチ&コンサルティング勤務。『中国駐在員の選任・赴任から帰任までの完全ガイド』等著書多数。若手の会は、同窓会に若手卒業生が集えるよう土曜日に開催。今回で5回目になる。年次を超えた交流という同窓会のメリットも追及しているので、昭和期の卒業生の参加もあるが、毎回平成期の卒業生や女性卒業生の参加が多いという特色がある。主催は神戸大学学友会東京支部。したがって全学部の卒業生が対象。講演終了後は恒例のビアパーティが開催される。

申し込み先:神戸大学東京凌霜クラブ事務局宛
FAX 03-3211-3147  TEL 03-3211-2916
E-mail tokyo@kobe-u.com


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藤井恵さんの著書『中国駐在員の選任・赴任から帰任まで完全ガイド 』
2006年、清文社、定価2,310円


吉田一彦名誉教授(国際文化)の共著『暗号事典』(2007.01.25)

研究社から吉田一彦・友清理士著『暗号事典』が刊行された。定価は4000円。ローマ時代に使用されたカエサル暗号、ポーの小説で使用される暗号、「ダヴィンチ・コード」等古今東西の様々な暗号が約1300項目にわたり取り上げられている。なお、本書に関しては、日本経済新聞(1月14日付)で、「暗号の知識を網羅」のタイトルのもとで紹介されている。

『暗号事典』は、日本図書館協会の選定図書となっている(1月17日付)。なお、吉田名誉教授には、『騙し合いの戦争史』(2003年、PHP新書、定価700円+税)、『暗号戦争』(1998年、小学館、定価 1,600円)等多数の著書がある 。

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高校の社会科に関して、鈴木正幸副学長が発言(2007.01.24)

昨年12月7日付朝日新聞(大阪本社版)文化欄が、高校の社会科の“履修漏れ”の問題を扱っている。高校の限られた時間のなかで、社会科に関して地理・日本史・世界史をどのように教えるのか。このテーマに関して各教科に携わる3人の専門家が発言している。

神戸大学鈴木正幸副学長(日本近代史)の主張は、世界史を必修とする一方で「自国の歴史が必修でないのは不正常」というもの。そのほか、「時間的に厳しいが全科目必修が最善」(京都大学金田章裕教授・人文地理)、「3科目を横断的につなげた科目新設を」(大阪大学桃木至郎教授・東洋史)の意見が開陳されていた。

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鈴木教授の著書『皇室制度』(1993年、岩波新書)


延岡健太郎教授(経済経営研究所)著『MOT(技術経営)入門』の書評(2007.01.23)

1月7日付の日経紙「読書欄」で延岡健太郎教授(経済経営研究所)著『MOT(技術経営)入門』(日本経済新聞社、定価3000円+税)の書評が掲載されている。書評の執筆者は、武石彰一橋大教授。

武石教授は「類書が米国流の技術経営の紹介であったり、ノウハウや分析手法の解説書であったりするのに対し、本書は日本の製造業を対象に絞り込んだ明確なメッセージを持ち、技術経営に取り組む上での基本的な考え方、姿勢を論じている」と本書を評価する。

目指すべきは価値創造(花を咲かせる)と価値獲得(実をとる)の両方であり、そのための鍵は、コア技術、組織プロセス、事業システムからなる、長期的に鍛え上げられた組織能力である。これが本書を貫く主張であると、武石教授は本書を論評していた。
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「座談会 平和と文化」で王柯教授(国際文化)が語る(2007.01.22)

2006年12月24日付日本経済新聞に特集「座談会 平和と文化」が掲載されている。この座談会は昨年10月22日に奈良・西大寺で開かれた。座長は日本画家の平山郁夫氏。山内昌之氏(東京大学大学院教授)、アフマド・ジャラリ氏(イラン・ユネスコ常駐代表部大使)ウィリアム・A・グラハム氏(米・ハーバード大教授)、王柯(ワン・ク)氏(神戸大教授)が参加している。

この座談会では、信仰や文化的伝統の違いから生じる対立を乗り越え、共生していく可能性を論じ合った。そこでは、文化を通じた対話の重要性が改めてクローズアップされた。
王教授は「日本人ほど他の文化に対して反感を持たず、積極的に吸収する民族はないと思う。外来文化に対する寛容さには本当に感心する」と語っている。

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王柯教授の著書『多民族国家 中国]』(2005年、岩波新書)


但馬地方出身の文化人たち―前田純孝(歌人)、東井義雄(教育者)、宇野雪村(書家)―(2007.01.19)

兵庫県北部に位置する但馬地方。この但馬地方の歴史や自然を知り、この地域出身の人物を知る。そして、但馬通、但馬ファンを増やしていきたい。そんな目的をもって「但馬検定」という制度がある。その任に当たるのが、財団法人但馬ふるさとづくり協会。同協会では「但馬検定」受験者のための参考資料として『ザ・たじま』を2006年秋に発行した。同書の人物編のページに以下の神戸大学関係者がでてくる。御影師範学校、姫路師範学校は何れも神戸大学発達科学部の前身校である。

前田純孝(まえだ・すみたか、1880-1911)は、新温泉町の生まれ。御影師範学校を卒業後東京高等師範学校に学ぶ。学生時代から「明星」等の歌誌に詩や短歌を発表する。女学校の教員をつとめるが病に倒れ、故郷に帰り闘病生活を送る。死後の1913年、友人たちの手で『翠渓歌集』が出版された。評伝に西村忠義『永遠なる序章』(1958年)がある。

東井義雄(とおい・よしお、1912-1992)は、豊岡市の東光寺の長男として生まれた。姫路師範学校を卒業後小学校教員となる。終戦後、教育制度が大きく変わり人々が暗中模索するなか、1957年に実践記録『村を育てる学力』を出版した。全国的に大きな反響を呼び、広島大学ペスタロッチ賞、神戸新聞社平和賞、文部省教育功労賞等を受賞する。地元の豊岡市には東井義雄記念館がある。

宇野雪村(うの・せっそん、1912-1995)は、新温泉町の生まれ。御影師範学校を卒業後、書を上田桑鳩(うえだ・そうきゅう)に学ぶ。戦前(大日本書道院展)、戦後(日展)で度々特選受賞する。師のあとを継ぎ奎星会(けいせいかい)の代表となり、前衛書道の草分け的存在として国際的にも活躍した。2000年から、偉大な書道家を顕彰する「宇野雪村賞」全国書道展が、毎年実施されている。

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但馬空港カウンター


石井淳蔵教授(営)が説く「組織営業のすすめ」(2007.01.18)

2006年12月24日付日本経済新聞の第6面の全面を使用して、大阪で開催された第2回「経営者未来塾」の概要が掲載されている(全面広告)。「経営者未来塾」は、アサヒビール、積水ハウス等大手企業8社の協賛のもと、日本経済新聞社広告局が企画・制作を行なっているセミナー。第2回「経営者未来塾」の講師は石井淳蔵教授(営)であった。タイトルは「組織営業のすすめ 顧客関係のマネジメント」である。

石井教授は住宅メーカーと外資系メーカーの事例をあげ、“組織営業”の必要性を説く。この組織営業の対極にあるのが“属人営業”。石井教授の挙げる“組織営業”のポイントは、次の3点である。

①営業プロセスをいくつかのステップに分けて分業をおこなう
②営業のミッションは顧客の問題解決であることを明確化、マーケティングとは区別する
③案件の進ちょく管理は営業マンではなくマネジャーが担当する

なお、「経営者未来塾」の第3回目は1月21日に東京で開催される。講師は内田和成早稲田大学商学学術院教授、演題は「異業種格闘技」となっている。

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石井教授の著書『仮想経験のデザイン』(2006年、有斐閣)


「救助ロボット」研究と故・競基弘さん(震災当時自然科学研究科大学院生)(2007.01.17)

朝日新聞夕刊に長期間にわたり連載中のコラム「ニッポン人脈記」。新年に入ってからは、阪神大震災関連のテーマが続いている。1月5日付の第2回では、競基弘(きそう・もとひろ)さんが登場する。震災の犠牲となった競さんは、震災時には神戸大学大学院自然科学研究科で、宇宙で働くロボットを研究していた。

競さんの指導教官であった松野文俊助教授(現電気通信大教授)と田所諭助教授(現東北大教授)は、震災後に「救助ロボット」の研究を始める。震災で競さんを失った。また、そこに救出を求める人がいても倒れた物を動かせず救出できない。これらの体験が「救助ロボット」研究の引き金となった。当初関西以外では「救助ロボット」への関心は極めて低かった。しかし、9.11の同時多発テロが”例えは悪いが黒船となって”(松野教授)救助ロボへの関心が一気に高まる。

2002年11月に「国際レスキューシステム研究機構」が結成され、田所会長、松野副会長という体制ができた。昨年、神戸でシンポジウムが開催され、様々な「救助ロボット」が公開された。「救助ロボット」の業績を挙げた若手研究者を表彰する”競基弘賞”も生まれた。第1回の賞は東工大助教授の塚越秀行さんと茨城大助教授の城間直司さんに贈られた。塚越さんは「おい、研究をやめるなよって、競君に背中を押されているように感じる」と語っている。

【参考】競基弘賞 http://www.rescuesystem.org/tmp/NEW/framepage01.htm

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「救助ロボット」のデモンストとレーション風景
(国際レスキューシステム研究機構のホームページから)


神戸大学東京フェアに約400人が参加、大盛況(2007.01.16)

新年早々の1月12日、「神戸大学東京フェア-未来づくりは神戸から-」が、東京港区のホテル「フロラシオン青山」で開催された。

フェアのねらいは、神戸大学の現状のPR、神戸大学がかかわる産学官民連携のシーズ情報の発信にある。全体は①講演会、②パネル展示・試作品展示、③ 交流会の3部構成。官庁・企業・研究機関などから約400人の出席者を迎え、大盛況だった。

①講演会
野上智行学長の挨拶に続き、基調講演では川崎重工業株式会社大橋忠晴社長(1969年工卒)が、「21世紀を生きる重工業として目指すもの」と題して、明治以降の日本の重工業の歩みと自社の発展を振り返る。更に、21世紀には世界の基幹産業を目指してエネルギーと環境の分野でグローバル化を進めると語った。また、金井壽宏教授(営)は「ネットワークの連結力-神戸発のワールドクラスのために-」と題して、ワールドクラスの活躍とは地域にしっかり根ざしながら活動の質・深さ・波及性で世界レベルの水準に達することだと説明し、そのための道筋を探った。


②パネル展示・試作品展示
「安全・安心」「環境」「健康」「食」に関する69のシーズを展示。 医学、工学、理学、農学、海事科学、総合人間科学の研究者が説明に当たった。

③交流会
文部科学省、経済産業省、兵庫工業会等の要職者の挨拶等の後懇親会に入る。貴重な情報交換の場ともなり、今後の産学連携の実現が期待される。参加者一同、農学部発の日本酒「神戸の香」を堪能することが出来た。

【参考】神戸大学ホームページ
http://www.kobe-u.ac.jp/info/topics/t2007_01_15_02.htm

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神戸大学ホームページから「パネル展示の様子」


内閣府山本光昭参事官(1984年医卒)、日本酒を語る(2007.01.15)

公益産業研究調査会(略称・公研)が発行する月刊誌「公研」2006年12月号に、内閣府の山本光昭参事官(1984年医卒、ライフサイエンス担当)が、「日本酒の飲み方の構造改革」というタイトルのエッセイを寄稿している。

大量飲酒は、肝臓など健康を害し、当人にとって不幸なこと。特に女性にとって日本酒はイメージが悪いかもしれない。もっと日本酒を楽しむためには、紙パック入りの日本酒を大量に飲むのではなく地酒を含むバラエティに富んだ高品質の日本酒を適量飲む。そのような”構造”を山本光昭参事官は提唱している。

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今年も神戸大学が企画する純米大吟醸酒「神戸の香」の生酒が、1月17日から発売される。詳しくは下記参照(神戸大学ホームページ)。

http://www.kobe-u.ac.jp/info/topics/t2007_01_10_01.htm


地主敏樹教授(経)が2006年の経済・経営書を概観(2007.01.12)


2006年12月24日付日本経済新聞読書欄で、地主敏樹教授(経)が2006年の経済書を概観している。まず、日ごろ日経紙でおなじみの経済学者・経営学者25人が、2006年に出版された経済・経営書を推薦し、その結果をランキング化がされている。その上位21点について、推薦者の一人である地主教授がコメントを行なっている。

地主教授は、2006年はデフレ脱却が進み大手企業や金融機関が高い利益を上げ景気拡大が続いた。一方、社会構造の変化は泊まらない。このような情勢を反映して、デフレ下の金融政策とIT(情報技術)化の影響という2テーマに票が集まったと分析する。ちなみに、第1位は植田和男著『ゼロ金利との闘い』(日本経済新聞社)、第2位は梅田望夫著『ウェブ進化論』(筑摩書房)、第3位は神門善久著『日本の食と農』(NTT出版)であった。神戸大学からは第7位に宮尾龍蔵教授(経済経営研究所)の『マクロ金融政策と時系列分析』(日本経済新聞社)第13位に延岡健太郎教授(同)の『MOT〔技術経営〕入門』(同)の2冊がベスト21入りした。

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経済・経営書を推薦した25人の経済学者の中にはコメントを行なった地主教授(経)のほか神戸大学教授の小川進(営)、加護野忠男(営)、金井壽宏(営)の名がある。また、この他神戸大学関係者としては太田肇同志社大(営院修了)、宮本又郎関西学院大(経院修了)も推薦者となっている。


野口武彦名誉教授(文)による2006年の3冊(2007.01.11)

2006年12月24日付朝日新聞読書欄は、特集として「この1年の「記憶」として」というタイトルのもと、各書評委員が3冊の本を選び簡単にコメントしている。野口武彦神戸大学名誉教授(文)が選んだのは次の3冊である。野口教授が“格差社会”を否定する立場から選択したことがうかがわれるといえよう。しかも、800円弱という低価格。また、比較的書店で見つけやすい新書版という共通点もある。多くの日本人がうすうすと感じている格差社会の到来を考えるための格好の3冊である。

・須田慎一郎著『下流喰い』(ちくま新書、735円)
・城繁幸著『若者はなぜ3年で辞めるのか?』(光文社新書、735円)
・文春新書編集部編『論争 格差社会』(文春新書、788円)

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野口名誉教授は、上記3冊を挙げた後で、「江戸のその日暮らし」層は、幕末に徳川幕府を沈める軟泥になった。低所得層はしだいに不安定さを増して、いつかは国家の重心を傾ける」と指摘する。いかにも江戸文学者らしい鋭い指摘である。しかし、為政者側・体制側にとっては、この指摘は手痛く突き刺さることはないかもしれない。いずれにせよ50年後、100年後には、野口名誉教授のコメントが再評価されることになろう。


神戸新聞「東京便り」欄に團野廣一学友会東京支部長登場(2007.01.10)

昨年末、神戸新聞のコラム「東京便り」欄に團野廣一学友会東京支部長(凌霜会東京支部長)が登場した(12月24日付)。苦学生だった学生時代、週一回のグリークラブの練習が楽しみだった。神戸大学経営学部を卒業(1956年)、就職した三菱造船(後に三菱重工)では発電プラントの輸出を担当する。海外渡航は260回をこえる。日中国交回復前、三菱グループ首脳の訪中に随行、周恩来首相との会談に同席した体験もある。

三菱重工で取締役、三菱総研で副社長をつとめる。今もビジネスに携わる多忙の日々。2006年5月から神戸大学同窓会の東京支部長に就任した。神戸大学は国際性を志向している。自らの体験を学生達に伝え「自分を育ててくれた神戸に恩返しをしたい」と團野さんは語る。

このインタビューは、東京凌霜クラブのロビーで行われた。インタビューしたのは、神戸新聞東京支社の足立聡記者。足立記者は、1997年神戸大学発達科学部の卒業生である。

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東京・丸ノ内にある凌霜会東京支部(東京凌霜クラブ)のロビー風景


児童文化研究会が90年史を刊行(2007.01.09)

1915年(大正4年)に創設された児童文化研究会が、昨年11月に『童研90年の歩み』を刊行した。巻頭には、神戸高商の学生時代に児童文化研究会(童研)を創設した平井泰太郎神戸大学名誉教授(1897-1970)の回顧録が掲載されている。この寄稿は、1965年(昭和40年)に開催された童研50周年記念「春の子供大会」プログラムに掲載されたもの。大正時代の神戸高商生と地元の子供達との素朴な交流の様子が描かれている。

巻末の「年表」が興味深い。神戸高商在学中、平井泰太郎名誉教授の創作童話「ねんねんねむの木」が、創刊第2号の「赤い鳥」誌に掲載された(1918年)。戦前には学生の創作した児童劇がNHKラジオ(JOBK)で放送されたこともある。2006年5月6日7日に六甲台講堂で開催された「春の子供大会」は、第107回目にあたる。そして昨年11月23日には創設90周年祝賀会が瀧川記念学術交流会館で100人の関係者が出席して開催された。

神戸大学の歴史とともに歩んで来た童研。その活動はマスコミが注目するところであり、毎日新聞社が発行した『神戸大学 キャンパスの人々』(1978年)には、影絵・人形劇等のプログラムをもち県北部の小学校を9泊10日で巡回するといった童研の活動状況とともに、その歴史が紹介されている。これについては、『童研90年の歩み』の巻末に転載されている。

【参考】神戸大学児童文化研究会のホームページ
http://home.kobe-u.com/doken/

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城崎でのキャンプ集合写真(ホームページから)



 
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