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卒業生社長就任ニュース

ここでは神戸大学関連の様々なニュース・トピックスをご紹介しています。

過去の卒業生社長就任ニュース一覧  過去の卒業生社長就任ニュース一覧がご覧になれます。
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 卒業生社長就任ニュース: 2010年
石川慎一郎さん(文学部卒)、前田忠彦・山崎誠両氏と共著で 『言語研究のための統計入門』 を刊行する。 (2010.12.16)
石黒由美子さん(発達科学部博士課程在学中)の著書「奇跡の夢ノート」刊行 (2010.12.02)
尼崎市長に稲村和美氏(1998年法学研究科修)38歳女性最年少市長当選 (2010.11.22)
屋代早紀さんの歌集『六甲を恋ふ』 (2010.11.02)
福井県立大学岩瀬泰弘准教授(1976年工卒)の著書『企業価値とリスクキャピタル』 (2010.11.01)
脇田晴子氏(1956年文卒)に文化勲章 (2010.10.26)
第17回丸山薫賞に以倉紘平さん(1963年文卒) (2010.10.26)
山元賢治さん(1983年工卒)の新著『ハイタッチ 成功する人の働き方のルール』 (2010.10.25)
伊与原新さん(ペンネーム、理卒)が、第30回横溝正史ミステリ大賞を受賞 【速報】 (2010.10.22)
2011年度版 神戸大学卓上カレンダー発売 (2010.10.20)
山家悠紀夫さん(1964年経卒)が、「世界」誌10月号で「政権交代」後の日本経済を論評 (2010.10.18)
兵庫県警科学捜査研究所の橋本敬・化学第2科長が鑑定新手法開発で神戸大学から工学博士号 (2010.10.14)
三品和弘教授(営)の新著『戦略暴走』 (2010.10.13)
神戸大学病院で臓器摘出、移植手術 (2010.10.07)
山内順一氏(1965年理卒)が、アルミECOパレット沖縄社を起業 (2010.10.06)
神戸学生・青年センター飛田雄一館長(1978年農院修了)の「中央アジアのコリアンを訊ねる旅」の紀行文 (2010.09.30)
活躍する神戸大学馬術部 (2010.09.29)
坂本茂樹教授(法)が、中国人船長釈放問題について発言 (2010.09.28)
「マンスリーみつびし」8月号に明治安田生命保険松尾憲治社長(1973年経卒)が登場 (2010.09.22)
内閣府「防災功労者」 に室崎益輝名誉教授(工)等選出 (2010.09.21)
弁護士松本剛さん(1964年法卒)の追悼文集『松本剛さんを偲ぶ 一つの時代と仲間たち』刊行される (2010.09.16)
西田修身・名誉教授(海)らの研究グループが、漂着ごみを燃料にするプロジェクトに取り組む (2010.09.14)
10月30日(土)、第5回神戸大学ホームカミングデイ開催 (2010.09.13)
池内紀さん(元神戸大学助教授)の新刊書『文学フシギ帖』 (2010.09.10)
芦田均教授(農)が、黒豆種皮のポリフェノールを語る (2010.09.09)
神戸大学ワンダーフォーゲル部が創部50周年 (2010.09.08)
増井重紀さん(1965年法卒)の新著『鉄屑はロマン』 (2010.09.07)
「EU首都」ブリュッセルに神戸大学事務所設置 (2010.09.02)
一橋大学広報誌「HQ」夏季号が、三商大特集 (2010.09.01)
バンドー化学谷和義社長(1976年年工卒)、「巻き返しへの戦略」を語る (2010.08.31)
「神戸のつどい」開催(8月5日東京會舘) (2010.08.27)
神戸大空手道部の総師範歳内治夫さん(1968年教卒)が「糸東流」で最高段位の8段を取得 (2010.08.26)
織田正吉さん(昭30法卒)の新著『笑いのこころユーモアのセンス』 (2010.08.24)
神戸大学で「アンドロイド」(基本ソフト(OS))のセミナー開催 (2010.08.20)
三重大学藤田達生教授(1987年文院博修了)の新著『証言 本能寺の変』 (2010.08.18)
大学院経済学研究科社会人コース、「長期履修制度」を導入 (2010.08.11)
石川達夫教授(国際文化)の新著『チェコ民族再生運動─多様性の擁護、あるいは小民族の存在論─』 (2010.08.10)
「神戸モーツァルトクラブ」井上和雄会長(1965年経院修士修了)の新著『シューベルトとシューマン』 (2010.08.06)
韓晏元弁護士(2004年法博士後期修了)の新著『中国でのビジネス実務 債権管理・保全・回収 Q&A100』 (2010.08.04)
南輝子さん(1967年文卒)の異色歌集『沖縄耽溺者』 (2010.08.03)
桑原哲也名誉教授(営)が、『カネボウの興亡』を書評 (2010.07.30)
シリン・ネザマフィさん(2006年院自然科学研究科修了)の小説「拍動」、「文學界」6月号に掲載。芥川賞は、ならず。 (2010.07.27)
神戸大学「素粒子ハンターの系譜」、7月15日付日本経済新聞(夕刊)から (2010.07.26)
五十嵐順子さん(1998年国際文化)、知的女性ネットワーク会の会長に就任 (2010.07.21)
神戸新聞社高士薫社長(1975年法卒)が、”バラケツ神戸”を語る (2010.07.20)
神戸市長選挙に立候補、僅少差で惜敗した樫野孝人さん(1986年経卒)が、東京六甲クラブで講演 (2010.07.16)
池田泉州銀行が神戸大発の創薬ベンチャーGMJに投資 (2010.07.14)
ゲゲゲの女房」をテ―マにした講演会開催(神戸大学東京六甲クラブ) (2010.07.13)
阪神電鉄コミュニケーションメディア統括部長小林幹彦さん(1983年工院修了)の趣味はトランペット (2010.07.12)
「ウエディングの街神戸」を広める谷口亨子さん(1984年教卒) (2010.07.08)
東塚弘司さん(1966年経卒)の著書『ソロバン先生英国を行く』 (2010.07.06)
長崎・「軍艦島」との出会いを語る森榮さん(1966年法卒) (2010.07.01)
神戸大学で医学博士号を取った元タカラジェンヌの歯科医 桝谷多紀子さん (2010.06.30)
第27回学友会東京支部若手の会でカバヤ食品勤務の吉田雄一さん(2000年総合人間科学研究科修了)が講演。演題は「”お菓子のオマケ”あれこれ」 (2010.06.29)
東京新聞元編集委員赤澤信次郎(1969年法卒)さん、ベトナムでグエン・ドクさんと会見 (2010.06.25)
「マスターズ甲子園2010」の日程決まる。11月13日(土)・14日(日)両日 (2010.06.23)
江弘毅さん(1981年農卒)の新著『街場の大阪論』 (2010.06.22)
旧三商大写真展―創立75周年記念展・第60回展 ―開催 (2010.06.17)
広島経済大学池田信寛教授(1989年営後修了)の新著『Why(なぜ)を考える!マーケティングの智恵』 (2010.06.16)
写真家三井昌志さん(1998年工卒)が、三輪自転車タクシー「リキシャ」で日本縦断 (2010.06.15)
樫野孝人さん(1986年経卒)の選挙体験記『無所属新人』 (2010.06.11)
王少飛画伯(1993年発院修了)新中国絵画最高栄誉賞受賞記念展、神戸三宮で開催 (2010.06.10)
話題を呼ぶ福田和代さん(1990年工卒)の新著『オーディンの鴉』 (2010.06.08)
留学生の就職を支援する高鵬さん(2009年院国際文化研究科修了) (2010.06.04)
日刊ゲンダイ「社長の私生活」欄に、ブロードリンク榊彰一社長(1994年農卒)登場 (2010.06.02)
「ゴルゴ13」がブラジルで出版 神戸大学東京オフィスが仲介 (2010.05.31)
松村眞吾さん(2001年営修士)の編著『後期高齢者医療制度を再考する―豊かな長寿社会に向けての13の提言 』 (2010.05.28)
伊藤忠商事三輪裕範調査情報部長(1981年法卒)が、景気動向についてコメント (2010.05.26)
池田暁子さん(1992年教卒)の連載漫画(週刊文春)から (2010.05.24)
メディアキッチンを起業した小川隆生さん (2005年経卒) (2010.05.21)
大西功造(1998年農卒)さん、マンドリンリサイタル開催、7月7日(水)兵庫県立芸術文化センターで (2010.05.20)
神戸大学応援団総部の創立50周年記念式典 (2010.05.18)
小出晋一郎さん(1957年営卒)の油彩画展、5月24日から開催 (2010.05.14)
文藝春秋5月号の「同級生交歓」欄に、高柳和江さん(1970年医卒)が長田高校同期生と共に登場 (2010.05.13)
阪神電鉄不動産事業本部森永純部長(1985年工卒)、西梅田開発を語る (2010.05.11)
荻正道さん(1971年営卒)の新著『パナソニックがSANYOを買収する本当の理由』 (2010.04.30)
文窓会(文学部・大学院同窓会)のホームページが、リニューアル (2010.04.22)
兵庫酒米研究グループ編著『山田錦物語』刊行 (2010.04.21)
クラシックギタリスト松田晃演さん(1957年経卒)、札幌と東京でコンサート (2010.04.20)
ロック・フィールド岩田弘三社長、五百旗頭真名誉教授(法)との交流を語る (2010.04.15)
夢破れた司法試験経験者のための新たな労働市場を開拓、モア・セレクションズ上原正義代表(2004年発卒) (2010.04.13)
神戸大学レイバンズvs大阪大学トライデンツ 4月18日(日)午後1時半から王子スタジアムで (2010.04.12)
グループホームの防火対策について大西一嘉准教授(工)が発言 (2010.04.09)
鮑良さん(2000年大学院文化学研究科修了)、「コウノトリ農法」を中国へ (2010.04.08)
藤井恵さん(1996年経卒)の新著『新版/これならわかる!租税条約』 (2010.04.07)
多湖淳准教授(法)の新著『武力行使の政治学 単独と多角をめぐる国際政治とアメリカ国内政治』 (2010.04.06)
神戸大学ゆかりの本の古書価ーロードス書房発行の古書目録から (2010.04.05)
玉川大学教職大学院准教授谷和樹さん(1986年教卒)、発達障害の子供について講演 (2010.04.02)
軒上泊さん(1973年営)の新著『君が殺された街』 (2010.04.01)
則久芳行三井住友建設次期社長(1969年工卒)、抱負を語る (2010.03.31)
阪神電気鉄道坂井信也社長(1970年経卒)、開業1年の阪神なんば線を語る (2010.03.30)
東京医科歯科大学河原和夫教授(1980年法卒)の新著『社会・環境と健康』 (2010.03.29)
井上祐美子さん(1981年教卒)の新刊書『朱唇』 (2010.03.24)
京都大学山中伸弥教授(1987年医卒)、恩賜賞・日本学士院賞受賞 (2010.03.23)
宮下規久朗准教授(文)の新著『カラヴァッジョ巡礼』 (2010.03.19)
赤坂正浩教授(法)の共著『憲法1 人権』(第4版)、『憲法2 統治』(第4版)刊行される (2010.03.18)
世界初、完全ノンアルコールのビール「キリンフリー」を開発した 梶原奈美子さん(2004年営卒) (2010.03.17)
神戸大学学生寮「国維寮」、100年以上の歴史に幕 (2010.03.16)
「大型車の車輪脱落事故の撲滅」に関するセミナー開催ーー3月8日海事科学部で (2010.03.15)
創草記の凌美会を本間健一凌美会OB会長(1959年経卒)が語る (2010.03.12)
谷井昭雄(1943年神戸工専卒、元松下電器社長)さん、松下幸之助さんの言葉を回想 (2010.03.11)
メディアプロデューサーの澤田隆治さん(1955年文卒)、藤田まことさんを追悼 (2010.03.10)
石井淳蔵名誉教授(営)の新著『マーケティングを学ぶ』 (2010.03.09)
神戸大留学生と市立葺合高校生が交流、ハイチからの留学生からは地震の話題も (2010.03.08)
「旧武藤山治邸」見学会で足立裕司教授(工)が建物の歴史等を説明 (2010.03.05)
関西電力初の女性部長、槙山実果さん(1987年経卒) (2010.03.04)
湯田拓史助教(百年史編集室)の新著『都市の学校設置課程の研究』 (2010.03.03)
帆船模型作り半世紀、神戸商船大学(現海事)卒業生の鎌田龍夫さん (2010.03.02)
石田憲司教授(海事)が会長をつとめる「海上交通システム研究会」が、フェリー業界の生き残り策を論議 (2010.02.26)
田中康二准教授(文)他共編の『雨月物語』刊行 (2010.02.24)
内閣官房副長官付参事官補佐福嶋慶三さん(2002年法前)、地球温暖化を語る(地球温暖化問題担当) (2010.02.23)
島田誠さん(1966年営)が東京・小平市でギャラリー・トーク (2010.02.22)
「情報」というコトバ、もとは軍事用語・・小野厚夫名誉教授(国際文化)の研究 (2010.02.19)
芦谷政浩准教授(経)の新著『ミクロ経済学』 (2010.02.17)
創業50周年を迎えたフジッコ、創業社長の山岸八郎さん(1951年兵庫師範卒) (2010.02.16)
大久保政芳教授(工)研究室が開発の”カプセル化技術”を活用した「特殊日焼け止め」開発される (2010.02.15)
中尾光宏さん(2001年営前)の新著『お金を借りる秘訣は、お金を借りない努力を10倍すること』 (2010.02.12)
漆嶋稔(1979年経)さん訳『FRB議長 バーンズからバーナンキまで』の書評 (2010.02.10)
元神戸大留学生マルツェリナ・レシニチャクさんが、「谷崎作品と私」の演題で講演(2月12日) (2010.02.08)
「歌劇」1月号に大津留厚教授(文)が登場 (2010.02.04)
伊藤忠エネクス小寺明社長(1970年営卒)、神戸大学在学中は南米研究会に所属 (2010.02.03)
チベット未踏峰を制覇した神戸大登山隊長の井上達男さん(1971年工卒) (2010.02.02)
神戸大の震災研究論文が、中国語に翻訳され刊行 (2010.02.01)
2月16日から「アート展」(首都圏在住の神戸大学OB美術同好会作品展)開催 (2010.01.29)
峠田信和さん(1944年神戸商業大学卒)が米寿記念句集『復活祭』を刊行 (2010.01.28)
世古一穂さん(1975年文卒)の新著(共著)、『マスメディア再生への戦略』 (2010.01.27)
いのちの「水」シンポジウム開催される(1月15日) (2010.01.26)
「ネパールの小学校に校舎を」、田中俊甫さん(1962年教卒) (2010.01.22)
佐々木和子地域連携研究員の神戸新聞コラム「随想」から (2010.01.21)
阪神タイガース坂井信也オーナー(1970年経卒)、新年の抱負を語る (2010.01.20)
神戸大学公開シンポジウム「出光佐三の経営理念と日本型資本主義」、2月3日 (水)出光佐三記念六甲台講堂で開催 (2010.01.19)
神吉博・神戸大名誉教授(工)らが、新しい波力発電システムを開発、実用化に向けて最終試験中 (2010.01.14)
五十嵐順子さん(1998年国際文化卒)の新著『いちばんやさしいネットワークの本』 (2010.01.13)
阪神・淡路大震災で犠牲になった神戸大関係者の追悼コンサート。明日、出光佐三記念六甲台講堂で (2010.01.12)
野口武彦名誉教授(文)の今年の著書刊行計画 (2010.01.08)
廣瀬博住友化学社長(1967年営卒)、渡部賢一野村ホールディングス社長兼CEO(1975 年経卒)による2010年の景気予測 (2010.01.07)
佐々木蔵之助さん(1992年農卒)、父を語る (2010.01.06)
石川慎一郎さん(文学部卒)、前田忠彦・山崎誠両氏と共著で 『言語研究のための統計入門』 を刊行する。(2010.12.16)

本書は、統計を初めて学ぶ言語研究者を主たる対象とし、記述統計・検定・相関といった基礎から、 判別分析・クラスター分析・因子分析・主成分分析・コレスポンデンス分析などの多変量解析手法にいたるまで、 統計的データ処理手法の数理的概念と言語研究への応用可能性について詳しく解説したものです。日本語学や英語学に関わる豊富な研究実例を通して、 統計を実践的・体験的に理解しようとする言語研究者に最適の書物と言えます。本書の付属CD-ROMには、筆者の研究室で構築中の英語学習者コーパスのデータや、 統計分析のためのソフトウェア (Windows専用) が同梱されており、読者が言語データの統計処理を自身で体験できるようになっています。本書は、統計数理研究所の前田忠彦氏、国立国語研究所の山崎誠氏との共編著です。

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石川慎一郎 (国際コミュニケーションセンター/国際文化学研究科准教授・)
神戸市出身。兵庫県立長田高等学校卒業。神戸大学文学部文学科英米文学専攻課程卒業。神戸大学大学院文学研究科英文学専攻修了。岡山大学大学院文化科学研究科人間社会文化学専攻・国際文化論大講座・言語文化論分野修了。博士(文学)。


石黒由美子さん(発達科学部博士課程在学中)の著書「奇跡の夢ノート」刊行(2010.12.02)

北京オリンピックのシンクロナイズドスイミング日本チームの代表で、現在発達科学部大学院人間行動科学科博士課程在学中の石黒由美子さんが、自らの体験を綴った著書をNHK出版から「奇跡からの夢ノート」として刊行されました。
常に前向きにチャレンジしてきた記録でもあります。

石黒由美子さんは、小学校2年生の時に交通事故に遭遇し、顔面粉砕骨折・眼球打撲・網膜剥離・手脚の骨折の重傷を負い、顔面だけで540針・口の中260針の大手術を受けた。その後本人と家族(特に母親)との尋常でない涙ぐましい努力によって徐々に回復の過程を経て、アテネオリンピックでは一番違いで代表になれなかった悔しさから立ち直り、念願の北京オリンピックの出場選手になる。
加えて努力家である石黒由美子さんは、幼稚園・初等科・中等科・高等教諭のそれぞれの免許を取得しており、現在、西宮市立香露園小学校および高槻市医師会看護専門学校で教鞭をとっている。

1983年 生まれ
2007年 愛知教育大学卒業
2009年 愛知教育大学大学院修士課程修了
2009年 神戸大学人間環境学研究科博士課程入学

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尼崎市長に稲村和美氏(1998年法学研究科修)38歳女性最年少市長当選(2010.11.22)

任期満了にともなう尼崎市長選が21日投票され無所属新人で前兵庫県会議員の稲村和美氏(38)が他の3氏を破り初当選を果たした。白井文市長に続き2代続けて女性市長が就任するのは全国初めてであり、女性市長では全国最年少。
稲村氏は退任を表明した白井市長から実質的な後継指名を受け、白井市長も駅前でマイクを握り声援した。白井市長の退任表明直後立候補を表明した。立候補に当っては長女(5)の育児中でもあり悩んだが、白井市長を支えた経験から「8年間の改革の取り組みをしっかり引き継がなければならない」と決意した。

稲村和美(1972年11月10日生まれ)
 1992年 神戸大学法学部入学
 1995年 阪神・淡路大震災 避難所ボランティアが原体験となる。
      神戸大学総合ボランティアセンターを設立。初代代表。
 1998年 神戸大学大学院法学研究科修士課程修了
      神栄石野証券(現SMBCフレンド証券)
 2002年 同社を退職
      白井文尼崎市長選挙 事務局スタッフ
 2003年 兵庫県会議員選挙に尼崎選挙区から立候補し当選
 2010年 10月7日県会議員辞職

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屋代早紀さんの歌集『六甲を恋ふ』(2010.11.02)

新婚の我にむかひて六甲を誇り語りし夫をただ恋ふ

六甲の霧は冷たく悲しかり夫を恋ひ来しわれを包みて

これらの短歌は、屋代早紀さんの歌集『六甲を恋ふ』(1987年、北羊館)から採録した。屋代早紀さんの夫である屋代信夫さんは、1937年に神戸大学の前身神戸商業大学を卒業した。屋代早紀さんは、歌集の「あとがき」のなかで「主人は結婚早々軍に召されて戦死しました。私のすべてを賭けて嫁いでまいりましただけに、以来四十数年、その無念の想いは消えません」と語っている。

『六甲を恋ふ』の巻末には、屋代信夫さんの神戸商業大学3年先輩の歌人香川進さんが「早紀が戦争で夫をうしない、夫の出征中に生まれた女児をおんなひとりの手で育て挙げたこととは「地中海」同人の知るところである」とのコメントが寄せられている。
香川進さんは、商社マン等としてビジネスの分野で活躍するかたがた、歌誌「地中海」を主宰する歌人(歌会始選者)であった。

ところで、神戸大学百年記念館では、10月26日から11月5日まで戦時下での学生たちの生活を伝える特別展「神戸大学と戦争」が開かれている(下記)。

http://www.kobe-u.ac.jp/hcd/2010/exhibition.htm

こちらは、学業半ばで出征した学生たちに焦点を当てた展示会である。展示品の中には、出征する友へ贈る日章旗の寄せ書きに「生きて帰って来い」と友の無事を心から祈る言葉も。戦時下でありながらも、希望を捨てず真摯に生きた若者の青春メッセージが聞こえてくる。終戦から65年を迎えたのを機に、同校に保存されていた資料や遺族からの寄贈品を展示し、戦時下の青春譜を振り返ろうという企画である。


福井県立大学岩瀬泰弘准教授(1976年工卒)の著書『企業価値とリスクキャピタル』(2010.11.01)

富士火災海上保険で人事部長等をつとめ、その後学界に転じた福井県立大学岩瀬泰弘准教授(1976年工卒)が、『企業価値とリスクキャピタル』を、千倉書房から刊行した。定価は、2600円+税。

金融の自由化により銀行、証券、保険の垣根は低くなった。一方、リスクを無視した業容拡大は市場を混乱させる。サブプライムローンに端を発した米国金融危機は証券会社リーマンブラザーズの経営破綻、保険持株会社AIGの巨額損失を引き起こしている。金融市場は世界規模の混乱に陥り、金利の協調引き下げや新たな資本注入が行われている。株価は復調の兆しを見せているものの、本格的な回復には至らず、今や資産の時価会計の凍結まで論議が及んでいる。

リスクが多様化、複雑化する中、金融業会では経営の安定という観点から、あらためて企業価値の在り方が問われている。このことは保険事業も例外ではない。保険事業は金融業界の中でも特異な存在である。そのため企業価値の在り方が大きく異なる。しかしながら保険事業を企業価値の観点、なかでも保険負債をリスクキャピタルの視点から捉えた研究は、日本のみならず世界的に見ても限られている。


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脇田晴子氏(1956年文卒)に文化勲章(2010.10.26)

10月26日、政府が2010年度の文化勲章受章者7人を発表した。

文化勲章の受章者には、原子核物理学・学術振興の有馬朗人(80)、建築の安藤忠雄(69)、ともに有機合成化学の鈴木章(80)、根岸英一(75)、演劇の蜷川幸雄(75)、服飾デザインの三宅一生(72)、日本中世史の脇田晴子(76)の7氏が選ばれた。脇田晴子氏は、1956年神戸大学文学部史学科卒。

同時に文化功労者17人が発表された。京都大学iPS細胞研究所山中伸弥所長も、そのなかの一人。山中伸弥所長は、1987年神戸大学医学部卒。


第17回丸山薫賞に以倉紘平さん(1963年文卒)(2010.10.26)

第17回丸山薫賞(愛知県豊橋市主催)が、以倉紘平(1963年文卒)さんの詩集『フィリップ・マーロウの拳銃』(沖積舎)に決まった。贈呈式は10月21日、豊橋市のホテルアソシア豊橋でとりおこなわれた。

以倉紘平(いくら・こうへい)さんは1940年の生まれで、兵庫県尼崎市在住。詩集『地球の水辺』で第43回H氏賞、『プシュパ・ブリシュティ』で第19回現代詩人賞を受賞している。

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山元賢治さん(1983年工卒)の新著『ハイタッチ 成功する人の働き方のルール』(2010.10.25)

日本経済新聞出版社から山元賢治さん(1983年工卒)の著書『ハイタッチ 成功する人の働き方のルール』が出版された。定価は、1400円+税。山元さんは、神戸大学卒業後、日本IBMに入社する。その後、1995年日本オラクル株式会社へ移籍の後イーエムシージャパン副社長を経て、2002年日本オラクル株式会社取締役専務執行役員をつとめた。2004年10月にはアップルジャパン株式会社代表取締役兼米国アップルコンピュータ社セールス担当バイスプレジデントに就任。2009年9月同社を退社。現在、コミュニカ有限会社代表取締役、ソフトブレーン株式会社マネージメント・アドバイザーの職にある。

本書は、以上のような華麗な経歴を持つ著者が、体験に基づき「27歳までに身につけておきたい本当に大切なビジネス基礎」を語りかけている。「ビジネスライフも、就職・転職もハイタッチで行こう!」というのが本書のスローガン。以下は、目次から。

・聞く力をきたえよう
・「正しい日本語」を大切に
・報告はまず悪い話から
・同期を大切にしつつ一番を目指す
・言いにくいことほど直接会って相手に伝える
・「文系だから・・・」「理系だから・・・」と言い訳しない
・会議で寝ない
・深夜の「できませんでした」メールは厳禁
・ライバル会社の悪口は言わない
・常に困難な方の仕事を選ぼう
・自分だけの力で稼いだと思わない
・高い給料・役職につられての転職には落とし穴が
・やる気がカラ回り「レジメ美人」「お勉強ちゃん」「業界ジゴロ」
・営業に自信のない人に多い「マーケティング志望」
・30代を超えると体力の差が歴然に
・「死ぬまで勉強」は当たり前のこと

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伊与原新さん(ペンネーム、理卒)が、第30回横溝正史ミステリ大賞を受賞 【速報】(2010.10.22)

神戸大学理学部の卒業生(東京大学大学院理学研究科博士課程修了)である伊与原新さん(いよはら ・しん)さんが、『お台場アイランドベイビー』で第30回横溝正史ミステリ大賞を受賞した。伊与原さんは37歳、富山市内の大学の助教をつとめている。なお、「伊与原新」はペンネーム。

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(角川書店刊、1600円+税)

ちなみに、神戸大学卒業生の横溝正史賞は、松木麗さん(本名佐々木知子、1978年法卒、検事・参議院議員を経て現弁護士)に次いで2人目。松木さんの作品は『恋文』。


2011年度版 神戸大学卓上カレンダー発売(2010.10.20)

2011年1月~2012年3月まで15ヶ月分の「神戸大学卓上カレンダー」(CDサイズ)が発売される。これは㈱神戸学術事業会の制作によるもの。価格は500円(税込)。従来は、キャンパス内の学舎や図書館の写真を使用していたが、今般作成分は、以下のように神戸大学で活躍する15サークルの写真を掲載している。

2010年
1月馬術部
2月交響楽団
3月落語研究会
4月競技ダンス部
5月漕艇部
6月ウインドサーフィン部
7月ヨット部
8月フィールドホッケー部
9月児童文化研究会
10月ESS
11月アメリカンフットボール部レイバンズ
12月マンドリンクラブ
2012年
1月能楽部
2月はちの巣座
3月応援団総部となっている。


このカレンダーは、神戸大学生活協同組合、神戸大学・東京六甲クラブ(旧東京凌霜クラブ)、神戸大学・大阪凌霜クラブ、神戸大学学友会・神戸大学クラブで購入することができる。
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山家悠紀夫さん(1964年経卒)が、「世界」誌10月号で「政権交代」後の日本経済を論評(2010.10.18)

山家悠紀夫(やんべ・ゆきお)さんが、「世界」誌10月号で「政権交代」後の日本経済を論評している。タイトルは「貫けるか、暮らし第一の経済政策 岐路に立つ民主党政権」。山家さんは、1964年神戸大学経済学部卒業後第一銀行(後の第一勧業銀行)に勤務。第一勧銀総合研究所専務理事、神戸大学大学院経済学研究科教授等を経て、現在は暮らしと経済研究室を主宰している。以下は、その抄録。
 
自民党・公明党政権から民主党中心の政権へ─「政権交代」が実現しておよそ一年が経つ。この一年、何が変わり、何が変わらなかったのか。「政権交代」の実はあがったのか。鳩山内閣、菅内閣の経済政策を中心にこの一年を振り返り、あわせて、今後を展望する。

子どもは社会が育てるという理念に基づいて「子ども手当」を支給するというのであれば、支給対象者に所得制限を設けない(お金持ちの子どもにも支給する)のも納得できる。しかし、その代替措置として、高額所得者に対する所得税率を引き上げる、ということがあってよかったはずである。

厳しいCO2削減目標の設定(それはそれで素晴らしいことであったのだが)と、ガソリン税減税、高速道路の無料化施策の展開との間には矛盾がある。後者の施策をどういう理念から出してきたのか不明だが、早急に撤回すべき。

「政権交代」は、その成果を未だほとんどあげないままに、新政権は旧政権化(自民党政権化)しつつある。「政策合意」や鳩山「所信表明」に謳われた政策は有名無実化しているのではないか。

景気を本格的に回復させるために必要なことは、家計の所得を増やすことである。最低賃金の大幅引き上げ、介護労働者の賃金引き上げ、非正規雇用に対する規制強化等、民主党が衆議院選挙時のマニフェストに公約した政策の実施が有効であり、早期に実施すべき。また、株式配当、株式売買益に関する税制、所得税、住民税の最高税率の引き上げ、大企業に対する法人税率の引き上げ、あるいは投資優遇措置の廃止をすべき。


兵庫県警科学捜査研究所の橋本敬・化学第2科長が鑑定新手法開発で神戸大学から工学博士号(2010.10.14)


兵庫県警科学捜査研究所の橋本敬・化学第2科長が、鑑定新手法開発で神戸大学から工学博士号を授与された。内容は、赤外線などを利用してポリ袋の素材となるポリエチレンフィルムやセラミックスを鑑定する新手法を開発して論文にまとめたもの。

橋本科長は、ポリエチレンフィルムなどの識別に「分光学的手法」を応用することで、溶かすようなことをしないで鑑定できる方法を開発した。この手法により、鑑定資料の性質を変えないため再鑑定が可能になる。ポリエチレンフィルムは覚醒剤などの薬物が入れられることが多く、今後の捜査に貢献できる成果だという。橋本科長は、昨年4月に仕事の傍ら神戸大学大学院に入学、1年半で博士号を取得した。以上は、10月2日付産経新聞からの抄録。


三品和弘教授(営)の新著『戦略暴走』(2010.10.13)

三品和弘教授(営)の新著『戦略暴走 ケース179編から学ぶ経営戦略の落とし穴』が、東洋経済新報社から刊行された。定価は、3800円+税。固い内容の経営書、しかも437ページというボリュームの本であるが、発売後2ヶ月で2刷が発行されている。

”ケース”というのは、経営教育に先鞭をつけたハーバードビジネススクール(HBS)が開発し、1世紀にわたってMBAの学生に課してきた教材をいう。HBSのMBAプログラムを終えると、積み上がるケースの総数は500を下らない。本書では日本のケース179編が収納されている。巨額の特別損失をもって定義する「戦略暴走」というケースが、最初から最後まで掲載されている。本書により、戦略の難しさを骨の髄から理解できるように仕組まれている。例えば、三菱地所のロックフェラーセンター買収(ケース034)、全日本空輸のANAグランドホテルウイーン(ケース063)、東京急行電鉄のマウナ・ラニ・リゾート(ケース120)等の生々しい事例が簡潔に紹介され、また分析されている。

三品教授には、『戦略不全の論理』(東洋経済新報社、2004年、第45回エコノミスト賞、第21回組織学会賞(高宮賞)第5回日経BP・BizTech図 書賞受賞)、『経営は十年にして成らず』(編著、東洋経済新報社、2005年)、『戦略不全の因果』(東洋経済新報社、2007年)等多数の著書がある。

なお、9月26日付日経紙「読書欄」で、加護野忠男教授(営)が、ジェームズ・C・コリンズ著『ビジョナリー・カンパニー3』(日経BP社、2200円)の書評を掲載した際、『戦略暴走』についての言及があった。これは、『ビジョナリー・カンパニー3』が米国のケースで、『戦略暴走』が日本のケースであることによる。加護野教授は、日米の比較のうえで読みみ比べることを勧めていた。

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神戸大学病院で臓器摘出、移植手術(2010.10.07)

書面による臓器提供の意思表示がなく、家族の承諾で脳死と判定された男性からの臓器摘出手術が8月19日午後に近畿地方の複数の病院で実施された(8月20日付各紙)。これは改正臓器移植法に基づく2番目のケース。

脳死判定された男性から摘出された臓器は、各地の移植施設に順次搬送された。心臓は東京大学病院で拡張型心筋症の40代男性、両方の肺は大阪大学病院で原発性肺高血圧症の20代男性、肝臓は京都大病院でウィルソン病の40代男性、片方の腎臓は神戸大学病院で慢性糸球体腎炎の60代の男性、もう片方と膵臓(すいぞう)は名古屋第二十字病院で1型糖尿病の30代女性に、それぞれ移植されることになった。

神戸大学病院で移植された腎臓は、正常に働いており、患者の容態も安定している(8月20日付読売)。同紙には藤澤副院長の「(ドナーの)ご家族の尊い気持ちに感謝するとともに、今後も移植の発展に努めたい」との談話が掲載されていた。


山内順一氏(1965年理卒)が、アルミECOパレット沖縄社を起業(2010.10.06)

山内順一(やまのうち・じゅんいち)氏は、沖縄がまだ返還される前に神戸大学で学んだ留学生(1965年理卒)。最近では、千葉大や東京電機大学でTLO業務に携わり、またデジタルハリウッド大学に関与するなど多彩な活躍をしている。今般、故郷の沖縄に「アルミECOパレット沖縄」という会社(本社:沖縄市)を起業、自ら社長となった(10月2日付琉球新報)。

琉球新報紙によると、今般設立した新会社は、韓国のアルミニュウム製パレット(貨物を載せる荷役台座)を日本国内で輸入販売するエイエルパレットジャパン(嘉悦伸浩社長、東京都)と代理店契約を結んだ。両社は今後、全日本空輸(ANA)が国際貨物事業を展開している沖縄での需要増を見据え、同製品の普及を目指す。

エイエルパレットジャパンによると、国内では約3億枚のパレットが使用され、年間約8千枚が入れ替わるが、その大半が木製で、廃棄時の焼却処理や移送時の薫蒸処置などでコストが掛かるのが現状だという。パレットをアルミニュウム製にすることにより、森林資源を守り、廃棄物処理の問題が無くなる。一方、アルミニュウム製パレットは、木製のパレットよりはコストは高い。しかし、軽量化をはかることができ、再生が可能というメリットがある。


神戸学生・青年センター飛田雄一館長(1978年農院修了)の「中央アジアのコリアンを訊ねる旅」の紀行文(2010.09.30)

9月15日付の神戸学生・青年センターの「センターニュース」に、同センター飛田雄一(ひだ・ゆういち)館長の「中央アジアのコリアンを訊ねる旅」の紀行文が掲載されている。

飛田館長は、今年のゴールデンウイークに、カザフスタン、ウズベキスタンを訪問した。メンバーは11名。これは、同センター主催のフィールドワークとして実施されたもの。案内は、カザフスタン大学のゲルマン・キムさんと奥様のザイーラさん。8泊9日の旅であった。

1937年、スターリンは沿海州にいた17万人の朝鮮人を日本のスパイをする可能性があるとして、中央アジアに強制移住させたが、その子孫たちが今も中央アジアにいる。キムさんはその歴史研究の第一人者で、1991年にも学生センターを訪問して講演した。その後、ソ連は崩壊。カザフスタン等、中央アジアの諸国が独立したのである。一昨年、キムさんは大原社会問題研究所と北海道大学に招聘され、1年間日本に滞在した。この機会をとらえて青丘文庫研究会、コリアンマイノリティ研究会、学生センターの共催でキムさんの講演会を開催した。その際、訪問を約束した。実は、1991年にも訪問を約束したが果たせず、今回は約束を20年近くを経てようやく実現したものである。

カザフスタンにウストベという町がある。この地は、1937年に強制移住させられた朝鮮人たちが最初に降りたった地。記念碑や墓地がある。一行は、「チューリップ原産地はカザフスタン」という話を聞き、その原種を確認した。小さいかわいらしいチューリップだったという。一行は、ウズベキスタンのタシケントも訪れる。ウズベキスタンには、古いシルクロードのイメージが多く残っていたとのこと。


活躍する神戸大学馬術部(2010.09.29)

神戸大学馬術部が頑張っている。8月開催の全国大会関西予選の成績で、総合競技団体枠(3名)と賞典馬場出場枠(1名)を確保した。また、9月開催の学生選手権・女子学生選手権関西予選でも好成績を得ている。選手権での優勝をはじめとして総計4人が12月の全国大会への参加資格を得た。関西予選の戦績は以下のとおり。

○全国大会(自馬) 10月25日ー27日開催(東京・馬事公苑)
学生賞典馬場  川嶌 英之(工学部4年) 凌舞 2年連続
学生賞典総合  舟邉 隆樹(工学部4年) 凌桜 
        川嶌 英之(工学部4年) 凌洸
        齋藤 寛 (農学部3年) 凌翼
学生賞典馬場の2年連続出場は馬術部で初快挙。また、学生賞典総合の団体出場は1988年以来、22年振り。

○全日本学生選手権大会 12月11・12日開催(東京・馬事公苑)
        優勝   川嶌 英之(工学部4年)
        3位    舟邉 隆樹(工学部3年)
全日本学生選手権優勝は1983年以来27年振り(今回を含めて過去4人)

○全日本女子学生選手権大会 日程:全日本学生選手権と同じ
        3位   徳本 順子 (農学部4年)
        4位   友松 美和子(文学部3年)
        7位   中村 彌世 (農学部4年)  
全日本女子学生選手権3位以上入賞は2001年以来9年振り


学生選手権・女子学生選手権で、複数人の全国大会出場は1986年の3名が最高。4名は初。


坂本茂樹教授(法)が、中国人船長釈放問題について発言(2010.09.28)

9月25日付朝日新聞のコラム「私の視点」欄に、坂本茂樹教授(法)が、中国人船長釈放問題について発言している。タイトルは、「最悪のタイミングだ」。坂本教授の専攻は国際法で、日本海洋法研究会会長の職にある。この記事は、検察当局が9月24日、東シナ海の尖閣諸島沖で逮捕した中国人船長を、処分保留のまま釈放すると発表した翌日に掲載されたもの。以下は、その概要である。

中国人船長釈放は最悪のタイミングである。その理由は、中国側によるレアアース(希土類)の対日輸出禁止、邦人4人の拘束、温家宝首相の米国での「さらなる対抗措置を取る」という発言が報じられた直後だったからだ。日本側がまるで中国の圧力に屈したかのような印象を多く人に与え、将来に禍根を残す。今回の処分保留の決定は、「尖閣諸島は日本の領土」という従来の主張を自ら疑わしめることにならないだろうか。このコラムを坂本教授は、「東シナ海を「紛争の海」に戻さないためにも、日中両国、とりわけ中国側に、自制的態度を求めたい」と結んでいる。

坂本教授はこれに先立つ9月21日付日本経済新聞にもコメントを寄せている。この時点の論点は「日本は尖閣諸島について領有権問題は存在しないという立場をとる以上粛々と司法手続きを進めるべき」というものであった。


「マンスリーみつびし」8月号に明治安田生命保険松尾憲治社長(1973年経卒)が登場(2010.09.22)

三菱広報委員会が発行する月刊誌「マンスリーみつびし」8月号の「社長インタビュー」欄に、明治安田生命保険松尾憲治社長(1973年経卒)が登場、インタビューを受けている。インタビュアーは、元TBSアナウンサー(現フリー)の渡辺真理さん。

4ページにわたるインタビュー記事。そのタイトルは、「「逃げないー」苦境を支えたのはこの言葉でした」となっている。松尾憲治(まつお・けんじ)社長の略歴は、以下のとおり。

1949年 福岡県小倉市(現北九州市)で誕生
1979年 神戸大学経済学部卒業、明治生命保険相互会社入社
2004年 合併により明治安田生命保険相互会社に改称
2005年 代表取締役社長
     
 
少年時代、夏休みなどは近所の仲間と朝から晩まで野球をしていた。中学校では吹奏楽部に入り、ユーフォニウムを吹く。この楽器は、「チューバをひとまわり小さくしたような楽器で、オーケストラでいえばチェロのような役割を果たします。けっこう重要なパートなんですよ」と、松尾社長。小倉高校に進学後も、吹奏楽を続ける。

神戸大学に進学したが、当時は学園紛争の最中。授業も休講が多かった。準硬式野球部に所属する。就職にあたっては、自分の可能性を探る意味もあり、様々な企業を訪問した。その中のひとつが明治生命。「そのとき応対してくださった総務部長の人間性にとてもひかれ」たからと、松尾社長は往時を回想する。長い会社生活。全て順風満帆というわけではない。入社5年目に営業に配属され、壁にぶち当たったこともあった。


内閣府「防災功労者」 に室崎益輝名誉教授(工)等選出(2010.09.21)

内閣府が8月30日、2010年の「防災功労者」を発表した。この表彰制度は、正式には「防災功労者内閣総理大臣表彰」というもの。災害時における人命救助や被害の拡大防止等の防災活動の実施、平時における防災思想の普及又は防災体制の整備の面で貢献し、特にその功績が顕著であると認められる団体又は個人を対象として表彰するもの。

総理大臣表彰されたのは、次の4氏。

神戸大学名誉教授、関西学院大学教授    室崎 益輝

東京大学名誉教授                島崎 邦彦

東京大学名誉教授                藤井 敏

長崎大学教授                   高橋 和雄

内閣府が公表した室崎名誉教授の功績は、以下のとおりである。

防災研究の第一人者として、優れた研究成果を残しているだけでなく、地震に関する教育や普及活動においても積極的な活動を続けている。また、日本災害復興学会や地域安全学会などにも所属し、特に日本災害復興学会では会長を務めるなど学会に対しても多大な貢献をしている。さらに、中央防災会議「東南海、南海地震等に関する専門調査会」専門委員、「地方都市等における地震防災のあり方に関する専門調査会」専門委員等を歴任して幅広く活躍するなど、防災対策の推進に多大な貢献をした。
 
また、神戸大学大学石井昇教授(医、災害・救急医学)が、防災大臣表彰を受けた。


弁護士松本剛さん(1964年法卒)の追悼文集『松本剛さんを偲ぶ 一つの時代と仲間たち』刊行される(2010.09.16)

この5月、弁護士松本剛さん(1964年法卒)の追悼文集『松本剛さんを偲ぶ 一つの時代と仲間たち』が刊行された。編集・発行は、松本剛追悼文集発行委員会(非売品)。巻頭グラビアには、学生時代から弁護士として活躍した間の各種写真・資料や昨年11月7日付読売新聞夕刊に掲載された追悼記事(3段写真入)が収録されている。

松本さんは、いわゆる「60年安保闘争」の時期に、神戸大学姫路分校自治会委員長を務めていた。姫路市内でのデモの際、もみ合いから公務執行妨害容疑で逮捕、起訴された。松本さんは紆余曲折の後、1969年、30歳のときに司法試験に合格、1972年に弁護士登録。1973年、薬害スモン訴訟弁護団に参加、1985年にスモン訴訟は”全員和解成立”となる。次いで、1989年には薬害HIV訴訟では弁護団長をつとめるなど主として医療・薬害分野で活躍した。

残念なことに、松本さんは昨年7月に肝臓がんのため死去した。70歳だった。今般出版された追悼文集には、学生時代の仲間、弁護士仲間の追悼文、学生時代の仲間による座談会が掲載されている。また、松本さん夫妻の結婚式の際の野中春水教授の「お祝いのことば」も採録されている。野中教授(故人)は、神戸大学学生部長をながらくつとめ、神戸大学の学生運動を見守ったことで、当時の学生たちからの信望が深かった。


西田修身・名誉教授(海)らの研究グループが、漂着ごみを燃料にするプロジェクトに取り組む(2010.09.14)

海岸に漂着した発泡スチロールやペットボトルなどのゴミ。これらのゴミを加工して燃料に変えるプロジェクトに、西田修身・神戸大名誉教授(海)らの研究グループが取り組んでいる。燃料はボイラーや温室などに活用される予定。来春からの実用化を目指している。日本列島の海岸沿いや離島に打ち寄せられるごみは極めて多く、年間19万トンに達するという。このプロジェクトにより、処理に当たる自治体は負担を軽減できることになる。

西田名誉教授は「家庭ごみのリサイクルも含め、資源の有効活用を広く考えるきっかけにしたい」と話している。以上は、9月3日付神戸新聞の抄録。


10月30日(土)、第5回神戸大学ホームカミングデイ開催(2010.09.13)

10月30日(土)10時30分から、第5回神戸大学ホームカミングデイが開催される。

【時 間】 10:30~12:00
【会 場】 出光佐三記念六甲台講堂 (登録有形文化財)
【式次第】 学長挨拶
・同窓会代表 挨拶  高﨑正弘 学友会会長
講演「神戸大学と私~関西の活性化、鉄道と野球~」坂井信也氏(昭和45年経済学部卒、阪神電鉄㈱代表取締役・社長、㈱阪神タイガース代表取締役・取締役会長)

・神戸大学交響楽団による演奏
「軍隊行進曲」F.シューベルト
「ワルツ『美しき青きドナウ』」J. シュトラウスⅡ世他

・副学長 閉式挨拶

総合司会は、アナウンサーの朝山くみ氏(平成11年経済学部卒) 。

引き続き、「ティー・パーティー」が開催される。
進行 アナウンサー 朝山くみ氏
【時 間】 記念式典終了後 (12:00頃) ~ 13:00
【場 所】 アカデミア館1階BEL BOX食堂
【参加費】 1,000円

ティー・パーティーでは、応援団総部、グリークラブ等の課外活動団体によるアトラクションがある。

以上は、全体企画。これ以外に、各学部毎、留学生同窓会等の企画がある。ホームカミングデイの詳細は、下記を参照。

http://www.kobe-u.ac.jp/hcd/2010/index.htm


池内紀さん(元神戸大学助教授)の新刊書『文学フシギ帖』(2010.09.10)

ドイツ文学、評論、エッセイ、紀行文等多彩な分野で活躍中の池内紀(いけうち・おさむ)さんは、元神戸大学助教授(1966年ー1972年、教養部でドイツ語)。その後、東京都立大学、東京大学を経て執筆活動に専念、多数の著書がある。今般の著書『文学フシギ帖ーー日本の文学百年を読む』(定価、720円+税)は、岩波新書の1冊として刊行されたが、岩波新書としては、既に『ぼくのドイツ文学講義』、『森の紳士録--ぼくの出会った生き物たちーー』が刊行されている。

『文学フシギ帖』は、森鴎外・若山牧水・内田百閒」から三島由紀夫・村上春樹等の明治以降現代の作家を対象とする。これらの作家は、いずれ劣らぬ腕利きぞろい。さまざまな「フシギ」を秘めた作品を、著者が独自の視点から縦横無尽に分析する。少し違った角度から文学史に残る名作を再読してみると、思いもかけない新たな魅力が見えてこよう。

「須賀敦子と異文化」(197ページ)の一部を引用してみよう。

「須賀敦子は阪神間のブルジョワの家に生まれた。関西弁でいうと「ええしの娘さん」にあたる。ふつうならこのタイプの人生コースがほぼ決まっていた。宝塚に熱を上げ、そのあと「お嬢様学校」とよばれるミッションスクールに進学。卒業が近づくころ、母や叔母たちが婿となるべき相手の人選に余念がない」。そして、須賀敦子は「先手を打つようにして24歳のとき、・・・フランスに行った。2年に近い滞在中に、少し長めのイタリア旅行をした。この間に将来をじっと見定めたのだろう。帰国後しっかりと準備をし、29歳のときイタリア留学生試験に合格。まずはローマに向かった」。須賀敦子のイタリア生活は13年に及ぶ。

神戸大学助教授として阪神間の空気を吸った池内さん。上記の須賀敦子に関する叙述に、その体験が生かされているように思える。

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芦田均教授(農)が、黒豆種皮のポリフェノールを語る(2010.09.09)

8月31日付毎日新聞のコラム「健康を考える」欄に芦田均教授(農)が登場、黒豆種皮のポリフェノールに関してインタビューに答えている。以下は、その概要。

大豆の原産地は中国東北部からシベリア辺りが有力視され、中国では4000年前から栽培されてきた、とみられている。黒豆は中国最古の薬物学書にも「黒豆衣(こくずい)」などの名で登場し、漢方薬として珍重されてきた。血液浄化、腎・肝機能の安定、利尿などにプラスなのでは、と期待されてきた次第です。それらが実ではなく、重量で8%ほどを占めるだけの種皮の成分に由来することが化学的に分かってきた。

黒豆種皮が含むポリフェノールのうち、アントシアニンやカテキンには、抗酸化作用(人体に有害な活性酸素を抑える働き)があるとみられている。内臓脂肪が溜(た)まりにくくする、脂肪を燃えやすくする効果も推定されている。また、プロシアニジンには血糖値の上昇を抑制する機能もあるようだ。

ポリフェノールを含む赤ワインはアルコール飲料。飲み過ぎるとマイナス。カカオが原料のチョコレートやココアには糖分が多い。黒豆はその点、「畑の肉」と呼ばれる黄豆と同様に高栄養であるし、種皮は、黄豆にはなく機能性の研究が進む各種ポリフェノールを多く含んでいるという優位性を持つ。


神戸大学ワンダーフォーゲル部が創部50周年(2010.09.08)

9月2日付毎日新聞に、神戸大学ワンダーフォーゲル部が今年で創部50周年を迎えたことが報じられている。これを記念して、この9月に現役部員5人がクロアチアで秋合宿をおこなう。記事には、大楠広務主将の「町から町へ旅することがワンダーフォーゲルの根幹。大自然の残るクロアチアで土地に根付く文化を体得したい」との発言が紹介されていた。

神戸大学ワンダーフォーゲル部は、同好会として約3年間活動を続けた後、1960年に体育会に所属した。半世紀前は100人を超えた大所帯であったが、現在の部員は7人まで減少している。危機感を持った同部OB会が記念合宿を提案したもの。同部OB会の和田幹司会長(66)は「未知の世界へ踏み出すことでワンダーフォーゲルの楽しさを再認識してもらい、今後の発展につなげてほしい」と後輩たちに期待を寄せている。


増井重紀さん(1965年法卒)の新著『鉄屑はロマン』(2010.09.07)

商社マンとして鉄屑一筋に取り組んできた増井重紀さん(1965年法卒)の新著『鉄屑はロマン』が、牧歌舎から発行された(発売は星雲社)。定価は1600円+税。

増井重紀さんは、1965年住友商事大阪本社に入社。輸入運輸部、鉄鋼原料部に勤務し鉄屑ビジネスに従事する。1975年、米国住友商事ニューヨーク本社に勤務、ここでも鉄屑貿易、鉄鉱石開発輸入等を担当した。1981年に米国住友商事を退社、同年Hugo Neu Corp.に入社する。この会社では代表取締役副社長として18年間、金属部門を統括、年間輸出量3.5百万トンの米国最大の鉄屑輸出企業に育てた。1999年になって、同社を退社し2007年7月にFuwa Metal USA.Inc.を設立、社長に就任した。

本書の目次は、以下のとおり。
序章 鉄屑はロマン
1章 大阪ーー鉄屑人生の原点
2章 ニューヨークーー鉄屑相場参入
3章 心血注いだロスアンゼルスの十年戦争
4章 鉄屑と国際政治
終章 21世紀の蟻とマンモス

本書は、日本の商社を出発点に、世界最大の鉄屑産出国アメリカで企業経営を17年、独立して現在に至る。そのような、経歴を持つ増井さんの鉄屑と取り組んだ半世紀が熱っぽく伝わってくる。多数の「鉄屑」のカラー写真が収録されているのも本書の特色。著者のこだわりが、ひしひしと迫ってくる。

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「EU首都」ブリュッセルに神戸大学事務所設置(2010.09.02)

8月26日付朝日新聞など各紙に、神戸大学が「EU首都」ブリュッセル(ベルギーの首都)に事務所を設置したことが報じられている。

ブリュッセルに、現地事務所を開設するのは国立大では初めて。ブリュッセルは欧州連合(EU)の行政機関である欧州委員会本部などがある「EUの首都」であり、9月3日にベルギーの6大学の学長らを招いて現地で開所式をする。現地事務所では、欧州の大学や研究機関との共同研究や連携事業の実施、大学や関西の情報発信、留学生の行き来の窓口の役目を担う。ちなみに、神戸大の海外拠点は北京に続き2ヵ所目。

福田秀樹学長は「交流が実り、情報収集と発信、両方向の活動ができる拠点ができた。幅広い分野の共同研究など、世界的評価をいただける活動を進めたい」と語っている。

なお、本年4月に発行された「神戸大学最前線 研究・教育・産学官民連携」13号には「ブリュッセル・オフィス開設へ」と題して、国際交流推進本部アドバイザー奥西孝至教授(経)の2ページにわたる寄稿があった。

【参考】神戸大学ホームページ
http://www.kobe-u.ac.jp/info/topics/t2010_08_25_01.htm


一橋大学広報誌「HQ」夏季号が、三商大特集(2010.09.01)

一橋大学の季刊広報誌「HQ」夏季号(Vol.27)が、「新制大学が継承する三商大の伝統」のタイトルで4ページにわたる三商大の特集を行っている。以下は、その概要。

2010年2月1日に、一橋大学が、旧三商大として伝統的に交流のある、神戸大学、大阪市立大学と、教育交流協定を締結したことにちなんでいる。記事の最初には、 三大学のロゴマークが掲げられる等力の入った企画だ。今年は、旧三商大交流の象徴ともいえる三商大ゼミ60周年、三商大50周年にあたる。

「HQ」は、その記念事業として、新企画を組んで三商大の交流活動の特集をおこなったもの。この企画は、シリーズとなっており、第1回目は、三商大ゼミと三商大戦を中心に、三商大の交流の歴史について振り返っている。

1920年~1929年、すなわち、大正末期から昭和初頭にかけて大学令のもとに以下のように3つの高等商業学校が大学に昇格した。

・東京高等商業学校から昇格した官立東京商科大学(1920年昇格、現一橋大学)
・大阪高等商業学校から昇格した市立大阪商科大学(1928年昇格、現大阪市立大学)
・神戸高等商業学校から昇格した官立神戸商業大学(1929年昇格、現神戸大学)

これらの三大学は、第二次世界大戦敗戦後の1949年に新教育制度が施行されるまで、日本の商学、経済学を牽引する希少な専門大学として伝統を誇っていた。生まれも、育ちも類似していいたこの3つの大学は、三商大と呼ばれ、昭和初期から1940年頃までは、積極的な交流活動を展開する。大阪商科大学の設立に当たっては、一橋大学OBでもある当時の関一市長の大きな貢献があった。

昭和初期から敗戦以前発行の『一橋新聞』の中には、三大学の学長会議の記事掲載が多くあることから、同会議がほぼ恒例化されていたことが推測される。また、大阪商科大学が大学昇格した年の『一橋新聞』は「今年の進学年より大阪高商昇格と決定す」と見出しがついた記事が掲載されている(『一橋新聞」第65号 1928年1月16日発行)。また、神戸商業大学に関しても昇格を前に「神戸商大の特徴」(『一橋新聞』第81号 1928年11月5日発行)と題された、高垣寅次郎東京商科大学教授(同教授は明治44年神戸高商卒、東京高商専攻部に進学)の寄稿文が掲載されている。さらに、1942年4月10日発行の『一橋新聞』では、三商大共同で商業教育刷新新案を政府に提出するなどの記述があります。こうした記事を見るだけでも、それぞれの大学に対する関心、交流の深さがうかがえよう。


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バンドー化学谷和義社長(1976年年工卒)、「巻き返しへの戦略」を語る(2010.08.31)

8月19日付神戸新聞に、バンドー化学谷和義社長(1976年年工卒)が登場、「巻き返しへの戦略」を語っている。

今年が創業104年目のバンドー化学(旧社名:阪東調帯ゴム、神戸市中央区)。同社の業績は底打ちしつつある。本年3月期決算は、2年連続の減収ながら、営業利益では前期比15.8%増を確保した。2008年秋のリーマン・ショックによる需要の急減は、創業の地・神戸工場(同市兵庫区)を生産停止に追い込んだが、アジアなどでの積極展開や生産性向上に注力し、反転攻勢を期している。

2008年3月期の売上高は過去最高の986億円だった。しかし、その後のリーマン・ショックで需要が減り、2009年1~3月ごろには自動車、事務機器用ともピークの半分を切る。特に国内は「この先も元には戻らないと判断し、思い切って体制を見直した」と谷社長。

同社は、「経費の圧縮を徹底した。契約社員との契約更新を一部見送り、役員報酬などを減額して、設備投資も極力抑えた。原材料の石油も価格上昇が止まり、利益を押し上げてくれた。個々にきて需要もピークの8割程度にまで回復した」。2011年3月期は増収増益を見込んでいるという。

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「神戸のつどい」開催(8月5日東京會舘)(2010.08.27)

去る8月5日午後6時から、東京丸の内にある東京會舘9階「ローズルーム」で「神戸のつどい」が開催された。この会は、東京で活躍している神戸にゆかりのある政界、経済界、官界等の人々に対して、「神戸経済の現状や産業基盤の整備状況、神戸医療産業都市構想や神戸空港等の主要プロジェクトについての説明、PRを行い、神戸への関心を高めていただくとともに、神戸経済の新生と活性化を図る」という目的で毎年開かれている。

出席者の中には、神戸港振興協会藤本晃三参与(1962年経卒、元三菱商事)、三菱倉庫番尚志会長(1969年営卒)、ジェイアイエスアイ山岡高士社長(1971年工)、スカイマーク西久保慎一社長(1978年工卒)等も。

式次第の概要は以下のとおり。

○主催者挨拶
・矢田立郎神戸市長
・水越浩士神戸商工会議所会頭    
○来賓ご挨拶
・前川弘幸川崎汽船会長
・坂田東一前文部科学省事務次官   
・神戸大使竹下景子氏    
○鏡 開 き   
○乾杯
・アスビオファーマ横山誠一社長
○懇談
○閉会挨拶
・荻阪伸秀神戸市会議長


神戸大空手道部の総師範歳内治夫さん(1968年教卒)が「糸東流」で最高段位の8段を取得(2010.08.26)

創部58年になる神戸大空手道部。同部の総師範をつとめる歳内(さいうち)治夫さん(教)が、空手道4大流派のひとつ「糸東流」の最高段位の8段を取得した(8月12日付産経新聞)。

歳内さんは、学生時代空手道部で主将をつとめた。卒業後は自動車メーカーに勤務、33歳の時から15年間母校空手道部の監督をつとめている。そして、今年の6月に空手道部の総師範に就任した。空手道を極めたともいえる歳内さんだが、「師範や先輩方に教わった空手道を次の世代の学生たちに伝えていきたい」と語り、鍛錬を怠らない毎日だ。


織田正吉さん(昭30法卒)の新著『笑いのこころユーモアのセンス』(2010.08.24)

岩波書店から、織田正吉さん(昭30法卒)の新著『笑いのこころユーモアのセンス』が刊行された。定価は2000円+税。織田さんは、放送作家、エッセイスト。日本笑い学会理事、関西演芸作家協会顧問もつとめる神戸大学卒業生としては異色の存在である。また、織田正吉というのはペンネームで、本名は構恒一(かまえ・つねいち)である。

織田さんは、1953年にNHKの漫才台本の募集のコンクールで入選した。この作品は内海突破・並木一路が演じている。ラジオ・テレビの演芸番組の構成、漫才台本・新作落語の執筆などを行う。かたわら、ジョーク・ユーモア研究を行い、関連する著書を執筆している。また、百人一首や古今和歌集をパズル的に解読して独自に研究した著書が多数ある。1982年、上方お笑い大賞功労賞を、1988年、兵庫県文化賞を受賞した。著書に『笑いとユーモア』 筑摩書房(1979年、のち、ちくま文庫)、『ジョークとトリック 頭を柔かくする発想』(1983年、講談社)等多数。

本書は、以上のような長年にわたる実績を踏まえた作品。笑い、ユーモアに関しての織田さんの蘊蓄は、時に哲学や心理学を交え、更には「パラドックス」「詭弁(きべん)」「ナンセンス」といったキーワードを登場させる。落語、映画、小説の場面が織り込むなど読者を飽きさせない。8月1日付朝日新聞には、短評が掲載された。

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神戸大学で「アンドロイド」(基本ソフト(OS))のセミナー開催(2010.08.20)

7月21日、システム開発のナノコネクト社(神戸市中央区)が、基本ソフト(OS)「アンドロイド」向けのアプリケーションソフトの制作セミナーを神戸大学で開催した。ナノコネクト社は本年度中に広島大、徳島大などで計5回開くことにしている。ナノコネクト社では、技術者を年間1千人を育成する方針。

セミナーでは、塚本昌彦教授(工)が、携帯電話システムの新潮流やアンドロイドを学ぶ意義について講義。ナノコネクト社担当者らがOSの仕組みなどを指導した。参加した学生40人は実際にパソコンを使ってプログラミングし、二足歩行ロボットを携帯電話で遠隔操作する応用ソフトなどを制作した。

このセミナーは、NTTドコモなども協力。アンドロイドの魅力と可能性を知ってもらい、スマートフォン(多機能携帯電話)を普及させる狙い。ナノコネクト社の木島貴志社長は「セミナーを通して、アンドロイドの将来性について理解してほしい」と話していた。以上は、7月22日付神戸新聞からの抄録。


三重大学藤田達生教授(1987年文院博修了)の新著『証言 本能寺の変』(2010.08.18)

三重大学教育学部藤田達生教授(1987年文院博修了)による『証言 本能寺の変』が、八木書店から刊行された。定価は3400円+税。

「本能寺の変」は、天正10年(1582)6月2日、京の本能寺で起こった。この「本能寺の変」により、日本の歴史は中世から近世へと移行していく。近年、歴史小説や研究論文は「本能寺の変ブーム」ともいうべき盛り上がりをみせている。変の要因を信長と朝廷や室町幕府あるいはイエズス会といった特定の集団や人物との関連から説く見解がある。逆に、それらすべてを「黒幕説」として否定し、光秀の個人的な問題に限定するなど、様々な見方が発表され、まさに百家争鳴の観を呈している。

本書では、従来の常識・通説に左右されることなく本能寺の変というクーデターの分析を通して、室町幕府最後の将軍、足利義昭とその幕府の実態を明らかにし、それをもとに織田政権論を再検討している。「良質の史料を解読・解釈し、それをもとに考えるという、歴史学の醍醐味や基本的な研究方法を追体験していただきたい」と、本書の編集担当者は読者に語りかけていた(「出版ダイジェスト」6月21日)。

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大学院経済学研究科社会人コース、「長期履修制度」を導入(2010.08.11)

7月29日付各紙に、神戸大学大学院経済学研究科社会人コースに「長期履修制度」が導入されるというニュースが報じられている。社会人が働きながら研究している同コースにおいて、来春から授業料はそのままで修業期間を2倍に延長することが可能となる。この制度は「仕事をしながらの研究は時間的に厳しい」との院生たちの訴えを背景に導入されたもの。通常2年の修士課程を4年に、同3年の博士課程を6年に延長でき、計画的に単位取得や論文執筆が可能となる。

社会人コースは、土曜日を中心にカリキュラムを編成し、土曜日だけで学位取得ができるのが特徴。現在、修士課程に50人、博士課程に31人が在籍中。一方、この3年間の修了生をみると、修士課程を2年で修了したのは72%、博士課程を3年で修了したのは15%にとどまっている。休学を挟みながら長期間在学して、学位取得を目指す院生が多い。一方、長期に及ぶ学費負担を理由に退学するケースもでている。

新制度は在学生にも適用。修士課程の場合、授業料は年額約53万円、2年で計約107万円だが、4年に延長しても総額は同じ。大学側は「仕事との両立は無理だとあきらめていた社会人にも広く門戸を広げ、プロフェッショナルな人材を育成したい」との考えから制度導入に踏み切った。

折りしも8月に刊行された「凌霜」誌(経済・経営・法学部等の同窓会誌)386号に、2001年に経院社会人コースを修了した藤井惠さん(三菱UFJリサーチ&コンサルティング)が、社会人コース志望動機や効用などに関するエッセイ「大学院社会人コースでの2年間」を寄稿している。藤井さんは、銀行系のシンクタンクに転職したが、社内には院修了者が多かったこと等から、このような環境下で仕事をしていくにはもっときちんと勉強しなければ、と焦っていた矢先に、母校の大学院に社会人コースが設置されたことを知り、受験し無事合格した。社会人コースには、新聞記者、弁理士、呉服商、公務員、社会保険労務士、薬剤師など多彩な職業人たちが集まっていた。授業や論文作成を通じて得た学問的成果に加えて「社会人コースを通じて、さまざまな分野で活躍されている幅広い年代の方々と知り合うことができたことが、私にとっても大きな財産になりました」と藤井さんは語っている。


石川達夫教授(国際文化)の新著『チェコ民族再生運動─多様性の擁護、あるいは小民族の存在論─』(2010.08.10)

『プラハ歴史散策――黄金の劇場都市』(講談社[講談社+α新書]、2004年)をはじめ、チェコやチェコ文学、そしてチェコ語に関する多数の著作・翻訳がある石川達夫教授(国際文化)の新著『チェコ民族再生運動─多様性の擁護、あるいは小民族の存在論─』(岩波書店) が刊行された。定価は11500円+税。

諸民族が複雑に混在してきた中欧。そこに住むチェコ人は、その歴史上、周囲の大民族からしばしば非常な圧迫を受けて、一時はチェコ語とチェコ文化、チェコ民族そのものの消滅さえ危惧された。そのような環境下でチェコ人は、18世紀後半以降に展開した「チェコ民族再生運動」により消滅の危機を克服し、チェコ語とチェコ文化は力強い活力を獲得して現在に至っている。  

本書は、この「チェコ民族再生運動」の全貌を明らかにするとともに、言語と文化の多様性が危機にさらされている今日の世界にとってこの運動が示唆する意味を、独自の存在論的視点から探求している。  

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「神戸モーツァルトクラブ」井上和雄会長(1965年経院修士修了)の新著『シューベルトとシューマン』(2010.08.06)

7月27日付神戸新聞に、「神戸モーツァルトクラブ」の井上和雄会長(1965年経院修士修了)が登場、今般刊行された著書『シューベルトとシューマンー青春の軌跡』(音楽の友社、定価2200円+税)とともに紹介されている。

井上さんが会長をつとめる「神戸モーツァルトクラブ」は、クラシック音楽愛好家により構成される団体。井上さんは神戸大学海事科学部の前身である神戸商船大学で経済学を講じた教授(神戸商船大学名誉教授)。神戸大学在学時に結成した弦楽四重奏団「ブタコレラ・カルテット」のバイオリン奏者として演奏活動を続けている。47歳の時に出版した『モーツァルト 心の軌跡』は、サントリー学芸賞を受け、経済学者の傍ら音楽評論家としても健筆をふるってきた。今般の『シューベルトとシューマンー青春の軌跡』は、2010年がシューマンの生誕200年に当たるのに合わせ、09年12月に出版されたもの。音楽関係の著書は13年ぶりで、5冊目。

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韓晏元弁護士(2004年法博士後期修了)の新著『中国でのビジネス実務 債権管理・保全・回収 Q&A100』(2010.08.04)

韓晏元弁護士(2004年法博士後期修了)と伊藤忠丸紅鉄鋼奥北秀嗣公認内部監査人の共著『中国でのビジネス実務 債権管理・保全・回収 Q&A100』が、第一法規から出版された。定価は4800円+税。

本書は、中国ビジネスにおける債権管理者指南書、中国でのビジネス実務の現場における債権管理・保全・回収について、与信管理、売買契約書の交渉および作成、担保取得を中心に実用的な対応策を重点的に紹介している。また、強制的な債権回収手段として実際に活用されている仲裁手段についても、具体的な説明がある。

中国人弁護士(韓晏元氏)と、中国進出企業において数々の中国投資案件・管理全般の問題に携わってきた日本人管理担当者(奥北秀嗣氏)の協力により出来上がった著作。これが本書の大きな特色である。中国および日本のそれぞれの観点から、両者のこれまでの中国でのビジネス実務における債権管理・保全・回収の実体験を基に、実際に債権管理・保全・回収を行う担当者およびトラブルが生じた場合の法務・審査・総務・営業等の担当者からの疑問に応える形式が取られている。

日中間の法律やビジネス習慣の相違から、中国の信用保険制度、対外担保制度など、日本企業が知っておくべき内容までを幅広く網羅し、取引開始前から債権管理・保全・回収に至る一連の過程を、各種規程、契約書等のサンプルと共に紹介しているのも本書の特色。中国独自の問題についてはコラムを併用したり、関連法的手続きについてはフローチャートを交えるなど、初心者にもわかりやすい解説がなされている。

韓晏元(かん・あんげん)弁護士は、1971年の生まれ。現職は北京市潤明法律事務所パートナー弁護士。1994年北京市国際関係学院日本語学科卒業、1998年北京市外国語大学日本学研究センター日本文学専攻修了(文学修士)、2000年神戸大学法学研究科博士前期課程経済関係法専攻修了(法学博士)、2004年神戸大学法学研究科博士後期課程経済関係法専攻修了(博士(法学))。日本の法律事務所研修を経て、2004年北京市金社法律事務所入所、2008年にパートナーとして北京市潤明法律事務所参画。現在は、外商直接投資、企業買収、企業精算、債権回収、人事労務等、日本企業の中国ビジネスに関連する企業法務全般を取り扱っている。

奥北秀嗣(おくきた・ひでつぐ)公認内部監査人は、1973年の生まれ。1996年早稲田大学教育学部教育学科社会教育学専攻卒業。2001年早稲田大学大学院法学研究科民事法学専攻修了(法学博士)、その後、大手弁護士事務所にて倒産実務、債権回収業務等に幅広く携わった後、2004年伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社入社。同社法務部にて、中国法務・労務等に幅広く携わる。2008年9月~2009年8月中国の北京外企服務集団有限責任公司(FESCO)にて中国語研修。2009年9月~、中国北京にある中国政法大学大学院に留学し民商法を研究すると同時に、中国現地各有名弁護士事務所にて中国法務・労務を中心とした〕実務研修を行っている。

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南輝子さん(1967年文卒)の異色歌集『沖縄耽溺者』(2010.08.03)

7月11日付神戸新聞のコラム「著者に聞く」欄に、南輝子さん(1967年文卒)が登場、異色の歌集『沖縄耽溺者』(うちなージャンキー)を語っている。出版元は、ながらみ書房。定価は2000円+税。そこでは、次の2首が引用されている。

・われらは通過するこの沖縄のこの骨の上 NOW ON TOUR

・けとばされふんづけられてせつないよ起てよOKINAWA起つてください

2008年2月、南さんは、ジャズライブを聴くため、2泊3日の「沖縄たましひツアー」に参加した。斎場御嶽や戦跡を巡って帰神後、夜ごと霊にうなされ、7日目から歌がぐんぐんわき出したという。『沖縄耽溺者』は、こんな不思議な体験から生まれた。

南輝子さんは、1944年和歌山県生まれ。神戸大学文学部卒(1967年)。「眩」「紅」会員。歌集「Roy-cwratone」、「ジャワ・ジャカルタ百首」があり、詩集、詩画集を刊行する一方、絵画の個展を開いたり、CDのプロデュースを行う等多彩な活躍を続けている。神戸市西区在住。

このコラム「著者に聞く」の執筆者は、南さんの文学部の後輩である平松正子記者(1992年文卒、神戸新聞文化生活部)。平松記者は、「この歌集を何より「異色」たらしめているのは終章「神戸バンビ耽溺者」だろう」と評している。『沖縄耽溺者』の115ページ以下には、三宮にあったジャズ喫茶「バンビ」の回顧にあてられている。「バンビ」には、画家の山本六三や武内ヒロクニ、仏文学者・鈴木創士、文壇バー店主・渡辺一考といった人物が集まっていた。

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(南輝子さんの絵画作品)


桑原哲也名誉教授(営)が、『カネボウの興亡』を書評(2010.07.30)

7月11日付産経新聞に、桑原哲也名誉教授(営、現福山大学教授)による武藤治太、松田尚士共著『カネボウの興亡 日本近代経営史の光と影』(新風書房・1575円)の書評が掲載されている。以下は、その概要。

本書は、我が国の工業において最初に国際競争力を獲得した紡績企業の盛衰を、業界を代表していたカネボウを事例として、同社の経営トップの行動に焦点をあて、列伝風に説明する。カネボウは、1930年時点で世界の鉱工業企業の第191位(資産額で)、綿紡企業では第2位にランクされた我が国最大の繊維企業。当時、世界の綿糸布市場を席巻しつつあった。この国際競争力は、1890年代からカネボウの経営を担った武藤山治の下でつくられた。彼は、経済体のカネボウに生活共同体の機能を作り出すことによって、労働者の貢献意欲を引き出し、製品の高品質化と高付加価値化に成功した。

日本の綿業はすでに第二次大戦に入るころ、成熟段階に入った。産業のこうした宿命を克服する課題は、武藤を継いだ津田信吾にによって認識されたが、本格的な対応は敗戦後になった。そうした問題に武藤絲治、伊藤淳二等歴代社長は懸命に取り組む。しかしカネボウ・ブランドを踏まえた化粧品の成功は見られたものの、合成繊維をはじめとする多角化は成果を生まなかった。

脱成熟は、カネボウ経営者にとって苦難に満ちたプロセスとなった。それを、著者はリーダーシップの問題として考察。すでに戦時体制化、津田社長のもとで権威主義的な傾向が現れ、しだいに風通しの悪い組織風土が醸成され、やがてはリーダーの意思決定における道徳性に問題をはらむようになったこと、その帰結としてカネボウ内外のメンバーは同社から離れていったことが示唆されている。

なお、余談であるが、カネボウと神戸に関してこんなエピソードがある。1903年(明治36年)6月30日、日本で最初の"社内報"「兵庫の汽笛」が、カネボウ(鐘淵紡績)兵庫工場(神戸・和田岬の近くにあった)の職員を対象として発行された。「兵庫の汽笛」は、翌月25日に「鐘紡の汽笛」と改題され、兵庫工場のローカル版から全国版としての発行されることになる。日本で最初の社内報を発行することを決めたのは、武藤山治(むとう・さんじ)で、社内報刊行当時は、鐘淵紡績兵庫工場の支配人だった。


シリン・ネザマフィさん(2006年院自然科学研究科修了)の小説「拍動」、「文學界」6月号に掲載。芥川賞は、ならず。(2010.07.27)

文藝春秋社発行の純文学文芸誌「文学界」6月号に、シリン・ネザマフィ(Shirin Nezammafi)さんの「拍動」が掲載された。「拍動」は、シリン・ネザマフィさんの”文学界新人賞受賞第1作”と銘打って掲載されている。この作品は、京都を舞台に交通事故にあったアラビア語圏の男性(大学でアラビア語を教えている)をモチーフとしたもの。いつもながら淡々とした文体でストーリーは流れていく。「拍動」は、第143回芥川賞の候補作品となったが、惜しくも受賞は逃した。

シリン・ネザマフィさんは、イラン・テヘランの生まれ。1999年に来日、1年間日本語学校で学ぶ。その後、神戸大学工学部、同自然科学研究科修了、パナソニックにシステムエンジニアとして勤務する。昨年、ドバイのグループ会社に転勤した。今年の3月4日付読売新聞(夕刊)には、「多様な人種 刺激的な街」というタイトルで、現地からの生き生きとした情報発信をしている。文末は「ドバイは醤油もカレー粉もサフランも、世界中のスパイスが混ざり合ってできた不思議な料理だ。どこを食べても新しい味だが、確かに美味しい」と結ばれていた。

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シリン・ネザマフィさんの著書『白い紙 サラム』(2009年、文藝春秋社)


神戸大学「素粒子ハンターの系譜」、7月15日付日本経済新聞(夕刊)から(2010.07.26)

7月15日付日本経済新聞(夕刊)の大型コラム「オムニス関西」の「ひと脈々 素粒子ハンターの系譜」②に、”神戸大、小柴精神継ぐ実験屋”として、小柴昌俊東京大特別栄誉教授(2002年「天体物理学とくに宇宙ニュートリノの検出に対するパイオニア的貢献」によりノーベル物理学賞を受賞)につながる神戸大学関連の人材群が紹介されている。

まず、小柴特別栄誉教授の友人である藤井忠男東京大名誉教授(神戸大元教授)。弟子にあたる武田広神戸大副学長、川越清以神戸大教授(理)、そして神戸大学で学んだ高エネルギー加速器研究機構(KEK)田中秀治准教授、金谷奈央子東京大助教等の名前が挙がっている。

KEK田中准教授は、未発見の素粒子をつかまえるアトラス用の測定器の作成に挑む。その成果は、若手研究者に贈られる「小柴賞」の受賞につながる。東京大学金谷助教は、LHC(世界最大の加速機)研究でスイスに渡った。このコラムの最後は、「小柴イズムは神戸でも脈々と受け継がれている」と結ばれていた。

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五十嵐順子さん(1998年国際文化)、知的女性ネットワーク会の会長に就任(2010.07.21)

五十嵐順子さん(1998年国際文化)が、知的女性ネットワーク会の会長に就任した。知的女性ネットワーク会は、3人の発起人により設立された。将来は、一般社団法人化にしたいと考えているという。以下は、同会の設立趣意書(要約)。

核家族化が進んで、人と人とのつながりが希薄になった今、女性の強みである、社会性・オープンなコミュニケーションが、世の中に求められている。会社でも、成果主義が進んだせいで、従来の日本企業が得意としていた家族経営はすっかり失われ、上司は評価する人、同僚や部下はライバル。そんなギスギスした職場が多くなっ。その結果、仕事は忙しくなる一方、家庭や地域のきずなも、ますます希薄になってしまった。

本当は、もっと協力して一緒に相談しながら仕事をしたい。明るく、オープンで、人間同士の温かい信頼関係があったら・・・

職場のために、そして社会のために。自分ができる小さな一歩を、探すことはできないのか。社外と社内、両方の人的ネットワークをそれぞれ持ち、つながりを大切にする女性達が世の中に増えることが、この「無縁社会」化している現代の社会問題の、ひとつの解決になるのではなかろうか。

そう、キーは女性、知的女性。

「知的女性」というのは、頭がいいというのではなくて。社会でよりよく生きるための、人と人が手をたずさえて生きていくための知恵を、生まれながらにして授かっていることを、自覚している女性と定義したい。世の中の、知的女性が、社会を、そして職場を、地域を元気にして、周りをまきこみ、人と人の絆を取り戻す中心になる。

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知的女性ネットワーク会のホームページ(下記)から
http://www.life-rebalance.com/chiteki/index.html


神戸新聞社高士薫社長(1975年法卒)が、”バラケツ神戸”を語る(2010.07.20)

兵庫・神戸CSの会が発行する「神戸佳族」5・6月号に神戸新聞社高士薫社長(1975年法卒)が登場、”バラケツ神戸”を語り、巻頭を飾っている。以下は、その概要。

「バラケツ」というコトバ。その語源はともかく、「気は荒いが力持ち、押さえつけられると盾突くたちで、人情には滅法もろい、というほどの響き」だろうかと高士社長は推察する。ただし、この「バラケツ」というのは神戸限定のコトバ。大阪育ちの高士社長にとっては、往年の神戸っ子がこの言葉をむしろ誇らしげに発することが、しばらくの間不思議でならなかったそうだ。

川崎正蔵と松方幸次郎。2人は、明治期、鈴木商店の金子直吉らとともに、近代神戸の黎明期を彩った偉人たちだ。川崎造船所、今の川崎重工業の初代社主、社長としても名高いが、同時に神戸新聞社の初代社主と初代社長でもあった。

三菱や三井に比べ、鈴木商店も、その歴史を受け継ぐ神戸製鋼もそして川崎造船所も、見事に在野である。すなわち、「民」であり、バラケツである。そこには、首都から離れ、海に開き、交易を基盤に発展した神戸の遺伝子が組み込まれているようにも思えてくる。高士社長は、松方幸次郎から数えて14代目の社長に当たる。


神戸市長選挙に立候補、僅少差で惜敗した樫野孝人さん(1986年経卒)が、東京六甲クラブで講演(2010.07.16)

連休明けの7月20日(火)、東京六甲クラブ(旧東京凌霜クラブ)で開催の特別火曜会で、昨年の神戸市長選挙に立候補、7,852票という僅少差で惜敗した樫野孝人さん(1986年経卒)が講演する。演題は「無所属新人―上場企業社長の選挙ものがたり―」。参加希望者は、TEL:03-3211-2916、FAX:03-3211-3147、Eメール:tokyo@kobe-u.com のいずれかの方法で申し込む。
 
日時:2010年(平成22年)7月20日(火) 12:00~13:00
場所:神戸大学東京六甲クラブ(帝劇ビルB2)
演題:「無所属新人―上場企業社長の選挙ものがたり―」
講師:樫野孝人(かしの・たかひと)氏
県立長田高校を経て1986年神戸大学経済学部卒。(株)リクルート入社。人事部門を経て、雑誌編集長、インベストスペース館長。福岡ドームの立上げに参画し、マイケルジャクソンやマドンナなどのコンサートをプロデュ-ス。その後(株)メディアファクトリーで映画制作事業を立上げる。
2000年 (株)IMJの代表取締役社長に就任(翌2001年ヘラクレスに上場)。
2009年 同社を退任し、神戸市長選挙に立候補。
現在、「NANA」「ゼロの焦点」などを製作したIMJエンタテイメント取締役会長、神戸リメイクプロジェクト代表、神戸ひとマガジン「裕ちゃんを探せ!」編集長。
著書:上記の他「情熱革命」(カナリア書房)など。
会費:4,000円(昼食付)


池田泉州銀行が神戸大発の創薬ベンチャーGMJに投資(2010.07.14)

池田泉州銀行(本店:大阪市北区)は、神戸大学発の創薬ベンチャーGMJ(神戸市中央区)に投資した(7月6日神戸新聞他)。GMJは、2003年に神戸大学医学部が中心となって創業したベンチャー。資本金は1億7990万円、従業員は4人。がん遺伝子治療用医薬品の開発や、非臨床試験受託事業などを手掛けている。医薬品開発事業では、中国で臨床試験を始めるための準備を進めている。今般、GMJが調達した資金は、がん遺伝子治療用医薬品の開発費に充てることになっている。

池田泉州銀行は、2009年8月に地域経済の活性化を目的に神戸大学発の企業や企業家らを支援する専用ファンド「池銀キャピタル夢仕込ファンドKI投資事業有限責任組合」を設立した。その際、同行グループで1億円を出資し設立している。


ゲゲゲの女房」をテ―マにした講演会開催(神戸大学東京六甲クラブ)(2010.07.13)

去る7月9日(金)、神戸大学東京六甲クラブ(旧東京凌霜クラブ)でNHK朝のドラマで放映中の「ゲゲゲの女房」に関する講演会が開催された。この会は、神戸大学東京オフィスと「八雲の会」との共催の特別企画として開かれたもの。NHKで放映中の「ゲゲゲの女房」の原案本である武良布枝著『ゲゲゲの女房』(実業の日本社)の編集協力者である五十嵐佳子氏(お茶の水女子大卒、フリーランスライター)を講師に、お話を伺った。

『ゲゲゲの女房』という本は、漫画家水木しげる氏(鳥取県出身)の奥様武良布枝氏(島根県出身)によるご夫妻の若き日の苦労話を主体としたエッセイ集。フリーランスライターの五十嵐佳子氏が1冊の本にまとめた。女性誌の取材記事執筆のほか、ルポルタージュや小説などを発表されている五十嵐氏には、『こんなに楽しい!妖怪の町』(実業の日本社)の著書があり、水木しげる氏とのご縁ができた。一方、五十嵐氏の父上五十嵐康祐氏が神戸大学卒業生(1954年経営学部卒)であることから、神戸大学東京オフィスと「八雲の会」(島根県のビジネス支援が目的。首都圏で活動)が共催で、今回の特別企画を開催することになった。

五十嵐氏からは、編集協力をされた本とそれがドラマ化された「ゲゲゲの女房」をテ―マにした裏話の数々を伺った。参加は42名、神戸大学関係者と「八雲の会」メンバーがそれぞれ半数ずつであった。

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阪神電鉄コミュニケーションメディア統括部長小林幹彦さん(1983年工院修了)の趣味はトランペット(2010.07.12)

5月8日付読売新聞夕刊の「Off 私の休日」欄に、阪神電鉄コミュニケーションメディア統括部長小林幹彦さん(1983年工院修了)が登場。学生時代からトランペットを始めたこと、社会人になってからも仕事の合間を縫ってライブハウスなどで仲間と〝スイング〟してきたこと等トランペットとの永年にわたる関わりが紹介されている。

小林さんは、週末になると大阪市北区の楽器店「ドルチェ楽器」のホールでトランペットを練習する。「少しでも休むと途端に吹けなくなる。逆に、イメージ通りに音が『届いた』時の充実感はたまらない」と小林さん。
 
1級建築士として阪神電鉄に入社した小林さん。ビルや一般住宅のキッチンまで、数多く構想や設計を手がけてきた。その集大成が、大阪・キタの顔として知られる西梅田の大型複合ビル「ハービスOSAKA」「ハービスENT(エント)」だった。小林さんは、2008年4月に建築部門を離れ、神戸と奈良を結ぶ「阪神なんば線」のPRを担当する。沿線を舞台に制作したラジオドラマのテーマ曲を選び、沿線紹介の一環で、神戸のジャズバーを巡るスタンプラリーにも取り組んだ。


「ウエディングの街神戸」を広める谷口亨子さん(1984年教卒)(2010.07.08)

6月28日付朝日新聞のコラム「ひと模様」欄に谷口亨子さん(1984年教卒)が登場した。テーマは、「ウエディングの街神戸」を広める。

異人館、メリケン波止場、1千万㌦の夜景・・・・・。エキゾチックでおしゃれな街・神戸。この街でウエディングを挙げるカップルを増やしたい。ブライダル会社「オフィス・マーメイド」の社長である谷口亨子さんは、観光やファッション業界など80企業・団体が2005年に発足させた任意団体「神戸ウエディング会議」の呼びかけ人だ。

「オフィス・マーメイド」のたち上げの最大の恩人は県立長田高校の先輩の元神戸市長宮崎辰雄氏(故人)。宮崎氏は、晩年市内の名だたるホテルを車いすで一緒に回ってくれた。そのおかげで、1996年に起業した社の経営が軌道に乗る。「いずれは海外にもウエディングの街・神戸を広められたらうれしい。『神戸の街を元気にする力になれ』と言われた宮崎元市長のご遺志に報いたい」と谷口さんは語る。

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「神戸ウエディング会議」ホームページ(http://www.kobewedding.com/) から


東塚弘司さん(1966年経卒)の著書『ソロバン先生英国を行く』(2010.07.06)

リタイア後、イギリスで小中学生に日本の伝統文化であるソロバンや書道を教えた。そのような異色の体験をした東塚弘司(とづか・こおじ)さんの著書『ソロバン先生英国を行く 爽快! 63歳、小さな冒険』が、文芸社から出版された。定価は1000円+税。

東塚さんは、1966年神戸大学経済学部を卒業、当時二輪車メーカーだった本田技研工業(ホンダ)に入社する。ホンダの創業者である本田宗一郎という人物に強く惹かれたからだ。東塚さんの在職中、ホンダは四輪メーカーに変身、”世界のホンダ”となる。東塚さんは、ホンダの取締役を経て関連会社2社の社長をつとめ2003年に退職する。定年退職後は「趣味に生きる」というパターンが多いが、東塚さんの場合は違う。何をすべきかを色々考えた末、「語学留学+日本文化の紹介」をすることにたどり着く。英国でホームステイしながら、小中学生にソロバンや書道を教えたのだ。本書は、そのような東塚さんの実践記録である。

東塚さんにとって、商家に育ち小学校6年生のとき1級を取ったという実績があったのが幸いする。100円ショップで中国製のソロバンを買い集めるといった周到な準備の後、2007年7月に英国に旅立った。


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長崎・「軍艦島」との出会いを語る森榮さん(1966年法卒)(2010.07.01)

セメント協会の広報誌「セメント・コンクリート」6月号に、元宇部三菱セメント社長で三菱マテリアル顧問の森榮(もり・さかえ、1966年法卒)さんが登場。長崎県にある「軍艦島」との三度の出会いを語っている。

「軍艦島」は、長崎港から南西およそ19kmの洋上に浮かぶ周囲1.2kmの小さな島。正式名称は、長崎県西彼杵郡高島町端島であるが、夕暮れにかすむ頃はるか洋上から眺めると、その島影があたかも軍艦「土佐」に似て見えることから、いつしか「軍艦島」と呼ばれるようになった。この島は、三菱が明治時代から閉山まで80余年もの間、最高級原料炭を採掘してきた場所である。この島には、大正5年に日本初の鉄筋コンクリートで建設された高層アパート群が林立していて、全盛期には、5200人もの炭鉱マンとその家族が生活し、世界一人口密度の高い島としても有名であった。

1962年(昭和37年)年11月、森さんは東京水産大学の練習船「神鷹丸」に乗船して、3週間に及ぶ東シナ海漁業実習の帰路、長崎港に向かっていた。長崎港にあと1時間程で到着するという時に「軍艦島」の東側を航行、洋上から初めて見た高層アパート群が林立するその「偉容」に圧倒されたという。

その翌年、森さんは東京水産大学を卒業したが、すんなりとは就職せず紆余曲折を経た後、1966年(昭和41年)に神戸大学法学部を卒業、三菱鉱業(現・三菱マテリアル)に入社する。そこで二度目の出会いを迎えた。つまり、最初の勤務地が「軍艦島」の5km長崎よりの洋上にある三菱炭鉱の島・高島となったからである。結局、この高島で毎日のように「軍艦島」を眺めながら「労務屋」としての生活が15年近く続く。

三度目の出会いは、時代を一挙に30年近く飛び越える。2001年、森さんは、三菱マテリアル九州支店長として在任中に「軍艦島」と関係することになった。というのは「軍艦島」は、1974年に閉山後、無人島のまま30年近く推移してきた後、支店長として高島町との「譲渡交渉」に立ち会うことになったからである。

「軍艦島」はその後、平成の大合併により長崎市の所有地となっている。長崎市は「軍艦島」を観光の新しい「目玉」と位置付け、島の桟橋や見学通路を整備し、2009年4月「上陸解禁」に漕ぎ着けた。解禁後の半年間で予想を大幅に上回る3万4千人の観光客が訪れたという。「軍艦島」に林立する高層アパート群は、建設後90年の歳月を経ても、いまなお健在であり産業遺産としての役割を立派に果たしている。「換言すれば、それだけ日本のセメント・コンクリートの技術が世界的にも卓越している」と一文は結ばれていた。

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神戸大学で医学博士号を取った元タカラジェンヌの歯科医 桝谷多紀子さん(2010.06.30)

5月20日付朝日新聞のコラム「ひと」欄に、神戸大学で医学博士号を取った歯科医桝谷多紀子さんが登場、そのユニークなキャリアが紹介されている。

桝谷多紀子(ますたに・たきこ)さんの20代は、華麗な世界を生きていた。1966年、宝塚音楽学校を主席で卒業。宝塚歌劇団では「花園とよみ」の名の娘役で大役を演じる。4年半で宝塚を退団、NHK大河ドラマ「新・平家物語」などに出演した。33歳のとき、すっぱり女優を引退し歯科医を目指す。大学入試で1回、国家試験で、3回落ちた。1993年に開業したときの年齢は47歳。

宝塚で心血を注いだ発声や滑舌は歯並びで変わる。そこで、”口の中”に興味を持ったのだった。でも、歯科医としては、口の中だけでなく、患者の生活そのものに関わりたいと願う。6年前に再会したかつての恩師は認知症を患い、「死ぬんや」と繰り返していた。患者は高齢化が進む。そんなことから、精神ケアを学ぼうと、60歳で神戸大大学院の精神医学分野に入学。今春、高齢者の生きがいをテーマにした論文を神戸大学に提出、医学博士号を取得した


第27回学友会東京支部若手の会でカバヤ食品勤務の吉田雄一さん(2000年総合人間科学研究科修了)が講演。演題は「”お菓子のオマケ”あれこれ」(2010.06.29)

東京に於ける学友会ベースのイベント「若手の会」は、2006年6月10日にスタートし、第27回を迎える。今回は、カバヤ食品勤務の吉田雄一さん(2000年総合人間科学研究科修了)が講師。吉田さんは神戸大学発達科学部を経て2000年に同学部の大学院である総合人間科学研究科を修了、カバヤ食品に入社する。学生時代に立体造形(彫刻)ゼミで学んだという経歴を生かして、会社では玩具菓子(いわゆる「お菓子のオマケ」)のデザインや企画開発に携わってきた。この間の代表作は、累計2000万個販売された「ほねほねザウルス」シリーズ(2002年の第1弾発売から、現在第14弾が発売中のロングセラー)。このシリーズは児童書として書籍化もされ、全3巻10万部を超えるヒットとなった。その他、レゴブロック付き玩具菓子の担当にも携わる。当日は、カバヤ食品のご厚意で「お菓子のお土産」付。楽しい会になりそうだ。以下は、概要。

日 時: 2010年7月10(土)13時~16時 
場 所: 神戸大学東京六甲クラブ(旧凌霜クラブ)
     東京都千代田区丸ノ内3-1-1帝劇ビルB2
講 師: 吉田雄一さん(カバヤ食品企画第一部)
演 題: 「お菓子のオマケ」あれこれ
会 費: 2,000円(ただし、昭和期の卒業生は3,000円)

◎参加希望者は、7月9日(金)までにFAX、電話、E‐Mailのいずれかにより下記へ連絡する。

神戸大学東京六甲クラブ事務局宛
FAX 03-3211-3147  TEL 03-3211-2916
E-mail tokyo@kobe-u.com

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東京新聞元編集委員赤澤信次郎(1969年法卒)さん、ベトナムでグエン・ドクさんと会見(2010.06.25)

東京新聞元編集委員の赤澤信次郎(1969年法卒)さんは、退職後の現在もライターとして活躍中。東京新聞や東京中日スポーツ等の紙面で署名記事を書いている。5月13日付東京新聞のコラム「話題の発掘」では、ベトナムのホーチミン市で、「ベトちゃん・ドクちゃん」として有名な」グエン・ドクさん(29歳)と会見記を寄稿している。「ベトちゃん・ドクちゃん」は、米軍が散布した枯れ葉剤の影響とみられる結合双生児として生まれた。22年前、ホーチミン市ツーヅー病院「平和村」で分離手術に成功した。兄のベトさんは3年前に亡くなったが、ドクさんは結婚し、昨年、男女の双子が無事に生まれたという。

ドクさんは、二人の子供にベトナム語で「富士山」、「桜」と名付けたほどの親日家だ。日本には29回も行ったという。 ベトナム戦争終結から35年。観光立国を目指すベトナムは、日本の高校生の修学旅行の誘致に力を入れている。ベトナムは治安が良く、国民が親日的なのが売り物だ。ただし、昨年のベトナムへの修学旅行実績は、五校400人と緒に就いたばかり。赤沢さんがグエン・ドクさんと会ったのも、全国の私立高校校長らによる修学旅行視察団に同行したから。コラムは、「今年が「ベトナム修学旅行元年」になるかもしれない」と結ばれていた。


「マスターズ甲子園2010」の日程決まる。11月13日(土)・14日(日)両日(2010.06.23)

「マスターズ甲子園2010」の日程が決定した。第7回大会となる今年は、11月13日(土)・14日(日)両日に開催される。詳しくは、下記サイトを参照。

 http://www.masterskoshien.com

マスターズ甲子園大会名誉会長は、星野仙一氏(阪神タイガースオーナー付シニア・ディレクター)、マスターズ甲子園応援団長は、重松清氏(作家)、マスターズ甲子園 実行委員会委員長は、神戸大学大学院人間発達環境学研究科長ヶ原誠准教授がつとめている。

◎マスターズ甲子園2010プログラム
 甲子園シートノックと甲子園キャッチボールの募集を開始しました!
 甲子園シートノック http://www.masterskoshien.com/field_program.html 
 甲子園キャッチボール http://www.masterskoshien.com/cb10_program.html

◎マスターズ甲子園2010ボランティア 募集開始!
  http://www.masterskoshien.com/vol10_program.html
◎地方予選大会速報
 http://www.masterskoshien.com/tournament2010.html

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江弘毅さん(1981年農卒)の新著『街場の大阪論』(2010.06.22)

江弘毅(こう・ひろき)さんの著書『街場の大阪論』が、新潮文庫の新刊として発行された。定価は476円+税。江さんは、1958(昭和33)年、岸和田市の生まれで岸和田育ち。1981年神戸大学農学部卒業後、雑誌「ミーツ・リージョナル」(京阪神エルマガジン社)の創刊に関わり12年間編集長を務める。現在は大阪・堂島にある編集集団「140B」取締役編集責任者。著書に『「街的」ということ―お好み焼き屋はまちの学校だ』、『岸和田だんじり祭・だんじり若頭日記』、編著に『京都・大阪・神戸 店のネタ本』がある。

本書は、以上のような経歴を持つ江さんの”大阪論”。スタバはないがお好み焼き屋があり、缶ビールを24時間売っているコンビにはないが朝からやってる立ち呑み屋があり、ヤクザが徘徊し、おばはんの立ち話が続く。そのような「大阪の街場」のリアルなコミュニティと、そこで生きていく面白さを独特の文章で綴る。

『街場の大阪論』は、昨年3月バジリコ出版から刊行されたものであるが、文庫化されるにあたり若干の増補がなされている。

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旧三商大写真展―創立75周年記念展・第60回展 ―開催(2010.06.17)

一橋大学(旧東京商科大学)、神戸大学(旧神戸商業大学)、大阪市立大学(旧大阪商科大学)の現役・OBの作品等約180点を展示する旧三商大写真展―創立75周年記念展・第60回展 ―が、以下のスケジュールで開催される。

1.東京展  会場 東京都目黒区民センター
8月17日(水)~22日(日) 10:00~18:00
ただし、初日は12:00~18:00、最終日は16:00まで

2.神戸展 会場 兵庫県民ギャラリー
9月5日(日)~12日(日) 10:00~19:00
ただし、初日は12:00~19:00、最終日は15:00まで

3.大阪展 会場 大阪市立総合生涯学習センター ギャラリー(大阪駅前第2ビル5階)
9月15日(水) ~20日(祝・月) 9:30~21:30
ただし、初日は12:00~21:30。19日は17:00、20日は15:00まで

4.入場料 無料

5.作品点数 カラー・モノクロ 約180点  
(OB 約60点、学生 約 60点 写真部のあゆみ 約60点)

6.作品概要
創立75周年を記念して、3校のOBおよび学生が最近の活動成果を全体の調和を図りながらまとめた。本写真展は、2度の空白期間を除き毎年開催している。

7.旧三商大写真展概要
本写真展は、東京商科大(現一橋大)・神戸商業大(現神戸大)・大阪商科大(現大阪市大)の3校の写真部によって創立され、今日に至っている。本写真展は大学グループ展最多の60回の歴史をもつ。すなわち、戦中戦後(1942~51年)と学園紛争で(1969~74年)の2度の空白期間があったが、1935(昭和10)年に東京日本橋の小西六(現コニカミノルタ)本店ホールで第一回三商大写真展が開かれてから、今年は75年になる。
今回は、75周年という節目を記念して、各校の地元である「東京」「神戸」「大阪」をテーマに、現役学生部員の共同制作を展示する。
個人作品では、3校の学生・OBが日頃の力作を展示する。今年度入学したての新入部員から1939(昭和14)年卒業のOBまで、幅広い世代の作品が並ぶ予定。

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(東京展の案内はがき)


広島経済大学池田信寛教授(1989年営後修了)の新著『Why(なぜ)を考える!マーケティングの智恵』(2010.06.16)

広島経済大学池田信寛教授(1989年営後修了)によるユニークなマーケティングテキスト『Why(なぜ)を考える!マーケティングの智恵』が、中央経済社から刊行された。定価は、2600円+税。

著者は、本書の「まえがき」で、フランスのグランゼコールに留学した当時のことを回想する。グランゼコールというのはアメリカでいうビジネス・スクールに当たる。そこで、著者はショックを受けた。著者がマーケティングの話をしていると、同級生はしきりに「例えば”Par exemple?"」と聞いてくる。困ったことに、著者はその質問にちゃんと答えられることがなかった。そこで気が付いたのです。「これが机上の空論というものか」と。本書は、そのような体験を踏まえ、マーケティングに関して極めて具体的に解説されたテキストである。目次を見てみよう。全体は、次の3つの部分から構成される。

第Ⅰ部 マーケケィングの現場では何が起こっているのか
第Ⅱ部 マーケティング・ミックスを使いこなす
第Ⅲ部 より実践的なマーケティングの理解のために

第Ⅱ部第2章では、「買い手の立場で考えるマーケティング」として、次のようなテーマが取り上げられている。
・パートタイマーの視点を活かすヤオコー
・クレームに学ぶ花王の商品開発
・前川製作所の分社化
ここでは詳しく述べないが、何れも具体的でリアルなテーマをマーケティングの視点から分析している。

我々にとって身近な喫茶店。とりわけドトールコーヒーの登場に始まるマーケットの変化や多様性について分析した74ページ以下が興味を惹く。また、別なページで、著者は「なぜ消費者はハーゲンダッツのアイスクリームを買うのでしょうか」との問いを投げかける。ハーゲンダッツのアイスクリームは273円~336円(メーカー希望小売価格)もする。しかも、ハーゲンダッツは、多くの消費者にとって身近なコンビにやスーパーで売られている。「ハーゲンダッツの価格は少々高いのではないか」という疑問が生じるかもしれない。それでもハーゲンダッツが売れる理由のヒント。それは、「カフェやレストランで食べるアイスクリームよりは価格は高くはないけれども、スーパーやコンビニで買うには少し高いということにある」と著者は説明する。

著者の池田信寛(いけだ・のぶひろ)教授は、1960年の生まれ。神戸大学経営学部卒業。同大学院経営学研究科博士課程商学専攻単位取得満期退学。1986年から1988年まで、および、1998年から1999年までの2度に亘りパリ高等商業大学に交換留学生および客員研究員として留学。現在は、広島経済大学経済学部教授。専攻はマーケティング論。

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写真家三井昌志さん(1998年工卒)が、三輪自転車タクシー「リキシャ」で日本縦断(2010.06.15)

6月9日付毎日新聞に、写真家三井昌志さん(1998年工卒)が登場、三輪自転車タクシー「リキシャ」で日本縦断中であると報じられている。

三井さんは、東京八王子市在住の写真家。世界を旅しながら、人々の笑顔や働く姿などを撮影し続けている。三井さんは今、バングラデシュの三輪自転車タクシー「リキシャ」で日本縦断の旅をしている。リキシャには乗車できる。試乗した人には「ご縁」とかけた5円を寄付してもらい、バングラデシュの教育支援に充てる。今般、学生時代を過ごした神戸市に立ち寄った三井さんは「旅を通して世界が広がった。リキシャが世界に目を向けるきっかけになってくれれば」と話す。

京都市出身の三井さん。神戸大学を卒業後、機械メーカで2年間勤務した後に退職。しばらくは、やりたいことも見つからなかったが、ルポを書こうと2000年12月から10ヵ月にわたるユーラシア大陸一周の旅に出た。これまでにアジアを中心に7回の長旅を経験。各地で人々とふれあい、飾らない日常を写真に収め続けている。

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写真家・三井昌志「たびそら」(http://www.tabisora.com/)から


樫野孝人さん(1986年経卒)の選挙体験記『無所属新人』(2010.06.11)

樫野孝人さん(1986年経卒)の著書『無所属新人~上場企業社長の選挙ものがたり~』が、カナリア書房から刊行された。定価は、1200円+税。本書は、昨年10月25日が投票日だった神戸市長選挙で僅少差で敗れた著者の体験記である。

昨年6月22日、株式会社アイ・エム・ジェイ(IMJ)株主総会で、著者は子どもの頃からの志である政治の世界に身を置くために9年9ヵ月務めた代表取締役を退任した。次いで9月7日、神戸市長選への立候補表明の記者会見を開き、10月11日の告示後、14日間の選挙戦を戦う。神戸市は60年もの間、助役出身が市長を務める全国でも異例の長さの「官僚政治」が続いていた。著者は、三選を目指す現職市長に果敢な挑戦を試みたる。結果は現職16万4030票、かしのたかひと15万6178票、その差は7852票。神戸市長選はじまって以来、最も僅差の大接戦であった。

樫野孝人(かしの・たかひと)さんは1963年生まれ。神戸大学経済学部卒業後、リクルートに入社する。人事部門を経て、雑誌編集長、イベントスペース館長。福岡ドームの立ち上げに参加し、マイケルジャクソンやマドンナなどのコンサートをプロデュースをおこなう。その後、メディアファクトリーで映画製作事業を立ち上げる。2000年IMJの代表取締役社長に就任、翌2001年にはヘラクレス市場に上場を果たす。IMJを売上高186億円、従業員数800名の国内最大手のWEBサイト制作企業に成長させた。現在は、「NANA」「ゼロの焦点」などを製作したIMJエンタテインメント取締役会長、神戸リメイクプロジェクト代表、神戸ひとマガジン「裕ちゃんを探せ!」編集長。主な著書に『情熱革命』(カナリア書房)がある。

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王少飛画伯(1993年発院修了)新中国絵画最高栄誉賞受賞記念展、神戸三宮で開催(2010.06.10)

昨年から今年にかけて作品の評価(値段)が100倍に上がった王少飛画伯(1993年発院修了)の新中国絵画最高栄誉賞受賞記念展が、神戸三宮で開催される。以下は、”東洋のピカソ”とも評価されている王画伯の記念展の概要。

日 時:7月8日(木)~13日(火)11:00~18:00
場 所:ギャラリー「ほりかわ」
    電話:078-331-2485
    神戸市中央区三宮町2丁目9-11
    (トアロードをセンター街一つ南の筋を東入る)

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話題を呼ぶ福田和代さん(1990年工卒)の新著『オーディンの鴉』(2010.06.08)

銀行のシステムエンジニアから2009年に作家としてのスタートを切った福田和代さん(1990年工卒)の新著『オーディンの鴉』(朝日新聞出版、定価1700円+税)が、話題を呼んでいる。

5月12日付日本経済新聞夕刊の「今週の3冊」欄では、評論家の野崎六助氏が、「ここまで来たかサイバーテロ。誰もが加害者で、しかも被害者。ネット社会の監視網を描く恐怖のクライシス・サスペンス。特捜検事を主人公にした設定も生きている」と☆☆☆☆の評価で紹介している。また、5月16日付朝日新聞読書欄では、歌人穂村弘が書評、「ネット監視の恐怖描くミステリー」と評している。

なお、福田さんは、5月10日から神戸新聞夕刊のコラム「随想」の筆者として登場。第1回目のタイトルは「私的ダイエット考」であった。


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留学生の就職を支援する高鵬さん(2009年院国際文化研究科修了)(2010.06.04)

5月25日付神戸新聞の「東京便り」欄に、高鵬(こう・ほう、2009年院国際文化研究科修了)さんが登場、留学生の就職を支援する会員制交流サイト「JABOON(ジャブーン)」について語っている。このサイトの開設は昨年の6月。神戸大の大学院を修了し、人材コンサルティング会社に入社後わずか2ヵ月のことだった。会員数は既に2千人に達している。「日本に恩返しをしたいと思っている留学生は多いのに、大半は日本で就職できない。有能な人材が活躍できるよう手伝いをしたい」と高さん。

高さんは、中国の山東省青島市の出身。自らも留学生として「身をもって就職活動の大変さを知った」と振り返る。日本の大学や大学院を卒業修了する留学生は毎年3万5千人に上るが、日本の企業に就職するのは1万1000人ほどだという。「入り口だけ広げて、出口は狭いまま。少子高齢化の中での労働力確保や海外市場の開拓など、留学生の人材活用は日本の利益になるはずなのにもったいない」と高さん嘆く。この記事を書いたのは、神戸新聞東京支社の永見将人記者。永見記者は、2001年国際文化卒。2人は、神戸大学東京オフィスの紹介で出会い、このコラムが生まれた。

【参考】JABOONのホームページ
http://www.jaboon.com/


日刊ゲンダイ「社長の私生活」欄に、ブロードリンク榊彰一社長(1994年農卒)登場(2010.06.02)

3月9日付日刊ゲンダイ「社長の私生活」欄に、ブロードリンク榊彰一社長(1994年農卒)登場、自社を語っている。

榊彰一(さかき・しょういち)さんが起業したブロードリンク社。この会社は、企業、官公庁、学校等で廃棄するパソコンを買い取り、自社工場でデータを消去、メンテナンスして、中古パソコン市場に再販するリユース事業を展開している。顧客にとってはデータ消去をしてもらえ、廃棄に費用がかからず、買い取ってもらえるのが魅力。取引先は銀行、保険会社、官公庁など1500社を超えるという。

創業者の榊彰一社長は39歳。朝日生命を経て起業した。趣味は映画。自宅でマッサージチェアに座って観賞する。好きな食べ物はカレー、牛丼に親子丼。具体的には、カレーハウスCoCo壱番屋のカレー、吉野家の牛丼、なか卯の親子丼・・・。

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「ゴルゴ13」がブラジルで出版 神戸大学東京オフィスが仲介(2010.05.31)

劇画作家さいとうたかお氏の名作「ゴルゴ13」(リイド社)のポルトガル語訳3冊が、ブラジルで刊行された。出版したのはサンパウロ市にある日系人が経営するJBC社(Japan Brazil Communication)。同社の創業社長である東海林正和氏と神戸大学東京オフィスの植村達男コーディネーター(1964年経卒)が神戸高校同級であったこと、リイド社の社長斎藤発司氏が神戸大学の卒業生(1956年営卒)であったことから、橋渡しが可能となった。

「ゴルゴ13」ポルトガル語訳の企画は2年以上前からあり、翻訳権の取得、翻訳作業を経て、本年になってようやく出版に漕ぎつけた。なお、さいとうたかお氏は、斎藤発司氏の弟にあたる。

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松村眞吾さん(2001年営修士)の編著『後期高齢者医療制度を再考する―豊かな長寿社会に向けての13の提言 』(2010.05.28)

ミネルヴァ書房から松村眞吾・冨井淑夫編著『後期高齢者医療制度を再考する―豊かな長寿社会に向けての13の提言 』が出版された。定価は、2200円+税。本書は、医療経営コンサルタント松村眞吾(2001年営修士)さんと医療ジャーナリスト冨井淑夫さんの編著によるもので、マスコミで大きく報道されてきた後期高齢者医療制度に関して、国会議員、医師、大学教授、理学療法士、患者側等様々な立場の人々13名のインタビューから構成されている。NPO法人「高齢社会を良くする会」樋口恵子理事長(東京家政大学名誉教授)も、その中の一人。

本書は、”迷走する”と言われている後期高齢者医療制度に関して、多面的なアプローチを行い多彩な提言がなされている。松村眞吾さんは、慶応義塾大学商学部を卒業後大手電鉄会社に勤務等を経て2002年に医療・介護経営を支援する㈱メディサイトを設立し、代表取締役に就任し著書に『少子高齢時代の都市住宅学』(共著)等がある。


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伊藤忠商事三輪裕範調査情報部長(1981年法卒)が、景気動向についてコメント(2010.05.26)

5月20日付日本経済新聞(夕刊)に、2010年1~3月期の国内総生産(GDP)統計の発表を受けて、経済財政相を兼務する菅直人副総理・財務相は記者会見した記事が掲載された。1~3月期のGDPが前期比年率で4.9%の実質成長率を示したことについて、菅直人副総理は、国内景気の先行きについて「持ち直し傾向が続くことが期待できる」と語っっている。

この記事では、2人のエコノミストの見方が紹介されている。以下は伊藤忠商事三輪裕範調査情報部長(1981年法卒)のコメント。

好調な輸出と個人消費の持ち直しが景気回復をけん引。設備投資や住宅投資にも改善の兆しがみえる。日本経済には自立的な回復の芽が出ている。ギリシャなど南欧の財政不安が世界全体の金融危機につながらなければ、輸出の増加が続く。日本経済は当面、堅調に推移するだろう。名目成長率が実質成長率を下回る「名実逆転」が久しぶりに解消した。しかし前年同期比でみたGDPデフレーターの上昇率は大きなマイナス。日本経済がデフレを解消するには、まだ時間がかかる。日銀は当分、金融緩和の解除に慎重な姿勢を示すべき。

もう一人のエコノミストは、みずほ証券チーフマーケットエコノミスト上野泰也氏。「表面上は強いが、細部を検証すると前途多難な内容」というのが上野氏の意見。


池田暁子さん(1992年教卒)の連載漫画(週刊文春)から(2010.05.24)

池田暁子さん(1992年教卒)が「週刊文春」に連載中の漫画「人生モグラたたき」第42回(4月22日号)では、神戸大学在学中の思い出がテーマになっている。池田さんは、今春公開の映画『時をかける少女』(1983年大林宣彦監督の続編)を鑑賞して、神戸大学在学中、映画研究会で8ミリ映画を作っていたことを思い出す。

同級生たちが撮った西部劇では、ちょい役で出演したり、照明を手伝ったり・・。そうこうするうちに、「私も何か撮ってみたい!でも長いのはお金がかかるから短いやつで!」と、フィルム1巻(約3分)を購入する。フィルム代+現像代で2500円ぐらいが材料費だ。とにかく、映画は出来上がる。得意気に何度も繰り返しかけていたらフィルムから火が出てしまう。どうやら監督業は向いてないと早々に諦め、そのうち映画研究会は、宴会のみ参加のユーレイ部員になる。

映画研究会の一学年下に、精力的に撮ってる女子学生がいた。卒業後も、電機メーカーでOLをしながら年1~2本映画を撮り続け、とうとうプロの映画監督になったのが安田真奈さん(1993年法)。2006年に「幸福のスイッチ」(主演:上野樹里、沢田研二、本上まなみ)をリリース。監督・脚本ともに安田真奈さんの手によるものである。漫画の最後は、「次回作も楽しみです」のコトバで終わる。


メディアキッチンを起業した小川隆生さん (2005年経卒)(2010.05.21)

5月23日付サンデー毎日「会社の流儀」欄に、メディアキッチンを起業した小川隆生さん(2005年経卒)が紹介されている。メディアキッチンは、地場野菜を『こだわり食材』から『当たり前食材』へというコンセプトのもと千葉県松戸市に誕生した。メディアキッチンは、農産物直売所「みのりだい畑」を運営する。

この直売所は、新京成線みのり台駅からすぐの大通り沿いにある。毎朝、提携農家が車で商品を持ち込む。価格や納品の量は、農家が決定する委託販売方式だ。松戸は、生産者と消費者が共に通いあえる土地柄。小川さんは、そこに目をつけたのだった。

小川さんは、2005年に神戸大学経済学部を卒業後リクルートに就職。そこでホテル・レストラン業の関係者と仕事を重ねるうちに、農産物の流通に疑問を抱くようになった。これが起業のきっかけ。2009年、リクルートを退職、メディアキッチンを設立した。

【参考】メディアキッチンのホームページ
http://mediakitchen.jp

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大西功造(1998年農卒)さん、マンドリンリサイタル開催、7月7日(水)兵庫県立芸術文化センターで(2010.05.20)

大西功造(1998年農卒)さん、マンドリンリサイタル開催、7月7日(水)兵庫県立芸術文化センターで

大西功造(1998年農卒)のマンドリンリサイタルが開催される。以下は、その概要。

大西功造マンドリンリサイタル

2010年7月7日(水)19:00開演 18:30開場

ギター 加治川岳 ピアノ 西村友里

プログラム
A.カラス 第三の男
P.モルラッキ スイスの牧人
A.C.ミゲール シリウスに帰れ
M.ジュリアーニ 協奏的二重奏 ホ短調
R.カラーチェ マンドリン協奏曲 第2番ほか

兵庫県立芸術文化センター 神戸女学院小ホール
全席自由 2,000円

●チケット取り扱い 芸術文化センターチケットオフィス
電話:0798-68-0255(10:00AM~5:00PM 月曜休み ※祝日の場合翌日)
●後援 神戸大学 マンドリンクラブ弦友会 
日本マンドリン連盟 関西マンドリン連盟

       
大西さんは、神戸大学在学中より演奏活動を行う。
1998年、第16回日本マンドリン独奏コンクール第3位。
2000年、第17回日本マンドリン独奏コンクール第1位。
2002年、京都マンドリンオーケストラとともにケルン、ウイーンにて演奏、国際マンドリンフェスティバル出演。
2004年、ロシア国際民族楽器独奏コンクール「北方杯」マンドリン部門第2位。
2006年より毎年、兵庫県立芸術文化センター小ホールでリサイタルを行う。2006年より、前橋市で行われる「朔太郎音楽祭」に参加。コンサート、オーケストラのエキストラ出演、レコーディングなど積極的に活動中。小田善朗、川口雅行の両氏に師事。CDを4枚リリース。


【参考】大西功造HP
http://www006.upp.so-net.ne.jp/onishi/homepage/index.htm

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神戸大学応援団総部の創立50周年記念式典(2010.05.18)

5月3日、神戸大学応援団総部創立50周年記念式典が、ANAクラウンプラザホテル神戸で開催された。卒業生約350人と家族ら計約680人が参加した。学歌を大合唱。「フレーフレー神戸!」と声を張り上げ、節目を祝った。

応援団の創設は1960年4月。全国の大学に「60年安保」の嵐が吹き荒れた時期でもあった。当時の神戸大学は、学舎が点在し、”たこ足大学”と呼ばれる中で「学生に一体感を」と活動を始めた。それから50年。現役の部員は、応援団と吹奏学部の94人という大所帯に成長する。スポーツ応援や新入生への学歌指導などを手がけ、卒業したOB・OGは約1100人に達した。

式典では、記念事業の実行委員長である第2代団長藤井良隆さん(1963年経卒)が「50年間バトンを絶やさずつないだ後輩や、お世話になった方々に感謝したい」と挨拶。応援団のOB会「翔鷹会」の藤原規洋会長(1970年法卒)は「笑顔で人と人をつなぐのが団の務め。ありがとうと言われる活動を続けてほしい」と激励した。
現役部員らは、マーチ曲に乗せて応援する「チアリングファイト」を元気よく披露。初代団長の菅正徳さん(1962年営卒)は「大学を愛する思いは、現役生もOB生も一緒。感激で胸が震えた」と喜ぶ。また、現役の第50代団長山本洋敬さんは「歴史の重みを感じる。これからも神大生のきずなを深める応援団でありたい」と語った。

なお、50周年に際して記念誌『宇宙を股に』 が発行された。300ページを越える大部なもの。OB・OGたちが、それぞれの体験や思いを語っている。歴代顧問や一橋大・大阪市大・京都大各応援団からのメッセージ、大学近くの居酒屋・喫茶店の記事、物故者の追悼文等内容は多彩。58ページには、1971年に始まった硬式野球部の対京都大学戦の戦績が掲載されている。これまで神戸大が19勝16敗1引き分け(雨天中止2回)。2005年から2009年までは神戸大が連勝を続けている。『宇宙を股に』添えられた写真の中には創世記の”学帽”をかぶった応援団員の姿が写っていたりして、歴史を感じさせる。


以上は、5月4日付神戸新聞記事(下記)他による。
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0002944619.shtml


小出晋一郎さん(1957年営卒)の油彩画展、5月24日から開催(2010.05.14)

元商社マンだった小出晋一郎さん(1957年営卒)の油彩画の個展が5月24日から開催される。以下は、その概要。

日時:5月24日から30日まで。10時~17時(最終日は15時まで)。
会場:聖路加画廊 (聖路加国際病院 1階)
住所:東京都中央区明石町 9-1
電話:03-3248-2014 画廊担当 芳川かおる
交通:日比谷線 築地駅下車徒歩 5分
   有楽町線 新富町駅下車徒歩 7分

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(案内ハガキ)


文藝春秋5月号の「同級生交歓」欄に、高柳和江さん(1970年医卒)が長田高校同期生と共に登場(2010.05.13)

文藝春秋5月号のグラビア「同級生交歓」欄に、高柳和江さん(1970年医卒)が兵庫県立長田高校同期生と共に登場している。高柳さんたちは、東京五輪の年の卒業生で、16回生。

写真は、長田高校初代校長の胸像の前で写したもの。次の5人の同期生が並ぶ。

タクマ監査役  山原宣義
弁護士     蔵重信博
東京医療保健大学教授 高柳和江
情報セキュリティ大学院大学教授 廣松毅
衆議院議員 赤松正雄

高柳さんに関しては、「笑いで人を癒し続ける小児外科医の高柳は今、笑医塾の全国展開に余念がない」とコメントされている。このコメントは赤松議員によるもの。


阪神電鉄不動産事業本部森永純部長(1985年工卒)、西梅田開発を語る(2010.05.11)

4月17日付産経新聞に、阪神電鉄不動産事業本部森永純部長(1985年工卒)が登場、西梅田開発を語っている。ちなみに、森永部長は、阪神電鉄に入社して2年目から不動産開発全般の仕事に就く。このうち半分ほどで西梅田の再開発事業に携わってきた。現在は
西梅田地区開発協議会事務局長の肩書も持つ。以下は、記事の概要。

もともと西梅田地区は旧国鉄の梅田貨物南ヤードを中心とした未開発の地域。1985年に旧国鉄や阪神電鉄、雪印乳業など地権者7者と大阪市で土地区画整理組合を設立、1987年に開発協議を発足させ、新しい街づくりが始まる。森永部長は大阪府出身。しかし、「社会人になるまで西梅田はほとんど知りませんでした。梅田といえば阪神、阪急の百貨店周辺や東梅田界隈(かいわい)を指していたようです」と、梅田に対する当時の印象を振り返る。

開発協議会では、文化・国際・情報の都市機能の強化、緑豊かなまちづくりを目標とし、ビジネス、ホテル、商業、文化の複合機能を備えた魅力あふれる都市空間の形成に努めてきた。地区の中央を貫く道路の両サイドには幅10メートルのプロムナードを、地下には延長600メートルの歩行者道『ガーデンアヴェニュー』を整備する。


荻正道さん(1971年営卒)の新著『パナソニックがSANYOを買収する本当の理由』(2010.04.30)

荻正道(おぎ・まさみち)さんの新著『パナソニックがSANYOを買収する本当の理由』が、アーク出版から出版された。定価は、1800円+税。

本書の帯には「松下幸之助 没後20年、骨肉のM&Aは成功するのか?」、「投下資金5000億円 大パナソニックへの戦略転換本格スタート」といった文字群が踊る。パナソニックと三洋電機の奇しき因縁を、電機業界について詳しいノンフィクションライターの著者が分析する。プロローグの「なぜパナソニックは三洋電機買収に先駆け社名を変更したのか」に続き、次の各章が続く。

1章  パナソニックと三洋電機の創業家に見る”骨肉の交わり”
2章  企業経営に甚大な影響を及ぼした創業家の世襲問題
3章  飛躍への礎になるとともに混乱をも招いた幸之助流M&A
4章  幸之助流の経営手法としがらみに終止符を打った中村邦夫の改革
5章  「ナショナル」から「パナソニック」へーー。
    企業の存在意義が問われたブランド変更
6章  中村改革を経ても戦略喪失症候群は改善せず
7章  世襲経営者、井植敏が残した光と影

そして、エピローグは「5000億円を無駄にしないためパナソニックが三洋電機から学ぶこと」というもの。  

著者の荻正道(ペンネーム)さんは、1948年、京都市生まれ。1971年神戸大学経営学部卒。評論家。通信機器メーカーに在籍し経営企画業務のキャリアを積んだあと、業界団体の役員に就任。その後、独立し、『フォーブス』等の経営雑誌で執筆活動を開始する。とくにエレクトロニクス業界に多くの人脈を持ち、内情に詳しい。現在は経営ジャーナリスト、評論家として活躍中。主な著書に『ソニーが危ない!』『なぜ、ホンダが勝ち、ソニーは負けたのか?』『松下電器混迷の真相』(以上、いずれも彩図社)がある。

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文窓会(文学部・大学院同窓会)のホームページが、リニューアル(2010.04.22)

神戸大学文学部・大学院人文学研究科の同窓会である文窓会(ぶんそうかい)のホームページが、リニューアルされた。詳細は、以下を参照。

http://www.kobe-u.biz/bunsokai/
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兵庫酒米研究グループ編著『山田錦物語』刊行(2010.04.21)

兵庫酒米研究グループ編著『山田錦物語 人と風土が育てた日本一の酒米』が、のじぎく文庫の1冊として神戸新聞総合出版センターから刊行された。定価は1600円+税。

山田錦は、極上の日本酒を生む「酒米の王様」といわれてきた。近世にさかのぼる酒米の歴史から、昭和11年「山田錦」誕生以来のエピソード、生産農家の取り組み、栽培を支える自然風土まで網羅している。本書は、兵庫県の酒米試験地で研究に携わってきた4人の共同執筆による決定版である。以下は、本書の目次から。

Ⅰ 酒づくりと「山田錦」
Ⅱ「山田錦」の誕生
Ⅲ 兵庫の酒米を支えるもの
Ⅳ 「山田錦」を育てた人々
Ⅴ 「山田錦」を育む自然と栽培
付 山田錦関連年表

著者(兵庫酒米研究グループ)は、以下の4人。兵庫県立農林水産技術総合センター所属の旧職員・現職員4人がリストアップされている。

池上 勝(いけがみ・まさる)
1961年、神戸市生まれ。
神戸大学大学院農学研究科修了。兵庫県立農林水産技術総合センター主任研究員。兵庫酒米研究グループ代表。

西田清数(にしだ・きよかず)
1940年、大阪市生まれ。
兵庫県立農科大学農学科(現神戸大学農学部)卒。元兵庫県立中央農技術センター作物部長。

世古晴美(せこ・はるみ)
1941年、愛媛県松山市生まれ。
京都大学農学部農学科卒。元兵庫県立農林水産技術総合センター作物部長・経営機械部長

三好昭宏(みよし・あきひろ)
1958年、神戸市生まれ。
東京農業大学農学部農芸化学学科卒。兵庫県立農林水産技術総合センター・農業大学校・主任農業教育専門員。


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クラシックギタリスト松田晃演さん(1957年経卒)、札幌と東京でコンサート(2010.04.20)

クラシックギタリストの松田晃演(まつだ・あきのぶ、1957年経卒)さんが、札幌(5月21日)と東京(6月12日)でコンサートを開く。以下は、その概要。

○札幌コンサート
日時:2010年5月21日(金)PM6:30開場 PM7:00開演
場所:ザ・ルーテルホール
地下鉄「大通駅」1番出口から徒歩1分
札幌ルーテルセンタービル2F
後援:札幌市、札幌市教育委員会
   北海道文化団体協議会
   札幌文化団体協議会
なお、札幌公演は27年ぶり。

曲目:以下のとおり。
1. アルベニス グラナダ
2. ロンカルリ ジーグ、ガヴォット
3. ポンセ バッハ 無伴奏チェロ組曲第1番より前奏曲
4. ソル 練習曲(月光)、メヌエットop.11~6、モ-ツアルトの主題と変奏
5. スペイン民謡  レオネーサ、愛のロマンス(間奏曲付き)他

入場料:前売3500円、当日4000円、学割3000円
主催:松田晃演クラシックギターコンサート実行委員会(問合先)TEL011-213-7228

○東京コンサート
「松田晃演ギターミニコンサートと鹿児島の食材をもとにした自然食を味わう会」

日時:6月12日(土曜日)    
18時~ ギターミニコンサート
19時~ 自然食を味わいながらの懇談会
場所:三鷹・沙羅舎B1「舞遊空間」
   東京都三鷹市下連雀3-1-24
   http://www.sarasya.com
   Tel/Fax0422-41-8617
曲目:以下のとおり。
J.S.バッハ 〈前奏曲とクーラント(チェロ組曲3番より)〉
F.ソル 〈メヌエット作品11-6とモーツアルトの主題と変奏〉
F.タルレガ 〈前奏曲5番とパバーナ〉
H.ヴィラーロボス 〈前奏曲1番〉他

◆ご予約お申し込み◆
E-mail magadis@mopera.net TEL 090-5472-6348
<沙羅舎>E-mail info@sarasya.com TEL/FAX 0422-41-8617

会費:コンサートのみ   ¥3,500
   コンサートと食事  ¥6,000
 
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松田晃演さんのホームぺージ http://www.matsudaguitar.join-us.jp/ から


ロック・フィールド岩田弘三社長、五百旗頭真名誉教授(法)との交流を語る(2010.04.15)

4月8日付日経紙夕刊に、ロック・フィールド岩田弘三社長が登場。神戸大学名誉教授(法)で現在は防衛大学校校長の五百旗頭真(いおきべ・まこと)さんとの交流を語っている。記事のタイトルは「五百旗頭真さんに外交学ぶ」。以下は、その概要。

岩田社長は、去る3月22日、神奈川県横須賀市にある防衛大学校の卒業式に参列した。岩田社長にとっては初めての体験。りりしい表情をした約400人の卒業生一人一人に卒業証書が手渡されるのを目の当たりにして、背筋が伸びる思いがした。卒業式に招待してくれたのは、五百旗頭真校長だった。

神戸を本社に「RF1」、「神戸コロッケ」などの惣菜チェーンを運営する岩田社長(1940年生まれ)と五百旗頭名誉教授との出会いは20年ほど前にさかのぼる。地元の経済界の会合で講師をつとめたのを機に親交が始まった。五百旗頭名誉教授の専門は日本政治外交史。岩田社長は、建設的な外交関係を結ぶことの重要さを誰にでも分かる言葉で明快に伝える姿に引かれたという。以来、年3~4回の出会いが続く。

「駆け引きが交錯する国際関係を熱く語る先生だが、素顔は穏やかでよき家庭人。神戸大の教授を長く務めた先生は以前、西宮市の私の家の近くに住んでおられた。家族と接する表情は慈愛に満ちていて、奥様や娘さんからも尊敬されていることが感じられた」と岩田社長は五百旗頭名誉教授の素顔を語っている。また、「いずれ防大を退官されたら、兵庫に戻ってこられるのかなと期待している」とも。

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夢破れた司法試験経験者のための新たな労働市場を開拓、モア・セレクションズ上原正義代表(2004年発卒)(2010.04.13)

日本政策金融公庫発行の「調査月報」3月号に、モア・セレクションズ上原正義代表(2004年発卒)が登場、夢破れた司法試験経験者のための新たな労働市場を開拓に関する新事業を語っている。

合格率の低さから、日本で最も難しい試験ともいわれていた司法試験。合格者を増やすため、2004年にロースクール(法科大学院)が設立され、2006年からは新たな制度のもとで試験が実施されるようになった。しかし、毎年多くの若者が涙をのみ夢をあきらめる。モア・セレクションズ社は、そんな若者の新たな道を支援する。日本の労働市場における慣行が、司法試験経験者に対して大きな壁となって立ちふさがるからだ。

司法試験に何度か挑戦しながらも合格を果たせず、あきらめざるを得ない人、すなわち司法試験経験者は、多くが学校を卒業しても就職せずに試験勉強を続けてきた人たち。学校卒業予定者でも、即戦力の人材でも、ましてや社会人経験がある人材でもない。日本の労働市場で求められるどの人材にも当てはまらないため、思うような就職活動ができない状況下にある。同社は、心から納得して就職できるように、司法試験経験者の就職活動を支援する目的で起業された。


上原正義(うえはら・まさよし)さんは、1981年生まれ。2004年に神戸大学発達科学部を卒業、三井住友銀行に入社。2006年、GMOインターネット証券㈱(現・クリック証券㈱)の設立に参画する。経営企画室に所属し、コールセンターの設置やFX(外国為替証拠金取引)部門の体制づくり、社内管理体制の整備に携わった。2007年にモア・セレクションズを設立する。


神戸大学レイバンズvs大阪大学トライデンツ 4月18日(日)午後1時半から王子スタジアムで(2010.04.12)

今年も、新入生歓迎スポーツフェスティバルが4月18日(日)午後1時半から王子スタジアムで開催される。試合は、アメリカンフットボールの対大阪大学戦。今年は、神戸大学応援団総部が創立50周年を迎えることから、その記念事業の一環として、在校生・卒業生・教職員を大動員するビッグイベントが企画された。

当日は、福田秀樹学長、高崎正弘学友会会長が来場。オープニングセレモニーでは、お二人にキックオフをしていただく。また、ハーフタイムには、応援団吹奏楽部の演奏とともに、あっと驚くパフォーマンスを見せてくれることになっている。

神戸大学レイバンズが、大阪大学トライデンツの対戦は過去10数年間なかった。久々の対決がどんな結末になるのだろうか。神戸大学の学生は、当日スタジアム前の応援団受付に行き、学生証を見せるか、神戸大学の教職員・学生またはOBであることを宣言するだけで、1,200円の入場券が無料で貰える。しかも、同伴の恋人、友人、家族も無料。これは50周年を迎えた応援団総部からのプレゼントとなっている。さらに、先着800名に、応援団総部から特製記念タオルが進呈される。受付開始は12時半から。


グループホームの防火対策について大西一嘉准教授(工)が発言(2010.04.09)

3月23日付読売新聞に福祉防災学の専門家である大西一嘉准教授(工)が登場、札幌市のグループホームで発生した火災(死者7)の防火対策について語っている。認知症の人が暮らす施設での防火対策はどうあるべきかがテーマ。以下は、その概要である。

自力で避難しづらい高齢者が暮らすグループホームでは、スプリンクラーの設置は被害軽減に効果がある。床面積275平方メートル以上の施設で2012年3月までに設置が義務付けられている。しかし、札幌市の施設のように小規模な施設には設置義務も、国からの費用補助もない。補助の充実は必要だ。

消火設備ばかりが注目されているが、防火には出火阻止、初期消火、延焼防止、避難経路確保の四つの対策がある。これらを総合的に進めるべきだ。台所など火気を使う場所の管理、夜間を想定した避難訓練のほか、消火・通報・救助活動に近隣の協力が得られるように日頃から交流を深める、避難の障害にならないように室内の物品を片付けておくなど、出来ることは多い。


鮑良さん(2000年大学院文化学研究科修了)、「コウノトリ農法」を中国へ(2010.04.08)

3月24日付朝日新聞夕刊に、鮑良さん(2000年大学院文化学研究科修了)が登場した。話題は、鮑さんが取り組んでいる「コウノトリ農法」を中国への”輸出”。鮑良(パオリアン)さんは、中国山東省の出身、北京師範大学大学院を経たのち神戸大学に留学した。鮑さんは、現在は神戸市に在住。中国語の非常勤講師をしながら日本で生計を立てている。

鮑さんが気にかけているのは、自然環境を破壊しながら、急速に発展する祖国の姿だ。自分も国ために何かできるはず─。日本人の友人らに相談する中で、豊岡市の「コウノトリ育む農法」を知る。コウノトリが生きていけるよう、農薬や化学肥料を抑え、水田にエサのカエルやドジョウを育む。この理念と技術を中国に普及させよう。鮑さんは思い立った。

鮑さんは2年前から神戸市のNPO法人「食と農の研究所」のメンバーと計画を練る。兵庫県や豊岡市の協力も得て、今年、国際協力機構(JICA)の「草の根技術協力事業」に決まった。モデル地域には、浙江省寧波市の郊外を選ぶ。富裕層が多い上海市に近く、多少割高でも安全なコメが売れるとみたからだという。


藤井恵さん(1996年経卒)の新著『新版/これならわかる!租税条約』(2010.04.07)

清文社から藤井恵さん(1996年経卒)の新著『新版/これならわかる!租税条約』が刊行された。本庄資氏(税務大学校副校長、金沢国税局長を経て、現名古屋経済大学大学院法学研究科教授)が監修者となっている。定価は3200円+税。本書は、日本が世界の国々と締結している租税条約をOECDモデル条約や国連モデル条約などに沿ってわかりやすく解説している。

年々顕著になる企業のグローバル化。これに伴い、日本企業が海外の企業と取引するケースが増えてきている。国をまたぐ取引においては、その取引を行うに当たって関係する国と国との間でどのような税金が発生するのかを理解することは不可欠だ。そして、その際、両国の間に租税条約が結ばれている場合は、両国の国内税法に優先して、この租税条約の取り決めが適用される。しかし、租税条約の条文には、専門用語が頻発する。また、その言い回しは多少難解である。更に、租税条約では、国内税法で用いられる用語とは別の定義をしている場合等があり、その条文を一通り読むだけで内容を理解することは非常に難しい。国内税法の解説書に比べ、租税条約に関する解説書(特に入門書)はその絶対数が非常に少なく、いざ租税条約について勉強しようにも、自分にあったレベルの書籍が見当たらず、結局は断念してしまうことが多いといえよう。

本書では、本年年1月現在、日本が世界58か国と締結している47の租税条約について、一般の企業の海外取引に関係しそうな項目を中心に、個々の条約ごとに、その取り扱いがどのように異なっているかを、租税条約のヒナガタとも呼べる「OECDモデル条約」{OECDモデル条約コメンタリー(Commentary:解説、注釈)」に沿いながら、できるだけ平易な言葉や図表を用いて、国際税務の専門家でない読者にも簡単に理解して貰えるよう解説されている。目次の概略は、以下のとおり。

第1章 租税条約の概要
    第1節 租税条約の基本概念(第1条~第5条)
    第2節 各所得の概要(第6条~第22条)
第2章 日本が締結した各租税条約の目次一覧
第3章 第三国間同士の租税条約

著者の藤井恵(ふじい・めぐみ)氏は、神戸大学経済学部卒業後、大和総研入社。翌年、三和総合研究所に入社する。その後、同社の合併・社名変更を経て、現在は三菱UFJリサーチ&コンサルティング国際事業本部国際ビジネスコンサルティング室シニアコンサルタント。税理士有資格者である。この間2001年神戸大学大学院経済学研究科を修了した。

著書に『中国駐在員の選任・赴任から帰任まで完全ガイド』、『Q&A 海外進出企業のための 現地スタッフ採用・定着と駐在員育成のポイント』、『海外勤務者の税務と社会保険・給与Q&A』(何れも清文社刊)等がある。

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多湖淳准教授(法)の新著『武力行使の政治学 単独と多角をめぐる国際政治とアメリカ国内政治』(2010.04.06)

千倉書房の「21世紀の国際環境と日本」シリーズの第2弾として多湖淳(たご・あつし)准教授(法)の新著『武力行使の政治学 単独と多角をめぐる国際政治とアメリカ国内政治』が刊行された。定価は4200円+税。以下は、その概要。

超大国アメリカ。圧倒的な軍事力を背景に世界各地で様々な軍事行動を展開している。しかし、一口にアメリカの軍事行動といっても、次のように多様なスタイル (形態) がある。 

第1に、国際機構における集団的決定を受けてから多角的に軍事行動を実施する場合がある。第2に、アメリカが独断で軍事行動の発動を決め、いわゆる単独主義 (unilateralism) に基づき一国で実施する場合もある。第3には、アメリカが有志連合の編成を友好国に持ちかけ、国際機構における集団的決定を欠きながらも、多国籍軍として多角的な武力行使に訴えることもある。  

アメリカは、なぜ多角軍事行動と単独軍事行動を使い分けるのか。アメリカを取り巻く国際条件 (たとえば、アメリカの相対国力の大きさ)、または作戦の種類や規模、軍事行動の目的といった要素で決まってしまうのか。それとも、アメリカの国内事情が軍事行動の形態選択を左右するか。  

軍事的に「強いアメリカ」が単独行動に訴えるのをデフォルトと考えるならば、多角軍事行動が選択されるのには何らかの理由があり、それは国際条件であれ国内条件であれ、特定されなくてはならない。特に、同盟国としてアメリカの多角軍事行動に否応なく関わらざるを得ない日本は、このことに決して無関心ではいられない。逆に、国連を国際社会の軸と捉え、それを無視した単独軍事行動には規範的な問題があると考えるのであれば、なぜアメリカが国連軽視につながる単独軍事行動を行うのか解明せねばなるまい。  

本書は、以上のような問題意識に立つ。第二次世界大戦後に焦点を絞り、アメリカが複数の可能性の中から、ある特定の軍事行動の形態を選択する理由を、理論と実証 (データを用いた計量分析と歴史資料を用いた事例分析) の双方から検討する。参考文献、索引を含め、全216ページの労作。

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神戸大学ゆかりの本の古書価ーロードス書房発行の古書目録から(2010.04.05)

以下は、本年4月に神戸の古書店ロードス書房から発行された古書目録「ロードス通信」第26号に掲載された神戸大学ゆかりの本の古書価である。最初の数字は、目録に記載されているシリアルナンバー。

136 『水島銕也』平井泰太郎著 1959年 2100円
水島銕也(みずしま・てつや)は、神戸大学経済・経営・法学部等の前身神戸高商の初代校長。

224 『神戸大学ーキャンパスの人々』毎日新聞社(神戸)編 1978年 1575円

927 『神戸医科大学史』 同編纂委員会編 1968年 4725円
(兵庫県立)神戸医科大学は、1964年4月に神戸大学に統合され神戸大学医学部となる。

ロードス書房
651-0096 神戸市中央区雲井通5-3-1サンパル2F
電話・FAX 078-261-0250


玉川大学教職大学院准教授谷和樹さん(1986年教卒)、発達障害の子供について講演(2010.04.02)

3月10日付神戸新聞のコラム「トーク&トーク」欄に、玉川大学教職大学院准教授谷和樹さん(1986年教卒)が登場、3月6日に伊丹市で行った教員講演会の概要が紹介されている。以下は、その概要。

小学校教師としての22年間で、数えるほどしか授業の延長をしなかった。時間通りに終わることが、特に発達障害の子どもに安定を与える。公平感も大事だ。全員、自分が「えこひいき」されたと感じるのがいい。そのためには名前を呼ぶのが一番いい。自分の名前を呼んでくれる人に好感を持つ。

発達障害の子どもは1割程度いると言われている。歴史的な人物でも発達障害だったとされる人は多く、適切なサポートがあれば、歴史的な発見などの功績をあげる可能性もある。

子どもに力をつけられる教師とは、一つ目は、子どもがどこでつまづいたかに気づくことのできる教師だ。二つ目は、具体的な力を持つ教師。漢字は授業時間内で覚えさせないといけない。三つ目は、力を引き出す教師。ノートがぐちゃぐちゃなのは駄目。また、かけ算の九九ができるかどうかは百パーセント、教師の責任だ。

谷和樹(たに・かずき)さんは、1964年、札幌市の生まれ。神戸大学卒業後、兵庫県内で小学校教諭として22年間勤務した。現在は教師や学生に学習指導法を教える活動などをしている。


軒上泊さん(1973年営)の新著『君が殺された街』(2010.04.01)

沖縄の米軍基地の話題が毎日報じられている昨今、軒上泊さん(1973年営)の著書『君が殺された街』が、中公文庫の1冊として刊行された。定価は、876円+税。本書は、1995年に中央公論社から単行本として刊行されたものが15年後に文庫本として蘇ったもの。帯には、「基地の街・沖縄を舞台にした極上のミステリー」と記されている。
 
1994年、一人の男が沖縄・万座毛から墜死した。遺骨を引き取った22歳の美しい娘も行方不明に。素人探偵の”私”は、事件を追ううちに11年前の海難事故にたどり着く・・・。基地の街、沖縄を舞台に、麻薬取引、臓器移植を巡る事件が絡み合い、めまぐるしいスピードで展開する。そんな極上のミステリーの書。全400ページ余の長編、じっくりと楽しめる。

巻末の解説を香山二三郎が担当。「新世紀に入って、沖縄の闇をえぐり出す小説、ノンフィクションが相次いで刊行されるようになったが、著者は1990年代半ばの時点でそれに挑んでみせた」とコメントしている。また、「普天間基地の辺野古への移転問題は決着がつかないまま紛糾を深めているが、厳しいその現実を見据える意味でも本書の文庫化は意義深い」と指摘。

軒上泊さん(ペンネーム)は、1948年兵庫県の生まれ。少年院で法務官をつとめた体験をもとに書いた『九月の町』(後に『サード』と改題)でオール読物新人賞を受賞した。神戸大学のキャンパスが登場する『べっぴんの町』、『ディセンバー13』、『仮死法廷』等著書多数。     


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則久芳行三井住友建設次期社長(1969年工卒)、抱負を語る(2010.03.31)

3月24日付東京新聞に、4月1日付で三井住友建設社長となる則久芳行さん(1969年工卒)が登場、「経営と技術に優れた会社を目指す」と抱負を語っている。  

則久次期社長は、「早期に新たな中期経営計画を策定し、成長戦略を示す」と表明。得意とする大型橋梁(きょうりょう)や超高層住宅の強化、アジア地域の工業受注拡大などに取り組む構え。

かつて携わった佐賀県での大型アーチ橋建設は、世界初の工法を採用したプロジェクトだっただけに苦労も多かった。ようやく完成にこぎつけたその時の経験から「問題があればすぐに動け、という精神を持つようになった」という。経営環境は厳しいが、「われわれは社会資本を提供する、との自信と誇りを今こそもち続けなければいけない」と自らの肝に銘じていた。

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阪神電気鉄道坂井信也社長(1970年経卒)、開業1年の阪神なんば線を語る(2010.03.30)

3月18日付読売新聞に、阪神電気鉄道坂井信也社長(1970年経卒)が登場、20日に開業1年を迎える阪神なんば線(尼崎─大阪難波)について、「観光資源の大きな神戸と奈良をつないだことで潜在需要が顕在化した」と述べ、初年度目標の30億円を上回る増収効果が見込めると語った。

開業1年の手応えは好調。利用者の1日平均は5万8000人で、目標の6万7000人を下回った。一方、1月末時点の運賃収入は当初予想より12%多く、年間予想の30億円を軽く超える勢い。「1日8万4000人、38億円という5年後の目標を、1年でも早く達成したい」と坂井社長。

なお、3月20日付朝日新聞によると、阪神三宮駅と近畿日本鉄道賢島駅を近鉄特急が直通運転する構想について、坂井社長は「需要を見極めた上で、臨時や貸切での対応を検討したい」との見解を明らかにした。


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東京医科歯科大学河原和夫教授(1980年法卒)の新著『社会・環境と健康』(2010.03.29)

同文書院「エスカベーシック」シリーズの1冊として、東京医科歯科大学河原和夫教授(1980年法卒、医学博士)の新著『社会・環境と健康』が刊行された。定価は1905円+税。

感染症による死亡や健康被害は、人類の歴史とともにあった大きな問題。近代医学はこれらを克服し、人類の寿命を大きく伸ばしてきた。とくにわが国は、太平洋戦争後、急速に乳児死亡率や平均寿命などの健康指標が改善され、世界有数の健康大国となる。

感染症はある程度制圧した。しかし、日本国民を含む全人類は、新たな健康問題に直面している。少子高齢社会に起因する健康課題がそれである。ことに高齢者が増えたことにより、がん、心臓病、脳卒中などの疾患が増加をみた。これらは生活習慣の影響を強く受けるため、日常生活習慣の改善が重要である。つまり、栄養・食生活、運動習慣、喫煙および飲酒習慣の改善や良好な睡眠の確保、適度な休養をとることが必要である。

国民がおかれている健康状態は、国によって事情が違う。わが国のような先進国では生活習慣病が健康問題の主体。一方、サハラ以南のアフリカ諸国ではHIV等の感染症に苦悩している。こうした相違は、それぞれの国々の国力、教育レベル、医療水準、人を取り巻く環境、さらに社会保障システム等の大きな影響を受けているといえよう。

以上のように、国によって健康課題やその解決方法に、違いがある。そこで、明治維新以来近代化に成功し、その後戦争により国土は荒廃したものの、戦後の復興、高度経済成長を成し遂げ、国民の健康水準や生活水準を向上させたわが国の手法に対して、世界の注目が集まってきている。本書は、このように多様な社会・環境と人の健康にかかわる問題を多面的に捉えるとともに、科学的な理解が得やすい形で体系化されたものである。

本書の対象は、将来、職業人として健康増進分野に密接に接する栄養士・管理栄養士養成課程のである。また、管理栄養士国家試験受験のための教科書・参考書であり、家政学、生活科学、農学、医療関係の各養成課程に在籍する学生にとっても有益なものである。もちろん、一般社会人の教養書としても役に立つ。

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井上祐美子さん(1981年教卒)の新刊書『朱唇』(2010.03.24)

中公文庫の1冊として、井上祐美子さん(1981年教卒)の新刊書『朱唇(しゅしん)』が刊行された。定価は686円+税。

金陵(現在の南京)一とうたわれた美女、禍水の相を浮かべる妖女、歴史に残した貴人の愛人・・・・・歴代の中国の都に、芳しく存在を漂わせる妓女たち。知性や美貌、忘れられない優しさや憎しみを抱えて鮮やかに生きる女たちの唇から、真実の想いがこぼれだす。本書は、妓女の恋と矜持を描いた珠玉の短編集である。

井上祐美子(いのうえ・ゆみこ)さんは、姫路市の生まれ。神戸大学卒業後銀行勤務の経験がある。最初のデビュー作品は中国物ではなく少女小説だった。徳間書店から「中国物をなにか」と言われたことが中国物を書くきっかけに。『長安異神伝』、『桃花源奇譚』などで人気を博した後、本格的な中国歴史小説に取り組み、『桃夭記』で吉川英治文学新人賞候補となる。満州の長ヌルハチの子として中華統一をなした摂政王ドルゴンを描いた『海東青』、勇将・呉三桂と傾国の美女を描いた『紅顔』、花に寄せた中国歴史短編集『非花(はなにあらず)』など、斬新な切り口の小説を発表している。

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京都大学山中伸弥教授(1987年医卒)、恩賜賞・日本学士院賞受賞(2010.03.23)

3月12日、日本学士院は、学術上優れた業績に贈る日本学士院賞の2010年度の受賞者に、新型万能細胞(iPS細胞)を開発した山中伸弥(やまなか・しんや)京都大教授(47)、能楽史研究の表章(おもて・あきら)法政大名誉教授(82)ら9件11人を内定した。山中、表両氏には恩賜賞も併せて贈られる(3月12日付各紙夕刊)。

山中教授の受賞は、ほぼ無限に増殖し、さまざまな組織や臓器の細胞を作り出す能力を持つiPS細胞の開発で医学の発展に貢献した。山中教授は昨年秋のラスカー賞受賞に続く快挙。

【参考】神戸大学学友会ホームページ
https://www.kobe-u.com(2009.9.18)

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宮下規久朗准教授(文)の新著『カラヴァッジョ巡礼』(2010.03.19)

新潮社「とんぼの本」シリーズの1冊として、宮下規久朗(みやした・きくろう)准教授(文)の新著『カラヴァッジョ巡礼』が出版された。定価は、1400円+税。

カラヴァッジョ(1571-1610)は、17世紀初頭のローマで、一世を風靡したバロック絵画の巨匠。斬新な明暗法を駆使した写実的かつ幻視的な作品は常に賛否両論を巻き起こし、さらには生来の激しい気性から殺人を犯し、逃亡生活を余儀なくされるという数奇の運命を持つ。本書は、カラヴァッジョの波乱の生涯を辿りつつ、現地に遺された作品を追って、ローマ、ナポリ、シチリアの主要都市等を旅するという企画のもとに編集されている。

カラヴァッジョの暗い意識の坑道に下り、彼を突き動かした凶暴な衝動や情熱のありかを探ることは容易ではないが、光と闇のせめぎ合う作品群は今なお私たちに多くを語りかけてやむことはない。本書は、神を忘れた現代人に、生と死、救済と断罪、希望と絶望との相克と止揚のありさまを示してくれる。

宮下准教授は、少年時代にカラヴァッジョの魅力にとりつかれ、20歳を越えてから何度もイタリアを訪れ、カラヴァッジョの絵を訪ね歩いた。ときには、一日中呆然として絵の前でしゃがみ込んでいたこともあったという。これまで『カラヴァッジョ 聖性とヴィジョン』(名古屋大学出版会、サントリー学芸賞・地中海学会ヘレンド賞受賞)をはじめカラヴァッジョやモジリアーニ等に関する多数の美術史書の著作がある。


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赤坂正浩教授(法)の共著『憲法1 人権』(第4版)、『憲法2 統治』(第4版)刊行される(2010.03.18)

神戸大学赤坂正浩(あかさか・まさひろ)教授(法)と立教大学渋谷秀樹(しぶたに・ひでき)教授の共著『憲法1 人権』(第4版)、『憲法2 統治』(第4版)が、有斐閣から刊行された。いずれもアルマSpecializedシリーズの1冊で、定価は、2000円+税及び2100円+税。

本書は、法律学に慣れていない初学者にも配慮したスタンダード・テキスト。図表や例を織り込み、わかりやすく叙述。『憲法1 人権』では、個別の人権、なかでもよりイメージしやすい人身の自由から入り、人権の意義・通則を後で学ぶことで、抽象的な議論もスムーズに理解できるよう工夫している。『憲法2 統治』では、立法・行政・司法という統治機構の仕組みを理解してから統治の基本原理へ進み、全体の最後に憲法の意義と歴史を学ぶ。

以下は、主要目次。

『憲法1 人権』(第4版)
Ⅰ 個別の人権
Ⅱ 人権の意義と通則

『憲法2 統治』(第4版)
Ⅲ 統治機構
Ⅳ 統治の基本原理
Ⅴ 憲法の意義と歴史


世界初、完全ノンアルコールのビール「キリンフリー」を開発した 梶原奈美子さん(2004年営卒)(2010.03.17)

日経ウーマン誌1月号に、ノンアルコールのビール「キリンフリー」を開発した梶原奈美子さん(2004年営卒)が登場、体験を語っている。キリンビール マーケティング部 商品開発研究所 新商品開発グループの梶原さんは、「2009年4月の発売と同時に、お客様センターに感謝の声が続々と届いて。多いときは一日100件以上もお電話いただきました。正直、ここまで反響があると思っていなかったですね」と語る。

「キリンフリー」は世界に先駆け、キリンが発売した完全ノンアルコールのビールテイスト飲料。販売から2カ月弱で、ヒットの目安としていた当初年間販売目標の63万ケース(1ケースは大瓶20本換算)を突破した。更に、10月には当初の5.5倍となる350万ケースに年間目標を上方修正するという大ヒット商品になった。
「ノンアルコール商品は売れない」という業界の常識を覆し、新しい飲料市場を作り出した。

大学時代は経営学部でマーケティングを学んだ梶原さん。卒業後は現ユニリーバ・ジャパンに就職し、「Dove」のヘアケア商品のマーケティング部に配属される。2年目にはユニリーバ・タイの現地法人へ出向することとなった。現地ではアジア中から若手の優秀なマーケッターが集まり、「彼らのアピール力、スキルの高さに衝撃を受けた」そうだ。タイでマーケティングという仕事の面白さに目覚めたものの、帰国後はキャリアについて思い悩む日々が続く。会社が目指すグローバルな方向性と、自分がやりたいことにギャップがあるのではないか――。「日本人に向けた定番ブランドを作りたい」という思いから、2006年、24歳のときに転職を決断、キリンビールへ。

転職後初めて開発した商品は「キリンカクテル スパークル」だった。「思ったほど売れず、翌年終売に。悔しかった」と梶原さん。新しい商品開発への意欲に燃えていた2007年の秋。道路交通法が改正され、飲酒運転が厳罰化されることになる。従来のビールテイスト飲料は「ノンアルコール」とはいうものの0.1~0.5%程度と若干のアルコール分を含む。「完全ノンアルコールのビールは売れないと思われているが、潜在的ニーズがあるのではないか」。当時の上司と梶原さんはそう直感し、開発を決意したという。


神戸大学学生寮「国維寮」、100年以上の歴史に幕(2010.03.16)

神戸新聞の3月3日付に、神戸大学学生寮「国維寮」が、100年以上の歴史に幕を下すという記事が掲載された。「国維寮」の”源流”は100年以上前にさかのぼる。この「国維寮」(灘区高尾通3)が老朽化に伴い、3月末でその歴史に幕を下ろす。耐震基準を満たしていないこともあって大学側が昨年末、使用中止を決定した。補修や建て替えなどのめどは立っておらず、事実上の閉鎖となる公算が大きい。現役寮生やOBから惜しむ声もしきり。

神戸大学百年史編集室によると「国維寮」の原形は、1908年に建てられた旧制高等商業学校(現・神戸大)寄宿舎。1939年に「國維寮」と名付けられ、1945年の太平洋戦争の空襲で消失。その後は移転を繰り返し、67年に鉄筋5階建ての現在の姿となった。今は学生85人が生活している。

寮の運営は代々、学生による自治組織が担ってきた。現在の寮長、経済学部3年の新谷晃三さん(22)は、閉鎖が濃厚となった昨年11月、現役・OB寮生の同窓会を企画。約100人が集まり「寮を通じて世代を超えたつながりを感じた」と話す。

なお、「国維寮」は、神戸大学「住吉寮」とともに、村上春樹さんの名作「ノルウェイの森」の映画化にともないロケの場所として使用されて話題を呼んだ。映画は、本年秋に公開される見込み(神戸大学企画部社会連携課「ようこそホームカミングデイへ!」2009年版、2009年10月31日発行)。


「大型車の車輪脱落事故の撲滅」に関するセミナー開催ーー3月8日海事科学部で(2010.03.15)

近年、大型車の車輪脱落事故は市民生活の安全を脅かす大きな社会問題となって来ている。そんな中、神戸大学海事科学部、センサ・システム(株)の研究グループでは、独立法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構の「運輸分野における基礎的研究推進制度」により、大型車の車輪脱落事故の撲滅を目的として、2007 年度から研究を実施してきた。

去る3月8日、その成果を踏まえたセミナーが神戸大学海事科学部で開催された。同時に、多軸同時締め付け装置と軸力検査装置のデモンストレーションも行われた。このセミナーでは、研究開発にあたった海事科学研究科マリンエンジニアリング福岡俊道教授等が講師ををつとめた。


創草記の凌美会を本間健一凌美会OB会長(1959年経卒)が語る(2010.03.12)

神戸大学工学部の同窓会誌「KTC」第70号(3月刊)に、本間健一凌美会OB会長(1959年経卒)が、「美術部凌美会及び凌美会OB会の軌跡(その1)」を寄稿、創世記の凌美会を語っている。

1954年1月、神戸・元町6丁目にあった今はなき神戸三越で、第1回綜合美術展が開催される運びとなり、約40名の神戸大学学生の美術愛好家たちが出品した。学生だけでなく、田中薫(経済学部)・梶一郎・兼行武四郎・安藤勲・梅宮馨四郎(以上教育学部)の各教官も賛助出品している。団体名も「凌美会」と命名された。

翌年1月、2回凌美会展が神戸大丸で開催される。このときは学生約40名の出品のほか、第1回に出品した教官に加え、工学部の久本弘一・角野判次郎凌教官の出品があった。同年6月には、開学記念祭協賛の第3回凌美会展が神戸朝日会館で開催され学生26名に加え4教官の出品がある。更に、卒業生のプロの画家である前田藤四郎(1927年神戸高商卒、日本版画協会)、山崎隆夫(1930年神戸高商卒、国画会)両氏の出品もあった。

【参考】凌美会ホームページ
http://home.kobe-u.com/ryoubi


谷井昭雄(1943年神戸工専卒、元松下電器社長)さん、松下幸之助さんの言葉を回想(2010.03.11)

月刊誌文藝春秋の3月号の特集「ひとを動かす言葉の力」に、谷井昭雄(たにい・あきお、1943年神戸工専卒、元松下電器社長)さんが登場、松下電器の創業者松下幸之助さんの言葉を回想している。以下は、その概要。なお、神戸工専は、神戸大学工学部の前身。

「経営の神様」と言われた松下幸之助さんは、町工場から世界的電機メーカーを一代で築き上げた。谷井昭雄さんは、1986年から1993年まで松下電器産業(現パナソニック)の4代目社長を務めた。谷井昭雄さんは、若い頃、創業者からかけられた言葉を今でも忘れない。経営に携わるようになってからも、それは常に指針となり続けているという。

谷井さんは28歳(1956年)のとき、旧知の先輩から熱心に勧められ、技術職として定期外の採用で松下電器に転職。幸之助社長の姿は時折はるか遠くに仰ぎ見る程度で、谷井さんにとってはまさに雲上人であった。直接言葉を交わす機会は、思いのほか早く訪れる。録音機事業部に配属されていた谷井さんは入社5年目の秋、開発中のテープレコーダーを持って、経営報告にいく事業部長に同行することになったのだ。創業者はこの年、66歳で社長を退き、会長として経営は後方から支え、もっぱら京都の別邸「真真庵」においてPHP活動に従事していた。

テープレコーダーを一目見るなり、「きみ、いいものができたね」と創業者は目を輝かせる。大卒初任給が1万5千円程度の当時、テープレコーダーは3~4万円もする高額な代物。なかなか手が出せるものではない。開発者たちの課題は普及価格で品質のいい商品をつくることであり、谷井さんが携えていたのはようやくできた試作品であった。創業者は実にうれしそうにテープレコーダーを眺め、そして触ってみる。谷井さんもうれしくなって操作を教える。このテープレコーダー翌々年商品化し、大ヒットした。

谷井さんが技術屋だとわかると、創業者は穏やかな関西弁で諭すように言った。「内の工場で一所懸命”品質管理”をやっているやろ。それはとても大事なことやけど、それより大事なんは”人質(じんしつ)管理”やで」と。「人質管理」なる創業者の造語は、言うまでもなく「人を育て、人を活かす」という意味。いい商品ができたと大喜びしながら、それよりも大事なのは”人”だと釘を刺す。「電化製品を作る前に人を作る」会社なのだ。そのことを谷井さんは教えられたのだった。


メディアプロデューサーの澤田隆治さん(1955年文卒)、藤田まことさんを追悼(2010.03.10)

2月20日付日本経済新聞最終面コラム「喪友記」で、メディアプロデューサーの澤田隆治さん(1955年文卒)が、俳優の藤田まことさん(1933-2010)を追悼している。タイトルは、「男の魅力 存分に」というもの。以下は、その概要。

澤田さんが、藤田まことさんと初めて会ったのは、1957年の頃のこと。「顔が長くてチョンマゲのカツラが似合う明るい青年」だったと往時を回顧する。森光子さんも出ていたテレビのコメディー番組「びっくり捕物帳」で一緒に仕事をしたときのことである。ハンサムだが、ちょっと抜けたところもある「二枚目半」の印象だったと澤田さんは語っている。

文中には、藤田まことさんの「オレがこんなに強いのも、あたり前田のクラッカー」という有名な台詞も引用されていた。コラムは、「男の魅力を存分に出せる役者がまた1人、逝ってしまった」という言葉で結ばれていた。

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藤田まことさんの自伝『最期』(日本評論社)


石井淳蔵名誉教授(営)の新著『マーケティングを学ぶ』(2010.03.09)

神戸大学名誉教授(営)で、流通科学大学学長の石井淳蔵(いしい・じゅんぞう)さんの新著『マーケティングを学ぶ』が、ちくま新書の1冊として刊行された。定価は900円+税。2月3日には、日本図書館協会の選定図書となっている。

『マーケティングを学ぶ』は、3月3日付日本経済新聞夕刊に連載の「目利きが選ぶ今週の3冊」に登場した。選んだのは、中沢孝夫福井県立大学特任教授。星4つという高ポイントである。中沢教授は、本書を「マーケティングに関する言葉と概念がスッと頭にはいって来ると、わがゼミ生に好評な本」とコメントしていた。


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神戸大留学生と市立葺合高校生が交流、ハイチからの留学生からは地震の話題も(2010.03.08)

2月24日付神戸新聞と朝日新聞に、神戸市立葺合高校の「葺合高・インターナショナルデー」に関する記事が掲載されている。このイベントは、外国人との異文化交流を深めることを目的としたもの。2月24日に同校(中央区)で開催された。

当日は、17カ国31人が訪問し、1年生約280人と英語でのクイズや会話などを楽しんだ。訪れたのは、市内などの中学、高校の英語講師21人と、神戸大大学院の留学生10人。留学生のなかには、ハイチ国籍の留学生エルフ・オノラさん(26)もいた。オノラさんからは、1月に起きた大地震について講演がある。オノラさんは「誰も予想しておらず、対策を立てていなかったために被害が大きくなった」と震災の恐ろしさを振り返った。また、「地震で多くの友達を失ったが、生き残った者にとって命の大切さを学ぶ教訓になった」と語った。オノラさんは被災した首都ポルトープランスの近くの出身。家族は無事だったが、大学時代の友人が少なくとも6人亡くなった。


「旧武藤山治邸」見学会で足立裕司教授(工)が建物の歴史等を説明(2010.03.05)

2月25日付毎日新聞に、「旧武藤山治邸」3月14日に開催される見学会と公開講座に関する記事がでている。「旧武藤山治邸」(旧鐘紡舞子倶楽部)は、明治時代の洋館。神戸市垂水区の県立舞子公園に移築復元されている。洋館の内部構造を見ることができる貴重な機会であるが、残念ながら申し込みは既に締め切られている。

「旧武藤山治邸」は、「鐘紡」を立て直し社長でもあったの武藤山治(1867~1934年)が1907年に舞子海岸に建築した住宅。「移情閣」(孫文記念館)とともに地域のランドマークとして親しまれてきた。1937年には鐘紡に寄贈され、社員の保養施設として使用。2007年にカネボウから寄贈を受けたことから、県が舞子公園への移築を進めている。なお、武藤山治は、日本で最初の社内報「兵庫の汽笛」を同社神戸工場で発行した。また、神戸大学の前身校のひとつである神戸高商にきて講演を行ったという記録もある。

公開講座は午後1時から、足立裕司教授(工)が近くの「シーサイドホテル舞子ビラ神戸」で建物の歴史などを説明。同2時から現場見学会が催される。


関西電力初の女性部長、槙山実果さん(1987年経卒)(2010.03.04)

2月26日付毎日新聞コラム「私のスタイル」欄に、関西電力初の女性部長、槙山実果(まきやま・みか、1987年経卒)さんが登場、インタビューに答えている。槙山さんのポストは、関西電力で広報宣伝グループ チーフマネージャー。槙山さんは、大阪府の出身、1995年、関西電力が女性の広報担当者を求めているのを知って応募した。同社ではコミュニケーション推進室マネージャー、ケーブルテレビ会社「ケイ・キャット」番組編成部長などを経て2009年12月から現職に就く。

「外部からの視点と内側からの視点のちょうど真ん中に立ち、会社のことをうまく外へ伝えたい」と槙山さんは語る。神戸大学卒業後に就職した生命保険会社では広報に配属された。4年後に退社し民放の広報なども経験していることから、今の仕事はまさにぴったりというところである。「電力事業者は公共のために尽くさなければいけない。その使命感が自分を支えているし、やりがいを感じる」と槙山さんの発言は力強い。


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湯田拓史助教(百年史編集室)の新著『都市の学校設置課程の研究』(2010.03.03)

神戸大学百年史編集室湯田拓史(ゆだ・ひろふみ)助教の新著『都市の学校設置課程の研究 阪神間文教地区の成立』が、同時代社から刊行された。定価は3200円+税。

本書は、都市社会における「教育の公共性」の変容を、学校設置過程を通して検証し、教育の社会管理の方途を導き出すもの。現在、中等教育段階で猛烈な受験激戦区となっている阪神間文教地区は、如何に成立したのか。そのことを1920年代の公立尋常小学校の設置過程と私立の中等教育機関の設置過程を検証することで解明した研究である。本書では、阪神間地区の中等教育段階の公立学校や私立学校の類型化も行っている。そのため、 研究者だけでなく、高等学校や中学校の関係者、受験を控えた子弟をもつ保護者にも関心をもって読まれるにちがいない。

索引には、雲中尋常小学校(現神戸市立雲中小学校)、県立神戸第一中学校(現県立神戸高校)、精道尋常小学校(芦屋市立精道小学校)等の固有名詞が散見される。また、本文には官立神戸高等商業学校(神戸大学、経済・経営法学部等の前身)の移転後に、市立神戸中学校(現神戸市立葺合高校)が設置されたことが言及されている(157ページ)。ついでながら、葺合高校には旧官立神戸高等商業学校時代の門柱が、100年以上の歴史を刻みつついまだに保存されている。

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湯田助教は、1975年神戸市の生まれ。高知大学教育学部を経て2004年3月神戸大学大学院総合人間科学研究科博士後期課程修了。神戸女子大学非常勤講師を経て、2006年10月から現職。博士(学術)。専攻は教育行政学。著書に『地域教育の構想』(同時代社、2010年3月、三上和夫との共編著)、『神戸大学百年史 通史編Ⅱ』(神戸大学、2010年3月、共著)、『ビジュアル版 神戸大学物語』(神戸学術事業会、2008年3月、共著)などがある。
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帆船模型作り半世紀、神戸商船大学(現海事)卒業生の鎌田龍夫さん(2010.03.02)

2月13日付神戸新聞に、半世紀にわたって木材で帆船模型作りをしている鎌田龍夫さんがクローズアップされている。鎌田さん(80)=三田市武庫が丘=は、このたび大作「咸臨丸」を完成させた。「人生最後の作品」との意気込みで創作に約3年をかけたという。ロープ1本まで忠実に復元した労作。「帆船に魅せられ、娘を美しい花嫁にするような気持ちで作ってきたが、もうこれで卒業」と話す。

鎌田さんは、大阪市内にあった高等商船学校を卒業後、海軍へ。戦後は船長になるため、旧神戸商船大学(現神戸大学海事科学部)で学ぶ。帆船模型の制作は、商船会社の貨物船に乗っていた24歳のころに始めたというから、半世紀を超えている。


石田憲司教授(海事)が会長をつとめる「海上交通システム研究会」が、フェリー業界の生き残り策を論議(2010.02.26)

2月6日、高速道路の大幅割引や無料化などで乗客減に悩むフェリー業界。その生き残り策を考えようと、大学教授や海運会社などでつくる「海上交通システム研究会」が、神戸大海事科学研究科で会合を開き、意見を交換した。

パネルディスカッションでは、同研究会会長の石田憲司教授(海事)が、「陸上輸送より海上輸送のほうが二酸化炭素排出量を抑えられる」と環境面のメリットを強調した。一方、レストラン業や小売業が収益の柱になっている欧州のフェリー会社の例が報告され、「船上でお金を使ってもらえるようなビジネスモデルが必要」との意見も出た。以上は、2月7日付読売新聞から。


田中康二准教授(文)他共編の『雨月物語』刊行(2010.02.24)

神戸大学人文学研究科田中康二准教授(文)他共著の『雨月物語」が、三弥井古典文庫シリーズの1冊として、三弥井書店から刊行された。定価は1800円+税。このシリーズは、古典文学をわかりやすい本文と読解のポイントを記すという企画で刊行を続けている。

著者は田中康二(たなか・こうじ)准教授のほか、木越俊介(きごし・しゅんすけ)山口県立大学准教授、神戸大学大学院博士後期課程在籍の天野聡一(あまの・そういち)氏。なお、木越准教授も神戸大学(1996年文学部・1998年大学院)の出身。

本書には、『雨月物語』の作者上田秋成(1734-1809)の小伝、文学史上の『雨月物語』位置、主要参考文献リスト(巻末)があり、初学者にとって便利な本となっている。日本近世文学の中で怪談の随一と目される『雨月物語』。表紙に描かれた白い蛇の絵が印象的。


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内閣官房副長官付参事官補佐福嶋慶三さん(2002年法前)、地球温暖化を語る(地球温暖化問題担当)(2010.02.23)

日本フィランソロピー協会の機関誌「月間フィランソロピー」2月号に、内閣官房副長官付(地球温暖化問題担当)参事官補佐福嶋慶三さん(平14法前)が登場、地球温暖化を語っている。これは、昨年12月24日に同協会の定例セミナーでの講演記録である。

まず地球温暖化問題の概要について簡単に触れた後、福嶋さんは、今回のCOP15(気候変動枠組条約締結国会合)での議論の内容や決定事項、そして決まらなかった事項について話す。最後に鳩山政権が発足してから政府が検討している温暖化対策や予算の状況について情報提供をおこなった。

福嶋さんは1975年生まれ、立命館大学法学部卒業、神戸大学大学院法学研究科修了(修士)。環境省入省後、温暖化問題に国内対策・国際交渉の両面から取り組む。その後、内閣官房構造改革特区・地域再生推進室、英国サセックス大学大学院留学(修士)、環境省環境保全部企画課などを経て、現在に至る。


島田誠さん(1966年営)が東京・小平市でギャラリー・トーク(2010.02.22)

1月11日(祝)、東京・小平市にある松明堂書店の地下にあるギャラリーで、島田誠さん(1966年営、ギャラリー島田代表)のトーク「石井一男を語る」ー石井一男さんと共にーが開かれた。このギャラリーでは、神戸出身の異色の画家である石井一男さんの個展が開かれていて、それにちなんだイベント。画廊一杯の聴衆が集まった。49歳まで全く無名の画家であった石井一男さんを発掘したのが、当時(1992年)神戸元町の海文堂書店の社長で書店の2階で画廊を経営していた島田誠さんだった。

松明堂書店で石井さんの個展が開かれるのは2度目。今回の個展は、昨年12月に講談社から刊行された後藤正治著『奇蹟の画家』(定価1700円+税)にからめて開かれた。この本は、画家石井一男さんにスポットライトを当て、同時に石井さんと島田さんの出会いを中心にして、石井さんの絵に惹かれた人々との交流を描いたノンフィクション。本来は、石井さんの”トーク”が切望されるところであるが、極めて無口な石井一男さんには無理。そこで、島田さんがトークをして、同席した石井さんが、ほんの少しだけ発言するという形式がとられた。

ところで、このイベントがあってから間もない1月17日付日本経済新聞の読書欄にあるコラム「あとがきのあと」に、『奇蹟の画家』の著者後藤正治さんが登場、自著を語っている。石井さんは、神戸の古い棟割住宅に一人で住み、6畳間で淡々と絵を描き続ける清貧の画家だった。その作品とそして石井さんや島田さんとの出会いから後藤さんは筆を起こし、石井さんの画の購入者や石井さんの作品に惹かれる人たちの姿が濃密に描かれている。

石井一男さんは、1992年に49歳で初個展を開くまでは、全くの無名だった。生活費はアルバイトで稼ぎつつましく暮らす(独身)。あとはひたすら絵を描く日々。純粋さや優しさを感じさせる石井さんの作品は、愛好者の輪を静かに広げていく。神戸だけでなく、東京や名古屋で個展が開かれ、絵も売れるようになる。しかし、石井さんの本人の清貧の暮らしぶりは変わらない。「絵そのものの力と、今の世にこんな人がいるのかという驚き」が後藤さんの取材の原動力となった。

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「情報」というコトバ、もとは軍事用語・・小野厚夫名誉教授(国際文化)の研究(2010.02.19)

「情報」というコトバ、もとは軍事用語・・小野厚夫名誉教授(国際文化)の研究

税理士新聞2月15日号に、(有)インフォナビ代表の上野佳恵代表が、「情報調査力で差をつける」のタイトルの小文を寄稿している。その中に、以下のような記述があった。

そもそも「情報」というコトバは、軍事用語であった。情報の語源に詳しい小野厚夫氏(神戸大学名誉教授)の研究によると、明治時代の1876年に翻訳された『佛國歩兵陣中要務実地演習軌典』の中に最初の用例がある。当時、陸軍はフランス式の編成を採用しており、フランス語のrenseignement(「人や物を知るうえで助けに資料や調べ」の意)に、「情報」という訳語が付けられ、”敵の状情の知らせ、ないしは様子”の意味で使われたという。

何気なく使っている「情報」というコトバには、このようないわれがあったのだ。この文章を書いた上野佳恵さんは、津田塾大学の卒業生。マーケティング・データ・バンク、マッキンゼー等で情報調査部門の業務に携わったのち独立して現職。昨年7月11日東京凌霜クラブで開催の第23回若手の会で「調べる力は鍛えられる」の演題で講師をつとめた。著書に『情報調査力のプロフェッショナル』(2009年、ダイヤモンド社)がある。

若手の会での講演が縁で、税理士新聞に寄稿の際、神戸大学東京オフィスに小野厚夫名誉教授に関する照会があり、小野教授は現在は名誉教授であることを確認した。


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芦谷政浩准教授(経)の新著『ミクロ経済学』(2010.02.17)

有斐閣から芦谷政浩(あしや・まさひろ)准教授(経)の新著『ミクロ経済学』が刊行された。定価は3100円+税。本書のキャッチフレーズは「初歩から公務員試験対策まで やさしくナビゲート」というもの。章建ては、以下の通り。

序 章 ミクロ経済学とは
第1章 需要と供給
第2章 消費者行動の基礎
第3章 消費者行動の応用
第4章 消費者行動の発展
第5章 企業行動の基礎
第6章 企業行動の応用
第7章 競争均衡の基礎
第8章 競争均衡の応用
第9章 独  占
第10章 寡  占 
第11章 外部性と公共財
第12章 情報の経済学
第13章 ゲーム理論の基礎
第14章 ゲーム理論の応用
第15章 国際貿易
第16章 顕示選好

数式に終始することなく、言葉による直感的な説明や、図表をふんだんに盛り込み、多面的に解説することを心がけているのも本書の特徴。また、標準的な基礎理論に十分に紙幅を割くとともに、情報の経済学やゲーム理論などの応用トピックを、数式に頼らずにしっかりと説明している。過去25年分の公務員採用試験と過去5年分の裁判所事務官採用試験を分析して、傾向にそった例題・練習問題を91問を収録、受験用としての便宜が図られた。

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なお、本書を執筆するにあたっての苦心談等が、経済・経営・法学部等の同窓会の機関誌「凌霜」(2月刊)に、芦谷准教授が自らエッセイ風に語っている。


創業50周年を迎えたフジッコ、創業社長の山岸八郎さん(1951年兵庫師範卒)(2010.02.16)

フジッコは、昆布の佃煮等でおなじみの会社。神戸市中央区港島に本社がある。フジッコでは、とろろ昆布、加工煮豆「おまめさん」、カスピ海ヨーグルト等々のロングセラー商品を多数持っている。今年で創業50周年を迎えるフジッコ。最初のロングセラーとなったのは、昆布の佃煮をパック詰めした「ふじっ子煮」だった。

「ふじっ子煮」が発売された1971(昭和46)年当時、昆布は量り売りの高級品だった。フジッコの開発担当者は約1年半かけて長期の保存方法を研究する。新商品として発売後は、一般家庭に急速に普及、フジッコを全国ブランドに押し上げる。当初は大鍋やしゃもじを使い、ほとんど手作業で作っていたが、拡大とともに製法も進化した。塩分は発売当初の半分以下になり、80年には合成保存料を撤廃している。

当初はシイタケやゴマなど定番の4種だったが、現在は冷え性の女性に人気のショウガなど11種に増え、減塩シリーズもある。容器も進化を重ねた。1986年には、中の酸素を抜いてできたての味をより長く保てるカップ型を開発。2005年には隅に残った昆布を取り出しやすいよう、丸底などを採用している。以上は2月9日付神戸新聞から。


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ところで、神戸大学に留学生に対して授与される「山岸八郎 (フジッコ) 奨学基金」をご存じであろうか。今年の1月20日、・ポートアイランドのフジッコ本社で認定証書授与式が開かれた。これは2010年度奨学生3人が決定し、開かれたものである。この奨学金は、フジッコの創業者である山岸八郎会長(1951年兵庫師範(発達科学部の前身)卒)の神戸大学基金への寄付により、2008年度にスタートしたもの。初年度は3人、2009年度は2人の私費留学生が奨学生として採用された。 

【参考】
「山岸八郎 (フジッコ) 奨学基金」授賞式(神戸大HP)
http://www.kobe-u.ac.jp/info/topics/t2010_01_26_01.htm


大久保政芳教授(工)研究室が開発の”カプセル化技術”を活用した「特殊日焼け止め」開発される(2010.02.15)

神戸大学発ベンチャーのスマート粒子創造工房(神戸市)は、ロート製薬と共同で、マイクロカプセル化技術を活用した日焼け止め化粧品を開発した。外径1~2マイクロ(100万分の1)メートルの微粒子に紫外線吸収剤を封入することで、べたつきがなく、におわない乳液状の製品に仕上げている。この製品は、近々ロート製薬から発売される。

この新製品は、大久保政芳教授(工)の研究室が開発したカプセル化技術を活用したもの。ジビルニモノマー、ポリスチレン、紫外線吸収剤などの溶液から、紫外線吸収剤を内部に包み込んだカプセル状の粒子を作り出した。以上は、2月3日付日本経済新聞から。


中尾光宏さん(2001年営前)の新著『お金を借りる秘訣は、お金を借りない努力を10倍すること』(2010.02.12)

中尾光宏さん(2001年営前)の『お金を借りる秘訣は、お金を借りない努力を10倍すること』が、クロスメディアパブリッシングから刊行された。定価は1480円+税。本書の帯には「元銀行マンの経営コンサルタントが教える、お金の上手な借り方、返し方、生かし方」とのキャッチフレーズが記されている。

著者は大学卒業後都市銀行に勤務し、ベンチャー企業の発掘に携わっていた。神戸大学でMBA取得後はベンチャー企業の創業に参画、株式公開を完遂している。著者は、お金を貸す側から借りる側に移った訳で、相反する両者の立場を体験している。そのため、著者は複眼的思考をもとに本書を練り上げることができた。本書は、「銀行との付き合い方」ということに関して、多くの中小企業経営者、ベンチャー企業経営者にとって大いに参考になるに違いない。以下は、本書の目次。

第1章 借りたお金は、返さなければいけない
第2章 そもそも銀行付き合いは必要なのか?
第3章 自分の会社が、興味を持たれないことには始まらない
第4章 財務諸表が読めれば、会社のピンチを未然に防げる
第5章 お金を借りないようにすればするほど、お金が集まる
第6章 銀行をうまく使えば御社はもっと伸びる 

本書については、AMAZONでは既に23件のカスタマーレビューが登録されている。そのうちの14が「星5つ」となっていることを付け加えておこう。

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漆嶋稔(1979年経)さん訳『FRB議長 バーンズからバーナンキまで』の書評(2010.02.10)

漆嶋稔(1979年経)さんの翻訳書『FRB議長 バーンズからバーナンキまで』(レナード・サントウ著/緒方四十郎監訳、日本経済新聞出版社刊、定価2500円+税)の書評が、1月18日付「金融財政事情」に掲載された。評者は、小谷野俊夫静岡県立大学国際関係学部教授。

本書の原題は、『彼等は水の上を歩くか』というもの。FRB議長というと神格化されがちな存在である。本書では、直近の5人のFRB議長(バーンズ、ミラー、ボルカー、グリーンスパン、バーナンキ)の金融政策運営を実証的に分析、批判している。その点が類書と大きく異なっている。これが評者の見解だ。ちなみに、本書ではボルカーを最上位、バーンズが最下位、ミラーを最下位から2番目と評価している。 

原著者のレナード・サントウ氏は、ダラス連銀のエコノミスト等を経験し経済コンサルティング会社を設立。各国の政府、中央銀行、金融機関に金融情勢批評を提供している。監訳者の緒方四十郎氏は日本銀行国際関係統括理事、日本開発銀行副総裁を歴任、著書に『円と日銀』(中公新書)、『遙かなる昭和ーー父・緒方竹虎と私』(朝日新聞社)がある。

訳者の漆嶋稔(うるしま・みのる)さんは、神戸大学(経)卒業後、三井銀行(現三井住友銀行)に入行。北京、香港、広東、国際業務部、上海支店を経て中国語と英語のビジネス書の翻訳家として独立。主な訳書に『中国貧困絶望工場』『馬雲のアリババと中国の知恵』『市場烈々』(以上日経BP社)、『菜根譚ーー心を磨く100の智恵』(日本能率協会マネジメントセンター)等がある。大学在学中はESSメンバーとして活躍していた。


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元神戸大留学生マルツェリナ・レシニチャクさんが、「谷崎作品と私」の演題で講演(2月12日)(2010.02.08)

特別学内講演会ご案内

2月12日、元神戸大留学生マルツェリナ・レシニチャクさんによる「関西の谷崎潤一郎文学」の演題の講演会が、社団法人神戸大学工学振興会(工学部同窓会)の主催で開催される。

マルツェリナ・レシニチャクさん(ポーランド)は、2009年10月から2010年3月まで、神戸大学人文学研究科朴鐘祐先生の研究室に谷崎潤一郎の戯曲研究のため在籍していた。現在は、ポーランドのアダム・ミツキエヴィチ大学で谷崎潤一郎の文学作品を研究している。神戸大学工学振興会の機関誌「KTC」弟62号に、「谷崎作品と私」というテーマで寄稿している。

谷崎潤一郎の作品は、生前から多数の言語に翻訳され、民族や言語を超えて愛読されてきた。今回の講演会では、ポーランドの若い女性研究者の視点からの「谷崎潤一郎の文学」を生で聞くことができよう。

日 時 H22年2月12日(金)15:00~17:00
場 所 神戸大学大学院工学研究科内「創造工学スタジオ1」
    神戸市灘区六甲台町1-1
講 師 マルツェリナ・レシニチャク氏
    (ポーランド国立アダム・ミツキェヴィチ大学博士課程専攻)
演 題 『関西の谷崎潤一郎文学』

【参考】http://homepage2.nifty.com/KTC/gakunaimarusan/gakunaimaru.html


「歌劇」1月号に大津留厚教授(文)が登場(2010.02.04)

宝塚歌劇団監修、阪急コミュニケーションズ発行の月刊誌「歌劇」1月号に大津留厚教授(文)が登場、ハプスブルグ帝国を語っている。これは、同劇団の星組公演『ハプスブルクの宝剣─魂に宿る光─』にちなんでの記事。18世紀前半の中央ヨーロッパが舞台であり、その頃の覇者である、ハプスブルク帝国のなりたちについての紹介である。

多くの民族がハプスブルク家の統治のもとで一つにまとまっていた。なぜそれが可能だったのか。どんな必然性があったのについて大津留教授は「ひとつには安全保障上の必要があった。ヨーロッパの国々は18世紀半ばまでオスマン・トルコ帝国の脅威にさらされていた。こうした異教徒に対する守りの観点から広域的な安全保障の枠組みが必要だった」と解説する。

興味深いのは軍隊での用語。軍隊では、指揮・命令をするときはドイツ語を、ふだんの会話や教練では兵士の母語を使うと定められていた。一般の兵士は指揮・命令に使われるドイツ語(約80語)を覚えれば、自分の母語で軍隊生活を送ることができたという。

大津留厚(おおつる・あつし)教授の専攻は、ハプスブルク帝国史。神戸大学人文学研究科教授、著書・訳書に『ハプスブルクの実験』(春風社)、『エリザベート 栄光と悲劇』(刀水書房)、『青野原俘虜収容所の世界』(山川出版社)等がある。


伊藤忠エネクス小寺明社長(1970年営卒)、神戸大学在学中は南米研究会に所属(2010.02.03)

住友生命広報誌「Best Book」1月号に、伊藤忠エネクス小寺明社長(1970年営卒)が登場、少年時代や学生時代の”読書”を語っている。神戸大学在学中は南米研究会に所属していた。入部の動機が、ほほえましい。小寺さんは、「ある日、学食で友人と食事していて、素敵な女性を目撃しました。食事を終え、学内を歩いていると、その女性が南米研究会の部屋に入っていきました。それが、友人と一緒に入会したきっかけです(笑)」と語っている。20代のときにブラジルに6年、30代で香港に7年、40代でイタリアに5年と18年間の海外駐在生活でした。ブラジル駐在決定にあたっては、南米研究会在籍が大きくものをいったという。

伊藤忠商事に入社のきっかけは、小学生のころ。故郷の岡山の街を母親と一緒に歩いていて、伊藤忠商事と書かれた建物(営業所)を目にした。「へんな名前じゃね」小寺さんは母親に告げると、母親は「立派な会社で、大きくなったらこの会社で仕事ができたらいいね」と答えたという。

小寺明(こでら・あきら)さんは、1947(昭和22)年、岡山県の生まれ。1970年神戸大学経営学部卒業後、伊藤忠商事に入社。2000年執行役員、'02年常務執行役員繊維カンパニーエグゼクティブバイスプレジデント、2004年金融・不動産・保険・物流カンパニープレジデント、代表取締役常務取締役に就任。2006年伊藤忠エネクス顧問、代表取締役社長に就任、現在に至る。


チベット未踏峰を制覇した神戸大登山隊長の井上達男さん(1971年工卒)(2010.02.02)

昨年12月30日付の神戸新聞「人」欄に、チベット未踏峰を制覇した神戸大登山隊長の井上達男さん(1971年工卒)が登場、感懐を語っている。

11月7日、井上さんが隊長をつとめた神戸大学登山隊は中国・チベット自治区東南部カンリガルボ山群未踏峰「KG-2」(6805メートル)の登頂を果たす。若い2人の隊員が頂上に立った。井上さんキャンプで指揮をしながら、瀬戸際のアタックを見守った。そんな体験を踏まえ「若い隊員を無事につれてかえるという責任感。喜びより安堵が大きい」と、井上さんは語る。

井上さんは兵庫県香美町の生まれ。県立芦屋高校から神戸大学に進む。山岳部のリーダーをつとめた。28歳のとき、カラコルム山脈の未踏峰「シェルピカンリ」(7380メートル)に登頂したという経験を持つ。小学校6年生のとき、西宮市の甲山に登った。これを手始めに、これまで665山に登った。一生1000山登山が目標という。


神戸大の震災研究論文が、中国語に翻訳され刊行(2010.02.01)

神戸大学の研究者らが震災後、7年かけてまとめた論文集『阪神大震災研究』(全5巻)が中国語に翻訳され、北京大学出版社から出版された。全317ページ。2008年5月に起きた四川大震災の被災地で役立ててもうらう目的で、神戸大学と北京外国語大・北京日本学研究センターが共同出版したもの。住宅被害や被災者の心のケア、産業復興などの課題について、データ研究手法を詳しく紹介している(1月16日付神戸新聞)。

『阪神大震災研究』は、社会科学や自然科学の専門家ら約30人で組織された神戸大学震災研究会が1995~2002年に出版したもの。学外執筆者も含め約100人が関わった。今般出版された中国語版では、『阪神大震災研究』に08年出版の関連本の内容を加え、ダイジェスト版としたもの。『日本阪神大震災研究』の題名で、論文29本を紹介。仮説住宅の建設と生活上の問題点、孤独死・自殺・労災死などの震災関連死、困難に直面する被災マンションの復興等幅広いテーマを扱っている。『日本阪神大震災研究』入手についての照会先は、(電話)03-3211-0032 神戸大学東京オフィス(植村)。


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2月16日から「アート展」(首都圏在住の神戸大学OB美術同好会作品展)開催(2010.01.29)

2月16日(火)から2月22日(月)まで、第3回「アート展」(首都圏在住の神戸大学OB美術同好会作品展)が開催される。1954年から1975年までの各学部の卒業生24名による、絵画、写真、造形作品等約50点が出品される。前回と同様、関西から4名の参加があった。以下は、その概要。

期間:2010年2月16日(火)~2月22日(月)
   10:30~19:00(但し、最終日は16:00迄)
会場:田中八重洲画廊 
   〒103-0028 東京都中央区八重洲1-5-15
   田中八重洲ビル1階  電話 03-3271-7026
交通:東京駅八重洲北口徒歩3分、地下鉄日本橋駅B1出口徒歩3分


峠田信和さん(1944年神戸商業大学卒)が米寿記念句集『復活祭』を刊行(2010.01.28)

本年1月早々、峠田信和(たおだ・のぶかず、1944年神戸商業大学卒)さんが、米寿記念句集『復活祭』を刊行した。峠田さんの俳号は斗星、大正海上火災保険(現三井住友海上火災保険)を定年退職後、凌霜会東京支部に属する東霜俳句会に入会して俳句を始めた。

『復活祭』の序によると、峠田さんが東霜俳句会に最初に出席したのが1982年の鎌倉での吟行。以来27年間の作品が『復活祭』に収められている。”序”によると、峠田さんが特に影響を受けたのが、平井洋城氏(故人、1941年神戸商業大学卒)、と堀古蝶(故人、1944年同)のお二人。ともに俳壇でも高名な先輩だったと回想する。以下は、『復活祭』から。


犬吠崎帽子吹き飛ぶ青嵐

神戸大学
海へ向け飛ぶ花誓子記念館

桜散る学び舎にある昔かな

火事を見るバケツリレーを語りつつ

ヒヤシンス女歯科医の胸固き


世古一穂さん(1975年文卒)の新著(共著)、『マスメディア再生への戦略』(2010.01.27)

金沢大学教授世古一穂さん(1975年文卒)と中日新聞東京本社首都圏編集部次長の土田修共著の『マスメディア再生への戦略』が、明石書店から出版された。定価は2200円+税。

本書は、「客観報道」を標榜しながらも、国家や政府に寄り添いつづける日本のマスメディアに対して鋭く批判する。そのうえで、市民セクターと協働する「公共ジャーナリズム」への転換を求め、市民に開かれた新たなるメディア検証組織の創設を訴えている。目次は以下のとおり。

第Ⅰ章 マスメディアに必要な「市民の視点」
第Ⅱ章 公共するジャーナリズムとは何か
第Ⅲ章 参加協働型市民社会へのパラダイムシフト
第Ⅳ章 マスメディア改革に必要な「公共(する)哲学」
    --哲学者・金泰昌氏との対話

なお、世古一穂さんは、NPO法人「NPO研修・情報センター」の代表理事をつとめていて、1月9日付東京新聞に別な著書『参加と協働のデザイン~NPO・行政・企業の役割を再考する』(学芸出版社、2500円+税)とともに大きく取り上げられた。こちらの本は、市民参加と協働の理論と実践例を多数取り上げており、市民参加と協働の指南書として注目を集めている。

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いのちの「水」シンポジウム開催される(1月15日)(2010.01.26)

神戸大学が主催する「いのちの「水」シンポジウム―緊急時用水
確保に関する検証―」が、阪神・淡路大震災の15周年とほぼ時を同じ1月15日(金)に神戸国際会議場大ホールで開催された。

冒頭の主催者挨拶で神戸大学福田秀樹学長から、「20世紀は石油の時代」だったが、「21世紀は水の時代」。水の供給は世界的に重要な課題であり、現在神戸大学が研究を進めてきている「水」と「膜」の研究の延長線上で行われるこのシンポジウムの意義の重要性を指摘する発言があった。

次に、神戸大学都市安全研究センター有木康雄センター長が、「この研究会を進めて行くことによって被災大都市である神戸発信として、いのちの「水」の認識が地球上に拡がっていくこと期待してている」との考えが示された。

続いて、次の研究発表があった。

・京都大学大学院工学研究科都市社会工学専攻平山修久准教授「市民生活状況からみた地震時用水確保に対するリスク軽減」
・神戸大学大学院工学研究科市民工学専攻鍬田泰子准教授「地震後安定した水供給のための研究と技術」
・旭化成ケミカルズ水フロンティア推進部鈴木茂行部長「分散型応急給水拠点の考え方」

後半は、パネルディスカッション。パネラーは次の5氏。
・前兵庫県副知事の齋藤富雄さん(兵庫県国際交流協会理事長)
・中村順子さん(NPO法人コミュニティサポートセンター理事長)
・小林英一さん(神戸大学大学院海事科学研究科教授)
・小宮強介(旭化成ケミカルズ取締役常務執行役員、膜・水処理事業部長)
・加護野忠男さん(神戸大学大学院経営学研究科教授)

福島敦子さん(キャスター・エッセイスト)が、コーディネータ役をつとめた。パネルディスカッションでは、「震災直後の用水確保について何が起こったのか」・「震災後の用水確保のための取り組みとその課題は何か」・「課題解決のためにわれわれがなすべきことは何か」について活発な議論が交わされた。

なお、本シンポジウムの抄録は、2月下旬の日本経済新聞紙上に掲載される予定。


「ネパールの小学校に校舎を」、田中俊甫さん(1962年教卒)(2010.01.22)

1月8日付神戸新聞に、NPO法人「ヘルプ・ネパール・アソシエーション・ジャパン」(宝塚市)の活動が紹介されている。同法人は、「ネパールの小学校に校舎を」と呼びかけていて、昨年12校目となる教室を建設した。近年、寄附を続けている加東市立社(やしろ)小学校の児童から寄せられた約5万3000円も資金の一部となっている。

「ヘルプ・ネパール・アソシエーション・ジャパン」の専務理事をつとめているのが田中俊甫さん(1962年教卒)。同法人は広く協力を呼び掛けており、田中さんは「これらの学校で勉強した子どもから、国を担う人材が育ってくれれば」と期待を込める。神戸大学山岳部のOB会に所属する田中さんは、登山を通じてネパールにに縁があったという。


佐々木和子地域連携研究員の神戸新聞コラム「随想」から(2010.01.21)

神戸新聞掲載のコラム「随想」欄に、神戸大学地域連携研究員佐々木和子さんが登場、震災や空襲をテーマとしたエッセイを寄稿してきた。12月25日付は、佐々木さん寄稿の最終回。「未来につなぐ記憶12月」のタイトルで、震災の記録の保存について、体験を踏まえながら私見を述べている。以下は、その概要。

佐々木さんは、阪神淡路大震災に関する記録・資料(震災資料)の保存にかかわってきた。その原点にあるのは、太平洋戦争中の阪神地域の空襲を研究していた際に利用したアメリカ側の資料。中でも、米国戦略爆撃調査団の資料が強く印象付けられた。爆撃調査団は、戦後すぐ、米軍による日本本土への空襲の効果や影響を調べるためにアメリカから送られてきた。日本中を調査し、関係者への尋問をおこない、資料提出を要求した。

一方、阪神淡路大震災の被災地では、地震直後から、この出来事は未来の歴史に位置づけられる特別のものとしてとらえる意識が広く存在したようだ。市民、専門家がそれぞれの場で、「後世」にむけて震災の記録を書き残そうとした。震災記録そのものを保存しようという動きもおこった。それらは現在、震災資料として、「人と防災未来センター」、「神戸大学震災文庫」、「震災・まちのアーカイブ」などに保存されている。

震災から15年たった今日、「これら震災資料をどう未来につないでいくのか。阪神・淡路大震災の場から何を伝えるのか。議論しながら、被災地全体で知恵をだしあう必要があるのではないだろうか」と佐々木さんはエッセイを締めくくる。


阪神タイガース坂井信也オーナー(1970年経卒)、新年の抱負を語る(2010.01.20)

1月4日付毎日新聞に阪神タイガース坂井信也(1970年経卒)オーナーが登場、新年の抱負を語っている。2005年のセ・リーグ優勝以降、タイトルから遠ざかっている阪神。だが、本拠地・甲子園球場には毎試合のように満員の観衆が詰めかけるという状況。「今年こそは」というファンの期待も、日増しに高まっている。以下に紹介するのは、記者との一問一答の抄録。

(記者)新しく真弓明信監督を迎えた昨年は4位に終わった。

(坂井)シーズン当初は投打がかみ合わなかった。けが人も多く、十分に力を発揮できなかった。ただ、後半になって3連戦で勝ち越すようになった。2010年は初めから力を発揮できれば、十分に他チームと渡り合える。


(記者)城島健司捕手の加入で盛り上がる一方、リードオフマンの赤星憲広が去った。

(坂井)捕手というポジションは重要。城島君には日本代表やメジャーでの数々の経験を生かしてほしい。今まで矢野君らも頑張ってくれたが、違った経験を入れてもらうことで飛躍できるところがあるのでは・・・・・。

(記者)阪神が目指すべき野球は。

(坂井)守備力を中心とした機動力のある、躍動感、スピード感のある、甲子園球場に映える野球を目指したい。

 
なお、東京凌霜クラブでは、シーズン開始に先立つ2月20日(土)に、デイリースポーツ山田真澄取締役、東京代表を講師とする講演会を開催することになっている。詳細は下記。

https://www.kobe-u.com/のイベント欄(2月20日)
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神戸大学公開シンポジウム「出光佐三の経営理念と日本型資本主義」、2月3日 (水)出光佐三記念六甲台講堂で開催(2010.01.19)

神戸大学公開シンポジウム「出光佐三の経営理念と日本型資本主義」が、2月3日 (水)出光佐三記念六甲台講堂で開催される。このシンポジウムは、出光興産創業者の出光佐三氏(1885~1981年) が明治42年(1909年)に神戸高等商業学校を卒業して昨年が100周年 (2009年) に当たること機に開かれるもの。氏の創業の理念に影響を与えた神戸高商の教育理念とその後の企業経営実践に注目し、日本型資本主義の原点と現在の経営潮流を論じ、今後の日本企業の経営に提言を行王という企画である。詳細は、下記参照。

http://www.kobe-u.ac.jp/info/event/e2010_02_03_01.htm

日 時: 2月3日 (水) 13:30~17:30(受付:13:00~)

会 場: 神戸大学 出光佐三記念六甲台講堂
参加費: 無料
主 催: 神戸大学 (大学院経営学研究科)
共 催: (財) 神戸大学六甲台後援会
後 援: (社) 関西経済連合会、神戸商工会議所、 (社) 神戸経済同友会、 (財) 関西生産性本部、日本経済新聞社、神戸新聞社、NPO法人現代経営学研究所、神戸大学学友会、 (社) 凌霜会、MBA Cafe

参加申し込み及び連絡先
氏名・住所・所属・電話番号を記入の上、下記のいずれかにお申し込み下さい。

○神戸大学大学院経営学研究科「出光佐三の経営理念と日本型資本主義」シンポジウム 担当

E-mail:bsomu@b.kobe-u. ac.jp
FAX:078-803-6969

○神戸大学企画部社会連携課「出光佐三の経営理念と日本型資本主義」シンポジウム 担当

E-mail:kikin@office.kobe-u. ac.jp
TEL:078-803-5414 
FAX:078-803-5024

※メールアドレスの一部 (ac.jp の前など) には、メールアドレス収集ロボット対策として半角スペースが挿入されています。

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神吉博・神戸大名誉教授(工)らが、新しい波力発電システムを開発、実用化に向けて最終試験中(2010.01.14)

1月4日付産経新聞に、神吉博・神戸大名誉教授(工)らが、新しい波力発電システムを開発、実用化に向けて最終試験中との記事が掲載されている。このシステムは、従来弱点となっていた効率性を高め、低コストで高い耐久性を保持している。

このシステムでは、ジャイロ(コマ)を使って波による揺れを直接回転運動に変換する技術を採用。製品化を目指す神戸大学発のベンチャー企業「ジャイロダイナミクス」(神戸市中央区)が、今年から国内外で販売を開始する計画を立てている。

現在は和歌山県すさみ町沖の太平洋で最大出力45㌔㍗(縦9㍍、横15㍍)の発電機を浮かべ、今年2月までの予定で実験を行っている。一方、ジャイロダイナミクス社は、1月中にも自治体関係者らを実験場に招き、お披露目する予定である。神吉名誉教授は、「太陽光発電より安く、風力発電より安定した発電量を目指している。ディーゼル発電に頼らざるを得ない離島での補助電源として有効性を発揮できるはず」と話す。


五十嵐順子さん(1998年国際文化卒)の新著『いちばんやさしいネットワークの本』(2010.01.13)

技術評論社のシリーズ技評SE選書の第10冊目として『いちばんやさしいネットワークの本』が刊行された。この本は、ライフ・リバランス研究所代表五十嵐順子さん(1998年国際文化卒)の最初の著作である。定価は1380円。

本書はネットワークの教科書ではなく「攻略本」という性格の本である。単なる技術解説ではなく、実際の現場でどう役に立つのか、なぜその知識が必要なのか、具体的な観点から「実務で使うためのネットワークの捉え方」を伝授している。実務で活かすための知識を学びたい人、手っ取り早くネットワークを攻略するための視点を養いたい人、既存の教科書では内容が頭に入ってこなかった人にお勧めする。

誰しもが、ちゃんと理解したいという思いをもって一生懸命勉強しているにも関わらず、ネットワークが得意という人に出会ったことは滅多にない。むしろ、苦手意識を持っている人、途中で挫折してしまった人が多いようだ。「ネットワークは難しい」という先入観が、それこそIT業界全体で、都市伝説のように語り継がれている。だから、本書の存在意義が出てくる。

五十嵐順子(いがらし・じゅんこ)さんは、1975年兵庫県の生まれ。1998年に神戸大学国際文化学部卒業後、NTTコムウェアに入社する。自称”落ちこぼれの新人時代”を経て、女性では珍しいITインフラ系技術者として活躍した。UNIXサーバーやネットワークに強く、多数のPJ経験後、ギャレリアコレクションへ転職する。システム部門トップを務め、全国10拠点を統括する仕組みをITを活用し構築した。現在は独立し「文系出身エンジニアの駆け込み寺」として若手の人材育成に携わる。ライフ・リバランス研究所代表。ブザン公認マインドマップインストラクターである。なお、五十嵐さんは本書に続いて、あと2冊の出版計画があるという。


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阪神・淡路大震災で犠牲になった神戸大関係者の追悼コンサート。明日、出光佐三記念六甲台講堂で(2010.01.12)

神戸大学ニュースネット委員会が、1月13日(水)に、阪神・淡路大震災で犠牲になった神戸大関係者を追悼するコンサートを出光佐三記念六甲台講堂にて行う。

演奏曲目は、被災した加藤貴光さん(当時法学部・2年)が生前、母りつこさんへあてた手紙をもとに、2007年に作曲された「親愛なる母上様」。作曲者で音楽家の奥野勝利さんが犠牲者への思いを込めて歌う。

午後0時開場、午後0時20分開演予定。終了は午後1時10分を予定している。奥野さんのほか、関西で活動するゴスペルクワイヤ「human note」の有志が出演する。入場無料。問い合わせ先は、ニュースネット委員会(newsnet@kobe-u.com)。


野口武彦名誉教授(文)の今年の著書刊行計画(2010.01.08)

出版ニュース(2010年1月/上旬・中旬合併号)が、2010年の出版計画の特集記事を掲載している。これは、多数の作家・文化人たちが、この1年の著作の出版予定を、アンケートに答えているもの。その中に、野口武彦名誉教授(文)からの回答があった。野口名誉教授(日本近世・近代文学)の今年の著作計画は以下のとおり。


・講談社から最初の長編歴史小説『巨人伝説』を刊行。
・中央公論新社から中公新書『鳥羽伏見の戦い』を刊行。
・新潮社から『週刊新潮』に連載中の「幕末バトルロワイヤル」の「慶應狂瀾録」「慶應瓦解録」が新潮新書の1冊にまとまる。タイトル未定。


廣瀬博住友化学社長(1967年営卒)、渡部賢一野村ホールディングス社長兼CEO(1975 年経卒)による2010年の景気予測(2010.01.07)

1月3日付日本経済新聞では、恒例の景気に関する経営者の予測の特集を行っている。景気予測しているのは、岩沙弘道三井不動産社長以下20名の経営者たち。この中で、廣瀬博住友化学社長(1967年営卒)、渡部賢一野村ホールディングス社長兼CEO(1975 年経卒)が、それぞれ景気予測を行っているので、その概要を紹介してみよう。

○廣瀬博住友化学社長(1967年営卒)
・2010年度実質成長率予測 1.2%
景気対策の効果と、外需の回復を背景に、生産、消費が緩やかに増加する。

・2010年度重点政策課題
グローバル化の進展を踏まえた明確な成長戦略の策定。成長戦略に基づく技術開発促進、新規産業創出など。

○渡部賢一野村ホールディングス社長兼CEO(1975 年経卒) 
・2010年度実質成長率予測 1.2%
前半の踊り場は7.2兆円の追加経済対策で下支え。後半は輸出増が設備投資増につながる。

・2010年度重点政策課題
デフレ対策、成長戦略、社会保障制度改革、税制改革、人口増対策。

なお、渡部賢一野村ホールディングス社長は、1月5日付の本経済新聞の連載コラム「2010年課題を問う」の第1回目に登場、同社の海外戦略に関して質疑を行っている。タイトルは「米強化 失敗繰り返さず」というもの。その中で「野村の 米国事業は失敗の歴史だった」という記者の質問に対して、渡部社長は「米国では注意深く事業を展開していく。過去は証券化などニッチな分野に傾斜して失敗を重ねてきたが、これからは普通のビジネスを普通に手掛けていく」と答えていた。


佐々木蔵之助さん(1992年農卒)、父を語る(2010.01.06)

2009年12月27日付朝日新聞に俳優の佐々木蔵之助さん(1992年農卒)が登場、父を語っている。取り上げられたのは「おやじのせなか」欄。以下は、その概要。

佐々木さんの実家は、明治創業の京都市の造り酒屋。佐々木さんの父は、幼い頃に跡取りとして養子にとられ、大学で発酵学を学んだが、卒業の目前に創業者が死去する。若造が年上の杜氏(とうじ)を動かし、従業員の生活も背負うことになる。

父自身がレールを敷かれた人生だったためか、3人兄弟の誰に対しても「家業を継げ」とは言わなかった。次男である佐々木蔵之助さんが高校時代に「蔵元になるのも悪くない」と言ったとき、父は、相当喜んでくれた。

酒造りを学ぶために神戸大学農学部に入学。商売にはコミュニケーション力も必要だと、在学中に軽い気持ちで演劇を始めた。学生時代弁論部にいた父からは「腹から声を出すんだ」なんて教えてくれもした。 父が「家に酒蔵があるから『蔵之介』でどうや」と芸名を付けてくれた。

卒業後、広告会社に入る。酒造り以外の世界も見たかったからだ。大阪勤務だったので演劇も続けましたが、そのときは家業を継ぐつもりだった。転機となるのは、東京の劇団から2ヵ月半の客演依頼があり、会社を辞めたとき。自宅で父の前に正座して「役者に専念したい」と切り出すと、普段は冷静な父の顔色が変わった・・・。



 
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